フルームとトーマスはブエルタ・ア・エスパーニャ欠場…英国一周で凱旋レース

グランツールと呼ばれる三大ステージレースのブエルタ・ア・エスパーニャが8月25日から9月16日まで開催されるが、前年の総合優勝者であるクリストファー・フルーム、2018ツール・ド・フランス総合優勝者のゲラント・トーマスの英国・スカイ勢がともに欠場することになった。9月2日から9日まで開催される英国一周レースを選択した。

ゲラント・トーマス(左)とクリストファー・フルーム

ツール・ド・フランスを初制覇したトーマスは、8月に英国ウェールズに帰郷するなど実戦を離れる日々を過ごした。復帰レースは8月23日から26日までドイツで開催されるツール・ド・ラルマーニュ(ドイツ一周レース)になる予定。

また2017年までフルームのアシスト役として走り、今季から地元スペインのモビスターに移籍したミケル・ランダはケガにより2018ブエルタ・ア・エスパーニャを欠場することを決断した。

●2018ブエルタ・ア・エスパーニャの主な出場選手
ビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
ファビオ・アルー(イタリア、UAEエミレーツ)
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
リッチー・ポート(オーストラリア、BMC)
ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
アダム・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
ステフェン・クライスバイク(オランダ、ロットNLユンボ)
ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)

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沼津市主催の参加費無料グループサイクリング…元五輪代表田代恭崇が案内役

静岡県沼津市プレゼンツによる参加費無料のグループサイクリングが2018年10月10日(水)と10月27日(土)の計2回、NUMAZUサイクルステーション静浦東(静岡県沼津市口野30-23)を拠点に開催され、その参加者募集が8月23日(木)午前9時から始まる。沼津市に本店を構え、同市とパートナーシップ協定を締結しているスルガ銀行も全面的に協力する。

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車で、沼津市おすすめスポットをガイドスタッフ先導のもと、ゆっくりサイクリングで巡るイベント。地元スタッフからさまざまな情報を聞くこともできる。NUMAZUサイクルステーション静浦東を拠点に距離約60km、獲得標高688m、駿河湾と富士山の絶景スポットへの登りもあるコースレイアウトだ。

アテネ五輪ロードレース日本代表でJCA公認サイクリングガイドのリンケージサイクリング田代恭崇、リンケージサイクリングスタッフ、沼津市サイクリストフレンドリーエリア創造プロジェクトチームメンバー、スルガ銀行ロードバイクプロジェクトメンバーが参加者をサポートする。

沼津市Presents 沼津ゆる~りCYCLING 60km Supported by スルガ銀行
[日時]:2018年10月10日(水)、10月27日(土)8:30-16:00
[参加費]:無料 ※別途昼食費
[定員]:20名 ※先着申込順定員になり次第募集締め切り
[会場]:NUMAZUサイクルステーション静浦東 (旧)静浦東小学校 静岡県沼津市口野30-23
[内容]:スポーツ自転車にて沼津市のオススメスポットを巡る走行距離約60kmのグループサイクリング
[雨天時]:開催場所・時間の降水確率が50%以上、または悪天候が予想させる場合は安全を考慮しイベントを中止する場合も。前日17:30を目安にメールでイベントの開催有無を連絡
[申し込み]:スルガ銀行ロードバイクプロジェクト「facebook」ページで告知
[概要]:リンケージサイクリングホームページ
10月10日(水)開催
10月27日(土)開催
[問い合わせ]:リンケージサイクリング TEL:0466-51-8497

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薬物とアルコール依存の入院治療に入るウルリッヒをアームストロングが激励

米国の元自転車選手ランス・アームストロング(46)が、薬物・アルコール依存の治療に専念することになったかつてのライバル、ヤン・ウルリッヒ(44)を激励するためにドイツを訪れ、8月18日に言葉を交わした。アームストロングが自身のインスタグラムで報告した。

1997ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを獲得したヤン・ウルリッヒ

ウルリッヒは1997年のツール・ド・フランス総合優勝者だが、その後は2位が多く、栄冠まであと一歩という日々が続いた。その前に立ちはだかったのがアームストロングだ。1999年から2005年まで前人未踏のツール・ド・フランス7連覇を達成。最大のライバルであるウルリッヒの野望を常に打ち砕いてきた。アームストロングの記録はのちにドーピング違反により抹消になるのだが、2007年に引退したウルリッヒの人生も大きく狂っていく。

勝てないことへの焦燥感から、ドラッグに手を出し、さらにアルコールで気を紛らわせる生活に転落。スペインのマジョルカ島では隣人への脅迫行為で逮捕され、その翌週となる8月10日には女性への暴行容疑で身柄を拘束された。釈放後に精神疾患を発症し、その原因である薬物・アルコール依存の治療のために入院を決意。それを知ったかつてのライバル、アームストロングが激励するためにドイツを訪問したという。

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ブエルタ・ア・エスパーニャ…ツールでもジロでもない、特異のグランツール

ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスとともにグランツール、あるいは三大ステージレースと呼ばれるブエルタ・ア・エスパーニャ。知名度としては日本でも国際的にもナンバー3だが、そこにはスペインならではの魅力があって、他の2大会とはかなり雰囲気が異なる。

40年前の1978年、ベルナール・イノーがグランツール初制覇となるブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝 © Unipublic

ツール・ド・フランスは2018年に105回大会を行い、そしてジロ・デ・イタリアは101回大会を行った。いずれも100年以上の歴史を有するのに対し、ブエルタ・ア・エスパーニャはその歴史が浅く、1935年に始まった。しかも1937年には内戦が勃発し、ドイツ軍の援護を受けたフランコ独裁政権がスタートして大会は中断。1941年にようやく第3回が開催されるが、たった2年で第二次世界大戦となり、再開したのは1945年だった。しかも40年近く続いたフランコ政権時代は、ブエルタ・ア・エスパーニャが国外向けに露出されることはなく、1980年代になってようやく国際性を持つようになった。

開催時期も戦略的に変更した。ずっと4月に開催されていたが、グランツールとしての位置づけをねらって9月開催にスライド。以来、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランス前に体力を消耗したくなかった有力選手が参加するようになり、大会規模もグンと両大会に近づいた。近年はツール・ド・フランスを主催するASOが運営に参画し、そのノウハウを投入。以前よりも国際的になり、その認知度は飛躍的に高まった。

それでもブエルタ・ア・エスパーニャはスペイン独特の雰囲気を今も随所に残す。スペインならではの風景の中を走るからでもある。もともとスペインは夏に自転車で走るのはあまりにも暑すぎることから、ピレネー山脈に近い北スペインだけが自転車の盛んな地域だった。しかしスペインを代表するステージレースなのだから、できるだけスペイン国内を一周し、最終日はできるだけ首都マドリードにゴールしたい。近年は40度の猛暑に悩まされながらもスペイン全土をめぐる。

勝負どころはピレネー山脈だけではない。ビスケー湾岸にはカンタブリカ山脈があり、その一角にあるアストゥリアス地方の過疎地には、地元民の生活路として使われていない信じられないほどの厳しい上りがある。他の欧州諸国では道路構造令などの法律上、ありえないほどの激坂がいくつも登場するのもスペインだからである。さらに南部のシエラネバダ山系は標高3000mを超える山もある。全体として山岳ステージがとても多く、選手としてもタフな精神力が要求される。それだけにファンとしては見応えのあるレースなのだ。

南部のアンダルシア地方など殺伐とした陸地を走ることもあるが、独特の白壁に太陽が照りつける村々を走り抜け、非常に美しいシーンを見せてくれる。そんな風景の中に、巨大な黒牛の看板が出現することもある。これはもともと酒造メーカーの看板で、当初はロゴ入りだったが、ドライバーの視線が釘付けとなって交通事故が多発したため、黒く塗りつぶされてしまったらしい。

宿泊ホテルはどれも重厚で歴史あるものだが、内装はきれいに整備され、とても居心地がいい。フランスなどに比べると料金も激安で、宿泊料の中に朝食が含まれるのがスペイン風だ。ホテルの朝食では、ニンニクと完熟トマトをパンに塗りたくって食べる。パンをトーストする場合はオリーブオイルをたっぷりとかける。もちろんオレンジは半分に切って自動絞り器でジュースにして飲む。

夕食はあきれるほど遅く、夜の10時くらいに食べるのがスペイン流だ。バルと呼ばれる一杯飲み屋には大皿に一口サイズのタパスが並べられ、それをつまみながら飲む。店員もチェックしているとは思えないので、会計はおそらくおおざっぱだ。床には紙ナプキンや料理を刺していたつまようじがそのまま捨てられ散乱する。郷に入れば郷に従えである。

2018年のブエルタ・ア・エスパーニャは8月25日から9月16日まで開催される。どんな戦いになるのか、とても楽しみである。

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鈴木優華がRoad to さいたまクリテリウム2018 in 彩湖にやってくる

Road to さいたまクリテリウム2018 in 彩湖~タイムトライアル&エンデューロ~に2018さいクリ広報部長の鈴木優華と、タレントのボビー・オロゴンが来場することが発表された。同レースは9月15日(土)に荒川彩湖公園で開催され、各カテゴリーの優勝者はツール・ド・フランスさいたまのタイムトライアルに招待される。

鈴木優華。21歳。書道は初段。スポーツはスノーボードが大好き

参加賞として「Road to さいたまクリテリウム2018 in 彩湖 ~タイムトライアル&エンデューロ~」のレース参加者全員に、さいたまクリテリウムオリジナルフェイスタオルをプレゼント。同イベントは8月31日(金)17:00まで参加者を募集している。また、チームエンデューロに参加した各カテゴリーの中から2チームを、さいたまクリテリウム当日に実際のコースを走行できる企画に抽選で招待する。

Road to さいたまクリテリウム2018 in 彩湖~タイムトライアル&エンデューロ~
■主催 2018さいたまクリテリウム実行委員会
■開催日 2018年9月15日(土)
■会場 荒川彩湖公園(さいたま市桜区大字田島3513-1)
■コース 彩湖周回コース(約5km)
■種目
①個人タイムトライアル 100名
(カテゴリー内訳)
男子:60人、女子・女子ジュニア:20名、男子ジュニア:20名
②チームエンデューロ 300チーム
(カテゴリー内訳)
1時間エンデューロ「ファミリー」:50チーム
3時間エンデューロ「男子」「女子」「男女混成」:250チーム
■申し込み方法
さいたまクリテリウム大会公式ホームページまたは
スポーツナビDoより

■問い合わせ先
Road to さいたまクリテリウム2018受付事務局
TEL:050-5326-3011(平日10:00~17:00)
FAX:020-4663-4325
E-mail:city.saitama@link-tohoku.co.jp

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ツール・ド・フランストークショーが8月31日に南青山「OVE」で開催へ

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムトークショー、8月31日(金)南青山「OVE」で開催
観覧者40人募集! さいたまクリテリウム観覧席入場券が当たる抽選会も実施

ピレネー山麓は見事なひまわり畑が広がる © ASO

8月31日(金)に南青山にあるカフェ「LIFE CREATION SPACE OVE」でツール・ド・フランスやさいたまクリテリウムにまつわるトークショーを開催する。放送では伝わらないツール・ド・フランスや、開催された街の様子、その名を冠したさいたまクリテリウムの魅力など、初心者からベテランまで楽しめる見どころを紹介する。

トークショーには、ツール・ド・フランスの取材を30年間続けているスポーツジャーナリストの山口和幸氏と、東海大学講師の押見大地氏が登壇。スポーツマネジメント・スポーツマーケティングの分野を専門に研究されている押見氏には、さいたまクリテリウムの開催が地域にもたらすさまざまなインパクトについて専門的な知見を交えながら話してもらう。

特典としてトークショーの参加者全員にさいたまクリテリウムオリジナルステッカーとコースターをプレゼント。さらに、さいたまクリテリウムの観覧席入場券やオフィシャルグッズなど豪華景品が当たる抽選会も実施。トークショーの観覧を希望する人は下記まで。

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムトークショーの申し込み

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