アルケア女子もプロ男子チームとジャージデザインを統一

UCI女子コンチネンタルチームのアルケアプロサイクリングが2020チームのジャージデザインを発表した。すでに発表されている男子チーム「アルケア・サムシック」と統一デザイン。男女それぞれのチームのアイデンティティを統一することで相互採用をもたらそうというねらいがある。

アネス・モリション ©Olivia Nieto

女子チームのエスポワールクラスで注目されるアネス・モリション(フランス)は「フランマンビユとフランス選手権でニュージャージをお披露目できると思う。私のキャリアとしても重要な一瞬であるとともに、チームとしても象徴的なデビューになるはず。このジャージを着てすべてのレースで表彰台に立てるように頑張りたい」と語っている。

アルケアプロサイクリング ©Olivia Nieto

●アルケアプロサイクリングのinstagram

東京パラ五輪観戦チケット第2次申し込みは1月15日から

東京パラリンピック観戦チケットの第2次抽選販売が2020年1月15日未明から始まる。申し込み期間は1月29日午前11時59分まで。抽選結果発表は2月18日。購入手続きは3月2日23時59分まで。申し込みは公式チケット販売サイトで受け付ける。

組織委員会では、公式チケット販売チャネル以外からのチケット購入は詐欺などの犯罪被害に遭う恐れがあるとして、購入しないように呼びかけている。非公式チャネルで購入したチケットは会場には入れないと注意喚起する。

東京2020パラリンピック第1次抽選販売における傾向

●車いすの球技のメダルセッションは、比較的申し込みが多かった。
●陸上(オリンピックスタジアム)を中心に、昼間よりも夜のセッションのほうがチケットに余裕があった。
●最上位席のA席に申し込みが多かった。
●平日に比べ、土曜日と日曜日開催のセッションの申し込みが多かった。
●9月開催のセッションに比べて、8月開催のセッションの申し込みが多かった。
●オリンピック同様に、座席が多い会場での競技やセッション数が多い競技は申し込みが分散した。

東京パラリンピック観戦チケットは2019年8月22日に第1次抽選販売が始まり、今回は第2次抽選販売。今後は2020年春に春期販売として、公式チケット販売サイト、街中のチケット販売所、公式リセールで残りチケットを発売する計画。

左が陸上競技パラアスリートの堀越信司(NTT西日本)

抽選申込受付スケジュール

■抽選申込受付期間 
2020年1月15日(水曜)未明~1月29日(水曜)午前11時59分

■抽選結果発表   
2月18日(火曜)

■購入手続期間  
抽選結果通知時~3月2日(月曜) 23時59分
※現金決済(コンビニエンスストア)での支払いは3月4日(水曜) 23時59分まで

【その他】
・申込方法等の詳細
・第1次抽選販売の申込傾向(pdfファイルをダウンロード) 
日本国内にお住まいの方のみが、公式チケット販売サイトから申込・購入いただけます。
詳細は、東京2020公式ウェブサイト内の < 観戦チケットページ で確認

別府史之と岡篤志が新チームで2020シーズンに意気込み

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスが1月9日、マルセイユ近郊のシャトー・ド・ラ・ビュジーヌでチームプレゼンテーションを開催。岡篤志や別府史之が新シーズンにかける意気込みを語った。

別府史之

ホームに帰ってきた気持ち…別府史之

新規チームを除いて、最近はチームプレゼンテーションをやらない傾向にあるなか、多くのゲストを呼んでプレゼンテーションを行い、51のスポンサーを一つずつていねいに紹介していた。地域のスポンサーも多く、地域密着型のプレゼンテーションだった。会場には昔ながらの懐かしい顔ぶれがあり、また新しく入ってきたスポンサーの方もいたが、一人ひとり、マネージャーがあいさつをして迎え入れていたのが印象的だった。ジャラベールやツール・ド・プロヴァンスのディレクターを務めるマリアン・ルースもプレゼンテーションに駆けつけて華を添えた。

以前に所属した古巣に戻る形になるが、昔からの顔なじみが歓迎してくれたことが心強い。プレゼンテーションを終えて「ホームに帰ってきたな」という気持ち。リラックスできている。

初戦はガボンでのラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ。アフリカのレースを走るのは初めてで、とてもわくわくしている。近年、アフリカ人選手の驚異的なポテンシャルを見せているので、彼らの走りを間近に見れることもサプライズがあるのではと期待している。チームはスプリンターを3人、優秀なメンバーで迎えるシーズン初戦。いい成績を残したい。

岡篤志

最初から全開で走りたい…岡篤志

プレゼンテーションを終えて、いよいよ始まったという気持ち。2回のトレーニングキャンプですべての選手に会うことができ、非常にいいチームで活動できることを楽しみにしている。正直いまは時差ボケや移動の疲れがあるけど、日本でも年末年始にトレーナーからのメニューで、キツい練習を積んできた。シーズン最初からエンジン全開でいってほしいという期待を感じる。スペインでのトレーニングキャンプで調子を整えて、初戦のラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴに臨みたい。

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス

南フランス・マルセイユに拠点を構えるフランス籍UCIプロチーム。1974年のチーム設立以後、規模を拡大し続け、2011年にUCIコンチネンタルチーム(第3ディビジョン)に昇格し、2016年からはUCIプロコンチネンタルチーム(=2020年よりUCIプロチーム、第2ディビジョン)としてグローバルに活動。アマチュアチーム時代から積極的に地元フランスだけでなく、アフリカやアジア、バルト諸国の選手も受け入れ、これまでに50名近いプロ選手を輩出した名門チーム。2020シーズンは日本の株式会社NIPPOをメインスポンサーに加え、本場の環境のもと、日本人選手やスタッフが世界をめざすミッションも担う。23名の正規選手(8月から24名)とともに、UCIワールドツアーを含めた年間250日ほどのレースに参戦する予定。

●NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスのホームページ

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスがチームプレゼンテーション

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスが1月9日、マルセイユ近郊のシャトー・ド・ラ・ビュジーヌでチームプレゼンテーションを開催。岡篤志、中根英登、別府史之、石上優大が登壇するとともに、スポンサー各社やメディア、地元の協力者など200人を超えるゲストが集まった。

同地は地元オバーニュ出身の作家マルセル・パニョルが執筆し、多くのフランス人に愛されるル・シャトー・ド・マ・メール(母のお屋敷)の舞台と知られている場所で、現在はシネマミュージアムに改装されている。パニョルのもう一つの代表作「マリウス」に登場するキャラクターが着用するシャツのマリンストライプ柄がチームジャージに取り入れられたという縁があり、その施設内の映画館がプレゼンテーションの会場に選ばれた。

主要スポンサーや南仏地域でのレース、監督陣の紹介に続いて、ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ、GPマルセイエーズ、ツアー・オブ・サウジアラビアとオマーン、シーズン序盤に参戦するレースごと、3つにグループ分けされた24選手が紹介された。日本人選手4名もそれぞれのグループで紹介され、チーム最年長となる別府や、南仏地域のアマチュアチームからプロ入りした石上はステージ上でインタビューに応え、それぞれ今シーズンの抱負を語った。

特別ゲストとして、チームの機材スポンサーである「LOOK」からアンバサダーのローラン・ジャラベール(フランス)、NIPPOの招待によりダミアーノ・クネゴ(イタリア)の2人のグランツール覇者が出席。また日本人ゲストとしては、在マルセイユ日本領事館の池田首席領事、NIPPOの岩田裕美会長が出席。またプレゼンテーションに先駆けて、ゲストを交えてのファンライドを実施。ジャラベール、クネゴ、岩田会長らがチームが拠点とするオバーニュ近郊で選手たちとサイクリングを楽しんだ。

中根英登
サイクリングを前に記念撮影。ゼネラルマネージャーのフレデリック・ロスタン(左から2番目)、NIPPO岩田裕美会長(左から3番目)、ダミアーノ・クネゴ(右から3番目)、ローラン・ジャラベール(右から2番目)

チームはプレゼンテーションを終えて、スペイン北部のリュレッド・ダ・マールに移動。非常にいいトレーニング環境のもと、10日間ほどの第二次トレーニングキャンプを実施し、1月20日のラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴから2020シーズンをスタートさせる。ワイルドカードを獲得した3月8日〜15日のパリ〜ニース(UCIワールドツアー)をはじめ、シーズン序盤から重要なレースが続くため、より集中してそれぞれの選手がコンディションを高めていきたいという。

左から岡篤志、中根英登、NIPPO岩田裕美会長、在マルセイユ日本領事館 池田首席領事、別府史之、石上優大

●NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスのホームページ

イタリアの自転車工房トマジーニのオリーブオイル入荷

世界的に知られるイタリア・トスカーナ州のハンドメイドバイク工房 Tommasini(トマジーニ)から新物エクストラバージンオリーブオイルが日本に入荷された。同工房が所有するオリーブ畑から作られたもの。輸入元はアクションスポーツ

トスカーナは本来、地中海性気候で雨が少ないエリアだが、2019年の日本と同様に地球温暖化の影響なのか雨が多く、特にオリーブ果実収穫時期の大雨の影響で大きなダメージがあった。エリアによっては収穫量が例年の半分以下との情報もあり、今回は希少なオリーブオイルとなる。

最高ランクの品質基準をクリア

Tommasiniのオリーブオイルは、DOP(EU全体で定められている特定の特産品を保護するための最高ランクの品質管理基準)・IGP(DOP基準と似ているが、 全工程が決められた場所である必要はない)の品質基準の100%エクストラバージンオイルと同じ最高品質規格で製造されている。

さらに、オリーブの実を詰みとったその日に、グリーンの実のみを選別して過熱せずに搾油する。これは品質基準や風味豊かな味わいを維持するために欠くことのできない手順。また、これらの要件を満たさなければ品質認定を受けることができないという。 Tommasiniのオリーブオイルは最高レベルの証明書でもある「 Collegio Toscano Olivicoltori」の認定を受けている。

トスカーナのオリーブ畑。2019年秋

オリーブの種類

『エクストラバージンと記載があっても、まったく味が違う?』と思っている人は多い。実は、ワインと一緒でオリーブの種類や製法・生産場所・気候が違えば、全く味わいは異なるものができる。Tommasiniのオリーブ オイルはトスカーナ原産のオリーブをブレンドして絶妙な味わいを醸し出しているという。

◆Frantoiano(フラントイオ・トスカーナ原産)
トスカーナの主要品種でとてもスパイシーでパンチがある

◆Leccino(レッチーノ・トスカーナ原産)
トスカーナの主要品種でフルーティな味わいで、まろやかなオイルになる

◆Canino(カニーノ・ラツィオ州原産 )
原産地はトスカーナの隣の州だが、ローマ時代からオリーブオイルの生産地として有名

◆Moraiolo (モライオーロ・トスカーナ州原産)
トスカーナの主要品種でとてもスパイシー。色は緑が濃くポリフェノールの含有量が高い

◆Pendolino(ペンドリーノ・トスカーナ州原産)

道の両側にオリーブ畑が延々と続く

Tommasiniオリーブオイル
内容量 500ml(2019末に収穫した新物)
価格 3500円(税別)
●販売サイト

海の向こうに富士山が見える…南伊豆で軽快サイクリング

知られざるサイクリングパラダイスの南伊豆へ。伊豆半島でもアクセスしやすい東伊豆や中伊豆と比べると都心からクルマで5時間を要するが、それだけに交通量が激減してサイクリングして楽しいルートばかり。1泊2日がオススメで、サイクリスト歓迎の宿も随所にある。今回は情緒あふれる家並みで知られる松崎をベースに、石廊崎、下田、バサラ峠を巡る80kmルートをご紹介。

石廊崎と下田を結ぶ海岸線はアップダウンがないので初級者でも快適に走れる

南伊豆まで来ると交通量が激減する

伊豆半島は海と山が近く、温泉や特産物も思う存分楽しめる。今回は観光客ひしめく東伊豆を避けて、西伊豆から南伊豆にかけての80kmを実走した。冬場は西からの季節風が強い日もあるが、雲が飛ばされて駿河湾の向こうに真っ白な富士山が望めるチャンスが多い。

西伊豆といっても土肥(とい)温泉までは交通量が多いので、さらに25km南下した松崎を発着点とした。漆喰(しっくい)をカマボコ型に盛りつけて塗る「なまこ壁」造りの蔵が並ぶ、のどかで風情たっぷりの町だ。温泉と漁港があるので走ったあとが楽しみである。

松崎町には「なまこ壁」造りの蔵が点在する

サイクリングはここを出発して起伏のある海岸線を南下していく。風と波で浸食された断崖を上り、小さな漁村まで一気に下る。アップダウンの連続だが、それぞれのピークは標高250mに満たない。単独の山岳のように往路は上りだけ、復路は下りだけという単調なものではなく、ツラい上りを頑張れば必ず下りになるので体力を回復することが可能。長時間同じ姿勢を取らなくてもいいので、ストレスを感じることも少ない。

静岡県はこのエリアを定番サイクリングコースとして環境整備中だ。路面に自転車が走る場所であることを示す「青い矢羽型表示」を40mごとに敷設。自転車の走行レーンであることを示す白いピクトグラムもペイントする。

のどかな港町・松崎をコースの発着とした
西伊豆は起伏があるが、絶景なので頑張れるはず…

松崎から35km走ると伊豆半島最南端の石廊崎(いろうざき)近くへ。サイクリストは駐輪ラックもある休憩棟「石廊崎オーシャンパーク」から徒歩で行くことになるが、太平洋を一望するポイントはコース上のいたるところにあるので、あえて岬に行くこともない。ここから南伊豆に行く海岸沿いが絶景ルートなのだ。波の浸食によって形成された洞窟で、上部に空いた穴がハート型をしている龍宮窟も訪問することができる。

龍宮窟。ダイナミックすぎて全容をスマホで捕らえきれない

50km地点にある龍宮窟から下田市に向かい、さらに内陸部のバサラ峠を上って松崎町に戻る。コース終盤のバサラ峠は漢字で書くと婆娑羅。難攻不落の山岳のように思えたが、じつは難なくクリアできる上り。コンビニが少ないルートなので補給食さえ携行していれば中級サイクリストも走破できる。ゴールしたら温泉に入って汗を流す。1泊するなら海産物を肴にしっかりと飲める。

バサラ峠は名前ほどの難易度ではなくてひと安心

バイシクルピットが随所にあるので安心

「サイクルスポーツの聖地」を目指す静岡県には「バイシクルピット」の垂れ幕を掲げた道の駅、鉄道駅、コンビニ、ガソリンスタンドなどがある。駐輪ラックが置かれ、空気入れや工具類を常備。休憩スポットとしても使え、体調不良やトラブル時には必要となる施設を紹介するなどのサポートもしてくれる。

バイシクルピットの垂れ幕

宿泊施設のサイクリスト応援プランを利用しよう

ホテルや旅館もロビーあるいは部屋に高額なスポーツバイクを持ち込めるようにして、「サイクリストに優しい宿」キャンペーンを展開する。今回宿泊した松崎温泉公共の宿伊豆まつざき荘も4月30日まで企画。夕食時の1品料理サービス、キャンセル料前日までなし、施錠される部屋での自転車保管などの特典を提供。1泊2食つき税込み1万780円〜1万3530円。

クリックするとGarmin Connectの詳細ページに飛びます。手持ちのGPSデバイスに転送してナビ機能を使用することも可能です

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