南青山のOVEが「旅するツール・ド・フランス」サイト公開

さまざまな店内イベントや「散走」と呼ばれる気楽なサイクリングを開催して、生活の中に自転車がある楽しみを伝えている「ライフクリエーションスペースOVE(オーブ)」が「旅するツール・ド・フランス」特設サイトを6月10日に公開。ツール・ド・フランス期間中となる7月を中心に、2018年8月24日(金)まで現地ブログの更新や店内トークショーなどを展開していく。

OVEの旅するツール・ド・フランス

ツール・ド・フランスはヨーロッパで百年以上続く伝統的な自転車レース。バカンス時期でもある7月に、フランスを「ゆっくり旅していく」ことでも有名で、コース付近にかいま見える人々の暮らしぶりや、レースが訪れる街で催されるお祭りはすっかり風物詩となっている。OVEの「旅するツール・ド・フランス」では、レースだけではなく、日常に溶け込むツール・ド・フランスの情景を「旅する」という視点から親しんでもらいたいと、さまざまな企画・展示を開催。下記特設サイトをチェックして、現地情報を読んだり興味のあるイベントを見つけてみよう。

⚫旅するツール・ド・フランス2018のサイト

PHOTO GALLERY
砂田弓弦カメラマンがこれまで撮りためた写真のうち、レース選手のみならず、美しい風景や観戦する人々、レース以外で砂田カメラマンが印象に残っている写真を織り混ぜた写真展を開催。6月23日〜8月24日

ブログでつづる Tour d’ OVE
ツール・ド・フランス2018で選手たちが駆け抜ける全21ステージ、23日間。各都市や町の歴史、美味しいお菓子、とびきりの風景などをブログでつづる。ライターは山口和幸記者。ツール・ド・フランス取材歴30年のスポーツジャーナリスト。著書に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』。ブログは7月7日〜7月29日

EVENT
・ 6月10日(日)旅する音の輪舞曲20回記念 ~ 音楽と食で巡るヨーロッパ
・ 6月23日(土)フォトグラファー砂田弓弦氏に学ぶ「仕事哲学」
・ 7月14日(土)ワインとチーズの旅
・ 8月03日(金)ヘルシーフライデーナイト
     ~Fun weekendを過ごすためのマインドスイッチ~
・ 8月05日(日)世界で活躍する堺打刃物伝統工芸士 ~ トーク&研ぎ体験 – 第1部
・ 8月05日(日)世界で活躍する堺打刃物伝統工芸士 ~ トーク&研ぎ体験 – 第2部

7月の散走
・ 7月07日(土)七夕・ヨコハマ散走
・ 7月14日(土)モーニング築地散走
・ 7月20日(金)オペラシティーで ランチタイムコンサート
・ 7月26日(木)平日「はじめのひとこぎ」自転車体験
・ 7月29日(日)夏の約束、走って飲んで シャンゼリゼ散走

⚫関連ニュース
http://pressports.com/tourdefrance2018/

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2018ツール・ド・フランスはラルプデュエズの前にこんな激坂を上る!

2018年のツール・ド・フランスは大会中盤の7月19日、第12ステージでラルプデュエズにゴールする。ツール・ド・フランス最高の舞台と言われるラルプデュエズが前半のハイライトとなることは必至だが、このステージはその前にキーポイントとなるべき勝負どころが待ち構えている。それが2015年に初登場し、2018年で2回目となるつづら折りの新名所、ラセドモンベルニエだ。

ラセドモンベルニエ © Pierre Dompnier

第12ステージは過酷だ。前半にアルプス山中の牧歌的で美しい景観を持つマドレーヌ峠を越え、後半に「鉄の十字架」という意味のラ・クロワドフェール峠を上る。そして最後は21のコーナーをカウントダウンして上るラルプデュエズとなる。すべてカテゴリー超級だ。しかし83km地点にあるカテゴリー2級のラセドモンベルニエをあなどってはいけない。

ラセドモンベルニエ(Lacets de Montvernier)の「lacet」は英語で言えば「lace」、つまりシューレースのことで、クツヒモのようにジグザグな道というニュアンスだ。中世の貴婦人が愛用していたコルセットを締め上げるヒモのことも「lacet」と言う。県道77号線。センターラインが存在しない狭くて急しゅんな林道だ。スイッチバックのコーナーは18。頂上の標高は782mと高くはないが、距離3.4kmの上り坂は8〜9%の激坂が続く。よくこんなところに道を作ったなあと感心するばかりだが、ツール・ド・フランスでコースに採用されたのはさらなる驚きだ。

2015ツール・ド・フランスで初めてコースとなったラセドモンベルニエ © ASO

自動操縦メカ「ドローン」で空撮された動画を見たが、幅員の狭さが特徴。ここでの観戦は不可になったのは当然だ。というのも道路に余地が全くなく、崖下に落下する危険性がとても高かったからだ。報道陣も徒歩で上るしかなかったようだ。

ラセドモンベルニエで独走したロマン・バルデがゴールまで逃げ切った © ASO

⚫2018ツール・ド・フランス特集サイト

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2018ツール・ド・フランスの各ステージ距離が確定…再計測で微修正

2018ツール・ド・フランスの各ステージの距離が修正された。前年10月に概算距離が発表されていたが、迂回の必要がある部分などを再考・再計測して6月上旬に最終的な距離に修正された。

7月7日 第1ステージ ノワールムーティエアンリル〜フォントネールコント 201km
7月8日 第2ステージ ムイユロンサンジェルマン〜ラロシュシュルヨン 182.5km
7月9日 第3ステージ ショレ 35.5km(チームタイムトライアル)
7月10日 第4ステージ ラボル〜サルゾ 195km
7月11日 第5ステージ ロリアン〜カンペール 204.5km★
7月12日 第6ステージ ブレスト〜ミュールドブルターニュ 181km★★
7月13日 第7ステージ フジェール〜シャルトル 231km★
7月14日 第8ステージ ドル〜アミアン 181km
7月15日 第9ステージ アラス〜ルーベ 156.5km★★
7月16日 休日
7月17日 第10ステージ アヌシー〜ル・グランボルナン 158.5km★★★
7月18日 第11ステージ アルベールビル〜ラ・ロジエール108.5km★★★
7月19日 第12ステージ ブールサンモリス〜ラルプデュエズ 175.5km★★★
7月20日 第13ステージ ブールドワザン〜バランス 169.5km
7月21日 第14ステージ サンポールトロワシャトー〜マンド 188km★★
7月22日 第15ステージ ミヨー〜カルカッソンヌ 181.5km★
7月23日 休日
7月24日 第16ステージ カルカッソンヌ〜バニェールドリュション 218km★★
7月25日 第17ステージ バニェールドリュション〜サンラリースラン 65km★★★
7月26日 第18ステージ トリシュルバイズ〜ポー 171km
7月27日 第19ステージ ルルド〜ラランス 200.5km★★★
7月28日 第20ステージ サンペシュルニベイユ〜エスプレット 31km(個人タイムトライアル)
7月29日 第21ステージ ウイユ〜パリ・シャンゼリゼ 116km
★は難易度

第1ステージのコースマップも修正された。FIFAワールドカップのため開幕が1週間遅くなり、海の中道パッサージュ・デュ・ゴワが満潮のため通行不可となったからだ。

2018ツール・ド・フランス特集サイト

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カルフールがツール・ド・フランス山岳賞とフランスサッカーチームのスポンサーから撤退

スーパーマーケットのカルフールがツール・ド・フランスの山岳賞とサッカーのフランス代表チームのスポンサーから撤退することになった。2018年のFIFAワールドカップとツール・ド・フランスが終了してから協賛活動を終了する。店舗閉鎖やリストラの要があり、協賛金増額を求める大会主催社やサッカー協会の要望に応えられなかった。

ツール・ド・フランスの山岳賞ジャージ、マイヨブランアポワルージュをスポンサーしていたカルフール

フランス語で「交差点」という意味のカルフールはフランスの町によくある大規模ショッピングモール。交差点によくあるような身近なスーパーマーケットとして親しまれてきたが、今後は「手軽な食料品店」に転換していく方針。

ツール・ド・フランスでは1999年から山岳賞のスポンサーに。サッカーフランス代表の冠スポンサーには1998年から契約していた。

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ツール・ド・フランス出場22チーム発表…主催者推薦でフォルテュネオなど4チーム

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フルームがモンテゾンコランでイェーツの猛追を振り切る…ジロ・デ・イタリア第14ステージ

第101回ジロ・デ・イタリアは5月19日、サンビートアルタリアメント〜モンテゾンコラン間の186kmで第14ステージが行われ、最大勾配23%という激坂で知られるゾンコラン山で、これまで総合タイムで3分20秒遅れていたクリストファー・フルーム(英国、スカイ)が残り4.3kmで先頭に立ち、ゴールまで逃げ切って初勝利。首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)はフルームからわずか6秒後にゴールし、マリアローザを堅持しただけでなく総合2位トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)との差を47秒から1分24秒に広げた。

フルームを追いかけるマリアローザのイェーツ。ジロ・デ・イタリア第14ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

ロイヤルウェディングの日に英国勢がワンツーフィニッシュ。ただし2人がライバル同士だ。ジロ・デ・イタリアで初勝利したフルームはツール・ド・フランス7勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ5勝と合わせてすべてのグランツールで区間勝利したことになる。図らずも今季初勝利。フルームはこれで総合12位から5位への急浮上したが、首位イェーツとの差はまだ3分10秒もある。

ゾンコランを先頭で上るクリストファー・フルーム © LUCA BETTINI /LaPresse
ジロ・デ・イタリア第14ステージ、フルームが単独でゴールを目指し、これをイェーツが追う ©Fabio Ferrari – LaPresse
マリアローザのサイモン・イェーツ。ジロ・デ・イタリア第14ステージ ©Getty-TDW/LaPresse

「序盤戦からタフな戦いを強いられてきたが、今日優勝できてとてもうれしい。サイモンは信じられないくらいに強くて、ボクに追いついてきてふるい落とされるのではと怖かった」とフルーム。
「イタリアのシンボル的な峠であるゾンコランで区間優勝できたことをうれしく思う。観客もすばらしくて、ボクを応援してくれたすべての人にグラッツィエミッレ!と感謝したい」

ジロ・デ・イタリア第14ステージのゾンコランで逃げるフルーム © Marco Alpozzi – LaPresse
ジロ・デ・イタリア第14ステージを制したフルーム。後方にマリアローザのイェーツ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「ステージ優勝するためにフルームを追いかけたが、最後はかなわなかった。それでも総合成績の点ではとてもいいステージになった」とイェーツ。
「フルームは強力な加速力を見せつけた。届かなかったがそれはそれでオーケーだ。ベストを尽くしたから」

ジロ・デ・イタリア第14ステージを制したフルーム © Marco Alpozzi – LaPresse

●ダイジェスト動画

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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●第101回ジロ・デ・イタリアの関連ニュース
●第101回ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト

バナナフランセーズがツール・ド・フランスのチーム賞スポンサーに

バナナフランセーズが2018年7月5日から29日まで開催されるツール・ド・フランスの公式サプライヤーと、チーム賞のスポンサーになることが発表された。いわゆるフランス産バナナの生産者協会で、600の農園が加盟している。すべてカリブ海にあるフランス海外県のグアドループとマルティニックで獲れたもの。

バナナフランセーズがツール・ド・フランスの公式サプライヤーに © ASO

カリブ海の太陽のもとで育ったフランス産バナナ。厳格に管理された生産システムを備え、バナナをフランス本土の消費者に提供している。グアドループ県とマルティニック県だけがフランスでバナナを生産しているという。
「家庭で親しまれ、そして高い農業技術を有して作られたバナナがツール・ド・フランスの仲間入りを果たしたことをうれしく思っている」とツール・ド・フランスディレクターのクリスチャン・プリュドム。
「しかも、おいしい!」

Alberto Contador 2012 Vuelta España

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