松田祥位47位、山本大喜49位…世界選手権U23男子タイムトライアル

UCIロード世界選手権インスブルック・チロル大会、2日目となる9月23日(月)は、午前中にジュニア女子(20km)、午後にU23男子(27.8km)の個人タイムトライアルが開催された。日本ナショナルチームからはU23に山本大喜(キナンサイクリング)と松田祥位(EQADS)が出走。

世界選手権U23男子タイムトライアル ©2018 JCF

気温は15度に届かず、冷たい風が吹く中でのレースとなったが、最後に出走した2017年の同カテゴリー世界チャンピオン、ミッケル・ビヨルグ(デンマーク)が32分31秒05のトップタイムをマーク。U23カテゴリー2年目の19歳が圧倒的な力で2連覇を達成した。

7番目の出走となったU23カテゴリー1年目の松田は、トップから2分58秒18差の47位、ロードレースに重点をおく個人タイムトライアルU23日本チャンピオンの山本は3分88差の49位でレースを終えた。2選手とも調子のよさを感じているため、9月28日(金)に開催されるロードレースに向けて、現地でトレーニングや試走を重ねていく。

松田祥位(EQADS) ©2018 JCF
世界選手権U23男子タイムトライアル ©2018 JCF
浅田顕コーチ ©2018 JCF

浅田顕コーチのコメント
コースは前半の平坦基調と後半のアップダウン区間を組み合わせたスピードコースで、大型でパワーのある選手の活躍が予想された。今大会トップ30をシーズン目標としていた松田は各コーナーや登り区間をロスなく通過できたが、スピードを上げるべく追い風の平坦区間で思うようにスピードが上がらず、平均速度を上げることができなかった。持ち前の高速巡航力を発揮できなかったのは残念。一方28日のロードレースに重点を置く山本は、前半の追い風区間でスピードに乗せペースを作った。終盤のアップダウンン区間で若干ペースを落としてしまったが、ロードに向けての調子のよさは感じられた。個人タイムトライアルではともかくトップから時速にして4㎞以上の平均速度の差をコツコツと埋めていきたい。

世界選手権U23男子タイムトライアル ©2018 JCF

山本大喜のコメント
試走してコースを覚えて、どこで踏むかとか考えていた。それを思っていたとおりにレースでもできたので、出せるものはすべて出し切り、ベストを尽くせたと思う。(アンダー最後の年だが)アンダーでこれだけ力の差がある状態で、エリートに行くとどんどん差が広がるだけだと思う。なにかいいきっかけを作って今まで以上に違うことをしないといけない。そう思えたことはよかった。タイムトライアルを走って調子は悪くないと感じている。タイムトライアルは力勝負なので差が出てしまうのは仕方ないこと。ロードレースではダメージを少なく、最後まで脚を残していければ、トップについていくことができると思う。先頭集団に残ることだけを考えて走りたい。
世界選手権U23男子タイムトライアル ©2018 JCF

松田祥位のコメント
コース下見を重ねて、できるだけ不安がない状態で走った。レースでも無心で踏み続け、ベストの力を出すことをできたと思う。力の差や細かい修正点はあるが、現段階ではコーナリングなども工夫して走ることができたと思う。ジュニアカテゴリーでは、海外のレースを走る機会が限られていて、レースを走って課題をみつけても、それを次のレースで実践するまでのスパンが長かった。でもアンダー23カテゴリーになり、これからは春も夏も遠征があるので、課題を克服していくスパンを短くしていければ、世界に食らいつくことができると考えている。恵まれた環境があると思うので、それを無駄にせずに上をめざしていきたい。ロードレースは、これまでの欧州遠征の集大成。学んだことを出していきたい。いかにチームメートを上位に送るかが仕事になると思うが、恐れずに走っていきたい。調子はよく、ようやく身体が動いてきている感覚なので頑張りたい。

世界選手権U23男子タイムトライアル ©2018 JCF

世界選手権U23男子タイムトライアル ©2018 JCF
世界選手権U23男子タイムトライアル  ©2018 JCF
世界選手権U23男子タイムトライアル ©2018 JCF

●世界選手権ロード
9月23日(日)10:10 – 12:05 UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日)14:40 – 17:05 UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月)10:10 – 11:55 ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月)14:40 – 16:50 U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火)10:10 – 12:40 ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火)14:40 – 16:50 エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水)14:10 – 17:10 エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木)09:10 – 11:15 ジュニア女子ロードレース
9月27日(木)14:40 – 18:15 ジュニア男子ロードレース
9月28日(金)12:10 – 16:50 U23男子ロードレース
9月29日(土)12:00 – 17:00 エリート女子ロードレース
9月30日(日)09:40 – 16:40 エリート男子ロードレース
日本との時差は7時間。上記の現地時間に7時間をプラスしてください。
(例=現地の16:40は日本の23:40)

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ミッケル・ビヨルグが世界選手権U23タイムトライアル優勝

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ミッケル・ビヨルグが世界選手権U23タイムトライアル優勝

オーストリアのインスブルックで開催されている世界選手権ロードは9月24日、距離27.7kmでU23男子タイムトライアルが行われ、デンマークのミッケル・ビヨルグが32分31秒05のタイムで優勝した。平均時速は51.111km。

ミッケル・ビヨルグが世界選手権U23タイムトライアル優勝 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

2位は33秒47遅れでベルギーのブレント・バンモエル。3位は38秒30遅れでデンマークのマティアス・ノルグラード。

「今シーズンはすべてこの日のためにあった。1週間前に現地入りして、毎日コースを走ったのが勝因。レース中はとても調子がよかった。ボクの次のステップはロードレースで実力を示すことだ」とビヨルグ。

ミッケル・ビヨルグを中央に左が2位バンモエル、右が3位ノルグラード © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

日本勢は、松田祥位(EQADS)が2分58秒18遅れの47位、山本大喜(キナンサイクリング)が3分00秒88遅れの49位。

●世界選手権ロード
9月23日(日)10:10 – 12:05 UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日)14:40 – 17:05 UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月)10:10 – 11:55 ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月)14:40 – 16:50 U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火)10:10 – 12:40 ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火)14:40 – 16:50 エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水)14:10 – 17:10 エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木)09:10 – 11:15 ジュニア女子ロードレース
9月27日(木)14:40 – 18:15 ジュニア男子ロードレース
9月28日(金)12:10 – 16:50 U23男子ロードレース
9月29日(土)12:00 – 17:00 エリート女子ロードレース
9月30日(日)09:40 – 16:40 エリート男子ロードレース
日本との時差は7時間。上記の現地時間に7時間をプラスしてください。
(例=現地の16:40は日本の23:40)
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Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

ロゼマライン・アマラーンがジュニア女子タイムトライアルで世界チャンピオンに

オーストリアのインスブルックで開催されている世界選手権ロードは9月24日、距離19.8kmでジュニア女子タイムトライアルが行われ、オランダのロゼマライン・アマラーンが27分02秒95のタイムで優勝した。平均時速は43.920km。

ロゼマライン・アマラーンがジュニア女子タイムトライアル優勝 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

2位は6秒80遅れでイタリアのカミッラ・アレッシオ。3位は17秒94遅れで英国のエリノール・バックステット。

ジュニア女子タイムトライアルでアルカンシエルを獲得したロゼマライン・アマラーン。左が2位のカミッラ・アレッシオ、右が3位のエリノール・バックステット © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

●世界選手権ロード
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9月23日(日)14:40 – 17:05 UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月)10:10 – 11:55 ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月)14:40 – 16:50 U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火)10:10 – 12:40 ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火)14:40 – 16:50 エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水)14:10 – 17:10 エリート男子個人タイムトライアル
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9月27日(木)14:40 – 18:15 ジュニア男子ロードレース
9月28日(金)12:10 – 16:50 U23男子ロードレース
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Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

クイックステップフロアーズが世界選手権チームタイムトライアル優勝

ベルギーのクイックステップフロアーズが9月23日にオーストリアのインスブルックで開催された世界選手権ロード・男子チームタイムトライアルで優勝した。距離62.8kmを1時間07分25秒94で走破。平均時速は55.522km。

クイックステップフロアーズのゴールシーン © Davy Rietbergen/CV/BettiniPhoto

2位はオランダのサンウェブで18秒46遅れ。3位は米国のBMCで19秒55遅れ。

サンウェブは18秒46遅れの2位 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

ヒルクライムを走るカチューシャ・アルペシン © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto
クイックステップフロアーズが爆走する © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

クイックステップフロアーズの優勝メンバーはカスパー・アスグリーン(デンマーク)、ローレンス・デプルス(ベルギー)、ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)、イブ・ランパールト(ベルギー)、マキシミリアン・シャフマン(ドイツ)、ニキ・テルプストラ(オランダ)。

優勝はクイックステップフロアーズ。2位はサンウェブ、3位はBMC © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

●世界選手権ロード
9月23日(日)10:10 – 12:05 UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日)14:40 – 17:05 UCI男子チームタイムトライアル
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9月25日(火)14:40 – 16:50 エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水)14:10 – 17:10 エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木)09:10 – 11:15 ジュニア女子ロードレース
9月27日(木)14:40 – 18:15 ジュニア男子ロードレース
9月28日(金)12:10 – 16:50 U23男子ロードレース
9月29日(土)12:00 – 17:00 エリート女子ロードレース
9月30日(日)09:40 – 16:40 エリート男子ロードレース
日本との時差は7時間。上記の現地時間に7時間をプラスしてください。
(例=現地の16:40は日本の23:40)

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ドイツのキャニオン・スラムが世界選手権チームタイムトライアル優勝

ドイツのキャニオン・スラムが9月23日にオーストリアのインスブルックで開催された世界選手権ロード・女子チームタイムトライアルで優勝した。距離54.5kmを1時間01分46秒6で走破。平均時速は52.544km。

キャニオン・スラムが女子チームタイムトライアルを制す © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

2位は21秒09遅れでボエルスドルマン、3位は28秒67遅れでサンウェブ。

女子チームタイムトライアル優勝のキャニオン・スラム。2位はボエルスドルマン、3位はサンウェブ © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

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世界チャンピオンに挑む…サガン、バルベルデ、S・イェーツ、アラフィリップ、ログリッチ

自転車ロードレースの世界チャンピオンを決める世界選手権ロードが9月23日にオーストリアのチロル地方にあるインスブルックで開幕する。合計12種目が行われ、最終日の30日にはエリート男子ロードが開催される。

チームタイムトライアルの練習をするボーラ・ハンスグローエ © Innsbruck-Tirol 2018 / Jan Hetfleisch

エリート男子ロードは距離258.5km。午前9時40分(日本時間午後4時40分)にスタートし、ゴール予定は午後4時50分(同午後11時50分)。

大会4連覇をねらうペテル・サガン(スロバキア)をはじめ、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)、サイモン・イェーツ(英国)、ジュリアン・アラフィリップ、ロマン・バルデ、ティボー・ピノ(以上フランス)、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)、ジャンニ・モスコンとビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)、ナイロ・キンタナとミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)、ステーフェン・クライスバイク(オランダ)、ダニエル・マーティン(アイルランド)、ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)、ティム・ワレンス(ベルギー)、中根英登(日本)らが出場する。

歓迎のあいさつをするインスブルックのゲオルグ・ウィッリ市長 © Innsbruck-Tirol 2018 / Franz Oss

男子チームタイムトライアルは23日(日)。距離62.8km。第1チームスタートは午後2時40分(日本時間午後9時40分)、最終チームのゴール予定は午後5時05分(翌日0時05分)。
前年優勝のサンウェブ(ドイツ)をはじめ17チームが出走。BMC(米国)、ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)、ロットNLユンボ(オランダ)、クイックステップフロアーズ(ベルギー)、スカイ(英国)など。

© Innsbruck-Tirol 2018 / Jan Hetfleisch

男子タイムトライアルは26日(水)。距離52.5km。第1選手スタートは午後2時10分(日本時間午後9時10分)、最終選手のゴール予定は午後5時10分(翌日0時10分)。
前年優勝のトム・デュムラン(オランダ)、ローハン・デニス(オーストラリア)、ホナタン・カストロビエホ(スペイン)、ステファン・キュング(スイス)、ビクトール・カンペナールツ(ベルギー)、トニー・マルティン(ドイツ)、バシル・キリエンカ(ベラルーシ)、アレックス・ドーセット(英国)、ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)、ジョーイ・ロスコフ(米国)ら。

© Innsbruck-Tirol 2018 / Jan Hetfleisch

●各レースの日程

世界選手権インスブルック・チロル大会が9月22日から30日まで開催