元表彰ガールのマリオン・ルスがトニー・ガロパンと離婚

元プロサイクリストで、現在はフランステレビジョンのコメンテーターとして人気のマリオン・ルスが2020年2月9日、夫でAG2Rラ・モンディアールに所属するトニー・ガロパンと離婚したことをInstagramの投稿で明らかにした。

2014ツール・ド・フランス第9ステージでマイヨジョーヌを獲得したトニー・ガロパンと、敢闘賞の表彰アテンドとして大会に帯同していたマリオン・ルス ©A.S.O.

マリオン・ルスとガロパンは2014年10月に結婚し、12年間一緒にいた。ルスはロット・ベリソル女子チームに所属し、2012年にフランスチャンピオンとなった。ガロパンは2013年にクラシカサンセバスチャンで優勝し、2014年にロット・ベリソルへ。ツール・ド・フランスでは1日だけマイヨジョーヌを着用することになるが、交際していたルスは敢闘賞の表彰式アテンダントとしてツール・ド・フランスに帯同。当時22歳だった。

2014ツール・ド・フランスでステージ優勝した翌日のトニー・ガロパン ©A.S.O.

ルスは自転車競技引退後は、ユーロスポーツを経てフランステレビジョンへ。現在は自転車競技の実況解説者として活躍。とりわけツール・ド・フランスではなくてはならないコメンテーターとしての存在を見せつけている。

https://www.instagram.com/p/B8Ue7hHCP6x/

2015ツール・ド・フランス。左から3人目がマリオン・ルス。その後フランステレビジョンの実況解説を務めることになる ©A.S.O.

●レキップの報道ページ

ブノワ・コヌフロワがエトワールドベセージュ総合優勝

5日間のステージレース、エトワールドベセージュが2月5日から9日までフランス南部のニームやアルル周辺でで開催され、AG2Rラモンディアールのブノワ・コヌフロワ(フランス)が初の総合優勝を決めた。

ブノワ・コヌフロワがエトワールドベセージュ優勝

24歳のコヌフロワはフランス期待の若手選手。2017年にはU23で世界チャンピオンになった。

コヌフロワは第1ステージで区間2位。総合成績で2位に立つと、第4ステージに区間5位でゴールして一気に首位へ。最終日の10.7km個人タイムとトライアルで逃げ切って総合優勝した。

「この1週間は非常に緊張の連続だったが、チームは状況を完璧に処理することができていた。エシュロンで集団が分断されそうになったときに、みんなが私の世話をしていなかったら、第1ステージですべてが失われたかもしれない」とコヌフロワ。

ブノワ・コヌフロワ ©Vincent Curutchet / AG2R LA MONDIALE

最大の目標は3月8日開幕のパリ〜ニース

「エトワールドベセージュを勝ち取ることは大きな成果だ。チームメイトのおかげなので、みんなに本当に感謝したいと思う」

「昨年、私はツール・デュ・リムザンで総合優勝したが、最終日がタイムトライアルだったこの大会はストレスと感情が別物だった。2年前にこのレースを走っていて、タイムトライアルのコースを知っていたので、なにをすべきかは分かっていた。だから自分の努力に集中し続けた。
自分自身に自信を持っていたし、上り坂で有利になることを知っていた。シーズンのいいスタートを切れたので、2週間後のツール・デュ・オバールの準備を始めたい。もちろん私の最初の大きな目標はパリ〜ニースだ」

●エトワールドベセージュのホームページ

ツール・ド・フランスのエースはラトゥール、バルデはジロ…AG2R

フランスのプロロードチーム、AG2Rラモンディアルが2019年12月10日、パリで2020シーズンのチームプレゼンテーションを行い、新体制を発表した。2019年はエースのロマン・バルデ(フランス)がツール・ド・フランスで山岳賞に輝くなど成績を残したが、29年目となるシーズンは新たな目標を掲げる。

AG2Rラモンディアルの2020体制

チームのバンサン・ラブニュ監督は「ロマン・バルデがジロ・デ・イタリアに初出場する予定。ツール・ド・フランスのエースはラトゥールになる」とコメントした。

●使用バイクはエディ・メルクスで2シーズン目
●カジュアルウエアはリーバイスで3シーズン目
●8カ国の所属選手(フランス、ベルギー、イタリア、ルクセンブルク、スイス、米国、フィンランド、初加入となる英国)
●グランツール区間優勝者は9人(ロマン・バルデ、トニー・ガロパン、アレクサンドル・ジェニエ、マティアス・フランク、アレクサンドル・ビエルモズ、ピエール・ラトゥール、シルバン・ディリエ、アレクシス・グジャール、ナンス・ペテルス)
●選手間の年齢差は14歳(22歳のクレマン・シャンプサン、36歳のステイン・バンデンベルフ)
●AG2Rラモンディアルとのパートナーシップは23年目
●チーム活動は29年目
●平均年齢は28.51歳
●チーム拠点のアマチュアチーム、シャンベリーシクリズムフォルマシオン出身選手はバルデ、ラトゥールら11人、38%
●2019年にトニー・ガロパンが参戦したレースは87日間
●1992年のチーム設立から通算478勝

●AG2Rラモンディアルのホームページ

ロマン・バルデの2019シーズン終了…山岳賞獲得も来季に向け再考

AG2Rラモンディアルのロマン・バルデ(フランス)は所属チームと話し合った結果、2019シーズンを終了することになった。7月のツール・ド・フランスでは山岳賞を獲得したものの、総合成績では30分23秒遅れの15位。目標を果たせなかった。

2019ツール・ド・フランスに出場したロマン・バルデ ©A.S.O. Pauline BALLET

自分自身がリーチャージする必要がある

「ツール・ド・フランスでは山岳賞のジャージを獲得する喜びがあったけれど、2019年シーズンは自分自身で設定した目標に届かなかった」とバルデ。

「AG2Rラモンディアルの経営陣との個人的な反省と話し合いをして、その数日後、来シーズンにより強くなって戻るためには肉体的にも精神的にも自分自身を充電する必要があることがわかった。目標を達成するための競技レベルは、あらゆることで新鮮さを必要とするからだ」

今季のレース活動は行わないものの、残りの数週間は積極的な練習を継続し、2020シーズンのターゲットを目指していく。
「チーム、スタッフ、チームパートナー、そしてファンのみなさん、シーズンを通して私を信頼し、サポートしてくれたことに感謝します」と締めくくっている。

ロマン・バルデがシャンゼリゼにゴールし、チームメートと完走を喜ぶ ©A.S.O. Pauline BALLET

「ロマン・バルデはここ数シーズン、チームの中核となっている。プロとしてそのエネルギーと決意はなみなみならぬものがある」とチームのバンサン・ラブニュー監督。
「信念を持って獲得した山岳賞ジャージは、ツール・ド・フランスという厳しい闘いの中でチームのサポートを得て、スポーツマンとしてのバルデのすべての資質を証明したと思う。彼はこうしてチームリーダーとしての役割を十分に果たしたと言ってもいい」

チームの医療スタッフとバルデの今シーズンを分析し、2019年のレースに終止符を打つ必要があると判断した。
「2020年シーズンの日程を熟考し、その目標をバルデと一緒に決めていく。そのためにも今回のシーズン終了を決断した」と同監督。

2019ツール・ド・フランスで山岳賞を獲得したロマン・バルデ ©A.S.O. Pauline BALLET

●AG2Rラモンディアルのホームページ

バルデはツール・ド・フランス、ラトゥールはブエルタ・ア・エスパーニャへ

フランス随一のプロロードチーム、AG2R(アージェードゥーゼル)ラモンディアルは2018年12月11日、パリで2019チーム態勢を発表した。1992年に結成されたチームは28年目の活動へ。メインスポンサーのAG2Rは21年目のサポートとなる。使用する自転車は2019年からエディ・メルクスとなる。

2019年のAG2Rラモンディアル ©Vincent Curutchet

所属選手は29人。フランス、ベルギー、ドイツ、リトアニア、ルクセンブルク、スイスに加え、初めて米国とフィンランド選手を加えて8カ国からなる布陣に。ゲディミナス・バグドナスがリトアニアのロードとタイムトライアルのチャンピオン。ピエール・ラトゥールがフランスのタイムトライアルチャンピオン。

チームがプロ昇格する以前のアマチュアチーム、シャンベリー・シクリズム・フォーメーションの出身は11選手で、全体の38%を占める。

ピエール・ラトゥール

ロマン・バルデ © Yves Perret / www.ypmedias.com

「オリバー・ナーセン(ベルギー)が春のクラシック、シルバン・ディリエ(スイス)がパリ〜ルーベ、ロマン・バルデ(フランス)がツール・ド・フランスで勝利をねらう。ラトゥールはトニー・ガロパンやアレクサンドル・ジェニエス(ともにフランス)とともにブエルタ・ア・エスパーニャでのステージ制覇に挑む」とバンサン・ラブニュ監督。

チームと検討してジロ・デ・イタリア断念…ロマン・バルデはツール・ド・フランスに集中

ジロ・デ・イタリア参戦を熱望していたAG2Rラモンディアルのロマン・バルデ(フランス)はチームスタッフと議論を重ねた結果、7月のツール・ド・フランスに集中し、5月のジロ・デ・イタリアを断念したと発表した。

ロマン・バルデ © Yves Perret / www.ypmedias.com

「ボクたちはいま、ハードなトレーニングを再開した。次のシーズンのためにボクの参戦予定を発表できて満足している」とバルデ。
「2019年最大の目標はツール・ド・フランスだ。これまでときおりジロ・デ・イタリアで勝負してみたいと思っていたが、2019シーズンにチームが掲げる目標設定を考慮しながら、チームスタッフと誠実で建設的な議論をし尽くした。ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのコースを綿密に分析し、ボクがグランツールで結果を残せる可能性をにらんで結論を出した」

バルデの資質による可能性の面だけでなく、ツール・ド・フランスがバルデの故郷であるブリウドを舞台にすることも要因となった。

「ボクたちは、パリ〜ニース、カタルーニャ一周、クリテリウム・デュ・ドーフィネなどバランスの取れたレースに参戦しながら、7月にコンディションの頂点を持っていくプログラムを構築した。より高いところに上るためにも、ジロ・デ・イタリア出場は延期した」

アルプスのオワザンでクロスカントリースキーをするロマン・バルデ、アレクシス・ビエモーズ、ウベール・デュポン © kevinbottin

●シーズン当初の参戦スケジュール
ツール・デュ・オバール (2月22〜24日)

クラシック・ドラルデッシュ (3月2日)

パリ〜ニース (3月10〜17日)

カタルーニャ一周 (3月25〜31日)

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