パリ五輪がまさかのブラックフライデー…公式グッズ最大7割引

2024パリ五輪がオリンピックポスター、スポーツウエア、アクセサリー、コレクターズアイテムなどをブラックフライデーとして最大70%引きで12月2日まで発売する。*「あなたやあなたの大切な人への完璧なギフトです!」と言うものの、売れ残った公式グッズなどが対象。

フランスでは法律で1年に2回、夏と冬にソルド(バーゲンセール)をすることが義務付けられ、ソルドの期間は法律で定められていますが、Black Fridayなどソルド以外の名前を使ってそれ以外の期間で値引きが行なわれることもある。

今回のセールは対象商品に限り、12月2日まで有効なオファー。オファーは他のプロモーション、割引、クーポンと併用できない。

パリ2024は終了したが、新しいオリンピックの章が始まろうとしている。オリンピック冬季大会ミラノ・コルティナ2026が2月6日から22日まで開催される。

●2024パリ五輪セールのホームページ

榊原爽がパリ五輪BMXレースで金…全レース1位の圧勝劇

幼少期の日本在住時にBMXを始めた榊原爽(さかきばらさや=オーストラリア)が2024年8月1日と2日にわたって開催されたパリ五輪BMXレーシング女子で初の金メダルを獲得した。同学年で幼なじみの畠山紗英(さえ)はファイナルチャンス(敗者復活戦)を勝ち上がったが準決勝敗退。

BMXの日本代表として年齢別クラスで複数の世界チャンピオンとなった榊原爽 © Andy Green/Red Bull Content Pool

榊原は3レースの合計ポイントで争われる準々決勝ですべて1位。準決勝1位、決勝1位で完全優勝して金メダルを獲得した。

榊原の父は英国人、母は日本人。生まれたのはオーストラリアのゴールドコーストだが、2歳の時からしばらく日本の東京都府中市に住んでいた。その当時に兄の魁(かい)がBMXをしていて、それを追いかけるようにBMXを楽しみ始めた。

オーストラリアの榊原爽 ©Jarno Schurgers / Red Bull Content Pool

榊原は2013年から2015年まで、日本代表として参戦した世界選手権で3連覇。同い年の畠山が2009、2011、2012年と同タイトルを獲得していて、この年代は常に日本勢がタイトルを獲得してきた。

「17歳になる前に国籍を決める必要がありました。兄はオーストラリアを選んでいて、私もそれがいいかなとオーストラリアに決めました」

オーストラリアが国をあげて取り組むアスリート育成の強化指定選手となり、2021年は東京五輪に出場。パリは2回目の五輪出場となり、世界の頂点を初めて極めた。

レッドブル・パンプトラック世界選手権で榊原爽は準決勝敗退 © Ryan Fudger / Red Bull Content Pool

パリ五輪自転車代表に川口うらら、畠山紗英、新城幸也、与那嶺恵理

2024パリ五輪の自転車競技BMXレーシング女子に畠山紗英、MTB女子に川口うらら、ロード男子に新城幸也、同女子に与那嶺恵理が代表選手として内定した。日本自転車競技連盟が6月13日に発表した。

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東京は転倒、パリでは100%の実力を出し切りたい

東京五輪に続く代表となった畠山は、「選考期間中の約2年間は、怪我などもあり不安な時期もありましたが、まずは2大会連続で選出されてホッとしています」とコメント。

「東京オリンピックでは初戦の転倒で悔しい思いをしたので、パリでは自分の100%を出し切り悔いのないライディングで、日本のみなさんにいい報告ができるよう頑張ります。 残り1カ月半の間にレースはありませんが、現在はパリオリンピックの大会コースで最終調整をしていて、本番に向けてトレーニングに集中したいと思います」

パリ五輪代表の畠山紗英 ©公益財団法人日本自転車競技連盟

支えてくれた方たちのおかげでチャンスをつかむことができた

TEAM TATSUNOの川口は五輪初代表。「オリンピックに選出され、素直にとてもうれしい」と語る。

「高校2年生の時に初めて世界選手権に出場し、世界の舞台で活躍したいと強く感じました。しかし、今まで思うように成績が伸びなかったり、メンタルが安定しなかったりとうまく進まなかったときの方が多かっ たように感じます。それでも、少しずつでも進んでいることを信じてずっと支えてくださった方たちのおかげでチャンスをつかむことができました。やっと恩返しできる機会ができてうれしいです。

東京オリンピックを補欠で終えてから、海外レースに挑戦したり、失敗をして体調を崩したりと結果には浮き沈みがありましたが、今年に入ってから自分にとってやるべきことを明確にし、メンタル面や考え方で成長できていることを感じていました。今年は経験を重視し、1月から海外遠征を多く取り入れて競技活動してきました。オリンピックまであと2カ月もないですが、今の自分にできる精一杯のパフォーマンスを発揮できるようにトレーニングに励んでいきます」

パリ五輪代表の川口うらら ©公益財団法人日本自転車競技連盟

バーレーンビクトリアス所属の新城は2012ロンドン、2016リオデジャネイロ、2020東京に続く4大会連続の代表。与那嶺は2016リオデジャネイロ、2020東京に続く3大会連続の代表

パリ五輪代表の新城幸也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟
パリ五輪代表の与那嶺恵理 ©公益財団法人日本自転車競技連盟

男子のBMXレーシングとMTBは出場枠を獲得できなかった。またBMXフラットランド・パークは代表選手未発表。

パリ五輪ローイングに5選手、パラ1選手…米川志保らは最終選考会へ

男子シングルスカルの荒川龍太(NTT東日本)、男子軽量級ダブルスカルの宮浦真之・古田直輝(ともにNTT東日本)、女子軽量級ダブルスカルの大石綾美(アイリスオーヤマ)・廣内映美(明治安田生命)がパリ五輪ローイング日本代表に。

パリ五輪出場を決めた古田直輝、廣内映美、大石綾美、宮浦真之 ©日本ローイング協会

パリパラリンピックのPR1男子シングルスカルに森卓也(CHAXパラアスリートチーム/医療法人養和会)が出場する。日本ローイング協会が5月1日に臨時理事会を開催し、パリ五輪とパリパラリンピックの内定選手を承認し、発表した。

パリ五輪出場を決めた古田直輝と宮浦真之 ©日本ローイング協会
廣内映美、大石綾美 ©日本ローイング協会

米川志保、櫻間達也・武田匡弘ペアらは世界最終予選へ

また、パリオリンピックの世界最終予選がスイスのルツェルンで5月19日から21日まで行われ、女子シングルスカルの米川志保(トヨタ自動車)、男子ダブルスカルの櫻間達也(NTT東日本)・武田匡弘(関西電力)、女子フォアの中条彩香(デンソー)・高野晃帆(関西電力)・榊原春奈(デンソー)・木野田沙帆子(明治安田生命)が出場する。世界最終予選では、全種目とも2位以内に入るとパリ五輪出場権を獲得。

パリ五輪出場を決めた女子軽量級ダブルスカルの大石綾美、廣内映美

U23ローイング世界選手権

2024年U23ローイング世界選手権が2024年8月18日から25日までカナダのセントキャサリンで開催され、日本代表が決まった。

女子軽量級ダブルスカル:新見萌恵(東京海洋大)・猪野日向子(早稲田大)
男子シングルスカル:宮口大誠(日本大学)
男子ペア:上戸慧太(明治大)・中島広大(日本大)

2024 FISU World University Championship Rowing

2024 FISU World University Championship Rowingが2024年7月4日から6日にオランダのロッテルダムで開催される。

女子軽量級ダブルスカル:新見萌恵(東京海洋大)・猪野日向子(早稲田大)
男子シングルスカル:宮口大誠(日本大)
男子ペア:上戸慧太(明治大)・中島広大(日本大)
男子フォア:田辺翔万(日本大)・津志田匠太郎(日本大)・若崎晴斗(富山国際大)・倉内洋輝(富山国際大)
女子シングルスカル:浅井奏音(仙台大)

U19ナショナルチームメンバーが発表される

【女子】
江田歩未(美方高)、中島真央(成立学園高)、志賀祐月(美方高)、中世古那奈(美方高)、栁千尋(小松川高)、濵岸希空(若狭東高)、伊藤詩野(会津高)

【男子】
成瀬瑶太朗(日本大)、和田潤誠(新居高)、杉原清斗(京都工学院高)、永坂日鼓(東レ滋賀)、渡邉ルーク(会津高)、中田凉雅(美方高)、山本葉玖(立命館大)

U19ナショナルチームは、アジアローイングジュニア選手権(9月中旬・中国瀋陽)と、U19ローイング世界選手権(2024年8月18日〜25日カナダ・セントキャサリン)に出場。派遣種目・派遣選手については、今後の合宿を経て決定。

パリ五輪の観戦チケット先着順販売…日本時間2月8日18時から

パリ五輪・パラリンピックの観戦チケットは段階的に発売されているが、2月8日に新規分が発売される。今回も2023年11月30日分と同様に先着順。販売サイトのオープンは同日の欧州中央時間午前10時で、日本時間は同日午後6時。

パリ2024公式サイトで販売されるが、偽サイトを回避するために下記のホームページからアクセスする必要がある。公式サイトはフランス語と英語のみだが、使用するブラウザの日本語翻訳などを使うと便利。

●2024パリの公式チケット販売サイト

イエナ橋の夜景。エッフェル塔に隣接するシャンドマルスには柔道とレスリングの会場がある ©Paris 2024

パリ市内のホテルは急騰…観戦チケットつき公式ツアーも選択肢

100年ぶりに五輪ホストシティとなるパリだが、市内と近郊のホテルは通常の4倍超の価格に跳ね上がっている。さらに1ユーロ160円の円安ユーロ高で日本人観戦者にとっては大逆風。価格は高額となるが、観戦チケットとホテル予約などがセットになったパッケージも用意されている。

各国選手団が船に乗って行進する ©Paris 2024 / Florian Hulleu
1904年から1966年までツール・ド・フランスの最終ゴール地点だったパルクデプランス自転車競技場はサッカースタジアムとなり、五輪でもサッカー競技が行われる ©Paris 2024
アンバリッド旧廃兵院はアーチェリー会場 ©Paris 2024

●観戦チケットつきのパッケージ

中村輪夢、溝垣丈司、内藤寧々がパリ五輪BMXパーク代表枠獲得戦へ

2024年5〜6月に開催される自転車競技BMXフリースタイル・パークのオリンピック予選シリーズ「Olympic Qualifier Series 2024」の日本代表に中村輪夢(ウイングアーク1st)、溝垣丈司(湘南工科大附属高)、内藤寧々(第一学院高)が決まった。

内藤寧々(左)と中村輪夢 ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation/JFBF

OQSが略称となる同大会。「BMXフリースタイル、スケートボード、スポーツクライミング、ブレイキンが一堂に会する複合競技大会。464人のアスリートたちがパリ五輪出場を目指して激突する。

BMXフリースタイルでは、2大会を通して上位6名にパリオリンピック出場権が付与される。2024年5月16〜19日に中国の上海で、6月20〜23日にハンガリーのブタペストで開催される。

BMXフリースタイル・パーク代表の中村輪夢 ©Japan Cycling Federation

日本は12月5日時点のUCI国別ランキングで、4位の男子がシリーズ出場2枠、9位の女子が1枠を獲得。日本自転車競技連盟が3選手を選出した。

中村輪夢のコメント
「OQSの出場が決まってオリンピックがもうすぐだなと実感が湧いてきました。オリンピックでメダルをとるのが目標なので、この2戦をいい感触で終えられるように準備していきたいと思います」

中村輪夢を中央に左が2位溝垣丈司(湘南工科大附属高)、右が3位小澤楓(岐阜第一高) ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation/JFBF

溝垣丈司のコメント
「OQSへの派遣内定をとてもうれしく思っています。自分らしく唯一無二のスタイルで最高のステージ目指して楽しみます」

内藤寧々のコメント
「OQSへの派遣が内定しとてもうれしいです。これまで支えてくださった皆様への感謝の気持ちを胸に、このチャンスを活かし五輪出場に向け全力で臨みたいと思います」