オトクな伊豆大島サイクルキップの情報を見逃さない方法

首都圏から気軽に行ける自転車パラダイスとして人気の伊豆大島だが、東海汽船から期間限定で6割前後にディスカウントされた大型客船キップが断続的に販売されている。ところが大きくPRされるわけでもなく、公式サイトの奥深くにチラシが掲出されるほど。それを見つけに行く道順は難解。

伊豆大島の最北端に近い野田浜

「伊豆大島サイクルキップ」はこれまで断続的に販売されている。
2018年1月3日〜4月8日まで。2900円(税込み)
2018年5月11日〜7月14日まで。4000円(税込み)
2018年10月3日〜2019年1月26日まで。4000円(税込み)
2019年1月27日〜4月7日まで。3980円(税込み)

おとな往復2等料金で、こどもはほぼその半額。輪行袋に入れれば手荷物料金なし。片道1500円で自転車をそのまま持ち込めるサービスもある。

伊豆大島往復の大型客船は毎日出港。東京の竹芝客船ターミナルを22時に出航し、大島に翌日午前6時に到着。午後2時30分に帰路の便が大島を出航し、平日午後7時・土日午後7時45分に竹芝に到着する。(シーズンによって若干変更されるので要確認)。伊豆大島の滞在時間は8時間ほどで、大島一周46.6kmを走っても、温泉で汗を流し、食事をする余裕がある。

大型客船は早朝に伊豆大島に着岸。午後2時過ぎの東京行きまで存分に走り回れる

公式サイトからチラシのありかを探し出す道順

東海汽船のホームページ → 最上段メニューの「ツアーで行く」をクリック → 「ツアーパンフレット」をクリック → プルダウンして「伊豆大島往復キップ」を探してクリック → 「伊豆大島サイクルキップ」を探す。ここに掲載されていない場合はその期間は設定なし。

夜行の大型客船となり、2等リクライニングシート限定となるが、週末でも比較的空いているのでリラックスして過ごせる。また船内にはコイン式のシャワーがあるので利用価値あり。アルコールの自動販売機は成人であることを確認するために運転免許証が必要。

●関連コラム
伊豆大島は自転車パラダイス…ただし特殊な事情で対策が必要

島ガール復活! 女性限定、伊豆大島椿まつりの手ぶらde自転車旅

女性20人限定の手ぶらde自転車旅が2019年3月20日(水)~21日(木・祝)の日程で、船中1泊夜行日帰りとして催行される。走るのは伊豆大島。レンタルサイクルはMTBの予定。自転車持ち込みも可。主催は東京諸島観光連盟。

予定走行距離は27km。自転車の知識がない。初めてで不安という人も安心。自転車のスペシャリストがツアー期間中同行して、トラブルでもすぐに対応してくれる。

ツアー料金は1万9300円。往路は大型客船特2等、復路はジェット船利用。島内バス代、施設入場料、レンタルサイクル代、昼食、保険料などがツアー料金に含まれる。

●詳細と申し込みサイト

富士山1周サイクリングが6月30日開催…3月5日募集開始

「富士山1周サイクリング」が2019年6月30日(日)に初開催される。富士山樹空の森(静岡県御殿場市)を発着として、富士山の周りを1周するサイクリングイベント。走行距離は約120kmで、コース途中にはエイドステーション(休憩所)を設け、富士山各地の特産品や補給物を提供し、参加者をサポート。3月5日10時よりエントリー開始。申し込み期限は6月13日(木)。

静岡県御殿場市を発着として富士山をぐるっと1周する約120km のコース

同イベントはルーツ・スポーツ・ジャパンが主催する自転車イベントシリーズ「ツール・ド・ニッポン」の4thステージとして実施。静岡県を中心にロードバイクプロジェクトを進めるスルガ銀行の特別協力をもって開催される。

富士山1周サイクリング (ツール・ド・ニッポン2019 4thステージ)
開催日:2019年6月30日(日)
申込期間:2019年3月5日(火)~6月13日(木)
会場:富士山樹空の森(静岡県御殿場市)
コース:約120km
定員:2000名
主催:ルーツ・スポーツ・ジャパン
共催:御殿場市
特別協力:スルガ銀行
後援(予定):静岡県、富士宮市、富士市、裾野市、小山町、富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢町、山中湖村

●Web サイト

事務局:ツール・ド・ニッポン事務局
〒160-0011 東京都新宿区若葉1-4 四谷弘研ビル1F
TEL:03-3354-2300/FAX:03-3354-3901

1人では勇気が出ない人もみんなと一緒なら大丈夫
富士山を1周するサイクリング大会

富士山1周サイクリングのオススメポイント

約20kmごとにあるエイドステーションでは富士山各所の名産や補給物を提供

Point1:走行距離約120km!富士山をぐるっと1周
静岡県御殿場市を発着として、富士山をぐるっと1周する約120kmのコース。なかなか1人ではチャレンジできない人もこれを機にチャレンジしてみませんか? 見事完走された人には完走オリジナルグッズを贈呈!

コース上には誘導員もいるのでコース間違いの心配も少ない

Point2:さまざまな完走サポートで目指せ全員完走!
走行管理ライダーやメカニック、回収車などコース上には参加者の走りをサポートする部隊が常に帯同して走行をサポート。またコース上には誘導員もいるのでコース間違いの心配も少ない。全員で助け合いながらゴールを目指しましょう!

コース途中のエイドステーションで休憩
富士山各地の特産品を味わえる

Point3:各エイドステーションでの栄養補給!
完走するためには栄養補給も必須。約20kmごとに設置するエイドステーションでは、富士山各所の名産や、走るためには不可欠な補給物を提供。ぜひエイドステーションでのひと時の休憩も楽しもう。

コースは約120km
富士五湖も満喫

国内マーケットは年間約1256億円…サイクリスト国勢調査2018

全国の15歳~69歳の男女1万人を対象にした「サイクリスト国勢調査2018」の調査結果が発表された。 

ツール・ド・ニッポン(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)が発表したサイクリスト国勢調査2018

同調査は全国サイクルツーリズム連携推進協議会(代表団体:一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)として国土交通省観光庁 平成30年度「テーマ別観光による地方誘客事業」の一環として実施したもの。

サイクルツーリズムの国内におけるマーケットボリュームや効果的なセグメンテーションについての仮説を得たうえで、セグメントごとの思考/行動特性を明らかにすることが目的。結果については広く一般に公開し、地方自治体などがサイクリスト誘客に取り組む際に活用することを想定している。

■調査によって得られた結果(一部抜粋・数字は全て仮説であり推計値)
●15-69歳の男女のうちサイクルツーリズムを経験したことがある人の割合は53.2%。人数としては約4143万人。
●直近1年以内での経験者は20.3%。人数としては約1581万人。
●サイクルツーリズムの国内マーケット(インバウンド含まず)は年間約1256億円である。
●サイクルツーリズムで地域を訪れる際の予算は、1回あたり平均約3.1万円/人である。
●地域での消費行動においては「価格が安いこと」を最も重視する傾向にあり、「自転車を安全に保管できること」や「フリーWi-Fi」といった、設備面も重視度が高い。また「その土地ならではの名物」を求めている。
●走った地域について、84%が「自転車でまた走りに来たい」と思っている。77%が「この地域のことを友人にお薦めしたい」、69%が「自転車以外でまた観光しに来たい」と思っている。
●地域を選ぶ時に「土地ならではの景観・絶景を楽しめること」を最も重視する。
●サイクリストのセグメンテーションは「自転車の最頻用途」によって主に6つに大別できる。(詳細は調査サイトに掲載)

●サイクリスト国勢調査2018の結果ページ

伊豆半島を走る…初・中・上級別のおすすめサイクリングコース

サイクリングパラダイス伊豆半島。海と山がこれほど近いところもなく、温泉や特産物も思う存分楽しめる。ただし半島を一周すると200km超なので、東西南北どこかのエリアに定めて走るのがいい。今回は「伊豆のへそ」と呼ばれるど真ん中。結構見落とされがちな穴場である修善寺や狩野川(かのがわ)をのんびり走ってみた。

狩野川沿いの道で1人ひとりファンと併走しながら会話を楽しむ新城幸也(前から4番目)

●初級者コース
狩野川沿いサイクリングコース
距離:往復16km
獲得標高:26m
所要時間:1時間(休憩除く)
発着地:道の駅「伊豆のへそ」 メリダXベース
ルート:伊豆のへそ〜狩野川〜道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」〜狩野川〜伊豆のへそ

ツール・ド・フランス7回完走の実績を持つ新城幸也(バーレーン・メリダ)がつかの間の日本滞在期間を使って、12月2日にファンとサイクリングするという企画があった。チームに自転車を提供するメリダが主催。熱狂的ファン8人の限定ライドで、メリダ製の最新モデルを貸してもらい、憧れのプロ選手と狩野川沿いをおしゃべりしながらのんびり走るというものだ。

発着は修善寺道路・大仁(おおひと)中央IC近くの道の駅「伊豆のへそ」。施設内に「メリダXベース」という巨大なサイクリング拠点があり、eバイクを含む最新モデルがレンタルでき、割引料金で温泉に入ることもできる。参加したファンは狩野川沿いの平たんなサイクリングコースを8kmほど北上し、伊豆縦貫自動車道近くの道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」まで走った。ここにもメリダが経営するサイクリングカフェがあって、店内でドリンクを飲みながら日本のスーパースターを囲んで話を聞く。

道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」で

狩野川は伊豆半島中央部の山々から駿河湾のある北に向かって流れる。川沿いのサイクリングコースは初級者向きで、安全なので家族連れやデートに最適。都内からのアクセスもよく、自動車道を降りたところにサイクリング拠点があることからとても便利。しかも飲食店や日帰り温泉も併設されているので至れり尽くせりだ。

●中級者コース
修善寺奥の院
距離:往復20km
獲得標高:283m
所要時間:1時間20分
発着地:修善寺・大仁
ルート:大仁〜狩野川〜下田街道〜修禅寺(温泉街)〜北又川〜奥の院〜北又川〜修禅寺(温泉街)〜下田街道〜狩野川〜大仁

中級コースは修善寺の温泉街から北又川という支流をさかのぼって奥の院を目指すルートがいい。弘法大師が見つけたという独鈷(とっこ)の湯が観光スポットの中心エリア。ここから西に進むルートは最初こそ勾配がキツいものの、すぐに美しい田園風景を楽しみながらのゆるやかな上りになる。奥の院まで10kmほど。さらに道は続くが、その先は急になり、舗装状態も悪くなるので無理しないほうがいい。帰路の下り坂もスピードはそれほど出ないので、ダウンヒルが苦手な人でも安心だ。

自転車愛好家にとって「修善寺」という地名は親近感がある。東京五輪MTB競技会場の日本サイクルスポーツセンターがあり、隣接する伊豆ベロドロームでは同トラック競技が開催される。ただし本来の「修善寺」である温泉街まで足を伸ばすサイクリストはそれほど多くはない。近いけれど意外と知らない存在なのだ。

道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」のサイクリングカフェで

●上級者コース
だるま山
距離:往復40km
獲得標高:800m
所要時間:3時間30分
発着地:道の駅「伊豆のへそ」 メリダXベース
ルート:伊豆のへそ〜狩野川〜下田街道〜修善寺虹の郷〜県道18号〜だるま山〜県道18号〜修善寺虹の郷〜下田街道〜狩野川〜伊豆のへそ

上級者は修善寺温泉街から県道を西に向かってだるま山を目指す。展望台からは駿河湾の向こうに富士山が望める。さらに健脚派は西伊豆スカイラインなどを使って周回コースを取ると50kmから80kmの山岳ルートを走ることができる。自動販売機などが少ないので携行品は十分に。またこれからの時期は路面凍結しやすく、天気が崩れれば冠雪に見舞われることも。海岸沿いの西伊豆ほど季節風は強くないが、日が傾くと気温も一気に低下する。日没時間や天気予報を確認しながら実施したい。

弘法大師が見つけたという独鈷(とっこ)の湯が観光スポットの中心エリア
新城幸也と一緒に走ったファンが道の駅「伊豆のへそ」で記念撮影

サイクルツーリズムセミナー開催へ…自治体や観光団体の情報共有の場

全国横断型のサイクルツーリズム・プロジェクト「ツール・ド・ニッポン」を各地で開催しているルーツ・スポーツ・ジャパンは、スポーツ庁と共同で「サイクルツーリズムセミナー」を開催する。主に地方自治体や観光誘客に関わる団体が対象。日時は2019年2月1日(金)13時~17時30分。

第1部の基調講演では国土交通省自転車活用推進本部とスポーツ庁が、最近のサイクルツーリズムにおける動きを発表。ルーツ・スポーツ・ジャパンから各地の先進事例や、先般実施した「サイクリスト国勢調査2018」、「地方自治体におけるサイクルツーリズム施策に関する調査」の結果などを発表。

第2部では3人のパネリストを招いて、「国内サイクリングガイドツアー」、「インバウンドサイクリングツアー」「地方自治体の誘客」というそれぞれの取り組みについてパネルディスカッションする。また第3部では、サイクルツーリズムに取り組む地方自治体向けのサービス・製品を持つ団体・企業が集まり、自治体とのマッチングタイムを設ける。

サイクルツーリズム(自転車・サイクリングを活用した観光交流振興)施策にすでに取り組んでいたり、今後の取り組みを検討している自治体、観光団体、市民団体の参加を募集している。

サイクルツーリズムセミナー開催要項
・開催日時:2019年2月1日(金)13時~17時30分(予定)※受付12時30分~
・主催:全国サイクルツーリズム連携推進協議会、ルーツ・スポーツ・ジャパン
・共催:スポーツ庁
・後援(予定):国土交通省自転車活用推進本部、観光庁、経済産業省、日本スポーツツーリズム推進機構
・参加費:無料
・定員:100名

▼プログラム
【第1部】基調講演
講演1 スポーツ庁参事官(地域振興担当)増井国光
講演2 国土交通省 自転車活用推進本部事務局次長 大野昌仁
講演3 ルーツ・スポーツ・ジャパン 代表理事 中島祥元

【第2部】パネルディスカッション
コーディネーター:
・栗村修(自転車普及協会 主幹調査役、元プロロードレーサー)

パネリスト:
・田代恭崇(リンケージサイクリング)「日本国内のサイクリングガイドツアー」
・岡朗(岡ツアーズ)「長期滞在型インバウンドサイクリングガイドツアー」
・北村和弘(飛騨市商工観光部)「地域特性を活かした観光振興」

【第3部】自治体・企業マッチングタイム

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