パリ・イルドフランスとノルマンディー…小川康博、印象派を巡る旅2018夏展

日仏交流160周年にあたる2018年、パリ・イルドフランス地方観光局とノルマンディー地方観光局は、日仏の芸術運動の双方に多大な影響を与えた印象派の風景を巡る「パリ・イルドフランスとノルマンディー 小川康博 印象派を巡る旅2018夏」展を9月22、23日、東京ビッグサイト「ツーリズムExpoジャパン」フランスブースで開催する。

クロード・モネ作「サン・ラザール駅」 Claude Monet, La gare Saint-Lazare, 1877, Musée d’Orsay, Paris © RMN-Grand Palais (Musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski

芸術の歴史をゆるがしながら新たな絵画の潮流として興隆した印象派は19世紀後半、パリそしてイル・ド・フランス地方、ノルマンディー地方で誕生した。現在知られる印象派絵画の多くはパリ、セーヌ河流域、ノルマンディーの沿岸で生まれた。同展はモネの「サン・ラザール駅」や、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」など、印象派の代表的作品に並列して、画家たちにインスピレーションを与え彼らがキャンバスに描き出した風景を、写真家小川康博が旅し、現代的な視点から撮影した写真作品を展示するというもの。

小川康博撮影「サン・ラザール駅」 © Paris Region Tourist Board / Yasuhiro Ogawa

小川は今夏、イル・ド・フランス、ノルマンディーを旅し、印象派の名画12点が生まれた場所を訪れた。当時の印象派画家と同じ場所に立ち、彼らとの芸術的な対話を通して感じたことや、彼らがキャンバスの上に表現した「幸せなひととき」について彼の現在的な解釈などが写真作品を通して発表される。

「パリ・イルドフランスとノルマンディー 小川康博 印象派を巡る旅2018夏」展
場所:ツーリズムEXPOジャパン2018(東京ビッグサイト)フランスブース I-40
日時:2018年9月22日(土)10:00~18:00、23日(日)10:00~17:00

小川康博氏ポートレート
© 2018 Studio Puyfontaine

小川康博(おがわ・やすひろ)
1968年神奈川県生まれ。フリーランスの写真家。二十代の時に独学で写真を始める。2000年に太陽賞、2009年に日本写真協会賞新人賞を受賞。写真集に、中国・三峡ダムの建設で長江に水没する風景を追った『Slowly Down the River』(クレオ刊)、厳しい過疎に直面する日本の離島の風景を収めた『島語り』、亡き母への追憶を写真で表現した『Cascade』(共に蒼穹舎刊)がある。フィルムカメラとデジタルカメラを使い分けながら海外や国内で撮影を続けている。東京在住。

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アンドレ・グライペルがフランスのフォルテュネオに来季移籍へ

ドイツのスプリンター、アンドレ・グライペルは2019年、フランスのフォルテュネオ・サムシックに移籍することがチームから発表された。契約は少なくとも2年間。36歳のグライペルはツール・ド・フランス区間11勝。ただし2016年のステージ勝利を最後に白星から遠ざかっていて、新たな活躍の場を求めた。

フランスのフォルテュネオに移籍するドイツのアンドレ・グライペル

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アレクセイ・ルツェンコがアスタナと2020年まで契約延長

カザフスタンのロードチャンピオン、アレクセイ・ルツェンコがアスタナと2年間の契約延長した。これによりルツェンコは2020年のシーズン終わりまで母国のUCIワールドチームで走ることになった。

アスタナのアレクセイ・ルツェンコ © Luca Bettini/BettiniPhoto

ルツェンコは25歳。2012年のU23世界選手権で優勝し、アスタナチームとただちに契約。以来6シーズンを同チームで走り、2018年のジロ・デ・イタリアでは総合3位になったミゲールアンヘル・ロペスをサポートした。2018ツアー・オブ・オマーン総合優勝。アスタナチームの中核を担う選手に。

「このところ満足な結果が残せいていないが、プロとして継続して努力することが次の成果につながると思う。だから2年の契約延長はとても意義のあること」とルツェンコ。
「このチームで6年間走っているが、ナショナルプロジェクトのもとで走ることはボクにとって非常に大切。居心地のよさも感じている。今後の2年は高い目標に向かって頑張らなければいけないが、それをチームとともに達成できればうれしい」

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平野美宇と早田ひなが日本生命で卓球のTリーグに10月参戦

世界卓球団体銀メダルの平野美宇と早田ひなが日本生命レッドエルフに所属して2018年10月に開幕する卓球の新リーグ「Tリーグ」に参戦することが発表された。平野は世界ランキング8位、早田は同15位で、同学年の18歳。主将は石垣優香。森さくら、前田美優、海外勢3選手が所属する。

日本生命レッドエルフの(左から)前田美優、早田ひな、石垣優香、平野美宇、森さくら

日本生命保険の女子卓球部は1954年創部。65年の歴史を持つ強豪チームで、これまでも五輪や世界選手権の代表選手を数多く輩出してきた。現在は、1964年東京五輪で「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボールチームを育んだ大阪府貝塚市の体育館を練習拠点とする。

日本生命レッドエルフの平野美宇
日本生命レッドエルフの早田ひな

Tリーグの男子は水谷隼や張本智和がいる木下グループ(東京都)、チーム岡山(岡山県)、チームさいたま(埼玉県)、琉球アスティーダ(沖縄県)。女子は木下グループ(神奈川県)、トップ名古屋(名古屋市)、日本生命(大阪府)、日本ペイントホールディングス(大阪市)。

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マスコットは卓球が大好きな女のコの妖精

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アイウエア代わりにもなるARS-3シールドに新色が登場

空気抵抗低減を考慮したエアロ形状のヘルメットシールド、カブトの「ARS-3 SHIELD(シールド)」に新色が追加発売された。「ARS-3 SHIELD」はもともと、軽量化とカラーシールドを望む選手の要望に応えるため、実使用性能優先の選手用スペシャルシールドとして供給していた。しかしARS-3 SHIELDを見た多くのユーザーの強い要望により商品化を実現。アイウエアの代わりとしても使用可能。

AERO-R1にARS-3シールド(シルバーミラー)を装着した例

■ARS-3 SHIELD(エーアールエス・スリーシールド)2018年8月1日発売
価格:7000円(税別)
カラー:シルバーミラー、ゴールドミラー
素材:ポリカーボネイト
適応モデル:AERO-R1
パッケージ内容:ARS-3シールド×1枚、専用クロスバッグ×1枚
可視光線透過率:シルバーミラー 20%、ゴールドミラー 25%
紫外線カット率:99%以上

ARS-3シールド(ゴールドミラー)

主なスペック
・シールド重量22gの軽量設計。標準シールドより約50%軽量化。
・0.8mm厚のポリカーボネイト素材を採用することで、奥行き感を感じさせない薄くクリアな視界感を実現。
・アイウエアの代用として使用できる実用的3カラーを設定。
・雨天でも走りに集中できる良好な視界を確保しながら、空気抵抗低減を考慮したエアロ形状を採用。

ARS-3シールド(シルバーミラー)

kabutoの詳細サイト

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8人の計測スタッフが毎日16時間…ティソがツール・ド・フランス全日程に帯同

ツール・ド・フランスは全日程を走って最も所要時間が少なかった選手が総合優勝となる競技。記録の集計は栄冠の行方を左右するだけに重要だ。さらには世界180カ国に放送されるだけに、実況者に瞬時に着順を提供するシステムも欠かせない。大会を支える公式タイムキーパー「ティソ社」の最新システムをチェックした。

ツール・ド・フランスのゴール地点には最新機材が多数設置されている

大集団のゴールでも一瞬で順位を判別
各ステージのゴールタイムと着順は最先端の写真判定機・選手のフレームに搭載されたセンサーをゴールゲートの読み取り装置で収集し、各選手が何位で何秒でゴールしたのか、高精度にそして瞬時に判定する。このデータは世界各国のテレビ実況者の手元にすぐに表示されるようになっていて、暫定記録として生中継の実況コメントに活用できるようになっている。

選手の着順決定は連続画像を確認しながら審判と計測スタッフが協力して行う

記録の正確性を維持するために多くの最先端の技術システムを必ず2つ配置して、どちらかの不具合があった場合のバックアップ体制は欠かせない。電子計測と写真判定を併用するのも精度を高めるための技術だ。ゴールラインを通過した選手のフレームにつけられたトランスポンダーという機器から発信された信号をゴールラインの受信機読み取る。コンピュータシステム上に識別した選手の順位がリストアップされ、あっという間に選手の着順と所要時間が分かるという仕組みだ。

クロノポールはゴールの特等席だ

ただしこれは暫定順位。トランスポンダーが取りつけられているフレームの位置が選手によってまちまちだからだ。ルール上は前輪の先端がゴールラインを通過した順に順位が与えられる。そこで登場するのが写真判定機。ゴールラインを斜め上から撮影するカメラがあって、毎秒1万枚を連続撮影する。選手の着順はミリ単位で判別できるので、肉眼で判断できない接戦でも優劣が特定できるという。

毎秒1万枚の連続撮影が可能なカメラ

 
ゴール横のクロノポールで作業を進行
ステージ優勝や各賞の得点配分が関わる着順は、ゴール横に設営された「クロノポール」と呼ばれるブースで8人の計測スタッフが管理。自転車競技のコミッセール(審判)と共同で確認しながら最終的な着順を決定していく。大勢に影響のない大集団中盤以降の着順はセンサーによって自動判定。これによって極めて短時間で正式記録が全世界に配信されるというわけ。

ゴールタイムは1000分の1秒まで計測されるが、自転車競技ルールによってコンマ以下のタイムは切り捨て。そして同じ集団でゴールした選手は先頭選手のタイムがすべての選手に与えられるという自転車競技の特性もある。最終的には人間が成績を確定させるのだが、最新システムがあるからこそ、全日程にわたって滞ることもなく成績が発表されていく。

ゴール横のクロノポールで8人の計測スタッフが働く

タイムトライアルの際は有力選手のマシンにトランスポンダーを搭載。途中計測ポイントだけでなく、コース途中の通過ラップをすべて取得することで、例えば総合1位と2位のタイム差の変化を生中継の画面上に表示することが可能に。そんな最新システムがあるから、視聴者は刻々と変わるタイム差にハラハラできるのだ。

計測スタッフの実働時間は1日なんと16時間。中間スプリントポイントの計測もあり、ゴール班とは別の動きをする。3週間以上にわたって3500kmの旅をしながら時間を記録し続けるという、重要でありハードな業務だ。沿道のファンやテレビの前の視聴者、SNSでレース展開をチェックする人たちのために、選手とともにフランス一周の旅を続けていく。

公式タイムキーパーが集計したデータはテレビ各社に瞬時に情報提供する

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