NIPPOは白基調のジャージでジロ・デ・イタリアへ

5月11日から6月2日まで開催されるジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)、5月19日から26日までのツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)の2レース限定で、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネはホワイトを基調としたスペシャルジャージを着用する。

年に一度、スペシャルジャージを着用することがルールで認められいる。チームはこれまでも注目度やプロトンでの視認度を上げるために、ジロ・デ・イタリアやジャパンカップなどで着用してきた。

スペシャルジャージはオレンジ色を基調とすることが多くなっていたが、今季はオリジナルのジャージデザインとの差別化を図り、ファンにとっての“サプライズ”となるべく、斬新なホワイトを基調としたデザインに仕上げた。

主要スポンサーロゴは従来どおりだが、袖に大きくENEOSのロゴが配置され、新たにサイドにもNIPPOのロゴが入った。イタリアのトップブランド・サンティーニ製で、ホワイトを基調とするデローザのチームバイクともよりマッチするデザインになる。

イタリアでは5月9日夜(日本時間5月10日早朝)、ジロ・デ・イタリアのチームプレゼンテーションが開催され、スペシャルジャージが正式公開される。

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第102回ジロ・デ・イタリア出場176選手

ジロ・デ・イタリア第10ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

●モビスター(スペイン)
1 ミケル・ランダ(スペイン)
2 アンドレイ・アマドール(コスタリカ)
3 リカルド・カラパス(エクアドル)
4 エクトル・カレテロ(スペイン)
5 ルイス・マス(スペイン)
6 アントニオ・ペドレロ(スペイン)
7 ホセ・ロハス(スペイン)
8 ヤシャ・ズッタリン(ドイツ)

ミケル・ランダ、リカルド・カラパス ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●AG2Rラモンディアル(フランス)
11 トニー・ガロパン(フランス)
12 フランソワ・ビダール(フランス)
13 ニコ・デンツ(ドイツ)
14 ユベール・デュポン(フランス)
15 ベン・ガスタウアー(ルクセンブルク)
16 ナンス・ピーターズ(フランス)
17 ラリー・ワーバス(米国)
18 アレクシー・ビエルモーズ(フランス)

トニー・ガロパン、アレクシー・ビエルモーズ ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●アンドローニジョカットリ・シデルメック(イタリア)
21 フランチェスコ・カバッツィ(イタリア)
22 マヌエル・ベレッティ(イタリア)
23 マティア・カッタネオ(イタリア)
24 ミゲルエドアルド・フロレス(コロンビア)
25 マルコ・フラッポルティ(イタリア)
26 ファウスト・マスナダ(イタリア)
27 マッテーオ・モンタグッティ(イタリア)
28 アンドレア・ベンドラーメ(イタリア)

●アスタナ(カザフスタン)
31 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
32 ペリョ・ビルバオ(スペイン)
33 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア)
34 ダリオ・カタルド(イタリア)
35 ヤン・ヒルト(チェコ)
36 ヨン・イサギレ(スペイン)
37 ダビデ・ビレッラ(イタリア)
38 アンドレイ・ツェイツ(カザフスタン)

ミゲルアンヘル・ロペス ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●バーレーン・メリダ(バーレーン)
41 ビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)
42 バレリオ・アニョーリ(イタリア)
43 グレガ・ボーレ(スロベニア)
44 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
45 アンドレア・ガロシオ(イタリア)
46 クリスティアン・コレン(スロベニア)
47 アントニオ・ニーバリ(イタリア)
48 ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア)

ビンチェンツォ・ニーバリ ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●バルディアーニCSF(イタリア)
51 エンリーコ・バルビン(イタリア)
52 ジョバンニ・カルボーニ(イタリア)
53 ルカ・コビリ(イタリア)
54 ミルコ・マエストリ(イタリア)
55 ウンベルト・オルジーニ(イタリア)
56 ロレンツォ・ロタ(イタリア)
57 マヌエル・センニ(イタリア)
58 パオロ・シミオン(イタリア)

●ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
61 ラファウ・マイカ(ポーランド)
62 パスカル・アッカーマン(ドイツ)
63 チェーザレ・ベネデッティ(イタリア)
64 ダビデ・フォルモロ(イタリア)
65 ジェイ・マッカーシー(オーストラリア)
66 パウェル・ポリャンスキー(ポーランド)
67 ミヒャエル・シュバルツマン(ドイツ)
68 リュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ)

●CCC(ポーランド)
71 アマーロ・アントゥネス(ポルトガル)
72 ヨセフ・チェルニー(チェコ)
73 ビクトル・デラパルテ(スペイン)
74 カミル・グラデク(ポーランド)
75 ヤコブ・マレツコ(イタリア)
76 ルーカス・オウシアン(ポーランド)
77 ローレンス・テンダム(オランダ)
78 フランシスコ・ベントソ(スペイン)

●ドゥークニンク・クイックステップ(ベルギー)
81 エリア・ビビアーニ(イタリア)
82 エロス・カペッキ(イタリア)
83 ミケルフレーリク・ホノレ(デンマーク)
84 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)
85 ジェームス・ノックス(英国)
86 ファビオ・サバティーニ(イタリア)
87 フロリアン・セネシャル(フランス)
88 ピーター・セリー(ベルギー)

エリア・ビビアーニ、ボブ・ユンゲルス ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●EFエデュケーションファースト(米国)
91 サーシャ・モドロ(イタリア)
92 ショーン・ベネット(米国)
93 マッティ・ブレシェル(デンマーク)
94 ネイサン・ブラウン(米国)
95 ヨナタン・カイセド(エクアドル)
96 ヒュー・カーシー(英国)
97 ジョセフ・ドンブロウスキー(米国)
98 タネル・カンゲルト(エストニア)

●グルパマFDJ(フランス)
101 アルノー・デマール(フランス)
102 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア)
103 イグナタス・コノバロバス(リトアニア)
104 オリビエ・ルガック(フランス)
105 トビアス・ルドビグソン(スウェーデン)
106 バランタン・マデュア(フランス)
107 マイルズ・スコットソン(オーストラリア)
109 ラモン・シンケルダム(オランダ)
*108は欠番

アルノー・デマール ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル)
111 ダビデ・チモライ(イタリア)
112 アウェット・アンデメスケル(エリトリア)
113 ギヨーム・ボワバン(カナダ)
114 コノール・デューン(アイルランド)
115 クリスツ・ニーランズ(ラトビア)
116 ルーベン・プラサ(スペイン)
117 ガイ・ニーブ(イスラエル)
118 クリスティアン・ズバラーリ(イタリア)

イスラミックサイクリングアカデミー ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●ロット・スーダル(ベルギー)
121 カレブ・ユアン(オーストラリア)
122 ビクトール・カンペナールツ(ベルギー)
123 ジャスパー・デブイスト(ベルギー)
124 トーマス・デヘント(ベルギー)
125 アダム・ハンセン(オーストラリア)
126 ロジャー・クルーゲ(ドイツ)
127 イエール・ファネンデル(ベルギー)
128 トッシュ・バンデルサンド(ベルギー)

ビクトール・カンペナールツ、カレブ・ユアン、トーマス・デヘント ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●ミッチェルトン・スコット(オースラトリア)
131 サイモン・イェーツ(英国)
132 ジャック・バウアー(ニュージーランド)
133 ブレント・ブックウォルター(米国)
134 エステバン・チャベス(コロンビア)
135 ルーク・ダーブリッジ(オースラトリア)
136 ルーカス・ハミルトン(オースラトリア)
137 クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)
138 ミケル・ニエベ(スペイン)

サイモン・イェーツ ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ(イタリア)
141 マルコ・カノラ(イタリア)
142 ダミアーノ・チーマ(イタリア)
143 ニコラ・バジョーリ(イタリア)
144 フアンホセ・ロバト(スペイン)
145 ジョバンニ・ロナルディ(イタリア)
146 西村大輝(日本)
147 初山翔(日本)
148 イバン・サンタロミータ(イタリア)

ジロ・デ・イタリアに参戦するNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネの8選手

●ディメンションデータ(南アフリカ)
151 ベン・オコーナー(オーストラリア)
152 スコット・デービス(英国)
153 エンリーコ・ガスパロット(イタリア)
154 アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー(エリトリア)
155 ライアン・ギボンズ(南アフリカ)
156 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)
157 マーク・レンショー(オーストラリア)
158 ダニーロ・ビス(スイス)

ベン・オコーナー ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●イネオス(英国)
161 パベル・シバコフ(ロシア)
162 エディ・ダンバー(アイルランド)
163 タオ・ゲオゲガンハート(英国)
164 セバスティアン・エナオ(コロンビア)
165 クリスティアン・クネース(ドイツ)
166 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)
167 サルバトーレ・プッチョ(イタリア)
168 イバン・ソーサ(コロンビア)

タオ・ゲオゲガンハート ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●ユンボ・ビスマ(オランダ)
171 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)
172 クーン・ボウマン(オランダ)
173 ローレンス・デプルス(ベルギー)
174 セップ・クス(米国)
175 トム・レーゼル(オランダ)
176 パウル・マルテンス(ドイツ)
177 アントワン・トールク(オランダ)
178 ヨス・ファンエムデン(オランダ)

プリモシュ・ログリッチェ ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●カチューシャ・アルペシン(スイス)
181 イルヌール・ザカリン(ロシア)
182 エンリーコ・バッタリーン(イタリア)
183 イエンセ・ビエルマンス(ベルギー)
184 マルコ・ハラー(オーストリア)
185 レト・ホレンシュタイン(スイス)
186 ビアチェスラフ・クズネツォフ(ロシア)
187 ダニエル・ナバーロ(スペイン)
188 ディミトリ・ストラコフ(ロシア)

●サンウェブ(ドイツ)
191 トム・デュムラン(オランダ)
192 ヤン・バークランツ(ベルギー)
193 チャド・ハガ(米国)
194 クリストファー・ハミルトン(オーストラリア)
195 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア)
196 サム・オーメン(オランダ)
197 ロバート・パワー(オーストラリア)
198 ルイス・ブルバーグ(ベルギー)

トム・デュムラン ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●トレック・セガフレード(米国)
201 バウケ・モレマ(オランダ)
202 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア)
203 ジュリオ・チッコーネ(イタリア)
204 ウィリアム・クラーク(オーストラリア)
205 ニコラ・コンチ(イタリア)
206 ミヒャエル・ゴグル(オーストリア)
207 マイケル・イリサル(スペイン)
208 マッテオ・モスケッティ(イタリア)

トレック・セガフレードのバウケ・モレマ ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

●UAEエミレーツ(アラブ首長国連邦)
211 フェルナンド・ガビリア(コロンビア)
212 トム・ボーリ(スイス)
213 シモーネ・コンソンニ(イタリア)
214 バレリオ・コンティ(イタリア)
215 マルコ・マルカート(イタリア)
216 フアン・モラノ(コロンビア)
217 ヤン・ポランツェ(スロベニア)
218 ディエゴ・ウリッシ(イタリア)

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ジロ・デ・イタリア出場暫定リスト… NIPPOの西村大輝も

5月11日から6月2日まで行われる第102回ジロ・デ・イタリア。主催する RCS/ラ・ガゼッタデッロスポルトが出場選手の暫定リストを発表した。出場22チームで、1チームは8人編成。日本選手は NIPPOヴィーニファンティーニの西村大輝が出場予定。イネオスにリストアップされたエガン・ベルナルは骨折により欠場

クリックすると拡大します。

主催者のピックアップした区間優勝候補

●総合優勝候補は前ニュースへ

エリア・ビビアーニがジロ・デ・イタリア第13ステージで優勝 © Marco Alpozzi – LaPresse
ガビリアがサガンとキッテルを見やりながらトップフィニッシュ © ASO
UAEツアー第4ステージはカレブ・ユワンが優勝 ©LaPresse – Fabio Ferrari
グルパマFDJのアルノー・デマールがスプリントで優勝 © ASO
ドゥークニンク・クイックステップのボブ・ユンゲルス ©BettiniPhoto
ロット・スーダルのヴィクトール・カンペナールツ
ボーラ・ハンスグローエのダヴィデ・フォルモーロ ©BettiniPhoto

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エガン・ベルナルが鎖骨骨折でジロ・デ・イタリア欠場へ

5月1日からチーム名称がイネオスとなり、その名を世界中にアピールする機会となる最初のメジャーレース、ジロ・デ・イタリアにエースとして参加するはずだったエガン・ベルナル(コロンビア)が直前の練習中に鎖骨骨折。レースを断念せざるを得なくなった。

イネオスのエガン・ベルナル ©Team INEOS

第102回ジロ・デ・イタリアは11日、ボローニャで開幕するが、ベルナルが負傷したのは4日。チームメートで前年の覇者であるクリストファー・フルーム(英国)は7月のツール・ド・フランスに照準を合わせるために欠場する予定で、22歳のベルナルがエースとしてジロ・デ・イタリアに初参戦するはずだった。

2010年のチーム発足以来、ツール・ド・フランスで6度の総合優勝を手中にしてきた英国のスカイは、スポンサーとなるテレビ局が撤退したことにより、月1日から英国の大手化学企業イネオスの名称に変更。前年の覇者フルームが大会を欠場することで、再出発となった強豪チームはエースナンバーをベルナルに託す計画だった。

ベルナルは今季パリ〜ニースで総合優勝。ジロ・デ・イタリア初制覇の可能性も高かった。ケガの回復を見て7月のツール・ド・フランスに復帰することが想定される。

ジロ・デ・イタリアの各区間距離が最終のものに修正

2019年5月11日から6月2日まで開催される第102回ジロ・デ・イタリアは、例年のように各ステージの距離が再計測され、最終のものに修正された。総距離は当初の発表より60kmほど長くなり、3578.8kmに。1ステージ平均170.4km。

2019ジロ・デ・イタリアのコースマップ(クリックで拡大)

2019ジロ・デ・イタリア日程

5月11日(土) 第1ステージ ボローニャ〜ボローニャ(サンルーカ聖堂)8km(個人タイムトライアル)★★★

5月12日(日) 第2ステージ ボローニャ〜フチェッキオ 205km★★★

5月13日(月) 第3ステージ ビンチ〜オルベテッロ 220km★★

5月14日(火) 第4ステージ オルベテッロ〜フラスカーティ 235km★★

5月15日(水) 第5ステージ フラスカーティ〜テッラチーナ 140km★

5月16日(木) 第6ステージ カッシーノ〜サンジョバンニロトンド 238km★★★

5月17日(金) 第7ステージ バスト〜ラクイラ 185km★★

5月18日(土) 第8ステージ トルトレートリド〜ペザーロ 239km★★★

5月19日(日) 第9ステー リッチョーネ〜サンマリノ 34.8km(個人タイムトライアル)★★★★

5月20日(月) 休養日

5月21日(火) 第10ステージ ラベンナ〜モデナ 145km★

5月22日(水) 第11ステージ カルピ〜ノビリーグレ 221km★

5月23日(木) 第12ステージ クネオ〜ピネローロ 156km★★★

5月24日(金) 第13ステージ ピネローロ〜チェレゾーレレアーレ 196km★★★★

5月25日(土) 第14ステージ サンバンサン〜クールマイユール 131km★★★★★

5月26日(日) 第15ステージ イブレア〜コモ 232km★★★★

5月27日(月) 休養日

5月28日(火) 第16ステージ ローベレ〜ポンテディレーニョ 226km★★★★★

5月29日(水) 第17ステージ コンメッザデューラ〜アンテルセルバ 181km★★★

5月30日(木) 第18ステージ バルダオーラ〜サンタマリアディサーラ 222km★

5月31日(金) 第19ステージ トレビーゾ〜サンマルティーノディカストロッツァ 151km★★★

6月1日(土) 第20ステージ フェルトレ〜クローチェダウーネ・モンテアベーナ 194km★★★★★

6月2日(日) 第21ステージ ベローナ 17km(個人タイムトライアル)★★★ ★は難易度

ベルナルが新生イネオスのエース…ジロ・デ・イタリア5月11日開幕

5月11日から6月2日まで行われる第102回ジロ・デ・イタリア。総合優勝をねらう有力選手を、主催する RCS/ラ・ガゼッタデッロスポルトがピックアップ。バーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)、サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)、ユンボ・ヴィスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)、アスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)、そしてイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)の6選手だ。

ビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)

バーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ ©LaPresse

2013、2016ジロ・デ・イタリア総合優勝。2017年に総合3位となって以来、2年ぶりに参戦。2010ブエルタ・ア・エスパーニャ、2014ツール・ド・フランスと合わせて今大会唯一の三大大会覇者。34歳にして総合優勝の有力候補。ツアー・オブ・アルプスで総合3位になり、カナリア諸島でのトレーニングをこなして万全の態勢で乗り込んでくる。

「ジロ・デ・イタリアに向けた調整はいつもの通り。標高の高いところでトレーニングを積み、ツアー・オブ・アルプスで実戦に突入。そしてリエージュ〜バストーニュ〜リエージュに出場。コンディションはいい感じで高まっている。短いタイムトライアルで始まる今年の大会は、総合優勝を争う有力選手にとってそれがキーとなってくる。

序盤戦は標高の高い山岳がないとはいえ、コースがとても難しいので過小評価するべきではない。だれもが第1週目から強さを見せつけたいという野望を持っているから、有力チームのキャプテンは驚くような動きをするかも知れない」(ニーバリ)

トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)

トム・デュムラン © LaPresse -Gian Mattia D’Alberto

2017年の第100回ジロ・デ・イタリアで総合優勝した28歳。2016年大会が故郷とも言えるアペルドールン(オランダ)で開幕したのがきっかけで、ジロ・デ・イタリアとマリアローザの魅力に心を奪われたという。2018年はクリストファー・フルームと激闘して総合2位。今回は4年連続出場となる。

ニーバリとともに大会の優勝経験者として臨むが、これまでのマリアローザ着用日数は17日間で、ニーバリの記録にわずか3日少ないだけ。UAEツアーで6位、ティレーノ〜アドリアティコで4位。高地トレーニングキャンプをこなし、トップフォームで乗り込んでくる。

「常にジロ・デ・イタリアを念頭に置いてシーズンを戦っている。今回も偉大なレースであり、スゴいコースだ。激しい戦いになることが予想されるけど、そのための準備はできている。開幕地ボローニャにいい感じで乗り込むことができそうだ」(デュムラン)

プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)

ティレーノ〜アドリアティコで総合優勝したプリモシュ・ログリッチェ ©LaPresse/Fabio Ferrari

スロベニア出身の29歳。その名前が初めて知れ渡ったのは3年前のジロ・デ・イタリア大会初日。オランダのアペルドールンで行われた個人タイムトライアルでトップタイムのトム・デュムランに100分の1秒のタイム差で2位になったときだ。ドイツ登録のサンウェブも事実上のオランダチームで、ログリッチェが所属するユンボ・ヴィスマとはライバル心がある。今回も両者が得意とするタイムトライアルの成績で3週間にわたるグランツールの戦い方が変わりそうだ。

今回の初日はボローニャのサンルーカ聖堂にゴールするヒルクライムタイムトライアル。ツール・ド・ロマンディーの前に参加した2レース、UAEツアーとティレーノ〜アドリアティコでログリッチェはだれにも負けていない。ジロ・デ・イタリア総合優勝は2019シーズン最大の目標と表明している。

「このジロ・デ・イタリアには素晴らしい選手が出そろった。マリアローザを獲得することがチーム最大の目標だ。タフなレースになるだろう。ボクに向いたコースだと報じられるけど、調子がよければだれにでもチャンスがあるコースだと思う。絶好調ならどんな山岳も行けるからね。個人タイムトライアルが3回あるのは、勝てるチャンスがある要因だ。山岳の要素も極めて多いのもボクは好きだ」(ログリッチェ)

サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)

サイモン・イェーツがジロ・デ・イタリア第6ステージでマリアローザ © Massimo Paolone – LaPresse

2018年に13日間マリアローザを守り続けた26歳は、それをきっかけに選手として新たな可能性を見出した。トム・デュムランやクリストファー・フルームには個人タイムトライアルでかなわないが、最大限の犠牲をもって1秒でも攻撃の手を緩めなかったことで、歴史に残るバトルに加わった。

しかしアルプスで陥落し、最終的に総合21位に。グランツール制覇に失敗したことを経験値とし、半月後にはブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝。今回のジロ・デ・イタリアで1年前のリベンジを期す。

「特別なことはせず、他のレースと同様にジロ・デ・イタリアに乗り込む。どんなレースでも勝つために挑戦するのが大好きだし、プロとして普通のビジネスだ。昨年のジロ・デ・イタリアとやり方はほぼ同じ。事前に走ったレース数もほぼ変わらない。アグレッシブに走りたいが、最終週はとても厳しいものになることが想定できるので、それを見越してシェイプしていきたい」(イェーツ)

ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

ミゲルアンヘル・ロペスが地元コロンビアで総合優勝 ©Maximiliano Blanco/Getty Images

2018年はジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャで総合3位の表彰台に乗った25歳のコロンビア選手。シーズン序盤のステージレース2大会で総合優勝したのはログリッチェと同じ。ツアーコロンビアとボルタカタローニャだ。4月にはコロンビアに帰って高地トレーニングを積んだだけでなく、第一子の誕生を迎えた。2019シーズンは絶好調のアスタナチームにあって、押しも押されぬエースにまで成長した。山岳での走りが注目されている。

「ジロ・デ・イタリアの開幕を心待ちにしていた。昨年の成績は高いモチベーションとなったので、今年も同じくらいかそれ以上に活躍したい。少なくともチームは記憶に残るような成績を修めることが目標だ」(ロペス)

エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス)

イネオスのエガン・ベルナル ©Team INEOS

前年の覇者フルームが欠場し、22歳のルーキーがエースとしてジロ・デ・イタリア初参戦。2018シーズンはアシスト役としてフルームのジロ・デ・イタリア、ゲラント・トーマスのツール・ド・フランス総合優勝に大きく貢献していて、エースとして走るジロ・デ・イタリアでは最も注目されている。

イタリアとの縁は深い。ジュニア選手時代にイタリアのアンドローニジョカットーリ・シデルメックに所属してMTBレースを走っているからだ。2019シーズンはパリ〜ニースで総合優勝し、チーム名称を変更したディフェンディングチャンピオンチームのエースとしてボローニャ入りする。

【5月5日に追加されたニュース】エガン・ベルナルが鎖国骨折でジロ・デ・イタリア欠場へ

他の有力候補はボブ・ユンゲルス(ドゥークニンク・クイックステップ)、ミケル・ランダ(モビスター)、ラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)ら。

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