トラック世界選手権チームスプリントで日本は予選敗退の10位

2019UCIトラック世界選手権が2月27日にポーランドのプルシュクフで開幕。2020東京五輪枠獲得をねらう日本は雨谷一樹、新田祐大、深谷知広で臨んだチームスプリントで予選44秒260の記録で10位。上位8位に入れず敗退した。優勝は41秒923(平均時速64.404km)でオランダ。

トラック世界選手権のチームスプリントで日本は10位 左から深谷知広、新田祐大、雨谷一樹 ©2019 JCF

男子チームパーシュート予選で日本(近谷涼、一丸尚伍、沢田桂太郎、今村駿介)は4分02秒008で12位に。

男子チームパーシュートで日本(近谷涼、一丸尚伍、沢田桂太郎、今村駿介)は12位 ©2019 JCF

女子チームパーシュート予選で日本(梶原悠未、古山稀絵、中村妃智、吉川美穂)は4分30秒768で11位になった。

女子チームパーシュートで日本(梶原悠未、古山稀絵、中村妃智、吉川美穂)は11位 ©2019 JCF

トラック世界選手権が2月27日開幕【大会競技日程掲載】

2019UCIトラック世界選手権大会が2月27日(水)から3月3日(日)まで、ポーランドのプルシュクフで開催される。このトラック世界選手権は、2020年東京オリンピックの国別出場枠を決める得点配分が最大で、日本にとって重要な大会となる。

2018トラック世界選手権の男子ケイリン。左から2位河端朋之、優勝ファビアンエルナンド・プエルタス、3位レビ ©Takenori WAKO/JCF

また、この大会が終了するタイミングは、2020年東京オリンピック出場に関わるオリンピックランキングのポイント加算対象大会のうち、半分が終了するタイミングとなり、日本選手の東京オリンピック出場可否の目安が見えてくる。

日本代表の注目選手として、男子短距離では2018年の同大会ケイリンで銀メダルを獲得した河端朋之、2018-2019トラックワールドカップ第1戦ケイリンで金メダルを獲得した脇本雄太、女子短距離では2018-2019トラックワールドカップ第3戦ケイリンで銅メダル、2019アジア選手権ケイリンで金メダルを獲得した小林優香、中距離では2017-2018トラックワールドカップで2度金メダルを獲得した梶原悠未など、2020東京オリンピックでのメダル獲得が期待できる選手が出場。

●日本代表派遣選手団と見どころ

●大会スケジュール

東京五輪出場枠をかけて日本短距離陣がトラック世界選手権へ

世界選手権トラック競技大会が2月27日から3月3日までポーランドのプルシュクフで開催され、日本から史上最強軍団が派遣される。同大会での成績は2020東京五輪の国別出場枠に大きくかかわる。外国人コーチを起用して直近の国際大会で3位以内を連発する日本短距離陣だけに、その先にあるのはだれも手にしたことのない金メダルしかない。

2018トラック世界選手権の男子ケイリンで2位になった河端朋之(左) ©Takenori WAKO/JCF

トラック競技だけ開催国出場枠がない!

2020東京五輪で自転車競技はトラック、ロード、MTB、BMXの4競技が行われるが、この中でトラックのみが開催国出場枠がない。そのため2018年7月6日から2020年3月1日までの世界選手権、ワールドカップシリーズ、各大陸選手権での成績により、各国・地域に出場枠が割り当てられ、2020年3月2日に発表される。

世界の強豪国は現在、東京五輪出場を目指してその得点争いに集中しているわけだが、そのなかでも世界チャンピオンを決める世界選手権は配点が高いので最も重要となる。日本勢もここで着実に上位の成績を修め、取れるだけの東京五輪枠を確保していきたいのだ。

男子チームスプリントの雨谷一樹、新田祐大、深谷知広 ©2019 JCF

自転車競技の五輪メダルは過去に銀1、銅3個。すべてトラック短距離男子による獲得だ。2004年のアテネ、2008年の北京は外国人コーチの功績によりメダルをゲット。ところがその後は契約問題がこじれて日本人コーチを起用する時代もあった。しかし東京五輪を見すえて実績のある外国人指導者と契約。短距離ヘッドコーチはブノア・ヴェトゥ、同コーチはジェイソン・ニブレット、中距離ヘッドコーチはイアン・メルビン。すべて五輪メダル請負人だ。

しばらく低迷を続けた日本短距離陣も近年は着実にパワーアップ。世界の強豪が集まるワールドカップでも3位までの表彰台に食い込み続けている。つまり現時点で東京のメダル圏内に日本選手はいるのである。

トラックワールドカップ第6戦の男子チームスプリントで2位になった雨谷一樹、新田祐大、深谷知広 ©2019 JCF

注目の種目はチームスプリント

短距離男子で最も注目すべき種目はチームスプリントだ。3選手が1周ずつ先頭を分担し、3段ロケットのように脱落していき、最後の選手のゴールタイムで優劣をつける。アテネ五輪では日本自転車競技史上最高の銀メダルを獲得した得意種目である。

この種目の最終的な国別ランキングで8位までに入れば一気に3選手が東京五輪に出場できる。しかもその3選手は個人スプリントとケイリンに、それぞれ最大2選手がかけ持ち出場することができるというルールもある。1月に開催されたトラックW杯第6戦で日本は雨谷一樹、新田祐大、深谷知広を起用して2位。7年ぶりの表彰台をゲットして上り調子だ。

またケイリンでは同5戦で新田祐大が3位、6戦で河端朋之と女子の太田りゆが2位。さらに1月のアジア選手権ケイリンでも脇本雄太が優勝している。

これまで実績がなかった中長距離陣も躍進。複合競技のオムニアムで橋本英也と梶原悠未がアジア王者に。W杯でも成績を残しているだけに楽しみだ。

アジア選手権女子マディソンで優勝の梶原悠未(左)と古山稀絵 ©2019 JCF
アジア選手権男子オムニアムで橋本英也が優勝 ©2019 JCF

●日本自転車競技の五輪メダル
1984ロサンゼルス 坂本勉(スプリント)銅
1996アトランタ 十文字貴信(1㌔タイムトライアル)銅
2004アテネ 長塚智広・伏見俊昭・井上昌己(チームスプリント)銀
2008北京 永井清史(ケイリン)銅

●世界選手権日本代表選手
脇本雄太(JPCA JPCU福井)
河端朋之(JPCA JPCU岡山)
新田祐大(JPCA JPCU福島)
深谷知広(JPCA JPCU愛知)
雨谷一樹(JPCA JPCU栃木)
小林優香(JPCA JPCU福岡)
太田りゆ(JPCA JPCU埼玉/ブリヂストンサイクリング)
近谷涼(ブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍(シマノレーシング)
橋本英也(JPCU岐阜/ブリヂストンサイクリング)
今村駿介(中央大/ブリヂストンサイクリング)
沢田桂太郎(日本大/ブリヂストンサイクリング)
中村妃智(日本写真判定)
古山稀絵(日本体育大)
橋本優弥(鹿屋体育大)
梶原悠未(筑波大)
吉川美穂(Live GARDEN Bici Stelle)

河端朋之ケイリン銀メダル獲得の世界選手権…NHK BS1で再々放送

競輪選手の河端朋之が男子ケイリンで銀メダルを獲得したトラック世界選手権の模様をNHK BS1が再々放送する。「前半」が4月17日(火)午前9時~9時50分、「後半」が同10時~10時49分。3月30日(金)放送、4月11日(水)と12日(木)に再放送されたもの。

トラック世界選手権の男子ケイリン。左から2位河端朋之、優勝ファビアンエルナンド・プエルタス、3位レビ ©Takenori WAKO/JCF

トラック世界選手権の男子ケイリンで2位になった河端朋之(左) ©Takenori WAKO/JCF

河端のケイリン銀メダル獲得をメインに、年に一度の戦いをハイライトでお届けする。時事ニュースなどで変更される可能性もある。

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河端朋之ケイリン銀メダル獲得の世界選手権…NHK BS1で再放送

競輪選手の河端朋之が男子ケイリンで銀メダルを獲得したトラック世界選手権の模様をNHK BS1が再放送する。「前半」が4月11日(水)午後1時~1時50分、「後半」が4月12日(木)午後1時~1時50分、3月30日(金)に放送されたもの。

トラック世界選手権の男子ケイリン。左から2位河端朋之、優勝ファビアンエルナンド・プエルタス、3位レビ ©Takenori WAKO/JCF

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トラック世界選手権の男子ケイリンで2位になった河端朋之(左) ©Takenori WAKO/JCF

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深谷知広は男子1kmタイムトライアル21位…トラック世界選手権

オランダのアペルドールンで開催されているトラック世界選手権は大会5日目(最終日)となる3月4日に男子1kmタイムトライアルが行われ、深谷知広(競輪選手)が21位になった。女子ケイリンに出場した前田佳代乃(京都)は13位、小林優香(女子競輪選手)は21位。

トラック世界選手権の1kmタイムトライアルを走る深谷知広 ©Takenori WAKO/JCF

トラック世界選手権の女子ケイリンを走る小林優香 ©Takenori WAKO/JCF

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