新城幸也の僚友トゥーンス首位…ブエルタ・ア・エスパーニャ

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月29日(木)、モラデルビエロス〜アレスデルマエストラト間の198.9kmで第6ステージが行われ、11選手が5分以上の逃げを決め、その中からコフィディスのヘスス・エラダ(スペイン)がゴールまでの上りで抜け出して初優勝。前日は同チームの兄ホセが競り負けたが、弟がリベンジした。

第6ステージで先行するトゥーンスら第1集団 ©Photogómez Sport

「この日のステージはスタート地点もゴールの上りもよく知っているので、ステージ優勝だけをねらっていた。前日に勝利までもう少しだった兄のために勝ててよかった。ボクたちの家族やスポンサーのことを考えたらなおさらほしかったステージ勝利だ」とヘスス・エラダ。

「最後にトゥーンスと2人だけになったが、トゥーンスが加速したときに彼のホイールについていってスプリントのためのパワーをセーブした。ステージ優勝もリーダージャージ獲得もどちらも美しい。グランツールで初優勝するという目標を達成できてとてもうれしい」

ヘスス・エラダが第6ステージで優勝 ©Photogómez Sport
前日の敢闘賞はこの日の勝者の兄ホセ・エラダ ©Photogómez Sport

総合成績では、7秒遅れの区間2位でゴールしたバーレーン・メリダのディラン・トゥーンス(ベルギー)が一躍首位に。

「ブエルタ・ア・エスパーニャの開幕前からマイヨロホのことを考えていた。ステージ優勝も総合1位も取れればよかったが、一緒にゴールを目指した選手が強かったのは不運で、マイヨロホを着ることに満足している」とトゥーンス。

「明日からの山岳ステージでこのジャージをどうやって守るかは考えなければならない。総合的に強い選手がたくさんいるのはこれまでの走りでよく知っているからね」

チーム発足以来初めて三大大会のリーダージャージーを獲得し、チームメートの新城幸也も翌ステージからはトゥーンスの首位を守るためのアシスト役として意欲を見せた。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ ©Photogómez Sport

首位を陥落したアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)だが1分遅れの総合3位に踏みとどまり、「この時点でリーダージャージーを譲ることは悪いことじゃない。明日からは本格的な山岳に突入するし、このブエルタ・ア・エスパーニャはまだ過酷なレースが残っている。いずれにしてもボクたちはとても好調でいることが重要だ」とコメント。

EFエデュケーションファーストのティージェイ・バンガーデレンはレース復帰し最下位でゴール ©Photogómez Sport
マイヨロホのロペスを守るアスタナ勢 ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・メリダ)
マイヨベルデ(ポイント賞)サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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