フルームがモンテゾンコランでイェーツの猛追を振り切る…ジロ・デ・イタリア第14ステージ

第101回ジロ・デ・イタリアは5月19日、サンビートアルタリアメント〜モンテゾンコラン間の186kmで第14ステージが行われ、最大勾配23%という激坂で知られるゾンコラン山で、これまで総合タイムで3分20秒遅れていたクリストファー・フルーム(英国、スカイ)が残り4.3kmで先頭に立ち、ゴールまで逃げ切って初勝利。首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)はフルームからわずか6秒後にゴールし、マリアローザを堅持しただけでなく総合2位トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)との差を47秒から1分24秒に広げた。

フルームを追いかけるマリアローザのイェーツ。ジロ・デ・イタリア第14ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

ロイヤルウェディングの日に英国勢がワンツーフィニッシュ。ただし2人がライバル同士だ。ジロ・デ・イタリアで初勝利したフルームはツール・ド・フランス7勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ5勝と合わせてすべてのグランツールで区間勝利したことになる。図らずも今季初勝利。フルームはこれで総合12位から5位への急浮上したが、首位イェーツとの差はまだ3分10秒もある。

ゾンコランを先頭で上るクリストファー・フルーム © LUCA BETTINI /LaPresse
ジロ・デ・イタリア第14ステージ、フルームが単独でゴールを目指し、これをイェーツが追う ©Fabio Ferrari – LaPresse
マリアローザのサイモン・イェーツ。ジロ・デ・イタリア第14ステージ ©Getty-TDW/LaPresse

「序盤戦からタフな戦いを強いられてきたが、今日優勝できてとてもうれしい。サイモンは信じられないくらいに強くて、ボクに追いついてきてふるい落とされるのではと怖かった」とフルーム。
「イタリアのシンボル的な峠であるゾンコランで区間優勝できたことをうれしく思う。観客もすばらしくて、ボクを応援してくれたすべての人にグラッツィエミッレ!と感謝したい」

ジロ・デ・イタリア第14ステージのゾンコランで逃げるフルーム © Marco Alpozzi – LaPresse
ジロ・デ・イタリア第14ステージを制したフルーム。後方にマリアローザのイェーツ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「ステージ優勝するためにフルームを追いかけたが、最後はかなわなかった。それでも総合成績の点ではとてもいいステージになった」とイェーツ。
「フルームは強力な加速力を見せつけた。届かなかったがそれはそれでオーケーだ。ベストを尽くしたから」

ジロ・デ・イタリア第14ステージを制したフルーム © Marco Alpozzi – LaPresse

●ダイジェスト動画

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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