マイクロカレントで損傷部を早く直す「イトーIM-2000」発売

物理療法機器のパイオニア、伊藤超短波が、治療点検索測定機能を搭載した低周波治療器「イトーIM-2000」を2021年1月20日に発売する。医療関係者のみが使用できる医療機器。79万8000円(税別)。

管理医療機器(特定保守管理医療機器)〈クラスⅡ〉
医療機器認証番号 302AABZX00089000
低周波治療器・治療点検索測定器組合せ理学療法機器(JMDN コード:70621000)

さまざまな症状に対応できる5つのプログラムを搭載

IMモード(インピーダンスメジャーメント)
皮膚インピーダンスを測定しながら治療

中周波帯の微弱電流(マイクロカレント)を通電し、損傷部位の皮膚インピーダンスを測定しながら治療が行える。治療グラフ表示と治療音による視覚的・聴覚的な情報によって、患者に治療効果を分かりやすくフィードバックすることができる。

治療時の皮膚インビーダンスレベルをリアルタイム表示

MCRモード(マイクロカレント)
微弱電流で損傷の治癒を促進

組織修復に重要な役割を果たしている損傷電流と同じレベルの微弱電流を流すことで、傷ついた組織の修復を早め、損傷部の治癒を促進する。最大電流が1mAを超えない極めて弱い電流のため、ほとんど刺激がなく、神経や筋を興奮させない。
・短時間で治療効果が期待できるマルチスウィープモードを搭載
・複数の治療部位へのアプローチが可能な2CH独立出力
・超音波治療器とのコンビネーション治療が可能
・さまざまな症状に対応できる5つのプログラムを搭載

●伊藤超短波のホームページ

桐生祥秀やダルビッシュが愛用するコンディショニング機器

強くなるためには継続的なトレーニングが不可欠だが、蓄積した疲れや痛みをケアすることも重要。そこで今回は、走り続けるサイクリストに役立つコンディショニング方法としてテレビで話題のマイクロカレント(微弱電流)をクローズアップ。

ケアしたいところをはさむようにパッドを貼って微弱電流をオンにする

これが話題のマイクロカレント(微弱電流)

NHKの「クローズアップ現代+」で陸上100m日本記録保持者の桐生祥秀選手がケガの回復に使用したという機器が紹介された。電極コードの付いた粘着パッドを身体の2カ所に当て、マイクロカレント(微弱電流)を流すことで、運動後の筋肉をトリートメントするというもの。医療機器ではない一般でも購入できるものも登場し、3〜4万円でだれでも入手できる。

日本人メジャーリーガーの多くも登板後のケアやヒジ手術後の回復を目的として愛用していることが、各選手のSNSなどで頻繁に公表されている。大腿部やふくらはぎを酷使する自転車競技でもマイクロカレントを駆使している選手は多い。

戦い続けるアスリートのためのコンディショニング機器

基本となる使い方はケアしたい部分をはさむようにパッドを貼る。ヒザを痛めたサイクリストならひざ小僧の上下に貼ってスイッチをオンに。練習後にケアする1時間モード、日ごろのコンディショニングに役立つ12時間モード、さらにそれを組み合わせたモードが選べる。就寝時などにやるといいようだ。

付属のパッドを身体に貼って微弱電流でコンディショニングケアをサポート

電流療法はよく知られたもので3つある。1つはトントントンという刺激を感じる低周波。痛みを和らげ、筋肉のコリやマヒをほぐす。2つめはシックスパッドで話題になったEMS。電気的に筋肉を動かして筋繊維を鍛える。そしてマイクロカレントだ。ケガをしたとき、その細胞の回りに微弱な電流が集まり修復を助けるという人体の働きにヒントを得て開発された。

オリンピックのさまざまな競技で活躍する選手がマイクロカレントをケガの治療に導入し、驚異的な回復で好成績を修めた例は多いという。ただし低周波やEMSとは異なり、機器を装着して電源をオンにしても、電気が流れている感覚が全くないのが特徴。そのため一般の人は「これ、壊れてるんじゃないの?」と思いがちだ。実際に使用してみたが、なかなか実感がない。

身体の変化に敏感な一流選手のように、自分のコンディションに常に気を遣い、有効活用するのがいいアイテムのようだ。

肩こりをケア
腰痛をケア

コンディショニングケアに最適なマイクロカレント(微弱電流)を搭載した市販コンディショニング機器は伊藤超短波から発売されるAT-mini Personal IとAT-mini Personal II。前者は1チャンネル出力で、後者は同時に左右をケアできる2チャンネル。超軽量・コンパクトながら、12時間の連続使用が可能なポータブル・マイクロカレントだ。

●AT-mini Personal I 3万4800円(税別)
●AT-mini Personal II 3万9800円(税別)

価格改定により修正(2023年11月1日)

●伊藤超短波のホームページ