ブエルタ・ア・エスパーニャはJ SPORTSが生中継・オンデマンド配信

スポーツテレビ局のJ SPORTSが8月23日に開幕する第80回ブエルタ・ア・エスパーニャの全21ステージを独占生中継する。PC、スマホ、タブレットで見られる 「J SPORTSオンデマンド」でも全レースをLIVE配信。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月23日にイタリア・トリノで開幕。第3ステージまでイタリアで開催される。その後フランスやアンドラを経由しスペイン入国後スペイン北部を中心に進み、9月14日にマドリードでフィナーレを迎える全21ステージ、3151kmの行程となる。

大会の特徴は10ステージある山頂フィニッシュで、最大勾配24%のアングリル、頂上が標高2200mを超えるボラ・デル・ムンドなど超級山岳が登場。また2025年はグランツールでは珍しくなったチームタイムトライアルが用意されており、登坂力とタイムトライアル能力が問われるセッティングとなっている。

コルドバを目指す第7ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

ブエルタ・ア・エスパーニャをさらに楽しんでもらうためにスタートからフィニッシュまでのフルレース配信、より多くの人にお試し視聴してもらうために無料ライブ配信を予定。

<スタートからフィニッシュまでのフルレース配信>
J SPORTSオンデマンド会員限定サービスとしてスタートからフィニッシュまでの全行程を
現地英語実況・解説を7ステージで配信。
<無料ライブ配信>
8月23日(土)第1ステージ、 9月4日(金)第12ステージの2つのステージは「J SPORTS オンデマンド」会員無料LIVE 配信、および「J SPORTS サイクルロードレースYouTube 公式チャンネル」で無料LIVE配信。
<参加選手>
今大会はワールドチーム18チームとプロチーム5チームの23チーム、184選手で争われる。
ツール・ド・フランス2度優勝のヨナス・ヴィンゲゴー、シクロクロス・MTBなど幅広く活躍するトーマス・ピドコックなどトップ選手が参加予定。激戦が期待される。

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ出場選手リスト

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

EFエデュケーション・イージーポスト(米国)
マルケル・ベロキ(スペイン)
エステバン・チャベス(コロンビア)
マディス・ミケルス(エストニア)
ルーカス・ネルーカー(英国)
ショーン・クイン(米国)
アーチー・ライアン(アイルランド)
ジェームズ・ショー(英国)
ヤルディ・ファンデルリー(オランダ)

アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
エドワルト・プランカールト(ベルギー)
クインテン・ヘルマンス(ベルギー)
ロベ・ヘイス(ベルギー)

アルケア・B&Bホテルズ(フランス)

XDS・アスタナ チーム(カザフスタン)
ニコラ・コンチ(イタリア)
ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)
ワウト・プールス(オランダ)
ハロルド・ロペス(エクアドル)
セルヒオ・イギータ(コロンビア)
ファウスト・マスナダ(イタリア)
アロルド・テハダ(コロンビア)
ニコラス・ヴィノクロフ(カザフスタン)

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)
トースタイン・トレーエン(ノルウェー)
ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
アントニオ・ティベーリ(イタリア)
ニコロ・ブラッティ(イタリア)
サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)
ロマン・エルマコフ(ロシア)
ジャック・ヘイグ(オーストラリア)
マティス・パースヘンス(オランダ)

コフィディス(フランス)
サイモン・カー(英国)
スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド)
エマヌエル・ブッフマン(ドイツ)
ブライアン・コカール(フランス)
ヘスス・エラダ(スペイン)
オリバー・ナイト(英国)
ポール・ウルスラン(フランス)
セルヒオ・サミティエル(スペイン)

デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム(フランス)
フェリックス・ガル(オーストリア)
ナンス・ペテルス(フランス)
ヨハネス・スターンミッテ(ノルウェー)
レオ・ビジオー(フランス)
サンデル・デペステル(ベルギー)

グルパマ・FDJ(フランス)
レミ・カヴァニャ(フランス)
ブリユー・ロラン(フランス)
ダヴィド・ゴデュ(フランス)
ギヨーム・マルタン(フランス)
ティボー・グリュエル(フランス)
シュテファン・キュング(スイス)
ルディ・モラール(フランス)
クレマン・ブラズアフォンソ(フランス)

イネオス・グレナディアーズ(英国)
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)
エガン・ベルナル(コロンビア)
フィリッポ・ガンナ(イタリア)

アンテルマルシェ・ワンティ(ベルギー)
フープ・アルツ(オランダ)
カミル・ボヌー(ベルギー)
ドリース・デポーテル(ベルギー)
ルーカ・ファンボーヴェン(ベルギー)
アルネ・マーリッツ(ベルギー) ルイス・メインチェス(南アフリカ)
シモーネ・ペティッリ(イタリア)
ディオン・スミス(ニュージーランド)

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージで首位に躍り出たタラマエ ©Photo Gomez Sport

リドル・トレック(米国)
ジュリオ・チッコーネ(イタリア)
マッズ・ピーダスン(デンマーク)
テイオ・ゲイガンハート(英国)
アマヌエル・ゲブレイグザビエル(エリトリア)
カルロス・ベローナ(スペイン)
ジュリアン・ベルナール(フランス)
アンドレア・バジオーリ(イタリア)
ダーン・ホーレ(オランダ)

モビスター チーム(スペイン)
パブロ・カストリーリョ(スペイン)
カルロス・カナル(スペイン)
オールイス・アウラール(ベネズエラ)
ジェフェルソン・セペダ(エクアドル)
ホルヘ・アルカス(スペイン)
ハビエル・ロモ(スペイン)
イバン・ガルシア(スペイン)
ミハエル・ヘスマン(ドイツ)

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)
ティム・ファンダイケ(オランダ)
マッテオ・ソブレロ(イタリア)
ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア)
ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)
ニコ・デンツ(ドイツ)
フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド)
ベン・ツィーホフ(ドイツ)

スーダル・クイックステップ(ベルギー)
ルイス・フェルヴァーケ(ベルギー)
ペピン・レンデリンク(オランダ)
ヴァランタン・パレパントル(フランス)
ミケル・ランダ(スペイン)

チーム ピクニック・ポストNL(オランダ)
マックス・プール(英国)
ビョルン・ケルト(英国)

チーム ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
エディ・ダンバー(アイルランド)
ベン・オコーナー(オーストラリア)

マイヨロホのオコーナー ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

チーム ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)
ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)
マッテオ・ジョーゲンソン(米国)
ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー)
アクセル・ジングレ(フランス)
セップ・クス(米国)
ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)
ディラン・ファンバーレ(オランダ)
ベン・トゥレット(英国)

UAEチームエミレーツ・XRG(UAE)
フアン・アユソ(スペイン)
ジェイ・ヴァイン(オーストラリア)
イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル)
フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア)
マルク・ソレル(スペイン)
ジョアン・アルメイダ(ポルトガル)
ドメン・ノヴァク(スロベニア)
ミッケル・ビョーグ(デンマーク)

ロット(ベルギー)
アリエン・リヴィンズ(ベルギー)
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)
エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン) リアム・スロック(ベルギー)
アレック・セガールト(ベルギー)
ヤスペル・デブイスト(ベルギー)
ヨナス・グレゴー(デンマーク)
ラルス・クラップス(ベルギー)

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©Unipublic Cxcling Jose Carlos Diaz

イスラエル・プレミアテック(イスラエル)
ナダフ・ライスベルク(イスラエル)
マルコ・フリーゴ(イタリア)
デレク・ジー(カナダ)
イーサン・ヴァーノン(英国)
マシュー・リッチテッロ(米国)

ブルゴス・ブルペレットBH(スペイン)
エリック・ファグンデス(ウルグアイ)
マリオ・アパリシオ(スペイン)
セルヒオ・チュミル(グアテマラ)
ホセルイス・ファウラ(スペイン)
ダニエル・カビア(スペイン)
ウゴ・デラカジェ(スペイン)
カルロス・ガルシア(スペイン)
シヌヘ・フェルナンデス(スペイン)

カハルラル・セグロスRGA(スペイン)
ヤコブ・オトルバ(チェコ)
ギリェルモ・シルバ(ウルグアイ)
フェルナンド・バルセロ(スペイン)
ジョアン・ボウ(スペイン)
ジョエル・ニコラウ(スペイン)
ジャウメ・グアルデニョ(スペイン)
アベル・バルデルストーネ(スペイン)
アレックス・モレナール(オランダ)

Q36.5プロサイクリング チーム(スイス)
ニコラス・ズコウスキー(カナダ)
ダビ・デラクルス(スペイン)
トーマス・ピドコック(英国) シャビエル・アスパレン(スペイン)
マルセル・カンプルビ(スペイン)
ファビオ・クリステン(スイス)
ダビド・ゴンサレス(スペイン)
ダミアン・ホーゾン(オーストラリア)

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは山岳フィニッシュが10区間

グランツールと呼ばれる三大ステージレースの最後を締めくくるブエルタ・ア・エスパーニャが、2025年8月23日から9月14日まで開催される。1935年の初開催から90年、80回の記念大会となり、例年よりも山岳の要素が濃くなっている。

イタリアで開幕し、フランスアルプス、ピレネー山中のアンドラも

レースは史上初となるイタリアでの開幕。トリノをスタートしてイタリアで3ステージが行なわれる。大会2日目にいきなりの山頂フィニッシュ。第4ステージは序盤でモンジュネーブル峠を上ってフランス入リ。第5ステージでスペインに戻るが、さらに第6ステージでピレネーのアンドラを訪問する。

第5ステージではチームタイムトライアルが行なわれる。距離は24.1kmと短いが、開幕からの4日間でリタイア選手を出したチームは戦力が低下して不利になる。第18ステージではバリャドリードでの27.2kmの個人タイムトライアルが行なわれる。

タイム差がつきやすい山頂フィニッシュは、平坦区間を含めてなんと10日。そのためスプリンターが勝利を稼ぎにいくステージは限定され、チームの参戦メンバーも他のグランツールとは異なってくることが予想される。山頂フィニッシュは2、3、4、7、9、10、13、14、17、20ステージ。

巨大な黒い牛が選手たちを見下ろす ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ日程

8月23日(土) 第1ステージ トリノ レッジア・ディ・ヴェナリア(イタリア) 〜 ノヴァーラ(イタリア) 186.1km
8月24日(日) 第2ステージ アルバ(イタリア) 〜 リモーネ・ピエモンテ(イタリア) 159.6km▲▲
8月25日(月) 第3ステージ サン・マウリーツィオ・カナヴェーゼ(イタリア) 〜 チェーレス(イタリア) 134.6km▲
8月26日(火) 第4ステージ スーザ(イタリア) 〜 ヴォワロン(フランス) 206.7km▲▲
8月27日(水) 第5ステージ フィゲレス 〜 フィゲレス 24.1km(チームタイムトライアル)
8月28日(木) 第6ステージ ウロット 〜 パル アンドラ(アンドラ) 170.3km▲▲▲
8月29日(金) 第7ステージ アンドラ・ラ・ベリャ(アンドラ) 〜 セルレル ウエスカ・ラ・マヒア 188km▲▲▲
8月30日(土) 第8ステージ モンゾン・テンプラリオ 〜 サラゴサ 163.5km▲
8月31日(日) 第9ステージ アルファロ 〜 エスタンシオン・デ・エスキ・デ・バルデスカレイ 195.5km▲▲
9月2日(火) 第10ステージ パルケ・デ・ラ・ナトゥラレサ・センダビバ 〜 エル・フェリアル・ラーラ・ベラグア 175.3km▲
9月3日(水) 第11ステージ ビルバオ 〜 ビルバオ 157.4km▲▲
9月4日(木) 第12ステージ ラレド 〜 ロス・コラレス・デ・ブエルナ 144.9km▲▲
9月5日(金) 第13ステージ カベソン・デ・ラ・サル 〜 アングリル 202.7km▲▲▲
9月6日(土) 第14ステージ アビレス 〜 ラ・ファラポナ ラゴス・デ・ソミエド 135.9km▲▲▲
9月7日(日) 第15ステージ ア・ベイガ/ベガデオ 〜 モンフォルテ・デ・レモス 167.8km▲
9月9日(火) 第16ステージ ポイオ 〜 モス・カストロ・デ・エルビリェ 167.9km▲▲
9月10日(水) 第17ステージ オ・バルコ・デ・バルデオラス 〜 アルト・デ・エル・モレデロ 143.2km▲▲
9月11日(木) 第18ステージ バリャドリード 〜 バリャドリード 27.2km(個人タイムトライアル)
9月12日(金) 第19ステージ ルエダ 〜 ギフエロ 161.9km
9月13日(土) 第20ステージ ロブレド・デ・チャベラ 〜 ボラ・デル・ムンド プエルト・デ・ナバセラダ 165.6km▲▲▲
9月14日(日) 第21ステージ アラルパルド 〜 マドリード 111.6km

フォレリングがラ・ブエルタフェメニーナ最終ステージを制して2連覇

女子ワールドツアーのラ・ブエルタフェメニーナは最終日となる5月10日、ラ・ロブラ〜アルト・デ・コトベリョ(アストリアス)間の152.6kmで第7ステージが行われ、FDJ・スエズのデミ・フォレリング(オランダ)が大会2勝目を挙げ、2024年に続いて総合優勝した。

フォレリングがラ・ブエルタフェメニーナ第7ステージを制し連覇を達成 ©Unipublic

かつてのチームメート、ロイサーが2位、ファンデルブレッヘンが3位

2024年大会で快勝したフォレリングはFDJ・スエズに移籍して、スペインのグランツールに挑み、その実力を最大限に発揮した。第5ステージのラグナス・デ・ネイラ山頂で真紅のリーダージャージ、ラ・ロハを獲得すると、最終日のアルト・デ・コトベロ山頂で華々しくレースを締めくくった。

最終ステージの最後の800m地点で力強い加速を繰り出し、勝利の両手を高く掲げた。ステージ2位、総合2位はマーレン・ロイサー(スイス、モビスターチーム)、ステージ3位、総合3位はアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、チームSDワークス・プロタイム)で、かつてのチームメートだった。

ファンデルブレッヘンは敢闘賞を受賞。フォレリングは山岳賞に加え、チーム部門でもチームメイトとともに優勝した。チームヴィスマ・リースアバイクのマリアンヌ・フォス(オランダ)は2つのステージで優勝し、3年連続でポイント賞を獲得した。

総合優勝のフォレリングを中央に、左が2位マーレン・ロイサー、右が3位ファンデルブレッヘン。ラ・ブエルタフェメニーナ ©Unipublic

最後の最後でフォレリングがアタックを決めた

125選手が最終日をスタートしたが、レースが進むにつれて、多くのライダーがリタイア。寒い雨のコンディションは、この大会史上最も過酷なステージ(獲得標高2724m)をさらに過酷なものにした。いくつかのアタックがあったが、フォレリングのアシスト役であるエヴィータ・ムジックがメイン集団を牽引。さらにファンデルブレッヘンを勝たせたいチームSDワークス・プロタイムが加わって、逃げた選手を吸収した。

10.3kmに及ぶ最後の登りの麓でムジックらが先行すると、残り9kmでチームSDワークス・プロタイムのミシャ・ブレデウォルドが集団を牽引。ファンデルブレッヘン自身がその役割を引き継いだ。ファンデルブレッヘン猛烈なペースで優勝候補を次々と圧倒。追いかけることができたのは、フォレリング、ロイサー、セドリーヌ・ケルバオル(EFエデュケーション・オートリー)だけだった。

フィニッシュラインが近づくと、フォレリングが残り1.5kmで最初に加速し、そしてフィニッシュまで800mの地点で加速した。この最後のアタックはライバルを圧倒し、大きな差をつけて楽々と勝利を修めた。その後ろでは、ロイサーがファンデルブレッヘンを抜き去り、総合2位に躍り出た。ファンデルブレッヘンは総合3位に後退した。

ラ・ブエルタフェメニーナ第7ステージ ©Unipublic

すでに次のツール・ド・フランスファムのことを考えている

「このレースで2連勝できて本当にうれしい。このコトベリョでのステージ優勝も狙っていた。アタックを仕掛けるまでは、できるだけ長く待つことにした。待つのは辛かったけど、こうして勝てた。自分の才能を証明するのが常に楽しみで、すでに次のレースのことを考えている」とフォレリング。

チームとともに総合優勝を成し遂げたことを本当に誇りに思うという。新しいチームでグランツールに参戦するのは少し不安だった。どんな展開になるか分からないからだった。しかし、このステージレースでは、チームメートと互いのペースを掴み、素晴らしいチームワークを発揮できることを証明した。

「チームメイトたちは、スタートからゴールまで素晴らしい仕事をしてくれた。誰にとっても新しい仕事だけど、全員がステップアップし、新しい役割を担う中で自分の道を見つけていく姿を見るのは、本当に素晴らしい経験だった。FDJ・スエズのチームメイトは一緒に仕事をしやすかった。モチベーションも高かった。レース序盤は辛い時期もあったが、彼女たちは素晴らしいサポートと励ましを与えてくれた。おかげで、チームはさらに結束を深めることができた」とフォレリングはツール・ド・フランスファムをはじめとするシーズン後半に向けて感触をつかんだ。

⚫︎2025ラ・ブエルタ フェメニーナ日程とレポート
5月4日(日)第1ステージ バルセロナ〜バルセロナ 8.1km(チームタイムトライアル)
5月5日(月)第2ステージ モリンス・デ・レイ〜サンボイ・デ・リュブレガート 99km▲
5月6日(火)第3ステージ バルバストロ〜ウエスカ 132.4km
5月7日(水)第4ステージ ペドロラ〜ボルハ 111.6km▲▲
5月8日(木)第5ステージ ゴルマヨ〜ラグナス・デ・ネイラ 120.4m▲▲▲
5月9日(金)第6ステージ ベセリル・デ・カンポス〜バルタナス 126.7km
5月10日(土)第7ステージ ラ・ロブラ〜アルト・デ・コトベリョ(アストリアス) 152.6km▲▲▲
(▲は山岳の難易度)

【ラ・ブエルタフェメニーナ】フォスが2勝目、フォレリングが首位堅持

スペインで開催されている女子ワールドツアーのラ・ブエルタフェメニーナは5月9日、ベセリル・デ・カンポス〜バルタナス間の126.7kmで第6ステージが行われ、チームヴィスマ・リースアバイクのマリアンヌ・フォス(オランダ)が優勝。FDJ・スエズのデミ・フォレリング(オランダ)が首位を守った。

ラ・ブエルタフェメニーナ第6ステージでフォス(右)がミーシャ・ブレーデウォルツを制して優勝 ©Unipublic

レジェンドのフォスがブレーデウォルツを僅差で破る

7日間のステージの中で刺激の少ないレースになると予想されていた第6ステージは、激しいレース展開が繰り広げられ、まさに圧巻の展開となった。状況は幾度となく変化し、最後は集団の中でこの厳しい1日を生き残った60選手による、予想通りのスプリント勝負へと持ち込まれた。

チームヴィスマ・リースアバイクは、リーダーのフォスを優位に進めようと躍起になり、オランダのレジェンドであるフォスはチームメイトの努力に応え、2度目のステージ優勝、大会通算6勝目を飾り、ポイント賞のグリーンジャージを獲得した。フォスはバルタナスのフィニッシュラインで、チームSDワークス・プロタイムのミーシャ・ブレーデウォルツを僅差で破った。

FDJ・スエズのフォレリングは総合リーダーのジャージをキープ。翌日のアストゥリアスでの最終ステージでこの地位を守らなければならない。最終ステージは、後半に3つ以上の登り、アルト・デ・ラ・コリャドーナ(カテゴリー2級)、アルト・デ・ラ・コリャディエラ(カテゴリー1級)、そして最後のコトベロ(カテゴリー1級)への厳しい登りがある。

ラ・ブエルタフェメニーナ第6ステージ ©Unipublic

レースの先頭で多くの変化があり、慌ただしい展開

128選手が午前11時17分にスタートした。レース序盤は非常にアグレッシブな展開となり、多くのアタッカーが互いに追い上げ、46km地点で19名の集団が抜け出すことになった。65km地点で最大となる1分15秒差を築いたが、数チームが後方から力を合わせ、35km地点で追いついた。この強力で大規模な逃げ集団が捕まった直後、84km地点で3人の選手が集団から飛び出した。集団はすぐには追い上げず、その後4選手が先頭を追って飛び出した。

ミーシャ・ブレーデウォルツがラ・ブエルタフェメニーナ第6ステージで僅差の2位 ©Unipublic

チームヴィスマ・リースアバイクが主導権を握り、メイン集団のペースを上げ、残り21kmで追走グループを、そして残り13km地点で最後まで抵抗していた選手を吸収。上り坂をうまく利用したリアン・リッペルト(モビスターチーム)が飛び出すと、フォスが反応し、フォレリングとアンナ・ファンデルブレッヘン(チームSDワークス・プロタイム)も追撃した。

リッペルトが2度目のアタックをしかけるとフォスとブレーデウォルツとともに抜け出すことができたが、その動きは残り9.5kmで阻止された。60人にまで減った集団は、バルタナスのフィニッシュラインを目指してスプリントに臨んだ。イモージェン・ウルフがチームメイトのフォスに代わって先頭に立ち、フォスは最後の数回のペダルストロークでブレーデウォルツを破って期待に応えた。

⚫︎2025ラ・ブエルタ フェメニーナ日程とレポート
5月4日(日)第1ステージ バルセロナ〜バルセロナ 8.1km(チームタイムトライアル)
5月5日(月)第2ステージ モリンス・デ・レイ〜サンボイ・デ・リュブレガート 99km▲
5月6日(火)第3ステージ バルバストロ〜ウエスカ 132.4km
5月7日(水)第4ステージ ペドロラ〜ボルハ 111.6km▲▲
5月8日(木)第5ステージ ゴルマヨ〜ラグナス・デ・ネイラ 120.4m▲▲▲
5月9日(金)第6ステージ ベセリル・デ・カンポス〜バルタナス 126.7km
5月10日(土)第7ステージ ラ・ロブラ〜アルト・デ・コトベリョ(アストリアス) 152.6km▲▲▲
(▲は山岳の難易度)

【ラ・ブエルタフェメニーナ】フォレリングが第5S独走で首位に

スペインで開催されている女子ワールドツアーのラ・ブエルタフェメニーナは5月8日、ゴルマヨ〜ラグナス・デ・ネイラ間の120.4mで第5ステージが行われ、FDJ・スエズのデミ・フォレリング(オランダ)が優勝。チームSDワークス・プロタイムのフェムケ・ヘリッツェ(オランダ)に替わって首位に立った。

ラ・ブエルタフェメニーナ第5ステージ ©Unipublic

首位フォレリング、45秒遅れの総合2位ファンデルブレッヘン

ディフェンディングチャンピオンのフォレリングが、ラグナス・デ・ネイラを席巻した。残り3kmで開始した破壊的なアタックでチームメイトの素晴らしいアシストを締めくくり、ステージ優勝と新たな総合リーダーの座を獲得した。モビスターチームのマルレン・ロイサー(スイス)は、フォレリングのアタックに反応した唯一の選手だったが、数mで諦め、頂上まで全力で戦い2位となり、チームSDワークス・プロタイムのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)と並んで暫定総合表彰台に上がった。

フォレリングがラ・ブエルタフェメニーナ第5ステージ優勝 ©Unipublic

132選手が、ゴルマヨからラグナス・デ・ネイラまでの120.4kmを走る第5ステージを14時03分にスタートした。体調不良のポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、チームヴィスマ・リースアバイク)はスタートできなかった。正式スタートから幾度となくアタックが行われ、4選手が第1集団を形成。57km地点で3分22秒の最大リードを記録した。

FDJ・スエズが早々に主導権を握った

リドル・トレックとFDJ・スエズは、4人のリーダーの後ろを追う最も有力なチームであり、キンタナール・デ・ラ・シエラ(87.6km)にある中間スプリントでその差を1分00秒まで縮めることに成功。第1集団は2人になり、FDJ・スエズが率いる集団が93km地点で吸収した。FDJ・スエズのアリー・ウォラストン、エヴィータ・ムジックが、アルト・デル・ロザビエントス(カテゴリー2級、98.5km)を猛烈なペースで駆け上がり、わずか15人の優勝候補ばかりの集団にした。

残り3kmでフォレリングがアタック

ラグナス・デ・ネイラ(カテゴリー1級、120.4km)に向かう下りで第1集団のペースが落ち、残り11kmでマレイユ・メイジェリング(モビスターチーム)がこのチャンスを逃さずアタックを仕掛けた。誰も追いかけようとはせず、ムジックがエースのフォレリングのためにペースメーカーとして再びペースを上げた。残り4kmでこの若きフランス人クライマーが後退すると、同じフランス人でチームメイトのジュリエット・ラブースが代わりに走り、何度か加速してメイジェリングを戻した。ファンデルブレッヘンがリードを奪おうとしたが、フォレリングは残り3kmでカウンターアタック。独走で優勝した。

ラ・ブエルタフェメニーナ第5ステージ ©Unipublic

残り2日で、差はますます広がっている。金曜日にはパレンシアでベセリル・デ・カンポスとバルタナスの間で行われるローリングステージ、そして土曜日にはアストゥリアスで最後の山岳決戦が控えている。

⚫︎2025ラ・ブエルタ フェメニーナ日程とレポート
5月4日(日)第1ステージ バルセロナ〜バルセロナ 8.1km(チームタイムトライアル)
5月5日(月)第2ステージ モリンス・デ・レイ〜サンボイ・デ・リュブレガート 99km▲
5月6日(火)第3ステージ バルバストロ〜ウエスカ 132.4km
5月7日(水)第4ステージ ペドロラ〜ボルハ 111.6km▲▲
5月8日(木)第5ステージ ゴルマヨ〜ラグナス・デ・ネイラ 120.4m▲▲▲
5月9日(金)第6ステージ ベセリル・デ・カンポス〜バルタナス 126.7km
5月10日(土)第7ステージ ラ・ロブラ〜アルト・デ・コトベリョ(アストリアス) 152.6km▲▲▲
(▲は山岳の難易度)