大船渡市でBMXレーシング体験会…トップ選手の目線を再現したVRも

BMXレーシング普及のための体験会が、2025年9月20~21日に大東建託シリーズ第9戦岩手大会が行われた岩手県大船渡市の三陸BMXスタジアム Bridge Craw Racing Circuitで実施された。

BMXレーシング普及のための体験会 ©全日本BMX連盟

スケートパークが設置されている体育館でBMX体験会を開催。実際に自転車に乗れる体験のほか、VRゴーグルを使用してトップ選手の目線をバーチャルで再現したVR体験会も同時開催した。

全レースをトップでフィニッシュした畠山紗英が今期4勝目を挙げた ©全日本BMX連盟

2025 JBMXF大東建託シリーズは全10戦の第9戦。チャンピオンシップ男子で岸龍之介が今期2 勝目。チャンピオンシップ女子は畠山紗英が前戦の新潟大会からの連勝を達成した。

岸龍之介(左)が転倒のアクシデントがありながらも今期2勝目を挙げた ©全日本BMX連盟
ボーイズ11-12カテゴリーで優勝の⾼橋侑希(手前) ©全日本BMX連盟
 ©全日本BMX連盟

●大東建託未来のアスリート支援プロジェクトのホームページ

朝比奈綾香がBMXワールド10位…生死の境をさまよった事故から復帰

デンマークのコペンハーゲンで開催されている2025 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ。大会最終日は男子の15歳以上と女子の16歳以上の11カテゴリーが実施され、日本チームからは17選手が出場した。日本勢は入賞こそ逃したものの準決勝に4選手が進出し、朝比奈綾香が10位に入るなど健闘した。

女子25歳以上カテゴリー10位の朝比奈綾香 ©全日本BMX連盟

10歳からBMXレースを始めた朝比奈はすぐに世界レベルで活躍する選手に。リオ五輪出場の有力候補だったが、その前年の2015年に交通事故で重篤な怪我を負った。運動ができるようになるとは思えなかったというが、BMXレース仲間の支えもあって、手術・リハビリを経て復帰。現在もレース活動を続けている。

ガールズ16歳14位の中村真唯 ©全日本BMX連盟

2025 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ最終日には日本勢17名が出場し、4名の女子選手が準決勝に進出した。日本勢の最上位は女子25歳以上のカテゴリーに出場し、準決勝を5位でフィニッシュした朝比奈。決勝進出ラインの4位にはあと一歩届かなかったものの、総合10位の成績と健闘した。

女子マスターズ12位の古矢美和 ©全日本BMX連盟

そのほかの準決勝進出選手は、女子マスターズに出場の古矢美和と女子17~24歳に出場した早川優衣が総合12位、ガールズ16歳に出場した中村真唯が14位となっている。

女子17~24歳12位の早川優衣 ©全日本BMX連盟

大会はUCI BMXレーシング ワールドチャレンジが終了し、8月1日から3日間の日程でチャンピオンシップカテゴリーを対象としたUCI BMXレーシング世界選手権が開催される。

澤田茉奈がBMXレーシングワールドチャレンジで2年ぶり4度目の優勝

デンマークのコペンハーゲンで開催されている2025 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ。大会3日目は男子の12歳から14歳、女子の12歳から15歳の計7カテゴリーが実施された。ガールズ15歳のカテゴリーで澤田茉奈が2年ぶり4度目の優勝を達成した。またボーイズ14歳でも梅沢篤和が決勝に進出し、20インチのカテゴリーでは自身初の8位入賞を果たした。

ガールズ 15歳優勝の澤田茉奈 ©全日本BMX連盟

2025 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ大会3日目は、日本チームから22選手が出場した。ガールズ15歳のカテゴリーで澤田が予選から決勝までの7レースすべてをトップでフィニッシュする走りで2年ぶりの優勝を果たした。

ボーイズ14歳8位の梅沢篤和(左)、ガールズ15歳優勝の澤田茉奈 ©全日本BMX連盟

澤田は2019年のアゼルバイジャン・バクー大会で初優勝し、2022年のフランス・ナント大会、2023年のスコットランド・グラスゴー大会でも優勝。4度目の優勝となる。

ボーイズ 14歳8位入賞の梅沢篤和 ©全日本BMX連盟

ボーイズ14歳のカテゴリーでも梅沢が決勝に進出。決勝では転倒し8位となってしまうが、2023年のクルーザーカテゴリー以来となる2度目のWゼッケンを獲得した。

澤田茉奈(右)が2年ぶり4度目の優勝 ©全日本BMX連盟
ボーイズ 14歳8位入賞の梅沢篤和(左端) ©全日本BMX連盟

普段は停車しない鵠沼海岸駅にロマンスカーが2日だけ停車するわけは

新宿発片瀬江ノ島行のロマンスカーが2025年7月20日と21日に1日3本、鵠沼海岸駅に臨時停車することになった。さまざまなアクションスポーツが楽しめるクロスカルチャービーチフェス「MURASAKI SHONAN OPEN 2025」が記念すべき10回目の開催を迎える今回、実現した。

湘南オープン実行委員会が2025年夏、日本屈指のビーチリゾートである日本のサーフィン発祥の地・鵠沼海岸(藤沢市)を舞台に開催する「MURASAKI SHONAN OPEN 2025」。それに伴い、ロマンスカーの臨時停車が決定した。

同イベントは2012年にスタートし、2019年を最後に一時休止していたが、記念すべき10回目を迎える今回、 2024年6月にリニューアルオープンした鵠沼海浜公園で今まで以上にスケールアップした内容で再開。

アクションスポーツの魅力を幅広い世代に届けるため、 サーフィン、スケートボード、BMX、ブレイキンといった五輪競技を中心に、国内外で活躍するトップアスリートたちが集結。特に、東京・パリ五輪出場選手をはじめ、国際大会で輝かしい成績を修めたアスリートや国内トップライダーたちが参加予定で、 世界レベルのパフォーマンスを間近で体感できる貴重な機会となる。

●小田急のデジタルチケットホームページ

橋本颯馬が2025JBMXF 大東建託シリーズ初戦で優勝

2025JBMXF 大東建託シリーズが岡山県笠岡市のかさおか太陽の広場で開幕。国内で唯一のBMXレーシングの全国シリーズで、2025年は過去最多の全10戦で争われる。開幕戦のトップカテゴリーは、2024年の最終戦でも優勝した橋本颯馬が制した。

2025JBMXF 大東建託シリーズ初戦は橋本颯馬が優勝 ©全日本BMX連盟

最高峰カテゴリーのチャンピオンシップ男子はエントリー数が2で、ボーイズ15-16カテゴリーと統合され、3レースの合計フォーマットでレースが行われた。晴天に恵まれたものの、強い風の吹くハードなコンディションでのレースを制したのは橋本で、2024年の最終戦からの2連勝を果たした。

1レー ス目は橋本が順当にトップを快走するものの、第2ストレートのジャンプで強風の影響によりコースアウト。優勝候補が最後尾でフィニッシュする波乱の展開となった。それでも橋本は2レース目と3レース目を安定した走りでトップフィニッシュ。カテゴリーごとの表彰規定により開幕戦のウイナーに輝いた。2位には梶野哲平が入った。

ボーイズ15-16の優勝争いは1レース目をトップでフィニッシュした坂本智那と2レース目までを2位でフィニッシュした横地泰河が同ポイントで並ぶ展開となった。3レース目で橋本に続く2位でフィニッシュした横地が優勝を果たした。2位に坂本、3位に岩岡幸輝が入った。

●全日本BMX連盟のホームページ

14歳の小澤美晴がBMXフリースタイルワールドカップ第2戦で2位

フランスのモンペリエでUCI BMX フリースタイル ワールドカップ第2戦が5月11日に開催され、小澤美晴(14)が準優勝した。小澤は2024年からエリートクラス対象年齢となったばかりで、3月の国際大会でワールドカップ出場権を獲得し、この大会に初出場した。

小澤美晴(左)がワールドカップ2位 ©Agency UCI

日本人女子がワールドカップで表彰台に乗るのは、2018年5月の大池水杜(当時21歳)がフランス大会で優勝して以来6年ぶりで、最年少での快挙。

BMXフリースタイル・パーク女子は18人によって戦われ、決勝は予選を勝ち抜いた12人で行われた。日本からは、日本代表として内藤寧々と小澤美晴が出場したほか、大池水杜や杉尾咲空も個人出場して、全員が予選を通過。中でも小澤は2位を大きく引き離し、1位通過していた。

小澤美晴 ©Agency UCI

決勝では小澤が最終滑走で登場。1本目からバックフリップバースピンを披露するが、着地時に転倒してしまい、2本目に賭ける展開に。世界ランク7位のローリー・ペレス(フランス)が直前に叩き出した94点を追い、バックフリップやトラックドライバー、テールウィップなど技を次々メイクするが、スコアは93とペレスにわずかに及ばず、準優勝で大会を終えた。

内藤は ビッグトリック「フレア」を狙うも転倒して10位となった。

小澤美晴(おざわ みはる)
岐阜県出身、所属:本巣市立糸貫中

小澤美晴 ©JCF

「2位は悔しいです。1本目で転倒してしまいましたが、2本目は自分のベストを尽くそうと思って臨みました。でも、バックフリップテールウィップなど準備していたのに出せなかった技がいろいろあります。日本に帰って練習して、 また次の大会に向けて頑張ります」