帰ってきたジロ・デ・イタリア…J SPORTSオンデマンド完全LIVE配信

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局、J SPORTSは5月8日に開幕する第104回ジロ・デ・イタリアを全21ステージ生中継する。PC、スマホ、タブレットで見られる 「J SPORTSオンデマンド」ではスタートからフィニッシュまで現地実況・解説(英語)で全ステージ、全行程をLIVE配信。開幕日となる8日の第1ステージはJ:COMや一部のケーブルテレビ局、スカパー!で無料放送。

2020ジロ・デ・イタリア、ミラノ大聖堂前でマリアローザを着用したタオ・ゲイガンハート ©Fabio Ferrari/LaPresse

フランスのツール・ド・フランス、スペインのブエルタ・ア・エスパーニャと並ぶグランツールのひとつで、イタリア全土をピンクに染めるバラ色のレース、ジロ・デ・イタリア。 2020年は新型コロナウイルスの影響により10月に延期開催となったが、2021年は例年通り初夏のイタリアを駆け抜けるレースとして、イタリア統一160周年を記念して北西部のピエモンテ州トリノで5月8日に開幕を迎える。

ジロ・デ・イタリアはグランツールの中で最も過酷なレースと言われ、第11ステージにはストラーデビアンケで使用される未舗装路の砂利道区間が登場。第14ステージ魔の山ゾンコランの山頂フィニッシュを皮切りに山岳争いが本格化。最難関と言われる第16ステージは終盤に標高2239m、チマコッピ(大会最標高地点)のポルドイ峠を含む2000m超の3峠が登場。たたみかけるように第17、第19、第20ステージと最終週に3つの1級山頂フィニッシュが組み込まれた。

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最終決戦の舞台はミラノで行われる個人タイムトライアル。過去4大会のうちの3大会で最終日のタイムトライアルでの総合首位交代劇が起きているので、2021年も最後の最後まで勝負の行方が分からないコース設定となっている。

2021ジロ・デ・イタリアにベルナル、バルデ…暫定リスト発表

大会の出場チームは19のワールドチームに4チームを加えた23チーム。2019年のツール・ド・フランス総合優勝者エガン・ベルナルに加え、2020年タイムトライアルで圧倒的な強さを見せたフィリッポ・ガンナが出場予定のイネオス・グレナディアスに注目。

J SPORTSでは5年ぶりにグランツール全戦を全ステージ生中継する。 5月から9月まで5カ月間毎月グランツールを視聴できるスケジュールとなっているので、初戦となるジロ・デ・イタリアからツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャまで世界最高峰のロードレースが楽しめる。

ツール・ド・フランスは通常より1週間早い6月26日開幕

東京五輪の影響により通常より1週間早い6月26日に開幕する108回目のツール・ド・フランス。2021年大会の開幕を前に、2020年8月29日から9月20日にかけて開催された第107回ツール・ド・フランスを5月5日よりスカパー!で全21ステージ無料一挙再放送する。またJ SPORTSオンデマンドでも同日より会員無料で一挙再配信する。2021年大会の開幕前に、新型コロナウイルスに苦しむスポーツ界に大きな希望の光をもたらした3週間の熱いドラマをもう一度。

●J SPORTSジロ・デ・イタリア特集サイト
ジロ・デ・イタリア公式サイト
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト

2021ジロ・デ・イタリアにベルナル、バルデ…暫定リスト発表

第104回ジロ・デ・イタリアの出場選手暫定リストが開幕10日前となる4月27日に発表された。ナンバーカード1番はイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)。ツール・デザルプ総合優勝で好調のサイモン・イェーツ(英国、バイクエクスチェンジ)が出場する。

2020ジロ・デ・イタリア第15ステージのスタートはイタリア空軍基地 ©Massimo Paolone/LaPresse

過去2回の総合優勝者、トレック・セガフレードのビンチェンツォ・ニバリ(イタリア)はケガからの復帰が間に合って出場する。

DSMは2020年に総合2位に食い込んだジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)に加え、新加入のロマン・バルデ(フランス)が初出場。

ドゥークニンク・クイックステップはレムコ・エベネプール(ベルギー)とジョアン・アルメイダ(ポルトガル)が参加する。

大会は5月8日にトリノで開幕し、イタリア半島を縦断。30日にミラノにゴール。全21ステージ。

日本からは新城幸也が4度目の出場【5月3日追加情報】

バーレーンビクトリアスが5月3日に出場メンバーを発表し、下記暫定リストに記載がなかった新城幸也が4度目の出場を果たすことになった。チームエースはミケル・ランダ(スペイン)。
●最新の出場選手リストへ

2021ジロ・デ・イタリア出場選手暫定リスト(クリックすると拡大します)
2021ジロ・デ・イタリア出場選手暫定リスト(クリックすると拡大します)

出場23チームと主力選手
イネオス・グレナディアス(英国)=エガン・ベルナル、フィリッポ・ガンナ
AG2Rシトロエン(フランス)=トニー・ガロパン、アンドレア・ベンドラーメ
アルペシン・フェニックス(ベルギー)=ティム・メルリール、ドリース・デボント
アンドローニジョカトリ・シデルメク(イタリア)=ジェフェルソン・セペダオルティス、シモン・ペロー
アスタナ・プレミアテック(カザフスタン)=アレクサンドル・ウラソフ、ルイスレオン・サンチェス
バーレーンビクトリアス(バーレーン)=ミケル・ランダ、ペリョ・ビルバオ
バルディアーニCSFファイザネ(イタリア)=ジョバンニ・ビスコンティ、エンリーコ・バッタリーン
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)=ペテル・サガン、エマヌエル・ブッフマン
コフィディス(フランス)=エリア・ビビアーニ、ナトナエル・ベルハネ
ドゥークニンク・クイックステップ(ベルギー)=レムコ・エベネプール、ジョアン・アルメイダ
EFエデュケーションNIPPO(米国)=ヒュー・カーシー、ルーベン・ゲレイロ
エオーロ・コメタ(イタリア)=ルーカ・ワッケルマン、ビンチェンツォ・アルバネーゼ
グルパマFDJ(フランス)=トビアス・ルドビグソン、ルディ・モラール
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)=ヤン・ヒルト、アンドレア・パスクアロン
イスラエルスタートアップネーション(イスラエル)=ダニエル・マーティン、アレックス・ドーセット
ユンボ・ビスマ(オランダ)=ジョージ・ベネット、ディラン・フルーネウェーヘン
ロットスーダル(ベルギー)=カレブ・ユアン、トーマス・デヘント
モビスター(スペイン)=マルク・ソレル、ダリオ・カタルド
バイクエクスチェンジ(オーストラリア)=サイモン・イェーツ、ミケル・ニエベ
DSM(ドイツ)=ジャイ・ヒンドレー、ロマン・バルデ
ケベカアソス(南アフリカ)=ジャコモ・ニッツォーロ、ドメニコ・ポッツォビーボ
トレック・セガフレード(米国)=ビンチェンツォ・ニバリ、バウケ・モレマ
UAEエミレーツ(UAE)=ダビデ・フォルモロ、ディエゴ・ウリッシ

ジロ・デ・イタリア公式サイト
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薬物疑惑のビーニザブKTMがジロ・デ・イタリア除外

5月8日に開幕するジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトは4月15日、ワイルドカードで選出されていたイタリアのビーニザブKTMの出場を停止。イタリアのアンドローニジョカトリ・シデルメクを代わりに出場させると発表した。

アンドローニジョカトリ・シデルメク(イタリア) © Fabio Ferrari – LaPresse

ビーニザブKTMは世界的反ドーピング運動団体から、不正薬物に関する不透明さを再三にわたって指摘されていた。

ジロ・デ・イタリア出場23チーム

●開催期間=5月8〜30日
●出場数=8人編成の23チーム

2021ワールドツアーチーム(19)
AG2Rシトロエン(フランス)
アスタナ・プレミアテック(カザフスタン)
バーレーンビクトリアス(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
コフィディス(フランス)
ドゥークニンク・クイックステップ(ベルギー)
EFエデュケーションNIPPO(米国)
グルパマFDJ(フランス)
イネオス・グレナディアス(英国)
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)
イスラエルスタートアップネーション(イスラエル)
ユンボ・ビスマ(オランダ)
ロットスーダル(ベルギー)
モビスター(スペイン)
バイクエクスチェンジ(オーストラリア)
DSM(ドイツ)
ケベカアソス(南アフリカ)
トレック・セガフレード(米国)
UAEエミレーツ(UAE)

2020プロチームランキング1位(1)
アルペシン・フェニックス(ベルギー)

ワイルドカード(3)
バルディアーニCSFファイザネ(イタリア)
エオーロ・コメタ(イタリア)
アンドローニジョカトリ・シデルメク(イタリア)

🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
🇮🇹2021ジロ・デ・イタリア関連ニュース(まとめページ)
●ジロ・デ・イタリアのホームページ

ロマン・バルデがジロ・デ・イタリア初出場…総合V目指す

ドイツのDSMが5月8日から30日まで行われるジロ・デ・イタリアに出場する8選手を発表した。総合成績の上位をねらうエースとして、フランスのAG2Rから引き抜いたロマン・バルデ(フランス)を起用する。バルデはツール・ド・フランス出場8回、ブエルタ・ア・エスパーニャ1回の実績があるが、ジロ・デ・イタリアは初出場。

ロマン・バルデ © Team DSM | Vincent Riemersma | Keep Challenging

2020ジロ・デ・イタリアで最終日前日に首位に立ち、最終的に総合2位に食い込んだオーストラリアの山岳スペシャリスト、ジャイ・ヒンドレーも参戦。バルデとともに上位を目指す。

DSMのジロ・デ・イタリア出場8選手
ニキアス・アルント(ドイツ)
ロマン・バルデ(フランス)
ニコ・デンツ(ドイツ)
クリス・ハミルトン(オーストラリア)
ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)
マックス・カンター(ドイツ)
ニコラス・ロッシュ(アイルランド)
マイケル・ストーラー(オーストラリア)

ジロ・デ・イタリア公式サイト
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マリアローザ90歳の誕生日…オンライン博物館公開

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトがマリアローザ90周年を記念して、マドンナ・デル・ギザッロ教会にあるサイクリング博物館とAcdB博物館と共同してバーチャル博物館を開催。インターネットでだれでも自由に訪問することができる。

1968年にエディ・メルクスが着用したマリアローザ

マリアローザは同大会で個人総合1位の選手が着用するピンク色のリーダージャージ。これまで254選手が着用している。

すでに2021年の第104大会のコースが発表されているが、バーチャル展覧会は5月8日の開幕までまでの9週間オンラインで開催される。

画像、未公開のビデオや記事だけでなく、過去数十年にわたってマリアローザ獲得者のエキサイティングな物語をあますことなく伝えるデジタルプロジェクトだ。ジロ・デ・イタリアのすべてのソーシャルメディアで楽しむことができるという。

また、世界中のファンが「最も好きなマリアローザ選手」を決める選挙区投票できるという企画も同時に行われる。

1951年のマリアローザ

ジロ・デ・イタリアは1909年に始まったが、主催紙ラ・ガゼッタデッロスポルトのスポーツジャーナリスト、アルマンド・コウネットが1931年に首位選手が着るリーダージャージとして企画した。ピンク色は新聞紙の色にちなんだものだ。

初めてマリアローザを着用したのはその年に世界チャンピオンとなるイタリアのリアルコ・グエッラで、1934年にはジロ・デ・イタリアで総合優勝した。

●ジロ・デ・イタリア90周年のバーチャル博物館

イタリア統一160周年の2021ジロ・デ・イタリアのコース

2021年5月8日から30日まで開催される第104回ジロ・デ・イタリアのコースが発表された。イタリア統一160周年となる2021年は、ピエモンテ州の古都トリノで開幕。30日にミラノにゴールする。

第15ステージ途中にスロベニア、第20ステージ途中にスイスを訪問するが、新型コロナウイルスが依然感染拡大する状況下で、奇抜なコース設定はせず、各ステージのスタートとゴールは全てイタリア国内となった。

初日と最終日に個人タイムライアルがある。最大の山岳ステージは第16ステージ。また第11ステージで未舗装のストラーデビアンケを走る。

©LaPresse – Claudio Furlan
全21ステージの高低表

2021ジロ・デ・イタリア日程

5月8日(土) 第1ステージ トリノ 9km(個人タイムトライアル)
5月9日(日) 第2ステージ ストゥピニージ〜ノバーラ 173km
5月10日(月) 第3ステージ ビエッラ〜カナーレ 187km★
5月11日(火) 第4ステージ ピアチェンツァ〜セストラ 186km★★
5月12日(水) 第5ステージ モデナ〜カットーリカ 171km
5月13日(木) 第6ステージ グロッテ・ディ・フラザッシ〜アスコリピチェーノ 150km★★★
5月14日(金) 第7ステージ ノタレスコ〜テルモリ 178km
5月15日(土) 第8ステージ フォッジャ〜グアルディアサンフラモンディ 173km★★★
5月16日(日) 第9ステージ カステル・ディ・サングロ〜カンポフェリーチェ 160km★★★
5月17日(月) 第10ステージ ラクイラ〜フォリーニョ 40km★
5月18日(火) 休養日
5月19日(水) 第11ステージ ペルージャ〜モンタルチーノ 163km★★
5月20日(木) 第12ステージ シエナ〜バーニョ・ディ・ロマーニャ 209km★★
5月21日(金) 第13ステージ ラベンナ〜ベローナ 197km★
5月22日(土) 第14ステージ チッタデッラ〜モンテゾンコラン 205km★★★
5月23日(日) 第15ステージ グラード〜ゴリツィア 145km★
5月24日(月) 第16ステージ サチーレ〜コルチナダンペッツォ 212km★★★
5月25日(火) 休養日
5月26日(水) 第17ステージ カナツェイ〜セーガディアーラ 193km★★★
5月27日(木) 第18ステージ ロベレート〜ストラデッラ 228km★
5月28日(金) 第19ステージ アッビアーテグラッソ〜アルペディメーラ 178km★★★
5月29日(土) 第20ステージ ベルバニア〜アルペモッタ 164km★★★
5月30日(日) 第21ステージ セナーゴ〜ミラノ 29.4km(個人タイムトライアル)

第16ステージ サチーレ〜コルチナダンペッツォ
©LaPresse – Claudio Furlan

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