パリ五輪自転車競技トラック代表に男子7選手、女子6選手

第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の自転車競技トラック種目日本代表選手が5月22日に日本自転車競技連盟から発表された。

パリ五輪トラック競技が行われるサンカンタン・アン・イブリーヌのベロドロームナシオナル ©Paris 2024
男子女子
今村 駿介池田 瑞紀
太田 海也内野 艶和
小原 佑太太田 りゆ
窪木 一茂垣田 真穂
長迫 吉拓梶原 悠未
中野 慎詞佐藤 水菜
橋本 英也
リザーブ(フランス同行)
松田 祥位梅川 風子
リザーブ(フランス同行なし)
山﨑 賢人

トラック中距離女子

内野艶和 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
垣田真穂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
池田瑞紀 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
梶原悠未 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離女子

佐藤水菜 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田りゆ ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック中距離男子

橋本英也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
窪木一茂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
今村駿介 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離男子

小原佑太 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
中野慎詞 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田海也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
長迫吉拓 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行)

梅川風子 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
松田祥位 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行なし)

山崎賢人 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

垣田真穂が個人パシュートでもアジア女王…池田瑞紀スクラッチ3位

インドで開催されている2024トラックアジア選手権大会は3日目の2月23日、女子個人パシュートが行われ、日本の垣田真穂(楽天Kドリームス/早稲田大)が優勝した。垣田はチームパシュートとの2冠。予選を2位で通過し、最後までスピードをキープして食い下がる中国を振り切った。

垣田真穂が2024アジア選手権女子個人パシュート優勝。チームパシュートとの2冠 ©日本自転車競技連盟

女子スクラッチは池田瑞紀(楽天Kドリームス/早稲田大)が3位。男子個人パシュートは松田祥位(ブリヂストンサイクリング)が優勝した。

2024アジア選手権女子個人パシュートを制した垣田真穂 ©日本自転車競技連盟
2024アジア選手権女子スクラッチで池田瑞紀が3位 ©日本自転車競技連盟
2024アジア選手権男子個人パシュートで松田祥位が優勝 ©日本自転車競技連盟

チームパシュートで日本勢は男女とも金【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-3となる9月27日、トラックで男女のチームパシュートが行われ、日本勢は梶原悠未、垣田真穂、内野艶和、池田瑞紀で臨んだ女子、松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹で臨んだ男子ともに1-2決定戦で中国を逆転で制して優勝した。

アジア競技大会トラック女子チームパシュートで優勝した、左から垣田真穂、内野艶和、梶原悠未、池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟

【男子チームパシュート(1-2決定戦)】4km(250mx16周)

レース前半は中国に先行を許すも、後半に逆転した日本は、じわじわとその差を広げ、大会記録となる3分52秒757で優勝した。

2023アジア競技大会トラック男子チームパシュートで日本チームが優勝 ©日本自転車競技連盟

橋本英也のコメント
「勝ててよかったです、最高です。チームメイトそれぞれがベストのパフォーマンスを出すことができて、本当によかったです。オリンピックを目指す立場では、アジア大会を勝つのは当然というところで、取りこぼさずにしっかり勝ち切れました。パリオリンピックを目指せる環境を作ってもらえるのは、みなさんのお陰。来年のオリンピック、その先の自転車界のためにも、これからも頑張って行きます」

【女子チームパシュート(1-2決定戦)】4km(250mx16周)

ラップごとに一進一退の攻防となる中、レース後半には中国優勢の展開で迎えた最終ラップで見事な逆転劇を演じた日本が、大会記録を更新する4分21秒224で優勝した。

2023アジア競技大会トラック女子チームパシュートで日本チームが優勝 ©日本自転車競技連盟

梶原悠未のコメント
「勝ててよかったです、ホッとしました。才能のある、高いモチベーションを持った若い選手が入って来てくれて、日本代表全体のレベルを上げることができたので勝つことができたと思います。この勢いで、パリオリンピックに向けてみんなで頑張っていきたいと思います。オムニアムでも、金メダル獲得に向けて頑張ります」

内野艶和のコメント
「今日は、接戦でしたが勝てて本当によかったです。この後、マディソンも控えていますので、また勝てるように頑張ります」

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

松田祥位がブリヂストンサイクリングに…パリ五輪目指す

松田祥位が2022年からチームブリヂストンサイクリングに加入した。チーム体制は、パリ 2024大会までのワールドワイドパートナーとして、2022年シーズンに向けたチーム力強化に加え、2024年も視野に入れた選手の育成も行うべく、新たな若手選手をチームに迎えた。

松田祥位

チームを運営するブリヂストンサイクルは2022年も引き続き、自転車競技アスリート、トライアスリート、パラトライアスリートへの幅広いサ ポートも行っていく。

「チームパシュート、個人パシュートでオリンピックおよび世界選手権でメダルを取ることを抱負に2022年この恵まれた環境で活動できることや、手を差し伸べていただいたことに感謝しています」と松田。

「海外でロード活動してきた走りや考えをトラック競技に活かすことで、チームに貢献し、記録を作っていきます。 この選手みたいになりたい!と言ってもらえるように 、自転車選手としても人としても成長し、自転車のよさやチームのかっこよさが少しでもみなさんに伝えられるように切磋琢磨していきます。よろしくお願いします」

クロノ・シャテルロデで松田祥位が優勝

宮崎景涼監督コメント
「2021年は東京2020オリンピックが開催され、2名の選手を輩出することができました。また、若い選手たちの成長も著しく、国内ロードレースでは多くの勝利を獲得することができました。そして、チームはすでに2024年のパリを目標に走りだしており、来年からは国別の出場枠争いもスタートします。2022年も国内ロードレースでは多くの勝利を目指すとともに、トラックレースで世界に向けて挑戦し続けてまいりますので、引き続きご声援のほどよろしくお願いします」

2022ブリヂストンサイクリング

●ブリヂストンサイクリングの選手名鑑

松田祥位がフランス伝統の個人タイムトライアル大会で優勝

フランスの個人タイムトライアルレース、クロノシャテルローが9月14日にフランス中西部のシャテルローで開催され、エキップアサダ選手発掘・強化チーム「EQADS(エカーズ)」に所属する松田祥位が優勝した。

クロノ・シャテルロデで松田祥位が優勝

松田祥位のコメント
去年も走ったことのあるコースなので不安要素は少なくスタートできた。前半のアップダウンの区間では得意分野を生かし、なるべく登りは惰性で踏みきり、スムーズに下りにつなげるということを意識して走った。
去年セーブしてしまった中盤の流れない平坦基調の登りは我慢して踏み、うまく乗り切ることができた。
後半の平坦では空気抵抗を意識し前の選手が見えていたので目標にして走り、スピードの出る下りと登り返しもうまくつなげられた。
風向きの影響なのか、思ったよりも平均速度が伸びず、課題のコーナーリングも速く抜けられなく、順位に対しては不安だったが、去年よりも25秒ほど速く走れて伝統のある大会で優勝できたのでよかった。あ

浅田顕監督のコメント
松田は3位入賞で大会関係者を驚かせた昨年に続いての参加。今年も同じコースだが昨年より風の影響が大きく、踏みどころが多く、終始スピード維持に苦労しているように見えたが、ゴールしてみると唯一の26分台。2位に26秒の差を付けての優勝となりコンディションの上昇を確認した。』

●エキップアサダの詳細サイト

ツール・ド・レスポワールで松田祥位が総合7位

U23日本代表の松田祥位(EQADS)が2月4日から9日までアフリカ大陸で行われたツール・ド・レスポワールで、2度のステージ入賞と総合7位の成績を修めた。その結果により、世界最大のU23大会出場権獲得に前進した。

ツール・ド・レスポワールのチームタイムトライアルを走る日本チーム

国別対抗のU23世界シリーズ「UCIネイションズカップ」の一戦、ツール・ド・レスポワール。2017年からUCI会長となったラパルティアン氏の肝入りで、アフリカ自転車界振興のために立ち上げられた大会だ。日本はもとより、欧州の常識さえも通用しない地での戦いは、選手たちを大きく成長させてくれる。

日本代表は冨尾大地、蠣崎優仁、石原悠希、渡邉歩、大前翔、松田祥位の布陣。松田は第2ステージと第5ステージで区間3位に入り、最終的に総合7位でフィニッシュ。日本に貴重なネイションズカップポイントをもたらし、U23版ツール・ド・フランスと呼ばれる「ツール・ド・ラヴニール(8月15〜25日)」への出場権獲得に大きく前進した。

第2ステージは前日のチームタイムトライアルで使われた9.1㎞の周回コースを10周するサーキットステージ。日本チームは個人総合成績で上位をねらう大前と松田をトップと0秒差でゴールさせることを目標とし、オプションとして集団スプリントになった場合は大前でステージ上位をねらう作戦でスタートした。

レースは気温35度の中、アフリカ勢のアタックがペースが繰り返された。中盤から11名が先行しチームからは石原が参加する。しかし石原はパンクのためメイングループに戻る。チームは先頭グループに参加していない他国とともに集団ペースを作りゴールを目指す。先行グループはゴール前1㎞で吸収され、大集団スプリント態勢になるが、危険回避の混戦の中、大前の牽引役だった松田が展開上そのまま3位になだれ込む結果となった。

そして第5ステージは日本CSC5kmサーキットを悪路にしたような厳しい周回コース。チームは総合9位につける松田の順位アップを目標にスタート。レースは序盤からアタック合戦でペースが上がり、集団も一気に40人程度に絞られる。チームからは松田と大前が残り、時折激しくなる展開に耐えながら終盤のアタックポイントを待つ。

中盤に単独で飛び出した2018年の同ステージ覇者のMUGISHA(ルアンダ)に対し、メイングループはステージ優勝を容認。エリトリアチームを中心にコントロールされながら進み最終回へ入る。ラスト5kmの登りで個人総合上位のエクアドル、エチオピア、松田がグループから抜け出しそのまま逃げ切り、松田は最終ステージを3位でゴール。個人総合も7位まで上昇させた。

今回、UCIネイションズカップポイントを15点獲得し、8月のU23版ツール・ド・フランス「ツール・ド・ラヴニール」への選出に向けて好スタートを切った。さらにはUCI世界ランキングポイントも23点獲得し、世界選手権U23参加枠獲得にも前進した。