第53回アムステルゴールドレースが4月15日にオランダで開催され、アスタナのミケル・バルグレン(デンマーク)がゴール勝負でミッチェルトン・スコットのロマン・クロイツィゲル(チェコ)とバーレーン・メリダのエンリコ・ガスパロット(イタリア)を制して初優勝した。
2018年から終盤に特別周回コースが設定されて、アタックがしやすいように変更された伝統の大会。マーストリヒトをスタートすると9選手が260kmにも及ぶ逃げを遂行し、最大で16分差をメイン集団につけた。これに対して後続集団はアスタナのローレンス・デブリーズらが先頭に立って追撃。その差を1人にして最終局面へ。
アスタナチームは勝負どころのカウベルクの坂でヤコブ・フルサングとバングレンがアタック。フルサングが何度も加速し、バングレンが背後について残り2kmに。ここでバングレンがアタックするとクロイツィゲルとガスパロットが反応。ゴール勝負はスプリントになったが、フルサングの背後で脚を温存していたバングレンがトップフィニッシュした。
「スタート直後から激しい戦いを余儀なくされたが、デブリーズが逃げた集団を捕まえてくれた。他のチームメートもボクがトラブルに陥らないようにアシストに徹してくれた」とバングレン。
「終盤はフルサングが積極的な走りを展開して、他の選手を疲れさせてしまい、それがアタックを決めることができた要因となった。こんな形で優勝することができてとてもうれしい」
「いいレースだった。ここ1カ月ほどレースから遠ざかっていたので、ちょっと興奮していた。でもとてもいい走りができたので満足している」
とフルサング。
「最後はいいポジションで走れた。バングレンが優勝できたことはボク自身も同じようにうれしい。優勝の一部分をになうことができたからね。彼は数年前に2位になっていたから夢をかなえることができただろう」
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