自転車職人と匠の技の競演「2019ハンドメイドバイシクル展」は来場者過去最高

一般財団法人日本自転車普及協会 自転車文化センター (東京都品川区上大崎3-3-1)は、2月23日(土)~24日(日)2日間、自転車職人やメーカーが緻密に作りあげた独創的な自転車・パーツの展示会「2019ハンドメイドバイシクル展」を、東京都大田区の東京流通センター(TRC)に初めて場所を変えて開催した。

トークショーは登壇者の声がよく聞こえる別会議室で開催され、立ち見が出るほど盛況だった

2日間の来場者数は過去最多の3233人となり、2日間開催では過去最高の来場者を更新した。

ハンドメイドバイシクル展の2日間の来場者数。前年比1割増となった

同展では、ハンドメイドビルダー独自の技術が施された自転車やパーツ展示をメインに、 著名ビルダーやガールズケイリン選手のトークショーが行われた。また一般来場者がヤスリがけを体験できるコーナー、初めての人向けの「ハンドメイドバイシクルを構成するパーツ」のコーナーも設けられた。

北米ハンドメイドバイシクルショーで最優秀賞を受賞した経験のある今野真一氏(左)とドリアーノ・デローザ氏がトークショーに登場
初来日となったドリアーノ・デローザ氏と自転車づくりを手伝う次女のマルティーナさん

●自転車文化センターのホームページ
●ハンドメイドバイシクル展のフェイスブック

ユンボ・ヴィスマがUAEツアー初日を制し、ログリッチェが首位に

中東のアラブ首長国連邦で開催される7日間のステージレース、UAEツアーが2月24日に開幕。初日のチームタイムトライアルでオランダのユンボ・ヴィスマが平均時速57.086kmのタイムで優勝。先頭でフィニッシュしたプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)が首位に立った。

アブダビ独特の景観を行くUAEツアー第1ステージ ©LaPresse – Fabio Ferrari

同チームはタイムトライアルに強いトニー・マルティン(ドイツ)を獲得し、今シーズンはチームタイムトライアルの実力を飛躍的に高めていた。

「新聞ではチームタイムトライアルに強いチームと紹介されていたが、ボクらよりももっと強いチームはいたので、全員が相当の走りをしなければならなかった。みんな100%の力を出せたと思う」とログリッチェ。

UAEツアー初日のチームタイムトライアルで優勝したユンボ・ヴィスマ ©LaPresse – Massimo Paolone

強豪チームのサンウェブとの差はわずか7秒で、先にゴールしていたログリッチェらはナーバスになりながらその結果を待っていたという。

「シーズンはじめにいい結果を出せたことで、今シーズンはチームタイムトライアルでさらに成績を残せるようにねらっていけると感じた。ボク自身の最大の目標はジロ・デ・イタリアだけど、この大会でも総合優勝できるように最期まで頑張っていきたい」

UAEツアー初日に総合1位に立ったプリモシュ・ログリッチェ ©LaPresse – Massimo Paolone

UAEツアーが2月24日開幕…7日間の日程に強豪選手が集結

7日間のステージレース、UAEツアーが2月24日に中東のアラブ首長国連邦で開幕する。全7ステージ。第1ステージはチームタイムトライアル。第3ステージと第6ステージが山岳区間。大会は3月2日にドバイにゴールする。

ルーブル・アブダビ美術館に集合した有力選手 左からデュムラン、ニーバリ、バルベルデ、ビビアーニ、ガビリア、カベンディッシュ ©LaPresse / Ferrari – Paolone

●主な出場選手
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
ビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
エリア・ビニアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マーク・カベンディッシュ(英国、ディメンションデータ)
マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)
フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEエミレーツ)

●出場チーム情報

●UAEツアー大会公式サイト

一般参加できる日本初のアイスクロスダウンヒル大会は天候影響で急きょ中止

アイスクロスダウンヒル競技のシリーズ戦として世界各地で開催されているATSX大会の中で、一般参加者も挑戦しやすいATSX100が2月23日(土)に長野県の菅平パインビークスキー場で開催される予定だったが、21日の降雨の影響で中止となった。

ATSXシリーズとして最高峰の1000カテゴリーとなるレッドブル・クラッシュドアイス第2戦ユバスキュラ大会 ©Andreas Schaad/Red Bull Content Pool

大会は一般参加ができる日本初のATSX100レースとして注目され、24日(日)には競技普及のための体験会も予定されていた。両日とも大雨によるコースコンディション悪化により、中止の判断をせざるを得なくなったという。

●日本アイスクロスダウンヒル協会より
私たちも初めての国内レース展開による、アイスクロスダウンヒル競技の発展と選手育成ならびに少しでも多くの方に競技を知ってもらう機会として、準備してまいりました。
菅平という本州のなかで雪が少なく、かつ気温が低い環境において、コース設営は順調に進んでいたものの、予想外の大雨により、安全にレースを開催することは不可能という判断となりました。
皆様のなかには、初めてコースを滑ることを楽しみにされてた方はもちろん、このレースをきっかけに世界選手権参戦を考えていた方、ちょっと挑戦してみようと申し込まれた方など多くの期待に応えられず、運営側としも非常に苦しい判断となります。
来シーズンには、再度開催に向けて、活動してまいりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

アレクセイ・ルツェンコがツアー・オブ・オマーンを連覇

中東のオマーンで開催されていた6日間のステージレース、ツアー・オブ・オマーンは2月21日に最終日を迎え、アスタナのアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)が2018年に続いて総合優勝した。

ツアー・オブ・オマーン総合優勝のルツェンコを中央に、左が2位ポッツォビーボ、右が3位エラダ ©Justin Setterfield/Getty Images

2位は44秒差でバーレーン・メリダのドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア)、3位は47秒差でコフィディスのヘスス・エラダ(スペイン)。

「大会を2連覇できてうれしい。6日間を通してとても好調で、チームのアシストもあってステージ3勝できるなど昨年よりも成果を修めることができた。シーズン最初の目標を達成することができて、今後もこの走りを維持していい1年にしたい」とツルェンコ。

ツアー・オブ・オマーンで2連覇を達成したアレクセイ・ルツェンコ ©ASO

2021ツール・ド・フランスはコペンハーゲン開幕…大会は1日増

2021ツール・ド・フランスの開幕地はデンマークの首都コペンハーゲンに。デンマークをツール・ド・フランスが訪問するのは初めてであるとともに、金曜日に開幕し、その後に移動日を設定する計画であることから全日程は1日増の24日間となりそうだ。

グランツールと呼ばれるジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャは近年、23日間の日程で開催されてきた。それを打ち破ったのはジロ・デ・イタリアで、遠隔地で開幕する際は1日多い24日間の大会日程を設定した。ツール・ド・フランスはこれにならった形だ。

2021年7月2日(金)、コペンハーゲンでのタイムトライアルで開幕する。同国で3日間を過ごし、5日(月)に移動、6日(火)からフランスでのステージとなる模様だ。

●2021ツール・ド・フランス最初の3ステージ
第1ステージ コペンハーゲン 13km(タイムトライアル)
第2ステージ ロスキレ〜ニュボー 190km
第3ステージ バイレ〜セナボー 170km

ツール・ド・フランスが初めてフランス以外で開幕したのは1954年のアムステルダム(オランダ)。2019年のブリュッセル、2021年のコペンハーゲンを含めて24回目の海外スタートとなる。

●ツール・ド・フランスのこれまでの海外開幕
オランダ 6
ベルギー 5
ドイツ 4
英国、ルクセンブルク 2
スイス、スペイン、モナコ、アイルランド、デンマーク 1