大谷翔平が2023年のアスリートオブザイヤーにノミネート

2023年に最も輝いたスポーツ選手を選出するアスリートオブザイヤーに、米大リーグの大谷翔平が男子の最終候補として選出された。同選手がノミネートされたのは2021年以来2度目。AIPS・国際スポーツプレス協会に所属する世界各国のスポーツ記者が投票するもので、2023年12月末に今季の最優秀選手が発表される。

大谷翔平 ©Major League Baseball

日本勢としてはテニスの大坂なおみが2020年に女子の最優秀アスリートオブザイヤーを受賞している。

2022年はサッカー男子選手のリオネル・メッシ(アルゼンチン)と同女子のアレクシア・プテジャス(スペイン)が最優秀アスリートオブザイヤーに選出された。大坂は日本選手として唯一ノミネートされたが、女子部門の7位だった。

2022アスリートオブザイヤーのアレクシア・プテジャス(左)とリオネル・メッシ

アスリートオブザイヤーは男子、女子、チーム、大会の4部門

同賞は男子、女子、チーム、大会の4部門があり、最優秀選手やチームなどを選出する。世界各国のスポーツ記者が選出するもので、国際的な視点で評価されるため、日本国内の報道の比重と差異がある。ノミネートされた選手は日本ではあまり報じられないスポーツの競技者が多い傾向にあり、日本選手の候補者リスト入りは例年1〜2選手とそれほど多くない。

男子アスリートオブザイヤーの最終候補者

自転車競技界からはワンデーの伝統レースから23日間のツール・ド・フランスなどで存在感を示したタデイポガチャル(スロベニア)、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)、世界チャンピオンのマチュー・ファンデルプール(オランダ)、ツール・ド・フランス総合優勝のヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)がエントリー。大会部門でもツール・ド・フランスがノミネートされた。

女子アスリートオブザイヤーの最終候補者

チーム・アスリートオブザイヤーの最終候補者

大会アスリートオブザイヤーの最終候補

●国際スポーツプレス協会のホームページ

トレックが11月23日から公式オンラインストアでブラックフライデーセール

トレックセール。11月23日から26日までの期間、公式オンラインストアでブラックフライデーセールを開催する。限定クーポンの利用でアパレル・ヘルメット・シューズが全品15%OFFとなる。

おすすめアイテムはヘルメット、シューズなど

・トレック Ballista Mips アジアフィット ロードヘルメット
価格:¥34,900(税込)→クーポン適用価格:¥29,665(税込)

・トレック Solstice アジアフィット ヘルメット
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年内最大セールとなる特別な4日間にトレック/ボントレガー商品の買い物を楽しもう。

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●トレックの詳細ページ

走行中にペダルを止めるか左ブレーキをかけると充電するアシスト自転車

走りながら自動充電する機能を搭載することで、充電頻度を少なくできるというブリヂストンサイクルの子ども乗せ電動アシスト自転車、bikke MOB(ビッケモブ)ddの2024年モデルが12月上旬に発売される。

bikke MOB dd(EXオークルオレンジ) 19万5000円(税込)

DUALDRIVEという両輪駆動を採用し、走っている間にモーターが発電して自動で充電する仕組みがある。これにより長い距離を走ることができ、充電する頻度も少なくできる

ブレーキもアシストするモーターブレーキ搭載

下り坂ではブレーキングをアシストするモーターブレーキを採用している。こども2人を乗せると運転者と車体を加えた総重量は100kg以上になることもあり、スピードが出やすくなる。そんな状況でも下り坂でやさしく下ることができるという長所がある

自動充電する機能を搭載するのはビッケシリーズの中でbikke MOB ddのみ。19万5000円(税込)。

bikke MOB dd(MXソフトカーキ) 19万5000円(税込)

●ブリヂストンサイクルの詳細ページ

パールイズミの0℃対応アンダーウエアがリニューアル新発売

パールイズミは、2023年秋冬新商品として「コンフォヒート ハイネック ロングスリーブ」をサイクルショップやスポーツ用品店などで発売した。

コンフォヒート ハイネック ロングスリーブ / 188(メンズ)

「コンフォヒート ハイネック ロングスリーブ」は、水分を吸収して発熱、熱を保温して持続させる素材「コンフォヒート」を採用。吸汗速乾機能で汗を瞬時に吸ってすぐに乾かすので、ムレや汗冷えもしにくく、ドライな着心地を保つ。

これまで前身頃のみに採用していた、伸縮性のある防風素材「ウィンドシェル」を袖にも追加して、二重構造で冷気をブロック。 冷気の侵入を防ぐハイネックで首まで温かい、 0 ℃対応の厳寒期対応アンダーウエア。

コンフォヒート ハイネック ロングスリーブ / W188(レディース)

コンフォヒート ハイネック ロングスリーブ / 188(メンズ) W188(レディース)

【カラー】3. ブラック
【価格】10,450円(税込)
【サイズ】メンズ:S, M, L, XL レディース:S, M, L
【商品特徴】
□ 吸湿・発熱が持続する素材「コンフォヒート」を使用

●パールイズミのホームページ

日本国内屈指のヒルクライムコースでさなごうち大川原高原タイムレース

さなごうち大川原高原ヒルクライムが11月19日に徳島県で開催された。主催者は佐那河内村。コースは全長9.77kmで、標高差は746m。平均勾配7.8%・最大勾配19%を数える四国屈指の本格山岳コースに選手たちは挑んだ。

©︎さなごうち大川原高原ヒルクライム

徳島県のヒルクライムのメッカでもある大川原高原で開催された大会には、東京から福岡まで約200人のエントリーがあった。前日には時期外れの降雪があり、当日のレース開催が心配されたが、当日は好天に恵まれ、コース内外に積もっていた雪もおおむね解けた状態に。初開催が実現しました。

競技に先立ち行われた開会式では、岩城福治村長の開会宣言にはじまり、ゲストライダーの森本誠(GOKISO)、白川幸希・花田聖誠(ともにKINAN Racing Team)の紹介。中西裕幸審判長による競技説明と注意事項の喚起がなされた。特に、山頂のフィニッシュ地点から主会場である佐那河内村中央運動公園までの下山にかかる留意点が多く共有され、参加者を含んだ関係者すべてが事故なくイベントが運営できるよう努めることで一致団結した。

©︎さなごうち大川原高原ヒルクライム

そして迎えたレース。10秒間隔でひとりずつコースへと出発するタイムトライアル方式がとられ、第1走者は正午にスタート。年代別のほか、体重85kg以上の“ヘビー級ライダー”を対象としたカテゴリーも設定し、幅広い層にチャレンジしてもらえるレースとなった。

©︎さなごうち大川原高原ヒルクライム

健脚ぞろい一般参加ライダーの間にゲストライダーをスタートさせ、競技性を高める取り組みも行った。効果てきめんで、トップライダー候補たちがひしめくポジションで花田が出走。白川はスタート順後半の選手たちを追い、森本、は全体の最終ライダーとして出発し何人をパスできるかにもチャレンジした。

その結果、カテゴリーC(男子40~59歳)で一番時計だった板子佑士(兵庫県)が31分39秒461で全体のトップタイムとなり、栄えのグランドチャンピオンに輝いた。ゲストライダーの3選手はシーズンオフに入っているためベストコンディションではないものの、上位グループのタイムをマークして、「これぞプロ!」の走りを披露した。

©︎さなごうち大川原高原ヒルクライム

開催地である佐那河内村は、徳島県の県庁所在地・徳島市に隣接し、車で30分ほどで両市村を結ぶ位置関係にある。そうした地理的事情もプラスにし、参加者のみならず、応援者も多数足を運んだ。また、徳島県で唯一の村であり、山々に囲まれた農村風景や、大川原高原の頂上から一望する徳島県や淡路島といったパノラマも大きな魅力。レース後に催された閉会式では、ゲストライダーが頂上から見た景色への感動や、「さくらももいちご」などの特産品にも触れ、佐那河内村のよさを発信する機会となった。

前後左右に選手がいる中での集団走行など中根英登アカデミーはより実戦的に

ジュニア・ユース世代の選手を対象とした自転車ロードレース講習会「第2回中根英登サイクリングアカデミー」が11月19日、愛知県田原市で開催され、愛三工業レーシングチーム上級アドバイザーである中根英登が講師を務め、ゲストライダーとして同チーム所属の岡本隼がライドサポートを担当した。

ジュニア・ユース世代にアドバイスする中根英登(左) ©Damonde

第1回のアカデミーよりも実技講習に比重を置いて実施

田原市の白谷海浜公園駐車場ではボトル補給や並走状態の集団でスラローム走行、片手でのバイクコントロールなどの基礎技術トレーニングを実施。平坦区間や登坂区間ではレースで起こり得る場面を常にイメージしながらのトレーニング方法やそれを生かしたレースの走り方の講習を実施した。

「東三河地域(豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、東栄町、豊根村の8市町村)では、豊かな自然を活かし、市町村、観光関係団体と一体となってオールシーズン、オールエリアでスポーツが楽しめる地域として東三河スポーツツーリズムを推進しています。また新城市では2026年アジア競技大会自転車ロードレースの最有力候補地ということもありその取組の一環として、サイクリングの練習環境に恵まれた東三河地域の魅力をPRするために全2回に渡ってアカデミーを開催する運びとなりました」と中根。

第1回アカデミーを開催した新城市から舞台を移し、冬場でも雪の影響が少なくトレーニング環境のいい田原市で開催した。

東三河県庁×中根英登サイクリングアカデミー ©渡邉歩

「レースを走る上で必ず必要になってくるのが前後左右に選手がいる中での集団走行です。集団走行中に補給所でボトルを受け取る、水分や補給食を摂る、上着を脱ぎ着するなど、周りに選手がいるというプレッシャーを感じる中で片手でのバイクコントロールが必須になってきます。平坦区間や登坂区間の練習においても練習のための練習ではなくて常にレースで起こり得る場面を想定しながら、時には擬似的にその場面を作り出して楽しさの中でも真剣に取り組むようにし、安全にかつよりよい結果を目指すための内容としました。

第1回アカデミーに引き続き東三河県庁に公園の使用などについて調整していただけたことで、普段なかなかできないトレーニングを中心に実施することができました。

また先日のジャパンカップでWTチーム相手に奮闘した岡本選手は、バイクコントロール技術も非常に高いレベルであるために参加選手らにとって非常にいいお手本となり、選手からスタッフに転身した渡邉歩も参加選手らへ適宜アドバイスをしてくれたことで、手厚いサポート体制でロードレースを学ぶ環境が整えられました。

参加された選手と保護者の方々には、今回吸収した事を今後のトレーニングやレース活動で活用していただければと思います」

東三河県庁×中根英登サイクリングアカデミー ©渡邉歩

自然に恵まれた東三河地域はロードバイクのトレーニングに適した地域

 「今年度、東三河県庁初の試みとして、中根英登サイクリングアカデミーを2回開催させていただきました」と東三河県庁(愛知県東三河総局)担当者。

地元愛知県在住で、世界の第一線で活躍された中根英登さんに講師をお願いし、レースで勝つためのトレーニング方法など、実践的なメニューで非常に充実した講習会を実施することができました。また、同じく地元の愛三工業レーシングチームさんからもサポートをいただくことができました。

今回のサイクリングアカデミーを通じて、参加者の方には、自然に恵まれた東三河地域がロードバイクのトレーニングに適した地域ということを感じていただけたかと思います。今後も、こうした事業を通じてサイクリングが楽しめる地域として東三河地域をPRしていきたいと思います」(まとめ=三井至)

東三河県庁×中根英登サイクリングアカデミー ©渡邉歩

中根英登プロフィール

2012年より大学在学中にTeam Nippoにてヨーロッパでの活動を開始。大学を卒業した2013年より同チームや愛三工業レーシングチームに所属し、アジアやヨーロッパのUCIレースを中心に活動。2017年からはUCIプロコンチネンタルチーム(現UCIプロチーム)に所属、2021年にはEFエデュケーション・NIPPO(現EFエデュケーション・イージーポスト)に移籍し、日本人選手として6人目となるUCIワールドチーム所属選手となる。また、日本代表としてアジア大会や世界選手権に出場し、特に2018年のアジア大会ではチームメイトの銀メダル獲得をアシストしながら自身も5位入賞を果たす。2022年末に選手を引退し、愛三工業レーシングチームの上級アドバイザー務めながら、世界選手権やTour de L’avenirにおいて日本ナショナルチームのコーチとして帯同。地元愛知で若手選手へのトレーニングサポートや競技普及活動、ライドイベントやレース解説活動をおこなっている。

●中根英登のブログ