YouTube配信も得意とする異色選手がスイスの女子チームに…ロス五輪を目指す

木下友梨菜(ベルマーレレーシング)、内野艶和(楽天Kドリームス)、池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)、の3選手が、女子コンチネンタルチーム、NEXETIS(ネクセティス)に加入した。日本企業のNIPPOもチームパートナーとなり、2028年のロス五輪をめざす日本の女子選手をサポートしていく。

左から池田瑞紀、木下友梨菜、内野艶和

2024年11月にスイスを拠点として誕生したUCIコンチネンタルチームだ。長年スイス代表トラックチームのコーチを務めてきたダニエル・ギジガー氏とのつながりで実現した。同氏は2年前から日本自転車競技連盟(JCF)のトラック競技で世界のトップレベルを目指すセクションであるHPCJCに勤務。2028年のロス五輪を見据えたとき、女子ロードで好成績を修めるためにトラック中距離でパフォーマンスを発揮する選手の成長を期待してロードチームに送り込んだというわけだ。

女子チームは上からワールドチーム17、プロチーム7とあり、ネクセティスの所属するコンチネンタルチームは3番目のカテゴリー。そのため女子ツール・ド・フランスなどのメジャーレース参加は2025年においては難しい。

垣田真穂。12月14日に20歳の誕生日を迎える

3選手と同様にロス五輪に向けてNIPPOがサポートする垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)はイタリアのコンチネンタルチーム、BePink-Bongioanni(ビーピンク・ボンジョアンニ)に加入した。チームは2024ジロ・デ・イタリアウィメンに参加していて、今季も出場の可能性がある。

池田と内野はパリ五輪トラック日本代表トラックチームのメンバー。内野は2023年のグラスゴー世界選手権のポイントレースで3位になった。ガールズケイリンの選手でありながらナショナルチームでの活動をメインにして、2025年2月に開催されたアジア選手権ではエリート女子ロードに起用された。アジア選手権トラックでも池田や垣田とともに代表選手として参戦する。

一方、木下は異色の存在として注目される。10年間の陸上競技活動を経て、社会人になって趣味として自転車を始めた。当初は長距離サイクリング、そしてヒルクライム大会で負けなしの成績を修めるようになって2024年から本格的にレースを始めた。6月の全日本選手権エリート女子では優勝した与那嶺恵理と2人で逃げて2位。一躍世界選手権ロードに起用されることになる。

普段は『鈴なり妖怪 鈴』の愛称で知られ、YouTubeなどで自転車ライドの魅力を発進。

「ロードレースの本場で、チームのエースを勝たせるために積極的に動き、可能な限り経験を積むことが目標。得意な山では自分の実力をアピールし、他チームのクライマーたちにくらいついて戦っていきたい」と意気込みを語る。

「今回のヨーロッパ挑戦は確実に自分の人生の中でも最も大きい挑戦の1つになると思っています。今は自分がどんなことで困難に感じるかがわからない状況なので、なにからなにまで新しい環境で大好きな自転車に乗れることがとても楽しみであり、本場のロードレースを走る機会が増えることもとても楽しみ」

●木下友梨菜のInstagram

【ヒマラヤ未踏峰に挑む】Episode 8/過酷なフィールドで全幅の信頼をおいた登山ギア

ヒマラヤにある標高6524mの未踏峰プンギに2024年10月12日午後12時09分、日本山岳会学生部の5人全員、井之上巧磨(青山学院大)、尾高涼哉(東京大)、中沢将大(立教大)、横道文哉(立教大)、芦沢太陽(中央大)が初登頂した。国内トレーニング時からさまざまなギアを使いこなして厳選し、本番となるヒマラヤに持ち込んだテント、ザック、ハーネス、食品類を尾高が紹介。

4人用テントだが工夫すれば5人でも使用できる

ヒマラヤでも有効だが、日本の山でも使いやすいものばかり

こんにちは! 前回投稿から大分時間が空きました、ヒマラヤ遠征隊の尾高です。私たちは、昨秋のヒマラヤ遠征にあたり、ありがたいことにたくさんの企業に支援いただきました。今回の連載ではセレクトしたギア、食品類を紹介していきます。日本の山でも使いやすいものもありますので、ぜひご興味があれば使ってみてくださいね!

finetrack社のカミナドーム4

カミナドーム4(finetrack社)のテント

今回の遠征ではメインのテントとしてfinetrack社製のカミナドーム4を使用しました。国内での、普段の山行でも非常によく使うテントです。僕らは4人用のものを工夫して5人で使用していました。

カミナドームシリーズはなんと言っても、軽量さと耐久性の両方を非常に高い次元で両立しており、軽量化が至上命題であると同時に、激しい気象条件にさらされる可能性のあるヒマラヤ遠征にまさしくピッタリのテントでした!

私はこのテントで合計50泊程度はしていますが、国内の登山で使うテントを考えた際にも、夏冬ともにベストなテントの一つだと思います。

軽量であると同時に、厳しい気象条件ともなるヒマラヤ遠征にピッタリのテント

ワーソッグ30L(Blue iceケンコー社)のアタックザック

冬山登山で30L程度のザックに求めるすべての機能を必要十分に備えていながら、シンプルで使いやすく、非常に軽量であり、理想的なアタックザックです。

付属バンジーコードでアイゼンを外付けし、サイドにはマットなども

加えて、高い拡張性もこのザックの優れているポイントです。僕らは軽量化のため、サイドベルトやウエストハーネスを取り外して使用していました。一方で、付属のバンジーコードを使用すればアイゼンを外付けすることも可能であったり、形状がシンプルゆえにマットなどを外付けすることも容易です。

この高い拡張性と癖のない形状のおかげで、30Lという限られた容量ながら、アタック用の3日分の食料、テント、シュラフ、マット類、ジェットボイル、登攀具を十分に持ち運ぶことが可能で、工夫次第では泊まりの冬山でもこのザックのみでも十分であると感じました。

Blue ice ケンコー社のワーソッグ30Lアタックザック

私のイチオシポイントとしては、ポケットの位置があります。

このザックは雨蓋がなく、ポケットはザック本体に付いているのですが、ポケットの配置が絶妙で、他の同様なザックと比較しても、物を取り出しやすく、また、ポケットのみがふくらんでやや飛び出すといったことがあまりない点が個人的に非常に気に入ってます。

国内でもクライミング、冬山はもちろんのこと、夏山登山や低山ハイキングなどあらゆる山に関係するアクティビティで使用できると思います。デザインも非常にシンプルでカッコよくてオススメのザックです!

シンプルで使いやすく、非常に軽量な理想的アタックザック
カトマンズのタメル地区でも愛用

コーカスプロ(Blue iceケンコー社)のハーネス

このハーネスの最大の特徴はとにかく軽量な点です。ハーネス単体では履いているのを忘れてしまうほどです。

また、設計も優れていて、足上げなどにも全くストレスがかかることはないので、軽量さも相まって、冬山での行動中ずっと着けていても一切ストレスがありません。

また登攀中の快適もさることながら、軽量なアルパインハーネスで犠牲になりがちな体重をかけた際の快適性(ハーネスの紐が腿に食い込んで痛いなど)に関しても想像以上に優れており、懸垂下降も快適にこなせました。

また、アイゼンを履いた状態からも履きやすく、背中側のバックルを外せるため、用を足す際にもハーネスを脱ぐ必要がないのも魅力ですね!

国内で使うシチュエーションはある程度限られる道具ではありますが、冬山で軽量化をしたい際などには強力な武器になると思います!

アルファ米(尾西食品)

尾西食品のアルファ米も国内でずっと食べ続けた馴染みのアイテムです。

アルファ米というのは、普通の米を炊き上げた後に乾燥させてアルファ化した米のことで、お湯を注ぐだけですぐできるのが最大の魅力です。

尾西食品のアルファ米

非常に軽量かつ、温かくて馴染みのあるお米を食べられるというのは、長期間慣れない環境に滞在する海外遠征では特にありがたい点でした。

アタック中のメインの食事として朝夜食べていました。

尾西食品のアルファ米は、五目や赤飯などさまざまな味があり、飽きずに食べ続けられるのが特徴です。みなさんもぜひ、山登りに取り入れてみてはいかがでしょうか?

以上、今回の遠征で使用したギア類のレポートでした! 興味のあるものがあったら、ぜひ使ってみてくださいね。今回紹介したギア類は、どれも過酷なアウトドアフィールドにおいても全幅の信頼をおけると思います。

チャレンジを終えて…尾高涼哉

ネパールでの遠征を振り返った際に、最も印象的なのは、アタック翌日のBCで迎える朝日でしょうか。現在という時間は、過去と未来に区切られてしか存在し得ません。つまり、僕らのあのアタックというのは、まさしくこうして日が昇ることによって完結するのではないでしょうか。

こんなことを、紅茶を飲みながらぼんやりと思っていたのがやけに印象深く思い出に残っています。

これまでのバックナンバーは下記PHUNGI 6524特集トップページにもくじがあって確認できます。

HCから見上げたプンギ山頂

ブルックスが111年の歴史で初めてのポップアップストア

2023年米国パフォーマンスランニングフットウェア売り上げ金額シェア1位のランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」は、生誕111周年を記念し、東京・原宿にブランド初となるポップアップストアを2月22日(土)から3月2日(日)の9日間限定で開催。

グリセリン マックス(ロードモデル)

ブルックスは、111年にわたる歴史の中で、ランニングシューズ業界に数々の革新をもたらしてきた。EVAを搭載したシューズの開発による業界スタンダードの確立や、ランニングシューズへのゴアテックス素材の初採用、窒素注入ミッドソールの導入など、常に先進技術を導入し、多くのランナーをサポートし続けている。現在もなお、革新を追求するブランドとして、米国市場において高い評価を得ている。

ブルックスポップアップストア

今回、日本で初開催となるポップアップストアでは、2024年の先行発売で即完売した「Glycerin MAX(グリセリン マックス)」と、厚底で人気のトレイルモデル「Caldera 8(カルデラ 8)」の限定カラーを用意。

ブルックスポップアップストア

また、日本ならではの「絵馬」コーナーも展開。来場者には、願いや目標をブルックスオリジナル絵馬に記入し、店内の絵馬掛けに結べる。ポップアップストア終了後には、「勝負事の神様」、「足腰健康の神様」を祀る亀有香取神社に奉納し、願いが叶うことを祈願するという。
 
期間中はブルックスがサポートする中距離プロ集団「阿見アスリートクラブ シャークス」の楠康成選手や、ランニングインフルエンサー・神永よしき氏による「1日店長イベント」を開催。ブルックスのシューズを一緒に体験できるランニングイベントも予定。また、8000円以上購入者には、ポップアップストア限定のノベルティプレゼントも用意している。

カルデラ 8(トレイルモデル)

BROOKS POP-UP STORE

住所:東京都渋谷区神宮前6丁目32-1 J6ビル1F
開催期間:2025年2月22日(土) ~ 3月2日(日)
営業時間:11:00~20:00
●ブルックスのホームページ

東京マラソンで走っているランナーの位置確認をして応援しよう

2025年3月2日に開催される東京マラソン2025では、パソコン・スマートフォン・タブレットを利用して、アスリートビブスや氏名から、ランナーの予測位置や途中通過タイムなどの情報を調べることができる。沿道観戦や自宅などで家族や友人を応援するのに便利。

東京の目抜き通りもこの日だけはランナー天国 ©東京マラソン財団

応援したいランナーのタイムと位置情報を知る【応援ナビ】

パソコン・スマートフォン・タブレットを利用して、走っているランナーのタイムと予測位置情報を地図上で確認できるサービスが大会当日に利用できる。今回も参加者と応援者にWEB・モバイルサービスが提供され、走行中のランナーの位置やタイムがわかる。沿道で近づいてくるのを確認するのに便利。

参加数が多いが、位置情報ナビを駆使すると見つけることができ、声がけできるのがうれしい

上位選手をチェックする【リーダーボード】

トップランナーの5kmごとの通過順位とタイムを表示し、レース状況をリアルタイムで確認することができる。
●リーダーボード・記録速報

記録速報

全ランナーの5kmごとの通過順位とタイムを表示し、レース状況をリアルタイムで確認することができる。
●リーダーボード・記録速報

ゴールは大手町 ©東京マラソン財団

テレビ中継 3月2日(日)

•日本テレビ(全国ネット) 9:00~11:50 「東京メトロスポーツスペシャル 東京マラソン2025」
•日本テレビ(関東ローカル) 16:25~17:25 「東京マラソン2025×サンデーPUSHスポーツ コラボSP」
•CS日テレNEWS24 9:00~16:30 「車いすマラソン&フルマラソン全員フィニッシュ生中継」
※インターネット配信 TVerでもLIVE配信

ラジオ中継 3月2日(日)

• ラジオ日本 8:45~11:35 「ラジオ日本スポーツスペシャル 東京マラソン2025 実況中継」

●応援ナビのホームページ
(PC版応援naviは3月2日 00:00から)

街乗りからスポーツライドまで使えるキャンバス・スポーツが新色追加

オージーケーカブトのスポーツヘルメット、CANVAS-SPORTS(キャンバス・スポーツが新たなカラーラインアップで2025年2月に発売。ホワイトベージュ、マットモノブラック、ディープブルー、ミディアムグレー、ミント、テラコッタ、マットマルーン、キャメルの8色。税込み6380円。

キャンバス・スポーツ(キャメル)
キャンバス・スポーツ(ホワイトベージュ)背面画像

CANVAS-SPORTSは、スタイリッシュなデザインと快適なかぶり心地を兼ね備えたヘルメット。カジュアルな装いにもなじむシンプルなデザインながら、通気性や軽量性にも優れ、日常使いからアクティブなサイクリングまでシーンを選ばず活躍する。

キャンバス・スポーツ(テラコッタ)

2021年の発売以来、多くの層に愛用されてきたがカラーラインアップを一新し、新たに全8色のラインアップとなった。新色ではグレイッシュなソフトトーンのカラーを採用。柔らかい雰囲気のカラーを中心に、さまざまなコーディネートに合わせやすい色味とした。スポーティーなシーンでもファッションアイテムの一部としても楽しめるカラー展開。

・上下3段階調整可能な、頭部の調整をおこないやすい大径ダイヤルのアジャスターを装着。
・後部と左右の大型リフレクターが、夜間に車のライトを反射してドライバーへの存在をアピール。
・別売の「キャンバスバイザー」「ビットバイザー」など、バイザーを装着することでよりカジュアルなスタイルにイメージチェンジも可能。
・後頭部のライナーとエアホールデザインは、市販のシリコンベルトタイプのテールライトを取り付けやすい形状設計。

キャンバス・スポーツ(マットマルーン)
キャンバス・スポーツ(ディープブルー)
キャンバス・スポーツ(マットモノブラック)
キャンバス・スポーツ(ミント)
キャンバス・スポーツ(ミディアムグレー)

●オージーケーカブトの詳細ページ

どうしてベルギービールは多様にあるのか? 2025ウィークエンドは全国7会場で

ベルギービールの多様性を、それにマッチした食事とともに楽しみ尽くす都会派イベントのベルギービールウィークエンドが、2025年も全国7会場で開催される。ベルギーはカトリック教徒が多く、料理や酒を楽しむ慣習が基盤にある。物流の交差点でもあり、北海や農業大国フランス、ドイツや北欧などからバラエティあふれる食材が運ばれてくる。随所にビール醸造所が林立し、料理に合わせてさまざまな銘柄がラインナップされる。

多様なビールが作られるのは物流の交差点と宗教観だ

ベルギーとその隣国オランダはいずれも「自転車王国」と呼ばれるほど自転車レースの盛んな国で、地元の人たちの関心度も高い。2カ国は地続きで、一部では言語も同じなのだが、実際に訪問してみるとまったく異なった文化が形成されていることに気づく。その最たるものは食文化、ビールだ。

どちらとは言わないが料理がおいしく、多種多様なビールが用意されている。その違いがどこに由来するのかというと、まぎれもなく宗教だ。オランダは禁欲性を求めるプロテスタントが多く、どうしても食事は質素になりがち。加えて気候も厳しいので食材が豊富ではなく、おいしいものを求める風土が育まれなかった。

全55種類のベルギービールを飲み比べてみたい

一方のベルギーはフランス同様にカトリックが多く、料理や酒を楽しむ慣習が基盤にある。さらには物流の交差点であり、北海や農業大国フランス、ドイツや北欧などからバラエティあふれる食材が運ばれてくる。ビールはほぼ1社独占のオランダに対し、随所に醸造所が林立し、料理に合わせてさまざまな銘柄がラインナップされたのである。

聞くところによると、フランスワインと同じで、ベルギービールは料理に合わせて選ぶのがいいらしい。ホワイトビールなら魚介類、色の濃いものなら肉、フルーツ系はデザートと。ざっと数えて10タイプ、100種類以上のベルギービールが輸入されている。

 「ベルギービールウィークエンド」は、ベルギーの首都ブリュッセルにある世界遺産グランプラス広場で毎年9月の第1週末に行われるビールの祭典だ。最近は日本の主要都市でもベルギービールを楽しむ催しが行われている。ベルギー王国を深く知り、ベルギーの文化やライフスタイルを満喫するために訪れてみるのも面白い。

多様なベルギービールはおみやげとして持ち帰ることもできる

そんなベルギーは3月になると「クラシック」と呼ばれる過酷なワンデーレースが毎週末開催される。天候はまだ春にはほど遠く、冷たい雨に見舞われることも。レースのコースにはときおり「ベルク=壁」という接尾辞を持った激坂が出現する。壁の斜度がキツいほど沿道の観衆が多く、ベルギービール片手に熱狂的な声援を送る。

自転車に乗るときはビールを飲んではいけないが、沿道で応援するときはアルコール度数が高めのベルギービールが一番似合うと思う。

ツール・ド・フランスの「この町のワインコーナー」がビールでした。さすがベルギー

Hibiya

東京都・日比谷公園にれのき広場
4月10日〜13日

Nagoya

名古屋市・久屋大通公園
エディオン久屋広場・エンゼル広場
4月24日〜 5月6日

Yokohama

横浜市・山下公園
5月8日〜 11日

Fukuoka

福岡市役所西側・ふれあい広場
5月14日〜18日

ベルギービールウィークエンド

Osaka

大阪市・中之島公園
5月21日〜25日(予定)

Roppongi

東京都・六本木ヒルズアリーナ
10月1日〜 5日(予定)

Shinjuku

東京都・新宿住友ビル三角広場
12月3日〜 7日(予定)

●ベルギービールウィークエンドのホームページ