英国のサイクルウエアブランドVélobiciが渋谷に期間限定出店

英国から2017年に日本上陸したサイクルウエアブランドVélobici(ヴェロビチ)。そのフルラインナップは大阪のショールームでしか見られなかったが、Vélobiciのポップアップストアが東京の渋谷駅から徒歩5分のところに、10月12日(金)から14日(日)までの3日間出店する。

vélobici

大阪市のフォーチュンが“Vélobici Japan”として、2017年3月に大阪市靭本町のショールームをオープンさせた。歴史と伝統の英国らしく、“クラシカル&ノスタルジック”をコンセプトにこの英国ブランドのサイクルアパレルの展開を通じて、これからの新しい自転車のスタイルを提案している。今回は、普段なかなかお目にかかれない関東圏のサイクリストがこのブランドを見られる絶好の機会。

vélobici

Vélobiciは全てのウエアがMade in England。デザインから生地や縫製まで全て、英国でハンドメイド生産している。また、「ディスカウント販売をしない」宣言をしたブランドとしても知られ、業界の注目を集めている。

近年、サイクリストは通勤や街乗りから、レース、ツーリングやキャンプなどそのスタイルも多様化し始めている。Vélobiciが提案するウエアは、サイクリストが都会の中に溶け込むようなスタイリッシュなデザイン、上質で本格的なサイクリングスタイルで、都会のカフェやレストランに違和感なく入れるような、幅広い層にVélobiciだからこそ楽しめるようなサイクリングスタイルを提案している。

ポップアップストアにはVélobiciアンバサダーも来場する。閉店後も会場内でイベントを企画中。東京でのVélobici Pop Up Storeは2018年1月以来の開催で、前回より注目度の高いイベントになりそうだ。

Vélobici Pop Up Shop in 渋谷
日程:10月12日(金)~10月14日(日)
時間:12日(金) 12時〜20時、13日(土)10時〜20時、14日(日)10時〜18時
場所:東京都渋谷区桜丘町9-17 TOC第3ビル 2F (渋谷駅徒歩5分)

●Vélobiciの日本語ホームページ
●Vélobiciのfacebook

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子ども乗せ卒業層向け、オシャレ電動アシストをファッション誌が企画

ブリヂストンサイクルと光文社ファッション&ライフスタイル誌「STORY(ストーリィ)」は、電動アシスト自転車「il mio(イルミオ)」を先行発売モデルとして限定1000台で、10月より光文社公式通販サイトkokode.jpと東京都世田谷区内の自転車ショップで先行展示販売する。

イルミオ・トープ。13万9800円(税別)

この製品は、子育てがひと段落し次の自分を考え積極的に新しいことへ挑戦したい世代に向けて、商品開発をブリヂストンサイクルとSTORY編集部が共同で行った電動アシスト自転車。コンセプトは「40代の毎日が輝きだす“マジックバイク”」。実用性はもちろんのこと、大人女性が美しく見えるエレガントなデザイン・カラーを取り入れた。

子ども乗せ電動アシスト自転車の利用は年々増加傾向にある。今回開発・発売する製品は、子どもを乗せる機会がなくなり、次の電動アシスト自転車へ乗り換えたいという女性「子ども乗せ卒業層」を対象としたもの。子育てがひと段落する女性のライフステージ特有のニーズを織り込んだ商品で、「シニア」、「子ども乗せ」、「通学」市場に次ぐ、「子ども乗せ卒業市場」という電動アシスト自転車の新しい市場の形成に注力した。

ターゲットユーザ世代が求める「日常生活に便利な実用性」「所帯感を出さないデザイン」「おしゃれなコンパクト設計」というニーズから、イルミオが誕生した。イルミオとはイタリア語で「私のもの」という意味で、「自分だけの自転車で自分時間を楽しめる生活」を目指して名付けた。デザインは、洗練された大人のファッションを求めるSTORY読者の声を反映し、細部までこだわったエレガントなデザインと統一感のあるカラーリングを実現した。

① 気分が上がるデザインだから行動範囲を広げたくなる。自転車でちょっと遠出してカフェやショッピングへ行きたい気分になる。
② 仲のいい同僚や独身時代の友達に会いにいきたくなる。
③ 必要に迫られて自転車に乗る生活から、より健康的でおしゃれな生活のために自転車に乗ろうと思えるようになる。

これらの3つのテーマから「40代の毎日が輝きだす“マジックバイク”」というコンセプトとした。

この製品には、走りながら自動充電する回復充電機能を搭載。この回復充電機能は、従来の「左ブレーキをかける」と回復充電できる機能だけでなく「走行中にペダルを止める」と前輪モーターが発電してバッテリーを充電する機能。この機能により走行距離が最大28%向上し、4日走ると最大一日分を充電できるようになった。


ファッション&ライフスタイル誌「STORY(ストーリィ)」
発行元:光文社
発売形態:月刊毎月1日発売
創刊:2002年11月
人生を満喫する、知性と好奇心に溢れた「新しい40代」女性のために送るファッション&ライフスタイル誌。女性としての美しさと経験の
ベストバランスを保っているのが、現在の40代。ライフフスタイル全般にポジティブで「年を重ねる=美しさ」という価値観を生きている新しい40代に向けて、STORYは高感度の“自分磨き”情報を提供。
公式WEBサイト

ルーカ・ベッティーニのこの1枚が2018ブエルタ・ア・エスパーニャ大賞

初企画となったブエルタ・ア・エスパーニャの写真コンクール #CochesAzules でイタリアのスポートカメラマン、ルーカ・ベッティーニの写真が大賞に選ばれた。同氏の父ロベルトも自転車レースの名カメラマンだった。同賞は2018年に初めて開催され、主催者幹部が選考委員を務めた。副賞はロードバイク。

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尾根幹を走るパールイズミの軽食付きライド…参加無料で募集中

自転車ウエアメーカーのパールイズミが手がけるライドイベント”PI RIDE”が2018年11月14日に開催されることになり、その参加者募集が始まった。主に中級者を対象に、南多摩尾根幹線道路からゼブラカフェ(津久井店)を目指し3~4時間(約60km)ほど走るイベント。カフェで軽食を食べながら参加者同士の交流の時間も設けている。目的地を目指して楽しく安全にサイクルスポーツ経験をしてみよう。

イベント概要
開催日 2018年10月14日(日)
時間 08:00~12:30
場所 ローソン稲城鶴川街道店付近ゼブラカフェ 津久井店
コース ローソン稲城鶴川街道店付近(矢野口)~ゼブラカフェ(津久井)~ローソン稲城鶴川街道店付近(矢野口)
(帰路のみ途中で離脱しても可)
対象 ロードバイクを所有し、50km以上のライドを経験している方、平地を時速23~25kmで巡航できる方
講師 大西勇輝(Pearl Izumiブランドアンバサダー)
参加費 無料(ゼブラカフェでのコーヒー、軽食はパールイズミ負担)

申し込み方法
以下のメールアドレスあてに必要な情報を記載して送付
pi_ride@pearlizumi.co.jp
名前、メールアドレス、住所、電話番号、職業、生年月日、性別、自転車走行の経験歴
応募後、同社にて受付・抽選(定員を超えた場合は抽選とし、当選者に順次メール連絡)

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日本から唯一参戦の中根英登はリタイア…世界選手権エリート男子ロード

UCIロード世界選手権インスブルック・チロル大会は1週間にわたり熱戦が繰り広げられてきたが、9月30日(日)に最終日となる8日目を迎え、男子エリート・ロードレースが開催された。走行距離258km、合計獲得標高4670m、レース時間は7時間近くにおよぶ、長く厳しいレースで、約90kmのライン区間を終えてから周回コースを6周回、最後は通常の周回コースに“地獄”を意味する“Höll(ヘッレ)”と名付けられた最大勾配28%、7.9kmの厳しい登坂区間が加わったロング周回をこなすコースレイアウトだった。

エリート男子ロードの中根英登 © 2018 JCF

スタート時間は午前9時40分。スタートとなったクーフシュタインの街中には太陽の光が届かず、気温は10度程度。秋の深まりを感じる気候のなか、44カ国、188名の選手が母国の代表ジャージに身を包んでスタートを切った。世界選手権男子エリートロードレースは、国別ランキングによって出場枠が変わってくる。強豪国が8名選手を揃えるのに対し、2018年に日本が獲得できた出場枠はわずか1枠。アジア大会でその優れた登坂力をアピールした中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)が、貴重な世界選手権への出場切符をつかんだが、チームワークが重要なロードレースにおいて、単騎での参戦は不利な状況だった。

序盤のライン区間で11名の逃げが形成され、タイム差は最大で約20分と大きく開いた。周回コースに入り、集団は少しずつタイム差を詰めていったが、本格的な追走体制となったのは3周回目から。ペースが上がっていき、この動きにより中根は集団から遅れ始め、5周回完了時に足切りとなった。

最終周回に入っても、序盤から逃げていたデンマークとノルウェーが先行を続けたが、登坂区間に入ると活性化した集団により吸収。激しいアタックの攻防となり、大会最大の見どころとなるヘッレの登りで、先頭はロマン・バルデ(フランス)、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)、マイケル・ウッズ(カナダ)に絞られ、下り区間でトム・デュムラン(オランダ)が追いつき、最後はこの4名でのゴールスプリントの展開となり、38歳のバルベルデが悲願の世界選手権初優勝を飾った。

左からロマン・バルデ、アレハンドロ・バルベルデ、マイケル・ウッズが最後の坂を登る © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

浅田顕コーチのコメント
男子エリート・ロードレースは国別出場枠1枠の条件により中根の単独参加となった。レースは90㎞のライン区間の序盤に形成された11名の先行グループに対し、集団が組織的にペースを作るも一時は20分近くのタイム差を許した。しかし中盤から徐々にペースアップが始まり何度も峠を越える周回コースでは予想どおりの厳しさとなり、序盤は好位置で力を温存していた中根だが、ラスト90㎞を切ったあたりで集団から遅れてしまい残り2周を残してリタイヤとなった。急きょ参加が決まった中根の世界選手権ロード初挑戦は、十分な準備をする間もなく厳しい結果となったが、最初から簡単に結果が出るほど甘い世界ではない。次の挑戦までにどのようにトップにアプローチしていくかがなによりも重要で、欧州のプロレベルで走り続けて成績を伸ばしていくことが大前提であろう。ナショナルチームとしても所属と連携をより深め強化につなげていきたい。

エリート男子ロードの中根英登 © 2018 JCF

中根英登のコメント
世界選手権への出場は今月に入ってから決まった。今シーズンは、9月中旬のイタリア連戦に重点を置いており、今シーズンの一番いいコンディションだったのは、8月末のアジア大会から9月19日のジロ・デラ・トスカーナ(UCI1.1)だった。トスカーナから約10日、アジア大会からは約1カ月経ってしまっていたので、コンディションが下降気味だと感じていたが、所属チームやナショナルチームがベストな状態でスタートに送り出してくれたので、コンディションは大丈夫だと自分に言い聞かせていた。2週間前のコンディションだったら、もう少し先頭集団にいられて、周回を重ねることができたとは思うが、だからといって上位をねらえたわけではない。圧倒的なレベルの差があるのはわかっているが、すごく悔しい気持ちで、もっと強くなりたいと思っている。
シーズン序盤は世界選手権に出場できるとはまったく考えていなかった。しかし出場させてもらえる機会を得て、初めて走り、もっと準備しないといけない、力やテクニックをつけたいと強く感じた。日本代表として、日本人選手が一丸となって獲得したUCIポイントでスタートラインに立たせてもらった。そういう責任を感じていたが、結果を出せず申し訳ない気持ちが強い。しかし落ち込んでいても仕方がないので、来年も自分が出るという気持ちで準備していきたい。そしてさらにポイントを獲得して、もう一つ上の”出場枠4”をめざしたい。今度は日本人選手4人で厳しいレースにチャレンジしていきたい。

●世界選手権ロード関連ニュースまとめサイト

●世界選手権ロードの結果
9月23日(日) UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日) UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月) ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月) U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火) ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火) エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水) エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木) ジュニア女子ロードレース
9月27日(木) ジュニア男子ロードレース
9月28日(金) U23男子ロードレース
9月29日(土) エリート女子ロードレース
9月30日(日) エリート男子ロードレース

このままでは2年後の東京五輪は厳しい…世界選手権エリート女子ロード

UCIロード世界選手権インスブルック・チロル大会は7日目となる9月29日(土)、近年人気が高まる女子エリートのロードレースで、クーフシュタインからインスブルックの周回コースを3周回する155.6km、合計獲得標高2413mのコースで開催された。48カ国から149選手が出走し、日本からは全日本チャンピオンの与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)、金子広美(イナーメ信濃山形)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)の3名が参戦し、与那嶺をエースとする作戦でスタートを切った。

エリート女子ロードを走る与那嶺恵理 © 2018 JCF

60km地点のグナーデンバルトの登りの前にコロンビアとポーランド、2名の逃げが形成され、登坂区間のふもとでは個人タイムトライアル覇者のアンヌミエク・ファンフレウテン(オランダ)が巻き込まれる落車が発生。登坂区間に向けてのペースアップと合わせて集団から遅れる選手が増え始め、落車の影響を受けた唐見もここで遅れてしまう。

金子は与那嶺とともにメイン集団前方でグナーデンバルトを登っていったが、頂上を前に失速。メイン集団も頂上ではいくつもの小集団に分断され、与那嶺は2つめの集団、約40番手で下り区間へと入った。その後の下り区間で小集団はまとまっていき、フィニッシュラインを過ぎて周回コースに入るときには、メイン集団は与那嶺を含む70名ほどとなり、新たに4名の逃げが形成された。

周回コースの登坂区間に差しかかると集団は活性化し、登坂区間もハイペースで進んだため、次々に選手が振るい落とされていった。ベストなコンディションではなかった与那嶺は、1周回目の登りから少しづつ遅れていった。

レースが大きく動いたのは2周回目の登坂区間。優勝候補であり、リオ五輪の金メダリストであるアンナ・ファンデルブレッゲン(オランダ)がメイン集団から追走を開始し、先行していた選手を追い抜いて単独で先頭に立った。フィニッシュまで約40kmを残してのアタックだったが、ファンデルブレッゲンに追いつける選手はなく、差を広げながら、最後は後続に3分42秒差の大差で悲願の世界チャンピオンに輝いた。

集団から遅れながらも、あきらめずに走り続けた与那嶺は、20分47秒遅れの79位でフィニッシュ。唐見は1周回完了時、金子は2周回目の山頂でリタイアとなり、完走者81名の厳しいレースだった。

エリート女子ロードの金子広美、与那嶺恵理、唐見実世子 © 2018 JCF

柿木孝之コーチのコメント
唐見と金子には、周回コース1周回目の山頂までなんとか集団に付いていくこと、1周目の頂上をゴールだと思って走り、それまで全力で与那嶺のサポートをしてもらう作戦だった。しかし、最初に唐見が落車の影響で遅れてしまった。落車したオランダ勢は力でメイン集団に追い付いたが、落車に巻き込まれたそれ以外の選手は全員そこで遅れてしまった。金子は周回コースに入る前の最初の坂でオールアウトし、失速。与那嶺をサポートしようとする気持ちから焦りが強く、また経験も足りていなかったために、無理する加減がわからなかった。金子の一つ前の集団まではメイン集団に追いついていたので、力を加減できていればと残念に思う。
与那嶺にとっては、本来なら得意なコースだったと思うが、1周回目で遅れるのは想定外のことで、コンディションの悪さがそのまま成績に出てしまった。周りにいる選手の顔ぶれをみても、いつもどおりのコンディションではなかったことがうかがえる。全体をみて、このままでは2年後の東京五輪は厳しく、現実を突きつけられた大会となった。女子はアンダー23カテゴリーがないこともあり、女子選手のジュニア、アンダー23カテゴリーからの一貫した育成環境も今後の課題になる。

美しいチロル地方を走るエリート女子ロード © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

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9月25日(火) ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火) エリート女子個人タイムトライアル
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9月27日(木) ジュニア女子ロードレース
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