ジャック・ウルトラサイクリストが日本縦断ギネス世界記録

スペシャライズドのグローバルアンバサダーで、ジャック・ウルトラサイクリストというニックネームを持つジャック・トンプソンが、鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬までの日本縦断チャレンジを5日と17分という驚異的なタイムで走破し、ギネス世界記録に認定された。

これまでの最速記録を16時間13分も更新

2024年10月4日午前2時42分、ジャックは鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬までの日本縦断チャレンジをスタートした。この壮大なチャレンジは、総距離2536kmを6日弱で走破するというもので、見事に挑戦を達成しただけでなく、それまでの最速記録を16時間13分も更新するという偉業を成し遂げた。

ジャックはこのチャレンジを通じて、日本の美しい風景や文化、人々との交流を楽しみながら、超長距離サイクリングの限界に挑戦した。彼の愛用するロードバイクS-Works Roubaix SL8とともに、多くの困難を乗り越え、10月9日の午前2時59分、ゴールに到達した。

心に残っているのは、日本の地元の人々の笑顔と手を振る姿と交流

「5日と17分で日本を南から北へ縦断しました。暑く湿度に悩まされた南の佐多岬から、吹き荒れる風と凍えそうな寒さの北の宗谷岬まで、なんとも目まぐるしい冒険でした」とジャック。

「ロードバイクにまたがり、日本の風景や気候の変化を、深く肌で感じられたことは素晴らしい経験でした。Roubaix SL8はこの冒険に最適なバイクで、挑戦の間、機械的なトラブルは一切ありませんでした。縦断の道のりで最も心に残っていることは、日本の地元の人々の笑顔と手を振る姿、そして交流でした。みなさんの応援に心から感謝しています。この5日間は私にとって一生の思い出です。この記録をサポートチーム、スポンサー、そして応援してくれたすべての人に捧げます!」

ベルマーレウィメンズ発進…スペシャルティコーヒー専門店が協賛

ベルマーレウィメンズレーシングチームが2025年に創設され、大阪のスペシャルティコーヒー専門店「TERRA COFFEE ROASTERS」がオフィシャルスポンサーとして協賛する。

木下友梨菜 ©酒井健作

ベルマーレウィメンズレーシングチームは、神奈川県秦野市を拠点に活動する「湘南ベルマーレレーシングチーム」が新たに立ち上げる、若手育成を目的とした女性のレーシングチーム。10代の育成選手で構成され、国内トップレベルの自転車ロードレースを主催するJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)の大会での活躍を目指す。また、女性がスポーツの世界で輝き、挑戦できる環境を提供し、オリンピック出場という大きな目標に向かって進んでいきたいという。

TERRA COFFEE ROASTERSの西村紀彦代表取締役は、「ライド中のコーヒーは欠かせない存在である」と語る。「ロードバイクとコーヒーは、互いに相性がよく、ライダーにとって身体と心をリフレッシュさせる特別な組み合わせです」

ベルマーレ ウィメンズ レーシング チーム×TERRA COFFEE ROASTERS

ロードバイクが象徴する「挑戦」や「持続可能性」という価値観は、限界に挑む精神や自然との調和を追求する姿勢を体現している。一方で、TERRA COFFEE ROASTERSの「一杯のコーヒーで世界を旅する体験を。」という理念は、各地の風味豊かなコーヒーを通じて地域や文化の多様性を尊重し、持続可能な未来を目指すもの。両者は異なる分野でありながら、挑戦する心やサステイナビリティへの共感という共通点を持つ。この強いシンパシーが、今回の協賛を実現した。

TERRA COFFEE ROASTERS 江坂公園ROASTERY

コーヒーは、ロードサイクリストにとってエネルギー補給やリラックスの手段として親しまれている。特にライド後の一杯のコーヒーは、達成感を味わいながらリカバリーを促進する重要な役割を果たす。TERRA COFFEE ROASTERSは、この特別な時間を彩るスペシャルティコーヒーを通じて、選手たちやファンのサポートを行っていくという。

青山学院大が箱根駅伝祝勝会…3月8日、一般参加も可能

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2025年1月2、3日に開催され、青山学院大が大会新記録の10時間41分19秒でゴールし、2年連続8回目の総合優勝を果たした。その優勝を記念し、青山学院大学陸上競技部 第101回箱根駅伝優勝祝勝会が開催される。

箱根駅伝で青山学院大が2年連続8回目の総合優勝

「日ごろご支援いただいている皆様との交流を兼ねて、感謝の気持ちをお伝えする機会」とし、陸上競技部・長距離ブロック選手全員が参加予定。同大学の卒業生・関係者はもちろん、一般の申し込みも可能。

胴上げされる原晋監督

青山学院大学陸上競技部 第101回箱根駅伝優勝祝勝会

日程:2025年3月8日 (土)13時~15時
会場:グランドプリンスホテル新高輪 飛天
参加費:15,000円 関係者・校友は2月10日までの先行販売割引あり

●祝勝会の詳細ページ

カザフスタンのXDSアスタナが中国資本参入で中国寄りに体制変更

世界最高峰のワールドツアーで20年目を迎えるカザフスタンのアスタナが、メインスポンサーとして中国の深センに拠点を置くカーボンメーカーXDSを迎え、XDSアスタナというチーム名称で2025シーズンを走る。所属選手は11カ国・30人。使用する自転車のブランドネームはXDSの持つX-Labとなる。

XDSアスタナ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

中国製自転車がいよいよツール・ド・フランスを走る

XDSアスタナは中国のサイクリスト、スー・ハオユー(24)と2025・2026年の契約を結んだ。チームで30人目の選手となり、これで体制が確定した。2024年の世界ランキングは1447位で、プロレースでの勝利はない。中国ではタイムトライアルに強い選手と言われているが、チームが潤沢な中国資本で運営されていくことを考慮すると、中国選手の加入は必然だった。

スー・ハオユー

「XDSアスタナに参加することになって光栄。これは私にとって大きな一歩であり、このユニークな機会に感謝している」とハオユー。「これからやるべきことはたくさんあるので、ヨーロッパのレースで経験を積むことを目指している。最高レベルで中国を代表するために最善を尽くし、参加するすべてのレースでチームの目標に貢献したい」

XDSのXラブブランドモデル ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

年間500万台以上の自転車を生産するXDS

XDSは1995年に設立され、研究開発、製造、販売、サービスの統合に特化したカーボン製品製造企業。自転車では国際的なメーカーのカーボンモデルOEMなどを手がけていた。世界初の「自転車エコテーマパーク」工場と、世界初の企業によるUCI国際標準マウンテンバイクコースを有し、業界最先端の設備と製造技術で、年間500万台以上の自転車を生産する。

XDSアスタナが使用するXラブ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

2025年のチームはイタリア勢が主力。ディエゴ・ウリッシがエース。イタリアチャンピオンのアルベルト・ベッティオルも所属する。またバーレーンビクトリアスからオランダのワウト・プールスを獲得した。

XDSアスタナはオーストラリアのサントス・ツアー・ダウンアンダーでシーズンをスタートさせる。

XDSのタイムトライアルモデル ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

大谷翔平はアスリート最優秀賞10傑ならず…棒高跳びデュプランティスと体操バイルズ

2024年に最も輝いたスポーツ選手を選出するアスリートオブザイヤーが12月30日に発表され、男子は棒高跳世界記録保持者のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が、女子は精神障害を抱えつつパリ五輪で金メダル3個を獲得したシモーネ・バイルズ(米国)が受賞した。

棒高跳びのアルマンド・デュプランティス(左)と体操のシモーネ・バイルズ ©Getty Images

スイスのローザンヌに拠点がある同協会が111カ国・518人のジャーナリストの投票結果を発表した。デュプランティスは過去2年の2位で、今回が初受賞。バイルズは5回目の受賞。

日本選手は最優秀男子にプロ野球の大谷翔平と体操の岡慎之助、女子にフィギュアスケートの坂本花織がノミネートされていたが、トップテンに名前はなかった。2020年にはテニスの大坂なおみが最優秀女子アスリートに選ばれている。

デュプランティス…世界記録更新10回、金連覇、世界王者という破竹の25歳

記録破りのシーズンとなったデュプランティスは603ポイントで年間最優秀男子アスリート部門を席巻。2022年と2023年のAIPS投票で2位だったが、初めてこの権威ある賞を獲得した。

世界室内陸上競技選手権、欧州陸上競技選手権、パリ五輪でタイトルを守ったデュプランティス。6.24m、6.25m、6.26mと世界記録を次々と塗り替え、室内・屋外で無敗のシーズンを送った。

パリ五輪では、6.25mを成功させて9度目の世界記録を樹立。すでに6.00mで東京五輪に続く金メダル獲得を決めていて、1950年代以降男子棒高跳で初の連覇を果たしていた。2週間後には、ポーランドのシレジア・ダイヤモンド・リーグ大会で、キャリア10度目の世界記録を更新した。初めて世界記録を更新したのは2020年2月で、それ以降は世界の頂点に君臨し続けている。

セルビアのテニス界の象徴的存在ノバク・ジョコビッチは37歳で男子シングルスで最年長の五輪金メダリストとなり、生涯ゴールデンスラムを達成した5人目のテニス選手となったが、368ポイントで2位に終わった。同年にツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、世界選手権の「三冠」を獲得した史上3人目の選手、スロベニアのタデイ・ポガチャルは294ポイントで3位になった。

2024 AIPS男子アスリートオブザイヤー

1. アルマン・デュプランティス(スウェーデン)– 陸上競技 – 603
2. ノバク・ジョコビッチ(セルビア)– テニス – 368
3. タデイ・ポガチャル(スロベニア)– 自転車競技 – 294
4. レオン・マルシャン(フランス)– 水泳 – 246
5. ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル)– サッカー – 226
6. カルロス・アルカラス(スペイン)– テニス – 220
7. ラミネ・ヤマル(スペイン)– サッカー – 211
8. ヤニック・シナー(イタリア)– テニス – 180
9. ミハイン・ロペス(キューバ)– レスリング – 172
10. ロドリ(スペイン)– サッカー – 144

バイルズ…東京の途中棄権から精神的に復活。五輪と世界選手権の獲得メダルは30個

パリ五輪で金メダル3個と銀メダル1個を獲得したバイルスは、703ポイントを獲得して5度目の年間最優秀女子アスリート賞を手中にした。2年連続でFIFA最優秀女子選手に選ばれたスペイン、バルセロナのミッドフィールダーであるアイタナ・ボンマティ(337ポイント)と、セントルシア初の五輪100m金メダリスト、200m銀メダリストのジュリアン・アルフレッド(263ポイント)を抑えた。

2024 AIPS女子アスリートオブザイヤー

1. シモーネ・バイルズ(米国)– 体操 – 703
2. アイタナ・ボンマティ(スペイン)– サッカー – 337
3. ジュリアン・アルフレッド(セントルシア)– 陸上競技 – 263
4. シファン・ハッサン(オランダ)– 陸上競技 – 226
5. マルタ(ブラジル)– サッカー – 196
6. ケイティ・レデッキー(米国)– 水泳 – 187
7. シフリン・ミカエラ(米国)– アルペンスキー – 176
8. ヤロスラバ・マフチク(ウクライナ)– 陸上競技 – 165
9. ベアトリス・チェベト(ケニア)– 陸上競技 – 157
10. イガ・シフィオンテク(ポーランド)– テニス – 144

最優秀チーム賞はアルゼンチンサッカー、大会はパリ五輪

2024年のAIPS最優秀チームはアルゼンチンサッカー ©Carmen Mandato/Getty Images

団体賞と大会も投票され、最優秀チーム賞はアルゼンチンサッカーナショナルチーム、大会はパリ五輪が1位に選ばれた。

AIPSはスポーツの国際大会を報道する記者・カメラマンが所属する国際団体で、年末に1年間で最も活躍した選手らを投票によって選出するのが恒例。スポーツ界で輝いたアスリートを議論することに特化した最も国際的な世論調査と言われる。

世界各国でスポーツ大会を取材する記者らが投票するため、日本で報道されることが多いスポーツ選手が上位にランクされることはまれで、サッカー、陸上競技、テニスなど世界中で行われているスポーツシーンで活躍する選手がラインナップされる。

●AIPSの詳細ページ

観光地を結ぶ交通機関がなければサイクリング…弱みを強みにした観光策

埼玉県比企地域を舞台に小川町・ときがわ町・嵐山町・東秩父村の4町村をめぐる体験型の「サイクリング×デジタルマップイベント」が2025年1月から開催されることになった。地域の交通拠点と観光スポットを繋ぐ二次交通の課題を解決するため、自転車を活用する観光策。

「観光資源はあるものの離れた場所に点在していて、複数の観光スポットへの公共交通でのアクセスが困難である」というエリア。交通拠点と観光スポットを繋ぐ二次交通の課題があった。この課題の解決を目指し、埼玉県比企地域を舞台に、小川町・ときがわ町・嵐山町・東秩父村の4町村をめぐる、初心者から上級者まで楽しめる体験型のサイクリングロゲイニングイベントを開催。

サイクルロゲイニングとは、自転車で地図上のチェックポイントをまわり、制限時間内にポイントを獲得していくスポーツイベントのこと。

比企(Hiki)ライドチャレンジ ~3T1Vクエスト~サイクルロゲイニング

概要=デジタルマップを活用した観光スポット、グルメスポットを自転車で巡り、ポイントを集めるイベント。
開催日時=2025年1月12日(日)、2025年1月18日(土)
所要時間=9:00~16:00頃(集合時間9:00~10:00にかけて順次)
集合場所=観光案内所「むすびめ」(東武東上線・JR八高線「小川町」駅前徒歩1分)
または、おいでなせえ小川町駅前店(東武東上線・JR八高線「小川町」駅から徒歩3分)
定員=各20名
参加料=無料。集合場所までの交通手段、宿泊、飲食は各自での手配
参加特典=参加修了証および景品をプレゼント
参加条件・自転車をお持ちの方(スポーツ自転車が望ましい)
・普段自転車に乗り慣れている方
・スマートフォンをお持ちの方
※自転車に乗れるお子さまは同伴可
持ち物【必須】
スマートフォン、動きやすい服装と防寒着、飲み物、身分証明書(成人の方のみ)、自身のバイク、スマホアプリ「グーグルマップ」
【推奨】
モバイルバッテリー、ヘルメット

●イベントの詳細ページ