山岳サイクリストの聖地、西上州・上野村。神流川(かんながわ)沿いの旧道に点在する昔ながらの集落をつなぐように走ってみるだけで、自転車の気持ちよさを十分に感じることができる。そんな上野村を自転車で訪問して40年になるボクが、この村に行ったら訪れて損はないスポット十傑をご紹介。上野村役場から自転車で村内をくまなくライドすっぞー! 
1 福寿庵(閉店時は道の駅上野へどうぞ) 福寿庵の天ぷらそばセット 
だからぶどう峠などに1日かけてサイクリングしに行くときは、福寿庵でおそばを食べるのはほぼ不可能。道路をへだてて福寿庵の反対側にある「道の駅上野」が2018年4月に第1期リニューアルして、こぎれいなフードコートが新設されたので、そちらでごはんやソフトクリームを食べるのがいいです。完全リニューアルされた「道の駅上野」にはなんとフードコートもある! 
2 まほーばの森(そこに行くまでが激坂) まほーばの森へのアプローチは激坂。2kmで200m上るってことは平均勾配10%だ まほーばの森 はきれいに手入れ・掃除が行き届いたコテージを備えたキャンプ&バーベキュー場。4人棟と8人棟があって、夏休みやお盆、土曜日を避ければきわめて安価で利用できます。ボクは毎夏、友だちを誘って、8人で「手ぶらでラクラクBBQ」セットをつけて夏合宿。飲み物は各自持ち込みですが、1人あたり1泊夕朝食込み6000円でおつりがきます。専属シェフが作ってくれる朝食をきれいな本棟のカフェ店内でいただくのですが、これがオンナコドモから歓声が上がるほどオシャレです。
手ぶらでラクラクBBQ。冬は上空が見渡せる原っぱにこたつを出して星空鑑賞ができるらしい 宿泊人数がコテージ収容数を超えたときは寝袋を用意すればいいとのこと。「イノブタ肉」に抵抗があるという同行者がいたので、電話をかければ普通のブタ肉に変更してもらえます。「イノブタったって、あんまり変わらないんさね」と言われましたが、実際に食べてみると「ほどんど変わりません」でした。
清潔なコテージを借りてのサイクリング合宿。夜のバーベキューも楽しい 要注意なのは、ふもとから激坂なんです。距離2kmで高低差200m上ります。さらにはカーナビにまほーばの森の住所を入力すると谷をひとつへだてた旧キャンプ場に案内されます。そこには不二洞という鍾乳洞があって、吊り橋の「上野スカイブリッジ」でつながっているので、徒歩でならまほーばの森にたどり着けるんですが。森の中のカフェでおいしい朝ごはん 
3 乙父のもみじ休憩所(紅葉情報を要チェック) 乙父(おっち)の紅葉スポット。上野村には乙母(おとも)という地名もある 
見ごろは11月中旬までとのことですが、冷え込み状況から毎年前後するようです。この上野村の旧道は神流川の北側、山の南面を通っているので木々の葉が落ちた初冬までは晴れていたらポカポカとした日の光に恵まれ、風もさえぎられるので桃源郷のようです。路面凍結もそれほどないとのことですが、厳寒期はさすがにシビレルでしょう。
4 宝蔵寺(こんな山の中に…) 宝蔵寺。こんな山の中に立派なお社があるなんて驚き 
上野村は古くから林業が盛んですが、江戸幕府に木製のシャクシなどを納める木地師(きじし)をまつっていると、上野村商工会をはじめとしたいくつかのネットに書かれていました。
5 龍神の滝(意外と感激度☆☆☆) 龍神の滝を見たときは「うわあ、スゴい!」と声を出してしまった 
その手前に野栗キャンプ場があって、夏場は手つかずの自然の中で野外生活が楽しめそうですね。
6 すりばち荘(自転車ツアーもやってます) すりばち荘。四方を山に囲まれている上野村は「すりばちの底にある」と言われていたからだ すりばち荘 。その存在は30年以上前から知っていて、自転車雑誌『サイクルスポーツ』で上野村サイクリングを掲載したときも、この旅館のたたずまいを背景に撮影した記憶があります。1泊2食で7350円からと上野村のホームページに掲載されています。ちなみにWiFiつかえます!
登山客や釣り客、バイクのツーリストや山岳サイクリストの利用が多く、すりばち荘ホームページには「アオバトと自転車の宿」とうたわれています。この旅館を拠点としたサイクリングツアーも行われています。自転車修理サービス、食事、宿泊、温泉入浴込みで1万円。室内に自転車持ち込み可能。
「自転車修理サービスはカフェ神梛で行います」と記載されています。カフェ神梛(かんな)とは道の駅上野近くの国道沿いにある「自転車カフェ」なんですが、2018年10月に訪れたときは休業中で、「ダイニングバーに改装中です」という張り紙を見た気が…。
7 上野村ふれあい館(得点量産のチャンス) 川の駅で休憩。塩焼きやソフトクリームで疲れをいやす 上野村ふれあい館 ではトイレ休憩や飲食、おみやげ購入の拠点として気軽に使えます。階段を降りると神流川にアクセスできるので、ビンディングシューズのサイクリストが流れにタッチできる唯一の場所かも。WiFiも完備されています。
施設内にはおみやげやソフトクリーム、アユの塩焼き(夏季限定)を販売する「上野村ふれあい館」、手作りの木工品を販売する「クラフトマンショップこかげ」、手作り体験ができる「森の体験館」、郷土玩具1万5000点を集めた「森のギャラリー」があります。
11月24日に開催されるライドハンターズin上野村 では得点を量産できるポイントとなるので、ここを目指すのが賢いですね。
8 Café Yotacco(現在軽トラ営業中) 運がよければ見つかる軽トラ営業中の「cafe yotacco」 
サイクリング時の補給食として万能の「つとっこ」 
いつどこに出現するかはYotaccoのfacebookページ でチェックしましょう。
9 やまびこ荘(日帰り温泉も利用可) やまびこ荘近くの渓流にて やまびこ荘 で、現在は上野振興公社が運営しています。村の東部にある「ヴィラせせらぎ 」と同様の形態のようで、どちらも気持ちのいい露天風呂があるのが特徴。「ヴィラせせらぎ」は夏場などの団体貸し切り宿泊時は日帰り入浴できないことがあるのに対し、やまびこ荘は当日訪ねていっても利用できるのが便利です。
旧道からやまびこ荘にいたるルートはクルマの往来こそ多少あるものの、きれいに舗装された道路で、気持ちよくサイクリングできます。やまびこ荘からの下り坂もそれほど急ではなく、初級者でスピード感が楽しめるはず。
また、やまびこ荘からさらに上っていくと「みかぼスーパー林道」の入口に到達します。現在は舗装済みで、ロードバイクでも周回コースを取って走りごたえのある山岳サイクリングができるようですよ。今度、行ってみよう!
10 しおじの湯(ここは桟敷でダムカレー!) ぶどう峠まで激走したサイクリストがしおじの湯に到着 しおじの湯 」がオープンしました。500円で入浴できるのもうれしいんですが、この施設のいいところはさっぱりしたあとに河原に面した桟敷で食事が楽しめること。基本的にはお昼時と夕方にしか食堂が営業していないと案内されているんですが、お願いすると用意してくれることも。というか、いつも提供してくれます。それも素朴な山村のよさなのかも。しおじの湯の桟敷席 
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