「金が取れない悔しさもある」世界選手権ケイリン2位の新田祐大

2019UCIトラック世界選手権の男子ケイリンが2月28日にポーランドのプルシュクフで開催され、競輪選手の新田祐大が2位になった。

マタイス・ブフリ(右)がトラック世界選手権のケイリンで優勝。新田祐大(左)が2位に ©2019 JCF

自転車競技トラック種目の世界チャンピオンを決める大会が2月27日から3月3日にかけてポーランドのプルシュクフで行われていて、大会2日目の28日に行われた男子ケイリンで新田が銀メダルを獲得。同種目で日本勢がメダルを獲得するのは2018年2位の河端朋之に続き2年連続。河端は準々決勝で降格により敗退して16位、ワールドカップで優勝している脇本雄太は8位となった。

大会前の時点で世界ランキングが国別で1位、個人で河端が1位、脇本が2位につけ、メダル獲得が期待されていた同種目。同10位の新田は1回戦から着実に上位に入り決勝へ進出。決勝では、前日のチームスプリントで圧倒的なスピードを見せたオランダのブフリを最後追い詰めるもわずかに届かず銀メダルとなった。

金メダルには届かなかったが、2年連続の世界選手権同種目メダルは新田のみならず日本勢の底力を世界に示した。

マタイス・ブフリが2019トラック世界選手権のケイリンで優勝。左が2位新田祐大、右が3位シュテファン・ベティヒャー ©2019 JCF

新田祐大のコメント
「銀メダルの喜びと悔しさが半々。すごく苦しい練習で追い込んでいるのに金が取れない悔しさがあり、それは金メダルが取れた時に報われると思う。残り半周で(優勝した)ブフリが先頭に立った時に様子をうかがわずに踏み込むべきだった。昨年、河端さんがメダルを取った時に見ていた側で、チームメイトがメダルを取って力を証明してくれてうれしい反面、自分がその立場にあったら金メダルが取れただろうかと思い、そのために日々の練習を欠かすことなく集中して、そしてなにが大切なのか感じながら練習してきたことでここまでこられた」