総合1位デルトロがティレーノ~アドリアティコ第6ステージで初優勝

イタリア半島を挟むティレニア海からアドリア海までを走るティレーノ~アドリアティコは3月14日に第6ステージが行われ、総合1位のイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)が少人数のスプリントを制して優勝した。

デルトロがティレーノ~アドリアティコ第6ステージで優勝 ©LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコでメキシコ人として初のステージ優勝を果たしたデルトロはプロ通算25勝目。2026年はすでに4勝目。2025年は18勝を記録している。これまでのティレーノ〜アドリアティコ総合順位におけるメキシコ人最高成績は、1992年のラウル・アルカラの2位。

UAEチームエミレーツ – XRGは今シーズン15勝を挙げ、最も好成績を修めている。2025年同時期には16勝を挙げていた。

ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

総合2位はレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)。デルトロは2003年11月27日生まれ、ペリツァーリは21日で6日違いで生まれている。2選手がトップ2に入れば、年齢差が最も小さい総合順位となり、1966年の第1回大会(優勝者のディノ・ザンデグーが2位のヴィト・タッコーネより25日年下だった1940年5月31日と6日)の記録を塗り替える。

​​総合3位はチーム ヴィスマ・リースアバイクのマッテオ・ジョーゲンソンで、1982年に3位に入ったグレッグ・レモン、2012年に2位に入ったクリス・ホーナーに続き、ティレーノ〜アドリアティコで表彰台に立つ3人目の米国選手となるかが期待される。

ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse
ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse
デルトロ、ペリツァーリ、ジョーゲンソンがM勝負に出る ©Marco Alpozzi/Lapresse
ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

デルトロがわずか1日で首位奪還【ティレーノ~アドリアティコ第5S】

イタリア半島を挟むティレニア海からアドリア海までを走るティレーノ~アドリアティコは3月13日に第5ステージが行われ、EFエデュケーション・イージーポストのミケル・ヴァルグレン(デンマーク)が優勝。

デルトロ。ティレーノ~アドリアティコ第5ステージ ©LaPresse

前日にジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に首位の座を奪われたUAEチームエミレーツ・XRGのイサーク・デルトロ(メキシコ)だが、この日区間2位に入り、わずか1日でその座を奪還した。

ミケル・ヴァルグレンとアラフィリップがティレーノ~アドリアティコ第5ステージで抜け出す ©LaPresse

ヴァルグレンがアラフィリップを突き放してステージ勝利

2018年のアムステル・ゴールドレースの優勝者であるヴァルグレンは、2021年以来の勝利。2021年はジュリアン・アラフィリップ(フランス)とともに世界選手権の表彰台に立った年であり、この日もアラフィリップとともに逃げを仕掛けた。2人は序盤のアタッカーの中で最後まで残った選手だった。

ヴァルグレンだけがトップに残り、デルトロはその日最後の上りでアタックを仕掛けた。チーム ヴィスマ・リースアバイクのマッテオ・ジョーゲンソン(米国)だけが後に続き、首位のペリッツァーリは脱落。デルトロが総合順位で首位に返り咲いた。

ティレーノ~アドリアティコ第5ステージ ©LaPresse

勝利へのメンタリティは決して失っていない(ヴァルグレン)

「復帰するまでかなり時間が経った。怪我をして元のレベルに戻るのは大変だったが、なんとか戻った。でも、今の選手たちと競うには、さらに高いレベルに到達する必要があった。それが今の自転車競技の現状。でもこの冬、なんとかレベルアップできたと思う」とヴァルグレン。

「今日の勝利のために、冬の間ずっとトレーニングを積んできた。本当に厳しい1日だったが、最後に脚が持つかどうかが勝負だった。実際、脚の調子は最高だった。デルトロとジョーゲンソンが後ろから猛追してくるのは分かっていたので、最善を尽くして全力で走った。この勝利は僕にとって全て。冬の間ずっとこのためにトレーニングを積んできた。最後にレースで勝ってからかなり経ったが、勝利へのメンタリティは決して失っていなかった」

ミケル・ヴァルグレンとアラフィリップがティレーノ~アドリアティコ第5ステージで先行 ©LaPresse
ミケル・ヴァルグレンがアラフィリップを突き放す。ティレーノ~アドリアティコ第5ステージ ©LaPresse
ヴァルグレンがティレーノ~アドリアティコ第5ステージ優勝 ©LaPresse

総合で23秒のリードでも満足している(デルトロ)

「チーム一丸となって素晴らしい走りができたので、再び首位に立ててうれしい。一生懸命努力した甲斐があった」とデルトロ。

「今日は再びジャージを獲得するのが目標だったし、明日もそれを守り抜くつもりだ。リードがもっと大きければうれしいけど、23秒のリードでも満足している。総合順位の上位7位以内にいる選手はみな、私にとってライバル。明日のカメリーノはサンマリノの自宅からそう遠くないものの、これまで走ったことはない。明日は先頭集団に加わって、ステージ優勝を目指したい」

デルトロがティレーノ~アドリアティコ第5ステージで再び首位に ©LaPresse
デルトロがティレーノ~アドリアティコ第5ステージで首位奪還 ©LaPresse

●2026ティレーノ~アドリアティコのコース

3月9日(月) 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ〜リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月10日(火) 第2ステージ カマイオーレ〜サン・ジミニャーノ 206km
3月11日(水) 第3ステージ コルトナ〜マリアーノ・デ・マルジ 221km
3月12日(木) 第4ステージ タリアコッツォ〜マルチンシキュロ 213km
3月13日(金) 第5ステージ マロッタ・モンドルフォ〜モンバロッキオ 184km
3月14日(土) 第6ステージ サン・セヴェリーノ・マルケ〜カメリーノ 188km
3月15日(日) 第7ステージ シビタノーヴァ・マルケ〜サン・ベネデット・デルトロント 142km

春のイタリアでのワールドツアー大会推薦チーム発表される

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトは、2026年の春に開催される主催レースのワイルドカード(推薦チーム)を発表した。ワールドツアー18チームは自動的に出場権があり、第2カテゴリーのUCIプロチームが大会ごとに選ばれた。

ファンデルプール(中央)、ガンナ(左)、ポガチャルが最後の坂で先頭に。2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresseFabio Ferrari/LaPresse

ストラーデ・ビアンケ(3月7日)

これぞ白い道、ストラーデビアンケ ©Fabio Ferrari/ LaPresse

出場25チーム、1チームは7人編成

●UCIプロチームランキングによる出場
ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム
チューダー プロサイクリングチーム

●UCIプロチーム(ワイルドカード)
バルディアーニ・CSF・7サベール
MBHバンク・CSB・テレコムフォート
ソリューションテック・NIPPO・ラーリ
チーム ポルティ・ヴィジットマルタ
ユニベット・ローズ・ロケッツ

ティレーノ~アドリアティコ(3月9〜15日)

3日前まで開催されたティレーノ~アドリアティコは悪天候だったが、この日は春の日差しに恵まれた ©Marco Alpozzi/Lapresse

出場24チーム、1チームは7人編成

●UCIプロチームランキングによる出場
ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム
チューダー プロサイクリングチーム

●UCIプロチーム(ワイルドカード)
バルディアーニ・CSF・7サベール
カハルラル・セグロスRGA
ソリューションテック・NIPPO・ラーリ
チーム ポルティ・ヴィジットマルタ

ミラノ〜サンレモ(3月21日)

2024ミラノ〜サンレモ ©Fabio Ferrari/LaPresse

出場25チーム、1チームは7人編成

●UCIプロチームランキングによる出場
コフィディス
ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム
チューダー プロサイクリングチーム

●UCIプロチーム(ワイルドカード)
バルディアーニ・CSF・7サベール
チーム ノボノルディスク
チーム ポルティ・ヴィジットマルタ
ユニベット・ローズ・ロケッツ

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

自動出場権があるワールドツアー18チーム

アルペシン・プレミアテック
バーレーン・ヴィクトリアス
デカトロン・CMA CGM チーム
EFエデュケーション・イージーポスト
グルパマ・FDJユナイテッド
イネオス・グレナディアーズ
リドル・トレック
ロット・アンテルマルシェ
モビスター チーム
NSNサイクリングチーム
レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ
スーダル・クイックステップ
チーム ジェイコ・アルウラー
チーム ピクニック・ポストNL
チーム ヴィスマ・リースアバイク
UAEチームエミレーツ・XRG
ウノエックス・モビリティ
XDS・アスタナ チーム

22歳のアユソがティレーノ〜アドリアティコ総合優勝…次の目標はジロ・デ・イタリア

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコは大会最終日となる3月16日、ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント間の147kmで第7ステージが行われ、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)が初の総合優勝を手中にした。

トライデント(三叉のやり)を獲得したアユソ ©Massimo Paolone/LaPresse

アユソは2024年の総合2位。初日から第6ステージまで首位を走ったイネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)を第7ステージの独走勝利で逆転。紺碧のリーダージャージ、マリア・アッズーラを獲得し、最終日も守り切った。22歳のアユソは新人賞でも1位。

総合2位は35秒遅れでガンナ、総合3位は36秒遅れでバーレーン・ヴィクトリアスのアントニオ・ティベーリ(イタリア)。第7ステージの優勝はリドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)。今大会2勝目で、ポイント賞を獲得した。

2025ティレーノ~アドリアティコ第7ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

ジロ・デ・イタリアに向けてこれまでにない状況を体験できた

「このティレーノ〜アドリアティコは、精神的にも大きく成長できたと思う。なぜなら、これまで寒さや雨の経験があまりなかったので、このような日が何日かあるはずのジロ・デ・イタリアに向けてこれが必要だったからだ」とアユソ。

「辛い瞬間もあったが、他のライダーも苦しんでいるのを見ると、それは学びの道だと感じた。それを乗り越えて、昨日のステージに集中し続けなければならないことはわかっていた。チーム、特にジロ・デ・イタリアでも一緒に走ってくれるイサーク・デルトロには大きな助けがあったし、彼に恩返しをするためにまた彼と一緒にレースをしたいと思っている。今年はプレッシャーがかかってきて、それが気に入っている」

2025ティレーノ~アドリアティコ第7ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

2位は勝利ではないけど、最高のパフォーマンスだった…総合2位ガンナ

「2位は勝利ではないけど、私のキャリアの中で最高のパフォーマンスの1つとなった。私たちはチームとして素晴らしい仕事をした。仲間たちは表彰台に立つチャンスを与えてくれた。彼らはそれを信じてくれた。今日はスプリントの前にいくつかのアタックを試みたが、私の後ろに選手がいた。ミラノ〜サンレモでもうまくやりたいと思っている」とガンナ。

ミランがティレーノ~アドリアティコ第7ステージ優勝 ©LaPresse
総合優勝のアユソ、左が2位ガンナ、右が3位ティベーリ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度
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ティレーノ〜アドリアティコ開幕…初日はガンナがトップタイム

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコが3月10日に開幕。第1ステージはリド・ディ・カマイオーレで11.5kmの個人タイムトライアルが行われ、イネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)が優勝した。ガンナが首位となって、第2ステージに挑む。

イタリアのタイムトライアルチャンピオン、ガンナがティレーノ~アドリアティコ第1ステージ優勝 ©LaPresse

2024年の総合2位、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)が23秒遅れの2位。

前年2位のアユソも23秒遅れの2位で好位置につけた ©Fabio Ferrari/LaPresse
総合1位の青ジャージ、マリアアッズーラを着用したガンナ ©LaPresse

感情も手伝って強いアユソを打ち負かすことができた

「レースの前半ではチームが設定した時速を維持することに注力した。トップタイムでいることを途中で伝えてもらい、、特に最後の1kmは全力を尽くした。ティレーノ〜アドリアティコに9年間出場してきたので、少し経験がある。終盤には感情も私を押し上げ、昨年ここで勝った強力なライダー、フアン・アユソを打ち負かす助けになった」とガンナ。

「2024年は厳しいシーズンだった。2年前のミラノ〜サンレモで2位になったときの最高の状態をもたらしたトレーニングを繰り返そうとした。明日はスプリンターのステージで、世界最強のスプリンター、ジョナサン・ミランが昨年のティレーノ〜アドリアティコでの成果を確認したいと思っている。無駄なストレスを避けるためにトラブルを避けるようにし、来月も再びうまくやりたいと思っている」

22歳のアユソが新人賞ジャージを獲得 ©LaPresse

期待していた調子ではないけどまずまずの成績を修めた

「フィリッポ・ガンナは今日素晴らしかったので、彼におめでとうと言いたい。私の方は折り返してからの終盤に少しパワーが足りなかったと思う。期待していたほどの脚力はなかったが、それでも非常にいい結果を得た」とアユソ。

「総合優勝を争うアントニオ・ティベーリやデレク・ジーも非常にいいタイムトライアルをした。彼らとの差は小さい。今後数日間、興味深いレースになるだろう。私は上位に留まるように努力する。天候次第で厳しい日々になる。おそらく多くの雨が降るので、たとえ平坦なステージでも雨と寒さの中で自転車に6時間乗った後に、トリッキーなフィナーレがある非常に長いステージもある。そして、金曜日と土曜日には厳しいステージが待っている」

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度

ビンゲゴーがティレーノ~アドリアティコ第5ステージを制して首位に

イタリアで開催される7日間のステージレース、ティレーノ~アドリアティコは3月8日に第5ステージが行われ、ユンボ・リースアバイクのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)が独走で優勝。

2024ティレーノ~アドリアティコ第5ステージで優勝して首位に立ったビンゲゴー ©Gian Mattia D’Aberto/LaPresse

ビンゲゴーは大会初優勝。総合成績でリドル・トレックのジョナサン・ミラン(イタリア)を逆転して首位に立った。

2024ティレーノ~アドリアティコ第5ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ツール・ド・フランスのイタリア区間を偵察する…ビンゲゴー

「ティレーノ〜アドリアティコの前に自分がなにをしたかは分かっていたし、自分の調子がいいことも分かっていた。個人タイムトライアルではパワーの数値がよかったので、自分のパフォーマンスをいいと受け止めた」とビンゲゴー。

ビンゲゴーがティレーノ~アドリアティコ第5ステージでアタック ©Fabio Ferrari/LaPresse

「常に自分とチームを信頼していたし、そうでなければ今日のようなことはできなかっただろう。僕らはトライしたかったし、チームは素晴らしかった。明日は大事な日だけど、今日もチャンスがあったし、チャンスがあるときにチャンスを掴まなければいけない。今はステージ優勝と総合成績でのリードを手にして、とても満足している。

ティレーノ〜アドリアティコの後は、イタリアを走るツール・ド・フランスのステージを偵察する。ツール・ド・フランスに派遣されるチームメンバーの一部は今、僕と一緒だけど、キアン・アイデブルックスとアッティラ・バルテルはジロ・デ・イタリアを走る。ジロでもツールでも僕たちは常に超強力なチームだ」

ティレーノ~アドリアティコのマリアアッズーラを着用したビンゲゴー ©LaPresse