勝てなかったの残念だがいいコンディション…ツール・ドラプロバンスのグロス

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのエドアルド・グロスがツール・ドラプロバンスの第1ステージで2位になり、「勝てなかったことは残念だけど、冬季のトレーニングが成果をあげ、いいコンディションに仕上がっていることを実感できた」とコメントした。

エドアルド・グロス

「チームメートたちに感謝している。彼らの献身的な走りがあり、ベストな状態でスプリントに挑むことができた」とグロス。
「最後のコーナーではコフィディスの選手たちがとても上手なレース運びをした。このままトレーニングを続け、さらにいい成績をねらっていきたい。まずは日曜日の第3ステージが再び勝利をねらうチャンスになると思う」

初山翔

初山翔のコメント
大きな逃げに注意しつつも、グロスのスプリントを手伝うようにとのオーダー。その結果グロスが2位に入ってくれた。これからもトライしてスプリントへの連携を高めていきたい。明日は厳しい山岳ステージ。自分のコンディションを確かめつつ、役目を果たしたい。

小林海(まりの)

小林海のコメント
多少の起伏があった第1ステージ。チームはグロスのスプリントで勝ちをねらう作戦で、なるべくグロスに脚を使わせないように後半まで固まって走った。ボクはとにかくタイムを失わないように、テクニカルなゴール前でトラブルなく安全にゴールした。
明日の山頂ゴールではいい走りをしたい。

西村大輝

西村大輝のコメント
チームの作戦はグロスのスプリントでのステージ優勝。ボクへの指示は大人数の逃げがあれば乗ることだった。少人数の逃げが決まってからは、チームでまとまって走りグロスの脚を使わせないように走った。結果はグロスが2位に入り、いい雰囲気で第1ステージを終えた。明日の第2ステージは厳しい山岳ステージとなるので、より一層気を引き締めて与えられた役割を果たせるようにしたい。

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NIPPOのグロスがツール・ドラプロバンス第1ステージで2位

2月8日に開幕したツール・ドラプロバンスは、165.9kmで競われた2日目の第1ステージでNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのエドアルド・グロスがスプリントで2位になった。

第1ステージでエドアルド・グロスがスプリントで2位。優勝はコフィディスのクリストフ・ラポルト

プロローグ(5.8kmの個人タイムトライアル)を終えた翌日の9日、ロードレース初日となった第1ステージはオバーニュからイストルまで。途中に4級山岳が2カ所に設定されているなど、起伏もあったが平坦基調のステージだ。

スタート後にコンチネンタルチームの3選手の逃げが決まった。集団はフランスのトップチームがコントロールし、レースは落ち着いて進んでいった。危険視されていた横風もこの日は弱く、フィニッシュラインに向けてタイム差が詰まっていく王道の展開になった。

NIPPOチームはスプリンターのグロスを中心にした作戦を組んでいて、終盤になってひとつにまとまった集団のなかで、アラン・マランゴーニらがグロスのために牽引を開始。絶好なポジションにつけていたが、残り500mからコーナーが連続するコースレイアウトになっていたため最後から2つめのコーナーでグロスが走路をふさがれる形となり失速。その瞬間に勝者となるクリストフ・ラポルト(コフィディス)がアタックを仕掛けて先行。グロスも必死に前を追った、勝者には届かず2位という結果になる。

脚があっただけに悔しさを爆発させたグロスだが、すべての選手が今季初戦。そのなかでチームワークがよく機能していたこと、またグロスのコンディションがとてもいいことに手応えを感じるステージとなった。大会最終日の第3ステージも集団ゴールスプリントになることが予想されていて、次のチャンスをねらっていく。

ゴール後にチームメートに感謝しながらも、勝てなかった大きな悔しさがにじんだグロス

第2ステージは2級山岳の山頂フィニッシュで、本大会唯一の山岳ステージ。クライマーたちの出番となり、総合成績もここで大きく動いてくる。

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NIPPOの初山翔、小林海、西村大輝がツール・ドラプロバンス参戦

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの2018シーズン2戦目、ツール・ドラプロバンスが南フランスのマルセイユ近郊を舞台に2月8日から4日間の日程で開催される。初山翔、小林海、西村大輝の日本人3選手が出場する。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの「ツールド・ラプロバンス」出場選手

同大会は2018年で3回目という新しいレースで、初日はプロローグとして5.8kmの個人タイムトライアル、3日目の第2ステージは山頂フィニッシュ、翌第3ステージはアップダウンに富む丘陵ステージとバリエーションに富んだステージ構成となっている。参加チームはフランス籍の2つのUCIワールドチームを筆頭に、8つのプロコンチネンタルチーム、合計16チームが出走する。

現役最後のシーズンを迎えるダミアノ・クネゴ

NIPPOは出走する7選手全員が今季初戦。チームキャプテンのダミアノ・クネゴと、司令塔を務めるアラン・マランゴーニがチームの柱となり戦っていく。日本人3選手に加え、エーススプリンターとなるエドアルド・グロスはチームでのトレーニングキャンプ終了後もスペインのカルぺで自主トレーニングを積み、コンディションをあげてきた。西村とダミアノ・チーマは研修生期間を経て、この大会がプロデビュー戦となる。

バレリオ・テバルディ監督とタッグを組む福島晋一監督にとって、プロバンスは現役引退後2年間過ごした馴染みの深い土地。土地勘を生かした采配が期待される。

初山翔

初山翔のコメント
長いシーズンの初戦。自分がどこまで走れるか若干の恐怖感もあるが、久しぶりにレースを走れることの楽しみのほうが大きい。レースレベルも高いので、まずは自分がどのくらいの位置にいるか再確認した上で、自分のできることを全うしたいと思う。

小林海(まりの)

小林海のコメント
長いようであっという間に終わるシーズンがまた始まる。1戦目はいつも不安だが楽しみでもある。レース中は今までよりも一歩踏み込み、チームの役に立つ走りをしたい。

西村大輝

西村大輝のコメント
2018シーズンの初戦を迎える。昨年、研修生としてレースを走られせてもらっていたが、チームと正式に契約をしてからは今回のレースが初となる。どのレースもハイレベルなのは当然だが、春先のレースは特に厳しいと聞いているので、監督やチームメイトの指示、アドバイスをしっかりと聞き、与えられた役割を果たせるように全力で走りたい。

福島晋一監督のコメント
参加する選手たちにとってはシーズン最初のレースになる。ポールリカールサーキットを一周するプロローグはマランゴーニとグロス、チーマにも期待したい。第1ステージは横風区間を経た後のスプリント。グロスを中心にチーム一丸となって勝利を狙いたい。第2ステージは山頂ゴール。クネゴはもちろん好調の小林にも期待したい。第3ステージは起伏にとんでいるが決定的なものではなく、スプリントになる可能性もある。西村、初山にも積極的に動いて見せ場を作れればと思っている。充実したカルぺでのトレーニングキャンプ後のレース。各選手のコンディションやチームワークが機能するか、よく見ていきたい。

NIPPOの中根英登がボルタ・ア・バレンシアーナに出場へ

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが2018シーズン初戦へ。トレーニングキャンプを実施したスペイン・カルペが開催エリアとなるボルタ・ア・バレンシアーナで、チームタイムトライアルや山頂フィニッシュを含むバリエーションに富んだ5ステージで構成される。オールラウンダーとクライマーを軸にしたチーム編成で、日本人選手は中根英登がメンバー入りした。

チームタイムトライアルの練習を入念に積んでボルタ・ア・バレンシアーナに挑む

69回目を迎えた同大会には11のワールドチームと11のプロコンチネタルチームが出場し、世界のトップ選手が多くエントリーしている。またバレンシア地方でトレーニングキャンプを実施していたチームも多く参加し、シーズン序盤ながらコンディションを上げるために積極的な走りが予想される。

チームのキャプテンを務めるのは2017年シーズン7勝(公式戦6勝)を挙げ、勢いに乗るマルコ・カノラ。トレーニングキャンプでも仕上がりのよさをみせ、抜群のリーダーシップで新しいチームを率いて初戦に挑む。

中根は2017年に活動拠点をアジアからヨーロッパに移し、ヨーロッパツアーで初めてUCIポイントを獲得するなど収穫の多いシーズンを送った。オフ期間もいいトレーニングを積むことができ、実力だけでなく自信も身につけて、チーム所属2年目のシーズンを迎える。日本代表としてミャンマーでのアジア選手権ロードレースを2月11日に控えていて、そのためにも早くからコンディションを仕上げていく。

中根英登

●中根英登のコメント
いよいよ今シーズンの初戦となるレース。昨年のキャンプからこのレースに向けてしっかりトレーニングを積み、今回のカルペでのチームキャンプでさらにコンディションがいい状態に上げてきています。初戦ということもあるので、レースの感覚を取り戻しながらしっかりチームの仕事をしたいと思います!

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NIPPOの初山翔と西村大輝が2018シーズンの手応えをコメント
NIPPO・ヴィーニファンティーニ、1月31日にスペインで緒戦へ

NIPPOの初山翔と西村大輝が2018シーズンの手応えをコメント

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが1月26日、スペインのカルペで第二次トレーニングキャンプを終えた。所属選手の初山翔と西村大輝が2018シーズンへの手応えをコメントした。

新しいチームキットに身を包み、チームバイクで乗り込みを行う

●初山翔のコメント

初山翔

2週間にわたるカルペ合宿を終えた。初めて来るカルペだったが、この時期の合宿地としてはまさにうってつけだった。暖かい気候、交通状況、地形。 プロ、アマ、男子、女子、問わず世界中からサイクリストが集まるのも当然のように思える。そのような環境を利用して、トレーニングキャンプとしては濃い2週間を過ごさせてもらった。毎日完璧に自転車を整備してもらい、毎日マッサージを受けて、トレーニングだけに集中できた。このような贅沢ともいえる環境を味わうと他所には行きたくない。否、残れるように努力すべきだとつくづく思う。僕個人はよりよい状態で開幕戦に挑めるように、もう数週間カルペにとどまりトレーニングを続けていく。

●西村大輝のコメント

西村大輝

1月15日から26日まで、スペインのカルペで行われた合宿を無事終えた。11日にイタリア入りし、チームプレゼンテーションなどを終えた後、選手全員で空路での移動をして開始した合宿。 滞在していたホテルは自分たちの他にもバーレーン・メリダをはじめ、さまざまな有名チームが滞在しており、カルペが冬の合宿地としてヨーロッパの中でいかに人気かということがうかがえた。
チームの雰囲気としては、キャプテンのマルコ・カノラを中心にまとまりのある、とても仲のいいチームだと感じている。トレーニング内容は、チームと契約しているトレーナーが選手それぞれのパワーデータや乳酸テストの結果をもとに作成したメニューで行われ、日々充実したトレーニングを行うことができた。数日前に、スケジュールの変更で2月上旬から2つのステージレースを走らせてもらえることになった。シーズン初戦をいい状態で迎えられるように、今はさらに身体を絞る作業をしている。トレーニングは充分行ってきたので今からシーズン初戦が楽しみだ。

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NIPPO・ヴィーニファンティーニ、1月31日にスペインで緒戦へ

NIPPO・ヴィーニファンティーニ、1月31日にスペインで緒戦へ

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは1月15日から約2週間にわたり、温暖なスペイン・バレンシア地方のカルペを拠点に行っていた第二次トレーニングキャンプを26日に終了。キャンプでは乳酸値などを計測するテストを組み込み、各自のコンディションに合わせて専門トレーナーがメニューを作成。シーズンインを間近に控え、連日ハードなトレーニングを積んだ。

バレンシア地方特産のオレンジ畑のなかを駆け抜ける

例年は1月中旬から南アメリカでのレースに出場していたが、2018年はこの時期に全メンバーがそろい、チームとして内容の濃いトレーニングを積むことができたようで、これから始まるレースシーズンに向けて一致団結して士気を高めた。

現役最後のシーズンを迎えるダミアーノ・クネゴが集中してトレーニングに取り組む

拠点となったカルペは天気がいいと日中は20度程度まで気温が上がる。平坦や山岳などさまざまなトレーニングコースが近くにあるため、近隣のアリカンテ地方と合わせて多くのプロチームがこの時期にトレーニングキャンプの拠点としている。2017年から日本人選手を中心に自主キャンプを行っていたが、今季はチームとしてキャンプを実施。この後も一部選手はカルペに残り、トレーニングを続けていく。

ボルタ・ア・バレンシアーナ出場メンバーはチームタイムトライアルの練習も行った

初戦はスペイン。1月31日より開幕する「ボルタ・ア・バレンシアーナ」。その後、2月上旬にかけてスペイン、フランス、イタリアでのレースに出場し、アジアのレースも転戦していく。3月にはイタリア国内での3つのUCIワールドツアー(ストラーデビアンケ、ティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモ)に出場予定。アジアのレースでは日本人選手がエースを担い、勝利をめざす大きなミッションも控えている。2018シーズンは序盤から非常に重要なレースが続く。

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NIPPOはジロ・デ・イタリア出場できず…イスラエルチームがサプライズ出場

日本のソックスメーカー「RxL」とNIPPOチームがパートナー契約

日本のソックスメーカー「R×L(アールエル)」とNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは2018シーズン、新たにスポンサー契約を締結。自転車競技向けに追求された最高品質のソックスが世界を舞台に戦うチームに供給されることになった。

R×Lは高機能スポーツソックスブランドを目指し、2008年からランニング専用ソックス、2010年から自転車専用ソックスの販売をスタート。そのものづくりは選手自身の肌とシューズをつなぐだけにとどまらず、自身のパフォーマンスを最大限に発揮するために作られている。またR×Lのコンセプトである『完成なきモノ作り』が示すとおり、完成された商品はラインナップにはひとつもなく、日々研究、開発、創造を行って日本から世界へ誇れる最高の品質を届けているという。

チームが使用するモデルはR×L BIKEのフラッグシップモデルの「TBK-300R」をベースに、さらに薄く軽く、さらにダイレクト感を増して、足と靴の間で生じるわずかなパワーロスも起こさない設計に変更された(選手はよりダイレクトな履き心地を好みより軽量にするためTBK-300Rの足裏にあるシリコンは削除される)。

イタリア・ブレシアに本社をおく世界最大規模の靴下編機メーカーLONATI社が開発した編機により、今回R×Lがサポートするチーム仕様のBIKE専用ソックスが作られている。イタリアの機械と日本の技術力(特許製法)というソフトの融合という意味では、チームと同様に2つの国の力が合わさって完成された。

R×Lのホームページ

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NIPPO・ヴィーニファンティーニ、春のメジャー3レースに参戦
NIPPOはジロ・デ・イタリア出場できず…イスラエルチームがサプライズ出場

NIPPO・ヴィーニファンティーニ、春のメジャー3レースに参戦

イタリアのRCSスポルトが、同社の主催する春のUCIワールドツアーレースへのワイルドカード(主催者招待枠)を発表。プロコンチネンタルチームとして活動するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは世界の最高カテゴリーとなるUCIワールドツアーへ参戦するためにはワイルドカードを獲得する必要があり、ジロ・デ・イタリアへの出場は叶わなかったが、3月に開催される悪路を走るトスカーナでの「ストラーデ・ビアンケ」、本格的なステージレースである「ティレーノ〜アドリアティコ」、そして伝統ある名門ワンディレース「ミラノ〜サンレモ」への出場権を2017年に引き続いて獲得した。

2017年はティレーノ〜アドリアティコで中根英登が終盤の山岳になってトップ選手のアタックに反応したり、内間康平が世界最長距離である291kmのミラノ〜サンレモを走破するなど日本人選手の活躍も目立った。2018年もそれぞれのレースに日本人選手が出場する予定で、春のビックレースでの活躍に期待がかかる。

現在チームはスペインのカルペで1月27日までの日程でトレーニングキャンプを実施。春の重要なレースに向けて各自コンディションを上げている。チームの初戦は1月31日からのバレンシア一周で、その後ヨーロッパやアジアのレースを転戦していく。

大門宏マネージャーのコメント
今年も春のイタリアでのUCIワールドツアー全戦の招待を得られ、主催者には心から感謝している。今シーズンはワイルドカードの権利を有するプロコンチネンタルチームが一気に27チームに増え、年々ライバルが増えている状況下にも関わらずトップチームとして認知されたことを日本の運営責任者の1人として大変光栄に思う。

ジロ・デ・イタリア(以下ジロ)のワイルドカードに関しては、イタリア側の運営陣、スポンサーは今年も決して楽観視はしていなかった。特にマルコ・カノラにとってはミラノ〜サンレモが大好きなレース。もしジロの招待を得られればミラノ〜サンレモに招待されない可能性があることを懸念していたので、まずは春の目標が定まりとても喜んでいる。

結果的にクネゴファンの期待を裏切ることになってしまったことは残念だが、近年のさまざまな現場の雰囲気から少なくとも“花道を飾るクネゴの引退レース”は主催者にとって選考の基準となり得ないことは重々承知していた。そのあたりの雰囲気はクネゴ自身も察し覚悟していたので、今は気持ちを切り替え、冷静に引退レースを新たに模索している。クネゴ自ら誇りに感じている日本の熱烈なファンには、これまで同様に温かく見守っていただきたいと願っている。

僕自身の印象としてはジロの招待を受けたシーズンは、肝心の日本人の成長課題に落ち着いて取り組む余裕がなく、準備を含めてジロに始まってジロで終わった…という思いが強い。プロコンチネンタル体制4年目を迎えた今でも所属する日本人選手のレベルを考えれば考えるほど、ジロに出る出ないに関わらずワイルドカード発表後の感想を表現するのは難しい。

もちろんスポンサーとして、また深夜にも関わらず観戦いただいているファンのことを考えるとジロ出場のメリットは計り知れず、発言には慎重にならざるを得ないが、特に日本の場合、我々のチームがジロを走ることでメリットがあるのは実際に走る可能性がある日本人所属選手ではなく、メディア側にあるのではないかと思っている。そういう意味では“メディアにとっても残念なシーズンだった”昨年は、シーズンが終わってみれば、チーム、日本人所属選手にとっても収穫の多いシーズンとなった。参加レースの質と数も大幅に増え、エース級のメンバーにへだたることなく所属メンバー全員にとって収穫も多いシーズンとなった。必然的に日本人選手の成長をうながすためのレベルに適合した体制、環境作りにも落ち着いて取り組むことができた。誤解を恐れずに言うならば、もしジロに参加していたら、2017年のカノラの躍進、台頭劇はなかったかもしれない。

NIPPOからの支援を受け、自分自身が運営陣としてヨーロッパのチームに関わってから今シーズンで26年目を迎える。2015年からチームはジロを含めたUCIワールドツアーにも招待されるまでに成長し、ここ数年で三大ツールへの参加の是非を期待されるほどのチームに成長を遂げたことは、10年前は想像すらできなかった。

今後、日本人の成長プロジェクトが実り、たとえアシストでも立派にハイレベルな展開にからむ場面が増えてくれば、自分自身の個人的なジロのワイルドカードへのモチベーションも変わってくるのではないかと思っている。そうなれば、真の意味で日本のメディアからの期待に応えられるだろう。これからも極力、選手の技量と冷静に向き合い、成長するステップを見極めながら、まだ21日間のステージレースへの参加は早過ぎると真剣に考えているイタリア人のコーチやヨーロッパの若手選手とともに日本人選手の強化活動と向き合いたい。

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