佐藤水菜が女子ケイリン優勝、太田海也が男子スプリント2位

トラックネイションズカップ第1戦は最終日となる2月26日に女子ケイリンが行われ、佐藤水菜(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU神奈川)が優勝、梅川風子(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU 東京)が3位になった。男子スプリントでは太田海也(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU岡山)が2位になった。

トラック ネイションズカップ第1戦の女子ケイリンで佐藤水菜が優勝。左は2位マチルド・グロ、右は3位梅川風子 ©JCF

太田は予選の200mフライングで6位。1/16決勝、1/8決勝、準々決勝、準決勝と勝ち上がり、決勝へ。現世界チャンピオンのハリー・ラブレイセン(オランダ)との決勝となった太田は2本とも完敗したが、2位の表彰台に上った。

太田海也(左)がトラック ネイションズカップ第1戦の男子スプリントで2位。優勝は世界チャンピオンのハリー・ラブレイセン(中央) ©JCF

エベネプールがUAEツアーで総合優勝…7日間のステージレースでも強さを見せる

中東を舞台とした唯一のUCIワールドツアー大会、UAEツアーは最終日となる2月26日に第7ステージが行われ、世界チャンピオンのレムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が首位を守って初の総合優勝を遂げた。

エベネプール(左)とアダム・イェーツがゴールまでのラストバトル。UAEツアー第7ステージ ©LaPresse

最終ステージはUAEエミレーツのアダム・イェーツが独走勝利したが、エベネプールが10秒遅れの2位でゴールし、逆転を許さなかった。

UAEツアー第7ステージ ©LaPresse

「ジロ・デ・イタリアまでに改善の余地がある」エベネプール

「ジェベル・ハフィートの下から上まですべて全力疾走のオールアウトだった」とエベネプール。

「今年はあまりクライミングトレーニングをしていなかったので、自分のパフォーマンスに満足している。このレースに勝つとは思わなかった。いい結果が出たが、1分差で勝てるとは思っていなかった。今週はずっと調子がよかったし、今日はレッドジャージを守るために戦いたかった。ジロ・デ・イタリアまでに改善の余地があるが、この勝利には満足している」

UAEツアー第7ステージ ©LaPresse
第5回UAEツアー第7ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023
アダム・イェーツがUAEツアー第7ステージの最後の坂でエベネプールを突き放した ©LaPresse
UAEツアー第7ステージで独走勝利したアダム・イェーツ ©LaPresse
総合優勝のエベネプールを中央に左が2位プラップ、右が3位アダム・イェーツ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023

ポイント賞はベルギーチャンピオンのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)で、区間2勝を挙げた。

区間2勝のティム・メルリールがUAEツアーでポイント賞を獲得 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023

メルリール2勝目、エベネプールが首位で最終日へ…UAEツアー第6S

中東を舞台とした唯一のUCIワールドツアー大会、UAEツアーは2月25日に第6ステージが行われ、ベルギーチャンピオンのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)がゴール勝負を制して第1ステージに続く区間2勝目を挙げた。

メルリールがUAEツアー第6ステージ優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023

総合成績では世界チャンピオンのレムコ・エベネプール(ベルギー)が首位を守った。

UAEツアー第6ステージ ©LaPresse
UAEツアー第6ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023
UAEツアー第6ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023
メルリールがUAEツアーでステージ2勝目 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023
エベネプールが首位を守った ©LaPresse

橋本英也がトラックネイションズカップ男子エリミネーション優勝

自転車トラックネイションズカップ第1戦は大会2日目となる2月24日、橋本英也(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)が男子エリミネーションを制して優勝した。窪木一茂(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU福島)は4位。

橋本英也がトラックネイションズカップ第1戦男子エリミネーションで優勝 ©JCF

女子エリミネーションの垣田真穂(楽天Kドリームス/愛媛・松山学院高)は8位。内野艶和(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU福岡)は9位。

橋本英也がベルギー、オランダ勢を抑えて男子エリミネーション優勝 ©JCF

女子チームパシュートはさらに日本記録を更新

女子チームパシュートの池田瑞紀(楽天Kドリームス/福岡・祐誠高)、梶原悠未(Team Yumi)、内野、垣田で編成された日本チームは1回戦に進出し、前日の予選で記録した日本新をさらに2秒近く短縮して4分18秒510をマーク。

トラックネイションズカップ第1戦の女子チームパシュート1回戦、池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂が再び日本記録を更新 ©JCF

大会前までの日本記録を3秒以上更新する成果を残したが、全体の6位で1回戦で敗退となった。優勝はニュージーランドで、記録は4分10秒651。

男子チームパシュートは1回戦に進出したが、スタートしなかった。

男子チームスプリントは最後に4位に順位落とす

佐藤水菜(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU神奈川)、太田りゆ(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU埼玉)、梅川風子(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU 東京)で臨んだ女子チームスプリント予選。日本記録更新が予選突破のターゲットタイムとみられていたが、日本記録にコンマ4秒、予選通過ラインにコンマ2秒届かず予選敗退。

トラックネイションズカップ第1戦の女子チームスプリント ©JCF

小原佑太(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU青森)、長迫吉拓(ブリヂストンサイクリング)、太田海也(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU岡山)の男子チームスプリントは1回戦では従来の日本記録を4/100秒更新する新記録で3-4位決定戦に進出し。再び42秒台の好タイムを出すがフランスに敗れて4位。

トラックネイションズカップ男子チームスプリントは4位 ©JCF

ファンデルプールとファンアールトはどっちが強い? どちらも強い!

2023シクロクロス世界選手権がオランダのホーヘルハイデで2月3〜5日に開催され、マチュー・ファンデルプール(オランダ)とワウト・ファンアールト(ベルギー)が一騎打ちの展開に。抜きつ抜かれつの激闘はファンデルプールが最後にライバルを制して5回目の世界チャンピオンになった。2人のデュエルはこの後、ロードレースに舞台を移して引き続き行われる。

シクロクロス世界選手権はファンアールト(左)とファンデルプールのマッチレース ©Kristof Ramon / Red Bull Content Pool

彼との戦いは10年続く。でも終わりじゃない。必ずまた勝負することになる

2人は幼少期からのライバルで、常に世界タイトルを争ってきた。今回のレースでもスタートしてすぐに2人が後続選手に差をつけて先頭を走る展開に。立て板を飛び越えるセクションでファンデルプールがわずかに優位に立つものの、走破力があるファンアールトが先行を許さない。勝負は最終周回へ。ファンアールトはライバルが板越えで主導権を握る前に勝負に出た。ファンアールトがわずかにリードを取り、ゴールを目指したが、ファンデルプールが必死に食らいつき、最後のコーナー手前で追い越して勝利した。

祖父レイモン・プリドールがなし得なかったマイヨジョーヌを獲得したファンデルプール ©A.S.O. Charly Lopez

5度目の世界チャンピオンになったファンデルプールがレース直後にコメントした。

「多くの人は以前にも同じような勝負を見たことがあるよね。もう10年も彼との戦いは続いている。でもこれで終わりではない。まだロードシーズンがあり、必ずまたファンアールトと勝負することになるだろう」

シクロクロス世界選手権の優勝者

●ジュニア
2012ファンデルプール2位ファンアールト
2013ファンデルプール②U23でファンアールト3位
●U23
2014ファンアールト3位ファンデルプール
●エリート
2015ファンデルプール3位ファンアールト
2016ファンアールト
2017ファンアールト②2位ファンデルプール
2018ファンアールト③3位ファンデルプール
2019ファンデルプール②2位ファンアールト
2020ファンデルプール③
2021ファンデルプール④2位ファンアールト
2022ピドコック
2023ファンデルプール⑤2位ファンアールト
丸数字は複数優勝回数
2022ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを着用するファンアールト ©A.S.O. Pauline Ballet

宿命のライバル。ともに28歳。どちらも身長185cm前後と自転車選手としては大きい。2022年のシクロクロス世界選手権、ファンデルプールは東京五輪マウンテンバイクでの落車で痛めたケガにより欠場。ファンアールトもロードシーズンでのタイトル獲得のために出場を見送った。両雄不在のレースで英国のトム・ピドコックがチャンピオンになったが、今回は2人の圧倒的実力を目にしてピドコックが早々に連覇を断念。ロードシーズンに照準を当てるため出場しなかった。こうして2年ぶりに、2人のデュエルが実現した。

ファンデルプールの父はロードやシクロクロス界の有名選手。母はツール・ド・フランスで万年2位と呼ばれなからも人気があったレイモン・プリドールの娘だ。地元オランダで開催された今回のシクロクロス世界選手権のコース設計は父がした。それだけにライバルに負けるわけにはいかなかった。

2021ツール・ド・フランスのファンデルプール ©A.S.O. Charly Lopez

ロード選手としてもスーパースターだ。2021ツール・ド・フランスでは第2ステージで優勝して首位に。祖父も着用できなかった黄色いリーダージャージー、マイヨジョーヌを6日間にわたって獲得した。

ツール・ド・フランスであらゆる勝ち方を見せたファンアールト

一方のファンアールトもツール・ド・フランスで通算9勝を挙げている。特に21年は山岳、個人タイムトライアル、そして平坦ステージの最終日パリと変幻自在に勝利を量産。昨年は大会2日目にマイヨジョーヌを獲得すると、第4ステージで独走勝利。その後はエースのビンゲゴーのアシスト役に徹し、初優勝の立役者となった。

冬場の自転車種目であるシクロクロスはこの世界選手権を最後にシーズン終幕。このあとはロードレースが週末ごとに欧州各地で開催されていく。春はミラノ〜サンレモ(イタリア)、ツール・デ・フランドル(ベルギー)、パリ〜ルーベといったワンデーレースが注目される。

ツール・ド・フランスで大活躍のファンアールト ©A.S.O. Pauline Ballet

「ライバルとの戦いはこれからだ」。オランダとベルギーの威信をかけて戦う両者の言葉が一致した。

3月18日PICCライドは海と山を満喫する館山ライド65km

サイクルウエアブランドのパールイズミが2023年3月18日にライドイベント「海と山を満喫する館山ライド65km」を開催する。パールイズミアンバサダーの孫崎虹奈が参加する。参加無料イベント。

パールイズミが運営するサイクリングコミュニティーPICC(Pearl Izumi Cycling Community)の恒例ライドイベント。今回は、海沿いはもちろん、内陸の山間部のロケーションも素晴らしく、サイクリストにも人気のエリア、館山でファンライドする。

館山の絶景ポイントや人気スポット、グルメスポットに立ち寄りながら、海と山を満喫する約65kmのコース。当日はパールイズミアンバサダー孫崎虹奈がサポート、そして現地、館山のサイクリストのアテンド付きなので、ローカル情報なども聞きながら楽しめる。

都心からのアクセスもいい館山で、ちょっとした旅気分も味わいながら一緒にライドを楽しもう。PICCは多くのサイクリストの出会い、つながり、楽しみを創出するコミュニティーを目指し、STRAVAグループでの交流、オリジナルウエアの製作・販売、ライドイベント(オンライン・屋外)の活動を中心に運営している。

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