東京五輪ロードコースとなる富士山周遊をサイクリングバスツアーで行く

「サイクリングバスツアー富士山周遊コース」が参加者募集を開始した。山梨県鳴沢村をスタートして富士山南山麓から御殿場を経由。静岡県小山町「あしがら温泉」にゴールする約74km。2020東京オリンピックの自転車競技ロードレースのゴール地点となる小山町など、現在サイクリング機運が高まる静岡県東部地域を走ってみよう。

同ツアーは「静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会」とのタイアップ事業として実施。
「2020年東京五輪自転車ロードレースのゴール会場に決定した富士スピードウェイは我が町、小山町にあります。雄大な富士山を眺めながら、美しい緑・豊かな田園風景に囲まれたコースを楽しんでください」と、小山町役場オリンピック・パラリンピック推進局の鈴木新一さん。
「今回のゴール、あしがら温泉では雄大の富士山を眺めながら温泉につかり、食事処・藤曲屋ではこだわりの自家製麺の美味しいお蕎麦をご堪能いただけたらと思います」

「サイクリングバスツアー」は観光バスを使って自転車を運びサイクリングを楽しむ、全く新しいスタイルのツアー。都内の集合場所まで自転車で自走したり、自家用車や電車を使って集まり、観光バスに積み込み目的地まで移動。その後、目的地近くの道の駅などで自転車を組み立ててサイクリングを行い、最後は食事や温泉などが楽しめる。

【ツアー設定日】
①2018年5月26日(土)
②2018年6月16日(土)
③2018年7月8日(日)
【旅行費用】一人1万5800円
【出発地】東京駅=国際興業本社裏、新宿駅=西口都庁横
【募集定員】25人(最少催行人員15人)
【旅行代金に含まれるもの】食事代、温泉入浴代(タオルは持参のこと)、休憩地点での補水・補食費用、保険代、大型貸切バス代(運転士2人体制)有料道路代、駐車場代、諸経費
【申込み方法】下記インターネットから
【利用バス会社】国際興業

サイクリングバスツアー富士山周遊コースの詳細と申し込みサイト

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伊豆半島と富士山すそ野をサイクリストの聖地に…東京五輪が環境作りのチャンス

伊豆半島と富士山すそ野をサイクリストの聖地に。静岡県東部地域が自転車愛好家の受け入れ環境整備を進めている。東京五輪で開催される自転車4競技のうち3競技がこのエリアで開催されることになったからだ。「だったら県東部全体でなにかをしよう」と、20の市町村、地元企業が一体となって「ふじのくにサイクルスポーツ県づくり」を推進している。

アテネ五輪代表の田代恭崇さんが魅力的なサイクリングコースを案内してくれる

2020年東京五輪の自転車競技。伊豆市の「日本サイクルスポーツセンター」がトラックとMTBの会場となる。小山町の「富士スピードウェイ」はロードレースのゴールや個人タイムトライアルのコースに。「このチャンスを逃がさず、サイクルスポーツをレガシー(資産)にしよう」と、東京五輪・パラリンピック自転車競技静岡県開催推進委員会、同伊豆半島・東部地域首長協議会が相次いで設立され、環境作りに着手した。

田代恭崇さん。スルガ銀行主催のツアーでも案内役を務める

これまで埼玉県上尾市にあった国内実業団チーム「ブリヂストン・アンカー」も静岡県三島市に拠点を変更し、チーム名も五輪協賛企業の親会社を前面に打ち出す「ブリヂストンサイクリング」と変更。ロード選手のみならず、トラックやパラサイクリストも同地を拠点として2020年を目指すことになった。また、アテネ五輪代表で、元ブリヂストンサイクル社員の田代恭崇さんをアドバイザー起用。前週の「自転車で行こう」で南伊豆90kmサイクリングを案内してくれたように、さまざまな企画を実施してサイクリストの聖地としての基盤づくりを進める。

地元企業もバックアップする。「スルガ銀行」では3支店に「サイクルステーション」を設置。銀行口座を持っている人なら無料で参加できるサイクリングツアーも1年を通して開催する。さらに規模の大きなホテルや旅館もロビーあるいは部屋に高額な自転車を持ち込めるようにして、「サイクリストに優しい宿」キャンペーンを展開する。

プレ五輪イヤーとなる2019年にはプレ大会などが開催される予定で、サイクリストの聖地を打ち出すことで地元の人たちが自転車競技に興味を持ってくれるようにする。市民の五輪気運を高めるとともに、観光で潤うまちづくりを目指す。その手段が自転車というわけだ。

伊豆半島は自転車店が少ないので、パンク時の頼もしい存在として飲料自販機でチューブが買える!
しかもバルブの長さが選べる

●アローサイクリングコース
2020年までに伊豆半島の主要道路に青い矢羽型路面表示を40mごとに設置する。オススメのサイクリングコースの進行方向が分かるようにして、愛好家を誘致しようという計画。目的地までの残り距離も表示する。人気の高い「しまなみ海道=広島県尾道市〜愛媛県今治市」を参考にした試みだ。すでに西伊豆の海岸線に敷設済みで、実際に走行してみたが、細いタイヤでもペイントの厚みが気にならない程度で、サイクリストに優しいのがうれしい。

「バイシクルピット」の幟を掲げるホテル。ロビーには自転車ラックや貸し出し工具がある

●バイシクルピット
空気入れやスタンドのないスポーツバイクを駐輪するバイクラックを常備した「バイシクルピット」も道の駅や鉄道駅など合計200カ所に設置する計画。ガソリンスタンドを経営する企業からも設置の申し出をもらっているという。工具類の貸し出しのほか、休憩スポットとしても使え、体調不良やトラブル時には必要となる施設を紹介するなどのサポートもある。

ハローサイクリングの電動アシスト自転車

●ハローサイクリング
電動アシスト自転車を貸し出すレンタサイクルステーション「ハローサイクリング」も要所に置き、広域での乗り捨ても可能にした。予約はスマホでも可能。この「ハローサイクリング」は都内や神奈川県横浜市、さいたま市などにステーションを持つシステムだが、伊豆半島南部も重点的に展開している。

伊豆半島は鉄道駅から観光地までの二次交通が弱いので、それをカバーするためにレンタサイクルを整備したという。アップダウンが多く、走りごたえのあるコースなので、電動アシスト自転車は初級者の体力をカバーしてくれるのでオススメ。

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