ドライバー笹原右京、スペシャライズドのeバイクを駆る

チームレッドブル無限のレーシングドライバー、笹原右京選手(24)が米国スペシャライズド社のアンバサダーに就任。同社のスポーツバイクをトレーニングやオフタイムに活用している。お気に入りは最新eバイクの「ターボ・ヴァドSL」。モータースポーツ界の電動化も視野に、イニシャルeで新たな挑戦をしたいとその夢を広げる。

自転車に乗っている時のワクワクする気持ちは忘れられない

「小さいころから三輪車や自転車など車輪がついている乗り物はみんな大好きでした」という笹原選手。そのなかでも自転車は一番楽しいアイテムだったという。

「スピード感があって、自分だけの力でどこにでも行ける。友だちといろんなところに走りに行ったりしていました」

幼少期からレーシングカーに乗る機会があって、それからはモータースポーツがメインになってしまったので、自転車とは縁遠くなってしまった。それでも「自転車に乗っている時のワクワクする気持ち」は忘れられず、今でも変わらないという。

米国の自転車トップブランド、スペシャライズドがお気に入り。ロードモデルのアレーで心肺強化トレーニングもする。

スーパーフォーミュラの笹原右京 ©Sho Tamura / Red Bull Content Pool

「まだロードバイク初心者なんですが、小学生の時の気持ちに戻って、地元の山々でルートを開拓し始めました」

それまで自転車をトレーニングとして使ったことはなかった。きっかけはコロナ禍だ。チームから感染防止のために外出を控えるように打診され、トレーニングジムにも行けなくなった。それを打破するために室内でもトレーニングできる自転車に着目した。室内練習だけでなく、山の中なら単独で感染リスクもない。

なにから始めたらいいのか分からなかったが、スペシャライズドの担当者に相談したり、外出自粛で動画を視聴する時間もあったので、自転車ユーチューバーとして人気の「けんたさん」の配信を見て、自転車にはいろいろなアプローチがあることを知った。

「シーズン中はレースに集中して全力をつぎ込むことが重要ですけど、スイッチを切り替えた時に、いろいろなことに挑戦してみたいなあと気持ちを新たにしました。まずはそれなりに乗れるようにならないと」と笑う。

フォーミュラeに興味。だからeバイクにもその可能性を予見

以前の笹原選手にとってeバイクは、町中で見かける電動アシスト自転車というだけのイメージだった。ところが最新eバイクの「ターボ・ヴァドSL」を見てまずはカッコいいなとほれ込んだ。

「自転車ライド本来のフィールを残したまま、アシスト力を活かせる。電動力がへんに効き過ぎないので、自転車が持ち合わせている楽しみがある」と感じた。

「これならトレーニングにもいい。アシストがついていることでより長い距離を行ける。アシストをオフしても、ノーマルロードを乗っているかのように違和感なくこげるんです。自転車を担ぐ場面になっても軽いので問題ない。レースの世界でも軽さは重要なファクターなので」

「これならトレーニングにもいい。アシストがついていることでより長い距離を行ける。アシストをオフしても、ノーマルロードを乗っているかのように違和感なくこげるんです。自転車を担ぐ場面になっても問題ないほど軽いのも魅力。レースの世界でも軽さが重要なファクターなので」

モータースポーツ界においても、これまでガソリンを使っていたものが電気にシフトしていて、フォーミュラeというトップシリーズができた。SUVのレースも始まる。将来的にはこういった方向に進んでいくことは間違いない。そんな時代の流れをとらえる笹原選手もフォーミュラeに興味を示す。だから自転車でもeバイクにその可能性を見出す。

チームレッドブル無限の笹原右京 ©Sho Tamura / Red Bull Content Pool

開発した意図が乗ってみると感じられるのがスペシャライズドの特徴とも分析している。「ブランドとしての考え方がしっかりとあって、共通点がある。いろんなタイプの自転車に乗ってみたくなった」という。

「モータースポーツ界にも自転車愛が強い人がいて、自転車レースに出ても勝ってしまうくらいに実力があるんですよ」

笹原選手が戦うスーパーGTでは、レギュレーションとして徒歩でインスペクション(コースチェック)することが求められている。30分のインスペクションの間にサーキットの外周道をeバイクに乗って移動し、攻略したいコーナーを客観的にチェックできるようになればいいと語る。外周道路には上り坂があったりするので、そんなケースではアシスト機能は有効だ。

オフタイムでの活用も楽しみにしている。

「しなまみ街道は有名なので行ってみたいです。これからも自転車でトレーニングを続けていくのはもちろん、自転車に乗っている人と旅をしてみたい。プランをかけて何泊かして旅してみたい。レースに出てみたいという思いはありますが、もっと実力をつけて挑戦したい。トレーニングを続けていくのはもちろん、自転車旅もしてみたいです。プランを練って何泊かして。まずは有名なしまなみ海道ですね」

笹原右京(ささはらうきょう)
1996年4月24日生まれ、24歳。群馬県出身。カートで日本、ヨーロッパのチャンピオンに輝き、4輪に転向。ヨーロッパ修行を経て帰国し、さまざまなカテゴリーで活躍した。2020年は国内最高峰の2シリーズ(スーパーGTの500クラス、スーパーフォーミュラ)にチームレッドブル無限からレギュラー出場するトップドライバーの一人。

●スペシャライズドのホームページ

重症筋無力症と戦う辻浦圭一とスペシャライズドeバイクがタッグ

シクロクロス競技の全日本選手権で9連覇を果たした元プロライダー辻浦圭一さんを、米国の総合サイクリングブランドであるスペシャライズドが、e-Bike TURBOアンバサダーとして任命した。

辻浦圭一x Levo SL

辻浦さんは難病にかかり、継続した運動ができない状況となったが、体力を補いサイクリングをサポートするeバイク”TURBO LEVO SL”に乗ることで自らの人生の質を向上させるとともに、同様の状況の人たちにもメッセージを与えるため挑戦を続けていく。

eバイクを使うことによって人生の質(Quality of Life:QOL)の向上をもたらすことメッセージ発信

辻浦さんは2011年のシクロクロス全日本選手権の直前から体調を崩し「重症筋無力症」と診断され、競技生活からの引退を余儀なくされた。引退後も趣味のサイクリングと釣りや山菜取りを組み合わせた外遊びを行っていたが、病気の影響で継続して運動ができず自転車に乗ることへのハードルが非常に高くなってしまう。

シクロクロス競技全日本選手権9連覇を果たした現役時代の辻浦さん

そんなときに「TURBO LEVO SL」に出会う。継続して運動できない中、適度な運動を心がけなければならないという矛盾をかき消し、視野を広げてくれたTURBO LEVO SLをライフスタイルのパートナーとして選んだ。

辻浦さんが使用する”TURBO LEVO SL”は軽さ重視の新しいeMTBだ。俊敏で軽快な走りとアシストからくるパワーにより、これまでのeMTBになかった可能性を体感することができる。LEVO SLなら、お気に入りのトレイルで普段なら一本走るのがやっとのところを、何本でも走れるようになるという。

この革新的な商品を一般のライダーのみならず、たとえ難病と闘っているような人にも広く認知してもらうことを通じて、さまざまな多くのライダーの健康や生活の質の向上を目指していきたいという。

モーターが独自設計のTurbo Levo slは超軽量設計のため、ライドを存分に楽しめる。またeバイクに見えないスマートな見た目も実現している

辻浦圭一さんのコメント

2012年2月に重症筋無力症と診断を受けて、胸腺腫を摘出して約2か月半入院をしました。退院後、選手復帰を目指したのですが、病気の症状がよくならず一般の生活もままない状況で入退院を繰り返す生活を送り、長いときは6カ月も入院していることがありました。

重症筋無力症は、脳から筋肉に指令がうまく伝達せず体を動かすと筋肉がすぐに疲れて力が入らなくなる病気です。そのため、全身の筋力が弱くなったり疲れやすくなったり眠くなったりするなどの身体的な影響が生じます。また、まぶたが下がってくる眼瞼下垂(がんけんかすい)と、物が二重に見える複視などの症状が出る難病でもあります。思ったように活動ができない日々は今でも続いていますが、発症から月日がたち、症状と付き合いながらなんとか一般の生活を送れるようになりました。

渓流刷りを楽しむ辻浦さん。自転車はさまざまなアクティビティをリンクさせて楽しめるという

体の免疫力を下げたり病気の症状を抑える薬の影響で風邪をひきやすく太りやすくなり、またコロナにも感染しやすく、万が一感染してしまったら重症化しやすいため、気をつけなければいけません。

大好きな自転車には乗れるものの、自転車の中でも特に好きなマウンテンバイクは筋力を使うために、トレイルを登りきるころにはクタクタ、一緒に行った仲間からも大きく遅れたり助けてもらったりと申し訳ない気持ちになり自転車から遠ざかっていました。

そういった状況から、2020年の夏までは全く自転車に乗らず、休日は渓流釣りに没頭していて、釣れるポイントまで林道を歩いて行くことが多かったため、「自転車で行けたらいいなー」と思い自転車に乗ったのですが、運動不足のためにほとんど乗ることができず 降りて自転車を押して上がったため疲れて釣りにならないというジレンマが生じてしまいました。 

そんな中、追い打ちをかけるように定期通院の検査で医者から言われた言葉がありました。それは、中性脂肪が高いから「適度な運動」を心がけるようにというものでしたが、「継続して運動できへんのにどうやって軽い運動するねん」と矛盾を感じていました。

個々人の体力差を埋めアクティビティを一緒に楽しむことができるのもeバイクの素晴らしい点

そんな折に、あることがきっかけで、先輩と自転車に乗りに行く機会がありe-Bikeをレンタルさせてもらい、借りたバイクがSpecialized TURBO LEVO SLでした。

約9年ぶりに行った馴染みのトレイルの登りは、ほどよい運動くらいで汗をかいてクリア、下りに関しては、自身では初のフルサスペンションバイクということもあり、快適に下ることができ、トレイルでしか味わえない立体感を味わえて感動しました。

そのライドで一つ忘れていることが、乗っているバイクがe-Bikeだったこと。一般的には、重たくて下りの面白みに欠けると言われているe-Bikeですが、TURBO LEVO SLはいわゆる普通のMTBの感覚で違和感なく下ってくることができ、コーナーの切り返しや縦の体重移動が重量を感じることなく操れたのでとても不思議でした。

TURBO LEVO SLにより、体力が必要な登り坂ではアシストされ、大好きだった自転車にまた乗ることができるようになったのはもちろん、お楽しみの下りも最大限に楽しむことができたのは非常にうれしい驚きでした。それ以外でも釣りのポイントまでのアプローチライドなど想像力が膨らみ、さまざまなアイデアが浮かんできています。医者から言われて引っかかっていた「適度な運動」も実行することができて健康に繋がり、今のライフスタイルにとてもマッチしていると感じています。

難病ということでいろいろ制限がありましたが、このバイクとならさまざまなことにチャレンジすることができそうなので、楽しんで挑戦していきたいと思っています。


スペシャライズドとは
「Pedaling the planet forward=ペダルで地球も前に動かそう」をミッションに革新的なサイクル用品の開発を行い、サイクリングを通してライダーの健康や生活の質を向上させるとともに、地球環境をも改善できると信じて活動を続けているブランド。
●スペシャライズドのホームページ

ずれない足で自由な走り…MTBシューズ「2FO ROOST」

スペシャライズドからMTBシューズ「2FO ROOST」が登場した。Body Geometryの哲学から生まれた最新シューズは快適さとパフォーマンスを向上。ペダルに足をしっかりと乗せたまま、スタイリッシュな走りを決めて走り回れる。

シューズがライドにおいてとても重要なエキップメントだというのは、食生活にタンパク質は欠かせない栄養素と言うくらいに当たり前のこと。スペシャライズドは、ライドに多くの時間を費やし、よりよいサイクリングシューズの開発方法を常に追求している。そこから生まれたのがBody Geometoryデザイン。そのアーチサポート、内反ウェッジ、中足骨ボタンの特徴は、パフォーマンスと快適さを向上させた。すべてのライダーのニーズを満たすエキップメントの開発でポイントとなるのは、ライダー自身やチームライダーの体がなにを求めているのか耳を傾けることだという。

ピンを包んで離さない  
ラバーというと、ポンポンと跳ねる弾力性素材をイメージするかもしれない。しかし、フラットペダル用シューズにその特性があっては困る。ふにゃふにゃと潰れずにペダルのピンをしっかりと掴むラバーソールなら、足がペダルからずり落ちず、安心して走りに集中できるようになる。2FO Roostシューズは新たな第3世代のSlipNot ラバーソールを採用し、ペダルのピンをガッシリと掴むように設計されている。

荒れ たブレーキバンプや木の根、岩などの段差を走り抜けても、暴れずにペダルに吸い付く足裏感覚が得られる。少なくとも、テストライダーたちはそう主張しているという。2FO Roostシューズのフラットモデルも最新のSlipNotアウトソールを採用し、クリートの開口部が広いので、荒れに荒れたセクションを走っているときでもペダルをキャッチするのが簡単。

ピンがはまりやすいパターン 
第3世代のSlipNot ラバーは六角形のパターンを採用し、その中にペダルのピンが入り込むことで、ペダルをガッチ リと掴んでいるような足裏感覚が得られる。このパター ンはまた、バイクを降りて歩き回るときの摩耗を減らすため、機能性と耐久性がより長持ちする。

ラバーは六角形のパターンを採用

トレイルライダーは、機能性、快適さ、スタイルを求める。2FO Roostシューズは、トレイルでライバルを凌ぐ走りを可能にし、同時にスタイリッシュな見た目を演出。バイクを降りてからも快適に歩き回れるシューズを目標に開発された。あらゆるシーンを想定して作られたシューズなのだ。そして、すでにプロライダーのお気に入りのシューズになっているという。

どんなシーンでも完璧なスタイルで過ごせる

どんなシーンにもぴったり  
クリップ、フラットどちらのモデルも十分な硬さがあるため、ロングライドで足をサポートし、それでいてしなやかさも残されているため、バイクを押し担がなければならない場合や、ライド後に馴染みのバイクショップでおしゃべりするときも快適なまま、予備のシューズは必要ない。2FO Roostシューズを履いていれば、どんなシーンでも完璧なスタイルで過ごせる。

いつでもフレッシュな履き心地  
アッパーに従来のフォームパッドではなく Xpel Airmeshを採用し、2FO Roostシューズ の軽量化を図った。この通気性に優れた Xpel Airmeshは、従来のフォームパッドと同等の衝撃緩和性を持ちながら、重量を大幅に削減し、速乾性を向上させた。濡れたままのシューズでライドを続けたい人などいないわけだからだ。

高度な技術を用いた内側をスタイリッシュな外観で包む  
これらすべてのテクノロジーを、見た目がかっこいいシューズに組み込むにはどうしたらいいか? 馴染みのバーでも浮かない見た目で、思い描く大胆なラインも攻められるシューズを作るには、デザイナーの魔法の力が必要だ。しかし、実際にはいくつもの工夫が必要になった。アッパーの痛みやすい部位をスエードで強化し、耐久性を高めて擦れによる磨耗を減らした。スッキリとしたローカットのデザインを採用し、バイクの上でもバーでも映える見た目を生み出している。そこに控えめなカラーと小さいロゴを合わせ、トレイルライド後にそのままどこかへ繰り出すことになっても、安心してRoostシューズを履き続けられるようにした。

2FO Roost Flat Mountain Bike Shoes(Oak Green/Blk) 1万4300円

●スペシャライズドの詳細ホームページ

自転車通勤は携帯電話普及と同様に浸透する…為末大

元陸上選手の為末大氏が、通勤時間をスポーツに変えることの価値やアフターコロナの社会でビジネスパーソンが持つべき思考について、スポーツスタートアップ企業ookamiの展開する「Player! ブランドストーリー」で語った。 スペシャライズド・ジャパンのスポンサード企画。

新型コロナウイルスの影響により、働き方や通勤スタイルについて改めて考えさせられた人も多い。三密を避ける目的としてだけでなく、通勤時間をスポーツに変えることの価値などを為末大氏が語っている。

●通勤をスポーツに。コロナ禍で変化した価値観

スポーツエンターテイメントアプリ「Player!」

スペシャライズド・ジャパンの佐々木雄治

「日本では、スポーツバイクやサイクルスポーツはまだまだマイナーであることに加えて、フィットネスに対する意識が低いという特徴もあります。スペシャライズドのeバイクであるVADO SLは、ほとんどの方が毎日している「移動する」ことを浪費させずに、それ自体を楽しいスポーツ、フィットネスに変えてくれるeバイクです。今回、誰もが日常にサイクルスポーツを取り入れることは可能だし、生活のクオリティを上げることもできるということを伝える上で、Player!さんとタッグを組ませていただきました。日常にスポーツを取り込めるヒントやメリットを多くの方に感じてもらえたらうれしい」

Player! ブランドストーリーとは

スポーツに関わる企業のストーリーやブランドメッセージを記事形式で発信。テキストや写真を中心とし、スマホに最適化したデザインでコンテンツを掲載。対談・著名人インタビューなどからブランドへの共感、好意形成につながるようなストーリーを引き出す。単発記事、特集形式など多面的に展開する。 
▼これまでの事例
大学スポーツファンコミュニティに寄り添ったタイアップ企画として、アシックスジャパンと実施。

スポーツエンターテイメントアプリ「Player!」を運営するookami

Player!「この世界に、スポーツダイバーシティを 」

Player!は、誰もが、自分の好きなマイスポーツをつくり、応援できて、盛り上げられるプラットフォーム。
この50年間、スポーツ産業はマススポーツ、マスメディア、マススポンサーの三位一体で発展してきた。ファンの少ないスポーツは全国放送に耐えられず、マスメディア中継がなく、マススポンサーがつかず、どんどんマイナースポーツ化していく。
マススポーツとマイナースポーツに大きな格差が生まれてしまったのが、昭和と平成の時代だった。必死に頑張っているソフトボール選手やそれを応援しているお母さんにとって、それは本当にマイナーなスポーツなのか。
Player!は、「マススポーツ」ではなく「マイスポーツ」があるライフスタイルを提案。自分のお気に入りの街をみつけて、その街に住んでみて、そしてその街が好きになって、その街を盛り上げることに貢献するのってちょっと楽しかったりするように。スポーツも、自分ならではのお気に入りのスポーツをみつけて、そのスポーツを好きになり、そのスポーツを盛り上げていくことに貢献できたら楽しいはず。Player!は誰もが自分の好きなマイスポーツをつくり、応援できて、盛り上げられる世界をつくります。この世界に、スポーツダイバーシティを。

●Player! 公式サイト

スペシャライズドが超軽量eバイク、TURBO VADO SL発売

スポーツバイクの総合ブランド、スペシャライズドが超軽量eバイク「VADO SL」を2020年5月13日に発売する。「VADO SL」は一般のeバイクより40%軽量で、2時間35分の充電で130kmの走行を可能にした。

坂道もラクラク、移動自体がフィットネスを増進させ、さらには二酸化炭素の排出も減らせるため、地球も健康にしていく新しい時代のモビリティ。

eバイクの未来が、 今ここに

2050年までに世界の人口の68%は都市部に移ると言われている。この急速な都市化により、現在のインフラは限界を迎え、混雑がさらに増え、移動手段の見直しに迫られている。コロンビアの首都ボゴタやドイツの首都ベルリンなどの都市では、4輪の自動車の代わりに2輪車を前提とした道路の利用方法に見直しをおこなっているという。

eバイクは短距離の移動において自動車にとって代わる。渋滞に巻き込まれることもなく、駐車場を探さなくて済み、高額な月々の維持費もない。さらにeバイクは二酸化炭素の排出量がもっとも多い自動車での移動(特に短距離)や大気汚染による公衆衛生の懸念をなくすことで、気候変動問題に真っ向から挑む一方、人々の運動不足をも解消する。

最近の研究によると、eバイクのライダーは頻繁に長い距離を走ることが判明し、平均的にペダルバイクのライダーよりもより多くの運動をしているという。つまり、今ほど健康、コミュニティー、地球の将来への投資に絶好のタイミングはない。

完璧なバランス
坂でも渋滞でも、ペダルを漕げばスイスイと進む。モーターは時速24kmまでアシストし、最長130kmの走行が可能。一般的なeバイクより40%軽く、住居やオフィスの階段や廊下での出し入れが簡単で、生活をあらゆる面で支えてくれる。  

eバイクだと忘れるほどの軽さ
SLとはSuper Light、つまり超軽量の意味で、平均的なe-バイクより40%軽量。超軽量のTurbo Vado SLほど軽々と持ち上げることができながら、航続距離やパワーを高めたeバイクは他にない。

スペシャライズド本社で開発したSL 1.1 システムをTurbo Creo SLロードバイクやTurbo Levo SLマウンテンバイクに搭載させ、こだわりの強いライダーのニーズを満たすとともに、カジュアルライドや通勤に向けたラインアップにも採用し、今までにない軽快な操作感を与えている。

信頼性
最優先されるべきは、行きたい場所に速くたどり着けること。あらゆる気象条件の下、世界各地でテストを行ったTurbo Vado SLは、そんな目的を達成するよう作られている。Turbo Vado SLは、軽さ、パワー、航続距離、ライドクオリティーに優れ、もっと頻繁に走り、行けると思っていなかった場所へ行こうという気にさせる。

持ち運べるレンジエクステンダー 
Turbo Vado SLの内蔵バッテリーは容量320Wh、航続距離は130km。また、別売のレンジエクステンダーを追加すれば、航続距離をさらに65km伸ばせる。このコンパクトなバッテリーは着脱式なので、屋内に持ち運んで簡単に充電できる。

パフォーマンス 
カリフォルニアでデザインされ、スイスで設計された新しいスペシャライズド SL 1.1 モーターは、eバイクに理想的な超軽量で高性能のモーター。超軽量でとても静かなこのシステムは、漕いだ力をスムーズに倍増させ、不自然な動きを感じることはない。ケイデンスと同調して最高時速24kmまで、240ワットのパワーがアシスト。モーターはアシスト速度を超えても、ぎこちなく停止したり抵抗を生んだりすることはないため、自然なペダリングを保ったままスムーズに走り続けられる。

高い安心感 
快適と感じられればそれは安心できている証拠。Vado SLは性能を犠牲にせず、快適さをもたらすよう作られている。太いタイヤは路面の細かなバンプを吸収し、舗装路と未舗装路の両方でハンドリング性に優れ、速度域にかかわらず安定している。5.0モデルに搭載されたFuture Shockテクノロジーは超軽量なサスペンション。荒れた路面から手に伝わる不快な振動を、重たくて大きいサスペンションフォークと比べて約40%軽減させる。どのモデルも制動力の高いディスクブレーキ、変速操作が簡単な1xシフティング、前後の一体型ライト、再帰反射デカールとタイヤ、快適なサドルとグリップを標準装備。

ミッションコントロール 
アシストレベルを調整しルートに合わせたバッテリー残量を確保。 サービスが必要な時にはリモートで診断を受け取り、記録したライド情報を仲間と共有。バイクをスマートフォンと接続させるとできることが広がる。

スペシャライズドとeバイク。日本での展開は現在3モデル

1974年の創業から掲げてきた目標は1つ。それはライダーの生活を向上し、革新すること。これまでの45年で、世界一効率的な乗り物のために投資し、ひたむきに改良してきた。バイク専用の風洞施設を建設し、空力性能を研究したり、世界各地に研究室を設立し、より軽くて強く速い形状や素材の試作品をすばやく製作できるようにしたり、さらにはデータ取得システムを開発し、サスペンション・キネマティクスやライドクオリティーの評価と向上に務めている。その間にも、仲間との楽しいライドの時間を欠かすことはない。

2010年にはeバイク(電動バイク)の開発に着手した。妥協を許さないライダーたちのため、四半世紀超の歴史に培われた経験をもとに、スイスの新たな開発センター(eバイク革命の中心地)で初の本格的なeバイクTurbo Sが生まれた。ラインアップが5モデルに増えた7年後の今、スペシャライズドは完璧なeバイク、さらに速く走れるようになる1台を追い求め続けている。

●スペシャライズドの詳細ホームページ