逃げるログリッチをギルマイがゴール直前で逆転…ツール・ド・フランスさいたま

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの第10回記念大会が2024年11月2日にさいたま新都心駅周辺で行われ、7月のツール・ド・フランスでポイント賞を獲得したアンテルマルシェ・ワンティのビニヤム・ギルマイ(エリトリア)が初優勝した。

ギルマイ(中央)が逃げ続けたログリッチ(右)を逆転して優勝 ©A.S.O. Yuzuru Sunada

レースは終盤にレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ、DSMフィルメニッヒ・ポストNLのロマン・バルデ(フランス)、バーレーンビクトリアスの新城幸也が抜け出した。降りしきる雨のなかでログリッチが独走へ。しかし後続集団がフィニッシュ目前までに追い上げ、最後はギルマイが得意のスプリントで勝利した。

さいたまスーパーアリーナ ©A.S.O. Thomas Maheux
カベンディッシュが日本を走る ©A.S.O. Thomas Maheux
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム ©A.S.O. Thomas Maheux
さいたまスーパーアリーナを貫通するレースコース ©A.S.O. Thomas Maheux
ベン・オコーナー ©A.S.O. Yuzuru Sunada
ツール・ド・フランス最多勝を更新したカベンディッシュのナンバーカードは35 ©A.S.O. Thomas Maheux
さいたま市の清水勇人市長がスターター ©A.S.O. Thomas Maheux
ログリッチのファンが待ち受ける ©A.S.O. Thomas Maheux
毎回恒例のさいたま市内交流会は埼玉大学で合気道と邦楽琴を体験 ©A.S.O. Yuzuru Sunada
杉浦佳子が個人タイムトライアルを走る ©A.S.O. Yuzuru Sunada
合気道を真剣に学ぶログリッチ
埼玉大学合気道部に入門した新城幸也、プリモシュ・ログリッチ、マーク・カベンディッシュ
パリパラリンピックの金メダルを首からかけてパレード走行に参加した杉浦佳子

ツール・ド・フランスさいたまにログリッチ、バルデ、カベンディッシュら

2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム10回記念大会が11月2日、さいたま市のさいたま新都心駅周辺で開催される。コースはさいたまスーパーアリーナのメインアリーナを初めて通過。自転車ロードレースの本場欧州で大活躍した海外のトップ選手ばかりが来日する。

ログリッチが独走勝利で総合首位に返り咲く ©Unipublic Sprint Cycling Agency

ブエルタ・ア・エスパーニャ4勝のプリモシュ・ログリッチ

ブエルタ・ア・エスパーニャ史上最多タイとなる4度の総合優勝を達成。2019年は真紅のリーダージャージ、マイヨロホを着用してさいたま新都心を走った。初来日はスキージャンプ選手として長野県で開催されたワールドカップに出場したとき!

ラストツールでマイヨジョーヌを着用したロマン・バルデ

ロマン・バルデが初のマイヨジョーヌ ©A.S.O. Billy Ceusters

1985年を最後にツール・ド・フランス総合優勝から遠ざかっているフランス勢にあって、最も期待されたアイドル的存在。来季前半の地元レースで引退することを明かしていて、最後のツール・ド・フランスで悲願のマイヨジョーヌを着用。まるで漫画のストーリー。

史上最多の通算35勝を記録したマーク・カベンディッシュ

カベンディッシュのいつものサムアップ ©A.S.O. Charly Lopez

2024ツール・ド・フランス第5ステージで区間通算35勝目をマーク。自転車競技史上最強と言われるメルクスの34勝を塗り替えた。つまり霊長類最強。新記録達成後は、苦手なピレネーとアルプスを制限時間ギリギリでゴールして、涙の完走を果たした。

アフリカ勢初のポイント賞獲得を果たしたビニヤム・ギルマイ

2024ツール・ド・フランス第8ステージで2勝目を挙げたギルマイ ©A.S.O. Billy Ceusters

アフリカ大陸出身選手としてツール・ド・フランス史上初めてとなるポイント賞ジャージを獲得。2024ツール・ド・フランスではステージ通算3勝。第5ステージでポイント賞の首位に立つと、最後まで緑色のリーダージャージを守り抜いた。

グランツール出場16回、しかもすべて完走を果たした新城幸也

ツール・ド・フランスに参戦した新城幸也 ©A.S.O.

ツール・ド・フランスの敢闘賞を2回獲得。ツール・ド・フランス7回、ジロ・デ・イタリア5回、ブエルタ・ア・エスパーニャ4回の出場経験があり、驚くべきことに全て完走。五輪では2012ロンドン、2016リオ、2021東京、2024パリと4大会連続出場。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

ログリッチがブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝…大会最多タイの4回目

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が第79回ブエルタ・ア・エスパーニャ(8月17日〜9月8日)で総合優勝した。2019、2020、2021年に続く4度目の制覇で、スペインのロベルト・エラス(2000、2003、2004、2005)に並ぶ大会最多記録。

プリモシュ・ログリッチ。2024ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

ログリッチは大会4日目の第4ステージで優勝し、首位に立った。第6ステージでベン・オコーナー(デカトロンAG2Rラモンディアル)が大逃げを決めて首位を明け渡すが、総合2位につけて連日のようにそのタイム差を詰めていくとともに、第8ステージで優勝。そして第19ステージで今大会3勝目、大会通算15勝目を挙げると首位奪還。

ログリッチが4度目の総合優勝を決めた瞬間 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

最終日の個人タイムトライアルはグルパマFDJのシュテファン・キュング(スイス)が初優勝。ログリッチは2位と好タイムで締めくくり、総合優勝を決めた。

最終日の個人タイムトライアルはグルパマFDJのシュテファン・キュング(スイス)が初優勝
史上最多タイの4度目の総合優勝を達成したログリッチ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
ログリッチが区間2番目のタイムでフィニッシュ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
左からポイント賞のグローブス、山岳賞のバイン、総合優勝のログリッチ、新人賞のスケルモース ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・バイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第19S】ログリッチが独走勝利してマイヨロホを奪還

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月6日、ログローニョからアルト・デ・モンカルビリョまでの173.2kmで第19ステージが行われ、5秒遅れの総合2位につけていたレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)がゴールまでの上り坂で独走。今大会3勝目、大会通算15勝目を挙げるとともに、第6ステージでベン・オコーナー(デカトロンAG2Rラモンディアル)に奪われた真紅のリーダージャージ、マイヨロホを奪還した。

ログリッチが独走勝利で総合首位に返り咲く ©Unipublic Sprint Cycling Agency
プリモシュ・ログリッチ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
巨大な黒い牛が選手たちを見下ろす ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)

ログリッチがマイヨロホを奪還 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第15S】ログリッチが痛恨の20秒ペナルティ

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月1日、インフィエスト〜バルグランデ=パハーレス クイトゥ・ネグル間の142.9kmで第15ステージが行われ、4度目の総合優勝を目指すプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がリーダージャージのマイヨロホを着用するベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)に38秒差をつけてゴール。しかしレース途中の違反行為で20秒のペナルティを受け、総合成績のタイム差は1分03秒差にしか詰まらなかった。

大会最高地点クイトゥ・ネグルにゴールしたログリッチ ©Unipublic Cxcling Jose Carlos Diaz

ログリッチは最後の3kmで動き出し、ライバル選手に差をつけた。ところが最後の激坂クイトゥ・ネグルに上り始める前、シングルチェーンリングをセットした激坂対応のロードバイクにログリッチが乗り換えた後、チームのサポートカーの後ろについて集団復帰したことがドラフティング(空気抵抗軽減)違反とみなされた。

オコーナーに38秒差をつけてゴールしたログリッチだが、20秒のペナルティを受けて、オコーナーとのタイム差は18秒しか縮まらなかった。

ミケル・ランダを擁するティーレックス・クイックステップがメイン集団を牽引 ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

ステージ優勝は、エキポケルンファルマのパブロ・カストリーリョ(スペイン)がアレクサンドル・ウラソフ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とパベル・シヴァコフ(UAEチームエミレーツ)による3選手の競り合いを制し、第12ステージに続く2勝目を挙げた。

マイヨロホのオコーナー ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
ステージ2勝目のパブロ・カストリーリョ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)
□マイヨブランコ(新人賞)フロリアン・リポビッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

プリモシュ・ログリッチ ©Unipublic Cxcling Jose Carlos Diaz

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第8S】ログリッチ2勝目…首位に56秒詰め寄る

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月24日、ウベダからカソルラまでの159kmで第8ステージが行われ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が大会2勝目、大会通算14勝目(2022年のチームタイムトライアルを含めると15勝目)を挙げた。

タイム差をつけるためにフィニッシュラインまでペダルを踏み続けたログリッチ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

総合成績ではデカトロンAG2Rラモンディアルのベン・オコーナー(オーストラリア)が46秒遅れ。ログリッチはボーナスタイム10秒を含めてその差を4分45秒から3分49秒に縮めた。

この日も快晴のブエルタ・ア・エスパーニャ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
マイヨロホのオコーナーを援護するデカトロン勢 ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
8選手が第1集団を形成 ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
ログリッチが逃げていた選手を逆転。マスが食らいつく ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブランコ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)

オコーナーはログリッチから46秒遅れた ©Unipublic Sprint Cycling Agency