バルベルデがトーマスを制してツール・ド・フランスさいたま初優勝

6回目の開催となるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが11月4日(日)、さいたま新都心駅周辺の特設コースで開催され、世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が2018ツール・ド・フランス総合優勝者ゲラント・トーマス(英国、スカイ)を制して初優勝した。3位に新城幸也(バーレーン・メリダ)。

最終周回にトーマス、新城幸也、バルベルデがアタックしてゴールを目指す © Yuzuru SUNADA

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを制したアレハンドロ・バルベルデを中央に、左が2位ゲラント・トーマス、右が3位新城幸也 © letour.fr

メインレースの前に開催されたスプリントレースはカチューシャ・アルペシンのマルセル・キッテル(ドイツ)が2年連続で優勝した。

マルセル・キッテルが2年連続でスプリントレースを制す © Yuzuru SUNADA

欧州チャンピオンのトレンティン、パリを制したクリストフ、世界チャンピオンのバルベルデ、清水勇人さいたま市長、マイヨジョーヌのトーマス、キッテル、ニーバリ © Yuzuru SUNADA

レースは終盤、別府史之(トレック・セガフレード)やビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)を含めた選手が集団から抜け出した。激しいアタック合戦の末、トーマスとバルベルデが抜け出したが、ニーバリが遅れ気味だった新城を引き連れて追走。最終周回はバルベルデ、トーマス、新城の3選手に優勝争いが絞り込まれた。

新城は最終周回に入ってアタックするが、2人が追撃。最後はバルベルデとトーマスのゴール勝負となり、バルベルデが先着した。

新城幸也が鷹匠に挑戦 © Yuzuru SUNADA

欧州チャンピオンのトレンティンが先頭を突っ走る © Yuzuru SUNADA
マイヨジョーヌのゲラント・トーマスが積極果敢な走りを見せた © Yuzuru SUNADA
アルカンシエルを着用したバルベルデがマイヨジョーヌのトーマスを制した © Yuzuru SUNADA

アレハンドロ・バルベルデのコメント
「今日の勝利をとてもうれしく思うし、日本のファンと共有できてうれしい。これだけ多くの人たちが集まったことに驚いたが、その声援に励まされました。東京五輪まで2年あるが、弾みになったと思う。アリガトウ!」

ゲラント・トーマスのコメント
「なかなかきついレースでした。前半はついていくことを重視して、後半にスパートをかけるように考えていて、想定通りにレースができたと思います。レースの雰囲気もよく、楽しかったです」

新城幸也のコメント
「今年もさいたまクリテリウムに来られて、清水勇人市長にも感謝しています。さいたまの表彰台は初めてでした。別府選手がいつもいい位置にいて、ニーバリも助けてくれて、勝たなきゃいけないという責任感を持って走っていました」

マルセル・キッテルのコメント
「とてもいい気分です。今年もさいたまで楽しい時間を過ごすことができました。その中で勝てたのはいい経験だったし、うれしく思います。毎年来る度にいい雰囲気だなと感じていますし、日本のファンが大好きです」

別府史之のコメント
「今年もすごい盛り上がっていましたし、いい走りができてよかったです。今シーズンはアジアツアーランキング2位と、来年の弾みになったと思います。来季はオリンピック選考も絡むので集中して臨みたいです」

●クリテリウムメインレース結果
優勝 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)
2位 ゲラント・トーマス(スカイ)
3位 新城幸也(ツール・ド・フランスジャパンチーム)
ポイント賞 アレクサンドル・クリストフ(UAEエミレーツ)
山岳賞 ビンチェンツォ・ニーバリ(バーレーン・メリダ)
敢闘賞 マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)
新人賞 横山航太(シマノレーシング)
日本総合1位 マトリックスパワータグ
総合1位チーム ツール・ド・フランスジャパンチーム

予選会から勝ち上がった地元サイタマプロジェクトの藤田涼平がトップタイム © Saitama City

●チームタイムトライアルレース
優勝 スペシャルチームジャパンforさいたま
●スプリントレース
優勝 マルセル・キッテル(カチューシャ・アルペシン)

ツール・ド・フランスの人気者、悪魔おじさんが弟子を引き連れて日本でも大暴れ! © Yuzuru SUNADA

アレハンドロ・バルベルデが2018最優秀自転車選手賞のベロドールを初受賞

スペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が2018年の自転車最優秀選手として「ベロドール」を初めて受賞した。38歳で世界選手権ロードを初めて制したのをはじめ、ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャで積極果敢な走りを見せた。

アルカンシエルを着用したアレハンドロ・バルベルデ © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

ベロドール(Vélo d’Or)。ベロは自転車、オールは金という意味のフランス語で、直訳すれば「金の自転車」。サッカーの「バロンドール」がフランスのサッカー専門誌「フットボール」が企画した最優秀選手賞であることは知られているが、「ベロドール」は自転車専門誌「ベロマガジン」の企画。そしてこの両誌はフランスのメディアグループ「ASO」が発売元となる。

ASOはツール・ド・フランス主催組織であり、ブエルタ・ア・エスパーニャの運営にも参画する。そのためベロドール賞をツール・ド・フランス総合優勝者が受賞することが多いのだが、バルベルデに限ってはグランツールでの総合優勝争いから世界チャンピオンを目指す戦いまで常にキーとなる選手で居続け、だれも異論は唱えない。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージを走るバルベルデ © Luis Ángel Gómez

同賞は1992年に始まったが、それ以前にも同じような最優秀選手賞は存在した。「シュペールプレスティージュ・ペルノー」という名称で、1958年から1988年までシーズン最優秀選手を選出して表彰した。ペルノーはパスティス酒のメーカーで、スポーツイベントに酒造会社が協賛できなくなったことで同賞も消滅。その後はUCI(国際自転車競技連合)がロードレースW杯の総合優勝者を最優秀選手とした時代があり、現在のベロドールにいたる。また1958年をさかのぼればツール・ド・フランス創始者のアンリ・デグランジュの名前を冠した最優秀賞もあった。

アルカンシエルのアレハンドロ・バルベルデ © LaPresse -GM D’Alberto

過去のベロドール受賞者
1992 ミゲール・インデュライン(スペイン)
1993 ミゲール・インデュライン(スペイン)②
1994 トニー・ロミンゲル(スイス)
1995 ローラン・ジャラベール(フランス)
1996 ヨハン・ムセウ(ベルギー)
1997 ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)
1998 マルコ・パンターニ(イタリア)
2002 マリオ・チポッリーニ(イタリア)
2005 トム・ボーネン(ベルギー)
2006 パオロ・ベッティーニ(イタリア)
2007 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2008 アルベルト・コンタドール(スペイン)②
2009 アルベルト・コンタドール(スペイン)③
2010 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
2011 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
2012 ブラッドリー・ウィギンス(英国)
2013 クリストファー・フルーム(英国)
2014 アルベルト・コンタドール(スペイン)④
2015 クリストファー・フルーム(英国)②
2016 ペテル・サガン(スロバキア)
2017 クリストファー・フルーム(英国)③
2018 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
1999、2000、2001、2003、2004受賞のランス・アームストロングは薬物使用のためはく奪。丸囲み数字は複数受賞数

アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)

アレハンドロ・バルベルデがアルカンシエルをお披露目…ミラノ〜トリノ

世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が10月10日にイタリアで開催されたミラノ〜トリノで、世界チャンピオンが着用する5色の虹色ジャージ、アルカンシエルを着用して登場した。

アルカンシエルで登場したアレハンドロ・バルベルデ © LaPresse

ミラノ〜トリノは1872年に第1回大会が開催された伝統レースで、国際大会としては最古のレースだと主催者はアピール。2018年大会は10月10日開催で、世界チャンピオンのバルベルデをはじめ、ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ)、ジャンニ・モスコン(スカイ)、ティボー・ピノ(グルパマFDJ)、アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)、ダニエル・マーティンとファビオ・アルー(UAEエミレーツ)らが参戦する。

10月10日のミラノ〜トリノにアルカンシエルで登場した世界チャンピオン、アレハンドロ・バルベルデ © LaPresse
ミラノ〜トリノに登場したティボー・ピノ(左) © LaPresse
ミラノ〜トリノに出場するファビオ・アルー(左)とダニエル・マーティン © LaPresse – Fabio Ferrari
10月10日、ミラノ〜トリノがスタート © LaPresse

マイヨジョーヌのゲラント・トーマス、世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ、さいたま参戦

マイヨジョーヌのゲラント・トーマス(英国、スカイ)、世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が11月4日にさいたま新都心駅周辺で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに参戦。10月5日に主催者の発表があり、出場選手が明らかになった。

マイヨジョーヌを着用するゲラント・トーマス © ASO

2018年の第105回ツール・ド・フランスで初の総合優勝を達成したトーマスは初参戦となり、総合優勝者に贈られる黄色いリーダージャージ、マイヨジョーヌを着用して同大会を走ることになる。2014ツール・ド・フランスで総合優勝したビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)も来日。

アレハンドロ・バルベルデがアルカンシエルを着用して日本を走る © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

悲願の世界タイトルを獲得したばかりのバルベルデは2013年以来の参戦となるが、今回は世界チャンピオンの称号であるアルカンシエルを着用する。その年の世界チャンピオンが同大会に出場するのは2013年のルイ・コスタ(ポルトガル)、2016年のペテル・サガン(スロバキア)に続く3回目。2011年の世界選手権を制したマーク・カベンディッシュ(英国)、同2014年のミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)は2017年に参戦。さいたまを世界タイトルホルダーが疾走するのは珍しいことではない。

2014ツール・ド・フランスで総合優勝したビンチェンツォ・ニーバリ © ASO
カチューシャ・アルペシンのマルセル・キッテル © ASO
2018ツール・ド・フランス最終日のシャンゼリゼを制したアレクサンドル・クリストフ © ASO

アルベルト・コンタドール(スペイン)は大会アンバサダーとして選手団に加わって来日する。

海外招へい選手
●スカイ(英国)
ゲラント・トーマス Geraint THOMAS(英国)
イアン・スタナード Ian STANNARD(英国)
ワウテル・ポエルス Wouter POELS(オランダ)
ヨナタン・カストロビエホ Jonathan CASTROVIEJO(スペイン)

●カチューシャ・アルペシン(スイス)
マルセル・キッテル Marcel KITTEL(ドイツ)
リック・ツァベル Rick ZABEL(ドイツ)
ニルス・ポリッツ Nils POLITT(ドイツ)
マルコ・ハラー Marco HALLER(オーストリア)

●モビスター(スペイン)
アレハンドロ・バルベルデ Alejandro VALVERDE(スペイン)
イマノル・エルビーティ Imanol ERVITI(スペイン)
ルーベン・フェルナンデス Ruben FERNANDEZ(スペイン)
アントニオ・ペドレロ Antonio PEDRERO(スペイン)

●バーレーン・メリダ(バーレーン)
ビンチェンツォ・ニーバリ Vincenzo NIBALI(イタリア)
アントニオ・ニーバリ Antonio NIBALI(イタリア)
フランコ・ペッリツォッティ Franco PELLIZOTTI(イタリア)
マテイ・モホリッチ Matej MOHORIČ(スロベニア)

●ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
マッテオ・トレンティン Matteo TRENTIN(イタリア)
ダミアン・ホーゾン Damien HOWSON(オーストラリア)
カルロス・ベロナ Carlos VERONA(スペイン)
ルカ・メツゲッツ Luka MEZGEC(スロベニア)

●UAEエミレーツ(UAE)
アレクサンドル・クリストフ Alexander KRISTOFF(ノルウェー)
マルコ・マルカート Marco MARCATO(イタリア)
スベンエリック・ビストラム Sven Erik BYSTRØM(ノルウェー)
ベガールドステイク・ラエンゲン Vegard Stake LAENGEN(ノルウェー)

●ツール・ド・フランスジャパン
別府 史之 Fumiyuki BEPPU(トレック・セガフレード)
新城 幸也 Yukiya ARASHIRO(バーレーン・メリダ)

国内招へい選手
●スペシャルチームジャパンforさいたま
窪木 一茂 Kazushige KUBOKI(ブリヂストンサイクリング)
橋本 英也 Eiya HASHIMOTO(ブリヂストンサイクリング)
石上 優大 Masahiro ISHIGAMI(アーベーセー・エクサンプロバンス)
松田 祥位 Shoi MATSUDA(エカーズ)

●キナンサイクリング
山本 元喜 Genki YAMAMOTO
雨乞 竜己 Tatsuki AMAGOI
中西 健児 Kenji NAKANISHI

●宇都宮ブリッツェン
鈴木 譲 Yuzuru SUZUKI
飯野 智行 Tomoyuki IINO
馬渡 伸弥 Shinya MAWATARI
小野寺 玲 Rei ONODERA

●マトリックスパワータグ
佐野 淳哉J unya SANO
アイラン・フェルナンデスカサソラ Airan FERNANDEZ CASASOLA
向川 尚樹 Naoki MUKAIGAWA
安原 大貴 Daiki YASUHARA

●シマノレーシング
入部 正太朗 Shotaro IRIBE
木村 圭佑 Keisuke KIMURA
黒枝 咲哉 Saya KUROEDA
横山 航太 Kota YOKOYAMA

●チーム右京
畑中 勇介 Yusuke HATANAKA
平井 栄一 Eiichi HIRAI
吉岡 直哉 Naoya YOSHIOKA
横塚 浩平 Kohei YOKOTSUKA

●NIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ
中根 英登 Hideto NAKANE
初山 翔 Sho HATSUYAMA
吉田 隼人 Hayato YOSHIDA
西村 大輝 Hiroki NISHIMURA

女子選手、男子ジュニア選手
唐見 実世子 Miyoko KARA MI(弱虫ペダルサイクリング)
上野 みなみ Minami UWANO(シエルブルー鹿屋)
成海 綾香 Ayaka NARUMI(鹿児島・南大隅高)
渡部 春雅 Kasuga WATABE(東京・駒澤大高)
山本 哲央 Tetsuo YAMAMOTO(山梨・韮崎高)
伊藤 旭 Asahi ITO(熊本・九州学院高)
津田 悠義 Yugi TSUDA(エカーズ)

パラサイクリング選手
野口 佳子 Keiko NOGUCHI(自転車・WC2カテゴリー)
藤井 美穂 Miho FUJII(自転車・WC2カテゴリー)
川本 翔大 Shota KAWAMOTO(自転車・MC2カテゴリー)
島田 一彦 Kazuhiko SHIMADA(ハンドバイク・H4カテゴリー)
福井 万葉 Kazuha FUKUI(トライシクル・T2カテゴリー)
木村 和平 Kazuhei KIMURA(タンデム自転車・MB)
倉林 巧和 Takuto KURABAYASHI(パイロット)
山口 乃愛 Noa YAMAGUCHI(タンデム自転車・WB)
寺井 えりか Erika TERAI(パイロット)

アマチュア選手
藤田 涼平 Ryohei FUJITA(サイタマサイクルプロジェクト)
田上 萌々子 Momoko TANOUE(ブラウ・ブリッツェン)
氏原 真之介 Shinnosuke UJIHARA(埼玉・浦和北高)

アレハンドロ・バルベルデが世界チャンピオン…7度目の表彰台で初めて中央に

オーストリアのチロル地方にあるインスブルックで開催されてきた世界選手権ロードは最終日となる9月30日、エリート男子ロードが行われ、38歳のアレハンドロ・バルベルデが4人のゴール勝負を制して初優勝。2位はフランスのロマン・バルデ、3位はカナダのマイケル・ウッズ、4位はオランダのトム・デュムラン。

アレハンドロ・バルベルデが7度目の表彰台にして初めてど真ん中に © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

バルベルデはこれまでの世界選手権で2003年と2005年に2位、2006・2012・2013・2014年に3位と6回も表彰台に上りながら世界チャンピオンの称号である5色の虹色ジャージ「アルカンシエル」まであと一歩だった。最終周回の激坂でバルデとウッズとともに抜け出したバルベルデは、ゴール手前でデュムランに追いつかれ、4人のゴールスプリント勝負となったが、この中では最も爆発力を持つバルベルデがトップフィニッシュした。

世界選手権エリート男子ロード © Dario Belingheri/BettiniPhoto

これまでの最年長優勝者は38歳8カ月29日のヨープ・ズートメルク(オランダ)で、38歳5カ月10日のバルベルデは歴代2位。大会4連覇を目指したスロベニアのペテル・サガンはレース中盤に遅れてリタイア。日本から唯一参加の中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)は途中リタイア。

ベガールステイク・ラエンゲン(先頭)とキャスパー・アスグリーンが序盤から終盤までトップを激走 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto
世界選手権エリート男子ロード © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

「世界選手権とツール・ド・フランスで優勝することが夢だった。ツール・ド・フランスはうまくいかなかったが、ボクはついに世界チャンピオンになった。レースに勝った後に叫んだのは初めてじゃないけど、虹色のジャージを手に入れることができなくて何度も落胆したので、これまでで一番感情的になってしまった」とバルベルデ。
「気象状況、チーム戦略、レース展開。すべて私にとって絶好のものとなり、今日の夢を実現する要因になった。チロルの幻想的な群衆もモチベーションとなった。大勢の熱狂的な観客のなかで走るのは本当に感動的だった」

世界選手権エリート男子ロード © Dario Belingheri/BettiniPhoto

「2番手か3番手の位置でスプリントを始めたが、もう後続のことを気にしていたらこの勝負には勝てないと割り切った。トム・デュムランが追いついてきて、これで4人になったと思ったとき、このなかの1人はメダルを獲得できないと思った。残り350mからスプリントを始めたけど、それはボクにとって完ぺきな距離だった」

「これまでの世界チャンピオンのなかで2番目に年長者だとはあとで聞いたが、年長サイクリストだって勝つことができることを意味する。秋のイルロンバルディアがアルカンシエルを着用する最初のレースになると思う」

左からロマン・バルデ、アレハンドロ・バルベルデ、マイケル・ウッズが最後の坂を登る © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto
アレハンドロ・バルベルデが4人のゴール勝負を制した。右が2位ロマン・バルデ、左が3位マイケル・ウッズ、背後に4位トム・デュムラン © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto
アルカンシエルを着たアレハンドロ・バルベルデを中央に左が2位ロマン・バルデ、右が3位マイケル・ウッズ © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

日本選手の成績
●エリート男子ロード
中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)途中棄権
●エリート女子ロード
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)79位
金子広美(イナーメ信濃山形)途中棄権
唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)途中棄権
●U23男子ロード
石上優大(EQADS)途中棄権
大前翔(慶應義塾大)途中棄権
山本大喜(キナンサイクリング)途中棄権
松田祥位(EQADS)途中棄権
渡辺歩(GSCブラニャック)途中棄権
●ジュニア男子ロード
小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン)51位
日野泰静(愛媛・松山城南高)途中棄権
馬越裕之(奈良・榛生昇陽高)途中棄権
福田圭晃(神奈川・横浜高)途中棄権
香山飛龍(神奈川・横浜高)途中棄権
●ジュニア女子ロード
川口うらら(兵庫・龍野高)23位
中冨尚子(京都産業大)87位
●エリート女子タイムトライアル
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)29位
●U23男子タイムトライアル
松田祥位(EQADS)47位
山本大喜(キナンサイクリング)49位
●ジュニア男子タイムトライアル
日野泰静(愛媛・松山城南高)58位
馬越裕之(奈良・榛生昇陽高)61位

4連覇はならなかったペテル・サガンがアレハンドロ・バルベルデを祝福 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

●世界選手権ロード関連ニュースまとめサイト

●世界選手権ロードの結果
9月23日(日) UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日) UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月) ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月) U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火) ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火) エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水) エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木) ジュニア女子ロードレース
9月27日(木) ジュニア男子ロードレース
9月28日(金) U23男子ロードレース
9月29日(土) エリート女子ロードレース
9月30日(日) エリート男子ロードレース

美しいチロル地方を走る © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

バルベルデがサガンを制してブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ優勝

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月1日(土)、リナレス~アルマデン間の195.1kmで第8ステージが行われ、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)が世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を制して、今大会2勝目、大会通算11勝目を飾った。

バルベルデ(右)がサガンを制してステージ通算11勝目 © Luis Ángel Gómez

総合成績ではグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が首位を守った。37秒差の総合2位にはバルベルデが浮上して、今大会最初の本格的山岳区間となる第9ステージに挑むことになった。

気温40度という灼熱の暑さのなか、カチューシャ・アルペシンのティアゴ・マシャド(ポルトガル)ら3選手がアタックして、後続集団に10分以上の差をつけた。ただし総合成績では大きく遅れている選手たちだけにメイン集団は終盤まで追撃することなく、残り6kmでこの逃げを吸収。最後の500mは上りとなり、こういったコースを得意とするサガンがスパートしたが、バルベルデが追走してフィニッシュライン手前で逆転した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ © Luis Ángel Gómez

「ボクもアップヒルフィニッシュは得意だから、チームが完ぺきに引っ張ってくれた。強敵のサガンの後ろにつけてスパートのタイミングをうかがっていて、唯一心配だったのは前方をふさがれて抜け出せなくなることだった。右から抜こうとしたが、左の他選手が加速したので、ちょっとこれは賭けだったけどそれに反応したら前が開けた」とバルベルデ。

「こんなフィニッシュでサガンに勝ったことはとてもモチベーションになる。調子がいい証拠だ。明日の山岳ステージでボクやチームメートのナイロ・キンタナにどんなことが起こるか見てみたい。ボクは絶好調で、しかもなんのプレッシャーもない」

マイヨロホを守ったモラール © Luis Ángel Gómez

「昨日までの2日間より楽だったけど、最後はとてもキツかった。でもいいポジションにいたので、タイムを失うことなくゴールできた」とリーダージャージのマイヨロホを守ったモラール。
「バルベルデの走りはとてもよく、明日の山岳でこのポジションを守るのはとても難しい。ゴールまで続く峠をボクは一度も走ったことがないし、4000mもの獲得標高があるコースだから、そのふもとまでに疲労してしまうだろう。どんな結末になるのかな」

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト
⚫最新ニュースへ

バルベルデがアブダビツアー最終ステージで逆転優勝【動画】

UAEで開催されてきた5日間のステージレース、第4回アブダビツアーは最終日となる2月25日、大会唯一の山岳区間で第5ステージを行い、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)がステージ勝利。総合成績でBMCのローアン・デニス(オーストラリア)を逆転して優勝した。同大会は中東で開催される唯一のワールドツアーレース。

アブダビツアー第5ステージを制したアレハンドロ・バルベルデ

この日のレースは終盤に山岳コースに突入し、ゴールは峠の頂上に設定されていた。上りになってアスタナのミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア)がアタックすると、これに着いていけたのはバルベルデのみ。最後は2人のゴール勝負を制したバルベルデがステージ優勝。ロペスはタイム差なしの2着だったが、前日の個人タイムトライアルで好記録を出していたバルベルデが総合優勝した。

アブダビツアー第5ステージ

アブダビツアー第5ステージは大会唯一の山岳コースで行われた ©Foto LaPresse – Fabio Ferrari

「ワールドツアーレースで優勝できて光栄だ」とバルベルデ。
「ロペスは優勝争いのキーになる選手だと感じていたし、チームは異なるが彼の若さと才能を利用すればボクの総合優勝を助けてくれると見抜いていた」

「開幕レースで勝つことはそのシーズンを占う意味で極めて重なことなんだ。だからボクのモチベーションは高かった。現地入りしてからは3日間にわたってこの山岳コースで練習して、どこでアタックしたらいいかも心得ていたのでアドバンテージがあった。ヨーロッパ以外の素晴らしい地で優勝できたのはとても意味がある」

ロペスは総合3位と新人賞を獲得。
「チームの組織力に援護されて優勝をねらったけど、バルベルデはスゴい実績を持ったチャンピオンだ。後ろからバルベルデが追いついてくるのを待って一緒にゴールまで上ることを選択した。ゴール勝負で勝つことは無理だとは分かっていたので、この成績で満足している」

アブダビツアー第5ステージでアタックしたミゲールアンヘル・ロペス(先頭)とアレハンドロ・バルベルデ(中央)
アブダビツアーで総合優勝したアレハンドロ・バルベルデ(中央)
アブダビツアー第5ステージ ©LaPresse – Massimo Paolone
アレハンドロ・バルベルデがアブダビツアーで総合優勝

●関連ニュース

アブダビツアー第4ステージ…デニスが最速ラップで首位へ【動画】

●最新ニュースへ