カステリンが独走優勝…第2回ツール・ド・フランスファム第4S

女子レースの第2回ツール・ド・フランスファムは7月26日、カオール〜ロデズ間の大会最長距離177.5kmで第4ステージが行われ、シクロクロスの欧州チャンピオンで、フェニックス・ドゥークニンクに所属するヤラ・カステリンが優勝した。

2023ツール・ド・フランスファム第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

総合成績では初日に首位に立ったベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキー(SDワークス)がタイム差を守って首位を堅持した。

ヤラ・カステリンが独走で第4ステージ優勝 ©A.S.O. Charly Lopez

前日はフェニックス・ドゥークニンクのジュリー・ファンデベルデが単独でゴールを目指し、残り200mまで逃げたが捉えられた。この日の最長ステージはチームメートのカステリンがファンデベルデの無念を晴らす偉業を達成する。

アタッカーたちが序盤から逃げを見せて、10分以上の差を築いた。その思惑はステージ優勝だけでなく、マイヨジョーヌ獲得を目指していた。カステリンは、その日の最後の上りで抜け出し、ロードでのプロ初勝利をものにした。

2023ツール・ド・フランスファム第4ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux

前日のチームメートの健闘にパワーをもらった

「山岳賞のポイントを獲得するという目標を持ってレースをスタートしたが、私はそれほど瞬発力がないので、それはできなかった」とカステリン。

「メイン集団との差が10分のギャップができるなんて期待していなかったが、最後から2番目ので勝負を仕掛け、それからはただ集中力を維持し、ゴールに向かって全力で走ることだけ。最後の数メートルは素晴らしかった」

2023ツール・ド・フランスファム第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

この冬、私はコーチと話し、少し状況を変えようとシクロクロスの頻度を減らし、ロードに集中することにした。春のクラシックでは少しイライラしていた。常に上位にいたのに結果に結びつけることができなかった。ここで勝利を収めることができたのに驚いている」(カステリン)

アプリル・タキー ©A.S.O. Charly Lopez
シルビア・ペルシコ ©A.S.O. Thomas Maheux

●2023ツール・ド・フランスファム・アベックズイフトのコース
7月23日(日) 第1ステージ クレルモンフェラン〜クレルモンフェラン 124km
7月24日(月) 第2ステージ クレルモンフェラン〜モリアック 152km
7月25日(火) 第3ステージ コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー 147.5km
7月26日(水) 第4ステージ カオール〜ロデズ 177.5km
7月27日(木) 第5ステージ オネルシャトー〜アルビ 126.5km
7月28日(金) 第6ステージ アルビ〜ブラニャック 122.5km
7月29日(土) 第7ステージ ランヌムザン〜ツールマレー 90km
7月30日(日) 第8ステージ ポー〜ポー 22.6km(個人タイムトライアル)

2023ツール・ド・フランスファム第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

中根英登が夢先生…夢を持つことの素晴らしさ、努力することの大切さ

中根英登が夢先生として豊田市立東広瀬小学校の5年生を対象に「夢」をキーワードに授業を7月上旬に行った。JFA(日本サッカー協会)が開催しているJFAこころのプロジェクト「夢の教室」活動の一環。

夢を叶るために頑張る子供たちへの特別授業

「夢の教室」では、過去にはサッカー元日本代表の澤穂希さんや、現サッカー日本代表監督の森保一さん、元メジャーリーガーで現在は広島東洋カープでプレーする秋山翔吾さん、元F1ドライバーの中嶋一貴さんらさまざまな種目で実績を残す現役・OG/OBのアスリートらが夢先生として、小学5年生や中学2年生を対象に「夢を持つことの素晴らしさ、それに向かって努力することの大切さ」などを、自身の経験をもとに子どもたちに伝えている。

当日は、前半ではレクリエーションを通じて「協力すること」「思いやりの心」「全力で取り組むこと」「ルールを守ること」などの大切さを伝え、後半では中根本人がサッカーから自転車競技への転向した際の経験やヨーロッパへの挑戦時の経験を交えながら、その時々で抱いていた「夢」や「夢を叶えるために取った手段」「困難が立ちはだかった時にどう対処したのか」といった内容で、これから夢を叶えていくであろう子供たちへ授業を行った。

「自分が子供の頃に憧れていたのは海外で活躍するサッカー選手。当時の中村俊輔氏や中田英寿氏に強烈な憧れを持っていました」と中根。

「あるキッカケで自転車ロードレースへ競技転向をし、大学卒業時に将来についていくつか考えていた選択肢の中で選んだのが自転車ロード選手でした。自転車ロードレースに挑戦したことでたくさんの国へ行き、世界のトップレベルで走ることができ、海外に住んだりと、挑戦し頑張り続けることで新たな夢が生まれ、次の道へ進んで行くことができました。

夢はいくつあってもいいし、途中で夢が変わってもいいし、もし今は夢がみえないなら無理に描かなくてもよくて、好きな事が自然と将来の夢になるかもしれない。

自分も最初の夢とは違うことに挑戦することで人生も夢も変化していったこと、より極めたい・強くなりたいという一心で日本を飛び出してからも諦めることなく頑張り続けられたこと、家族の支えや応援してくれる人たちがいてくれたことも大きな原動力となったこと、そんなことを思い出しながら子供たちとコミュニケーションを取りながら貴重な時間を共有できました。子供たちの純粋な言葉や授業中に聞いた将来の夢の内容にいつのまにか自分が心を奪われていました。

今回の授業で夢について考えるほかに自転車ロードレースを知ってもらうキッカケとなってくれればうれしいですし、今回授業を行った小学校は地元・愛三工業レーシングチームのトレーニングコース近くにあるので、トレーニングをする選手たちと遭遇した時には応援してもらえるようになればうれしいです」

「JFAこころのプロジェクト」とは

「JFAこころのプロジェクト」は、子どもの心身の健全な成長に寄与することを目的に取り組んでいる活動で、Jリーガーやなでしこジャパン、日本代表として活躍している新旧選手が「夢先生」として小学校の教壇に立ち、「フェアプレー精神」や「夢を持つことの素晴らしさ」、「それに向かって努力することの大切さ」、「失敗や挫折に負けない心の強さ」を子どもたちに伝えている。

このプロジェクトがスタートして、これまで数多くの子どもたちが夢先生とともに「夢」について考え、スポーツの素晴らしさや夢を持つことの素晴らしさ、それに向かって努力することの大切さを学んできた。“夢先生”もサッカーの枠を超え、野球、バレーボール、陸上、水泳、モータースポーツなど、多くのアスリートがこのプロジェクトに参加している。

また、企業、自治体、団体からも支援をいただき、プロジェクトは海外を含め、全国47の自治体で開催する。

「Dream~夢があるから強くなる」。私たちはこの言葉を多く子どもたちと共有し、このプロジェクトを通じて子どもたちの健全な成長を後押ししていきたいという。

「夢の教室」の概要

JFAこころのプロジェクトは、さまざまな競技の現役選手/OB/OGなどを「夢先生」として学校へ派遣し、「夢を持つことや、その夢に向かって努力することの大切さ」「仲間と協力することの大切さ」などを「夢の教室」で伝えている。

夢の教室は、【ゲームの時間】、【トークの時間】と、夢先生と子どもたちがメッセージのやり取りをする【夢シート】で構成されている。

対象=小学校5年生、中学校2年生
将来について考えるきっかけとなればという考え方から小学校5年生。また、より具体的に将来をイメージする機会にしてもらいたいという考え方から中学2年生を対象としている。

ゲームの時間(35分)
体育館で、夢先生と子どもたちが、協力してさまざまなゲームを行う時間。
みんなで体を動かすことにより緊張をほぐしながら、クラス全体に「協力すること」、「思いやりの心」、「全力で取り組むこと」「ルールを守ること」などの大切さを伝える。

トークの時間(55分)
教室で、夢先生が「夢曲線」を黒板に描きながら、自身が困難を乗り越えて夢に挑戦した体験を話し「夢を持つことの素晴らしさ、それに向かって努力することの大切さ」などを子どもたちに伝える。

夢シート
トークの時間では、夢先生の話を聞くだけでなく「夢シート」を使って、子どもたちの「いま好きなことや得意なこと」、「将来の夢(〇〇になって、〇〇したい)」や、「そのためにできること、やってみようと思うこと」を記入し発表する時間を設けている。

自分の「将来の夢」を文字で書くこと、言葉にすることで夢に向かう子どもたちを後押しする。

夢の教室終了後には、夢先生が一人ひとりへ思いを込めて夢シートに返事を書く。メッセージを受け取った子どもたちは、改めて夢について考える時間を持つことができる。

中根英登プロフィール

2012年より大学在学中にTeam Nippoでヨーロッパでの活動を開始。大学を卒業した2013年より同チームや愛三工業レーシングチームに所属し、アジアやヨーロッパのUCIレースを中心に活動。2017年からはUCIプロコンチネンタルチーム(現UCIプロチーム)に所属、2021年にはEFエデュケーション・NIPPO(現EFエデュケーション・イージーポスト)に移籍し、日本人選手として6人目となるUCIワールドチーム所属選手となる。また、日本代表としてアジア大会や世界選手権に出場し、特にアジア大会ではチームメイトの銀メダル獲得をアシストしながら自身も5位入賞を果たす。2022年末に選手を引退し、現在は愛三工業レーシングチームで上級アドバイザーを務めながら、ライドイベントやレース解説活動、また地元愛知で若手選手へのトレーニングサポートや競技普及活動に取り組む。

●JFAこころのプロジェクトのホームページ

欧州覇者のウィーブスが第3S優勝…ツール・ド・フランスファム

女子レースの第2回ツール・ド・フランスファムは7月25日、コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー間の147.5kmで第3ステージが行われ、SDワークスのロレーナ・ウィーブスが優勝した。

欧州チャンピオンのロレーナ・ウィーブスが第3ステージ優勝 ©A.S.O. Charly Lopez

総合成績では初日に首位に立ったベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキー(SDワークス)がタイム差を守って首位を堅持した。

華やかな女子レース ©A.S.O. Charly Lopez

フェニックス・ドゥークニンクのジュリー・ファンデベルデが単独でゴールを目指し、残り200mまで逃げたが捉えられた。

2023ツール・ド・フランスファム ©A.S.O. Charly Lopez
ジュリー・ファンデベルデが残り200mまで逃げたが捉えられた ©A.S.O. Thomas Maheux
世界チャンピオンのファンフルーテン ©A.S.O. Thomas Maheux

●2023ツール・ド・フランスファム・アベックズイフトのコース
7月23日(日) 第1ステージ クレルモンフェラン〜クレルモンフェラン 124km
7月24日(月) 第2ステージ クレルモンフェラン〜モリアック 152km
7月25日(火) 第3ステージ コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー 147.5km
7月26日(水) 第4ステージ カオール〜ロデズ 177.5km
7月27日(木) 第5ステージ オネルシャトー〜アルビ 126.5km
7月28日(金) 第6ステージ アルビ〜ブラニャック 122.5km
7月29日(土) 第7ステージ ランヌムザン〜ツールマレー 90km
7月30日(日) 第8ステージ ポー〜ポー 22.6km(個人タイムトライアル)

2023ツール・ド・フランスファム ©A.S.O. Charly Lopez

ツール・ド・フランスファムはリペールトが第2ステージ優勝

女子レースの第2回ツール・ド・フランスファムは7月24日、クレルモンフェラン〜モリアック間の152kmで第2ステージが行われ、ドイツチャンピオンのリアンヌ・リペールト(モビスター)が優勝した。

大会ディレクターはマリオン・ルス ©A.S.O. Charly Lopez

総合成績では前日に首位に立ったベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキー(SDワークス)がタイム差を守って首位を堅持した。

エレオノラ・ガスッパリーニ ©A.S.O. Thomas Maheux
マリーモルガンヌ・ルデュンフ ©A.S.O. Charly Lopez
ツール・ド・フランスファム avec Zwift ©A.S.O. Charly Lopez
ロッテ・コペッキーが首位を守った ©A.S.O. Charly Lopez

●2023ツール・ド・フランスファム・アベックズイフトのコース
7月23日(日) 第1ステージ クレルモンフェラン〜クレルモンフェラン 124km
7月24日(月) 第2ステージ クレルモンフェラン〜モリアック 152km
7月25日(火) 第3ステージ コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー 147.5km
7月26日(水) 第4ステージ カオール〜ロデズ 177.5km
7月27日(木) 第5ステージ オネルシャトー〜アルビ 126.5km
7月28日(金) 第6ステージ アルビ〜ブラニャック 122.5km
7月29日(土) 第7ステージ ランヌムザン〜ツールマレー 90km
7月30日(日) 第8ステージ ポー〜ポー 22.6km(個人タイムトライアル)

ヤーラ・カステリン ©A.S.O. Charly Lopez

ツール・ド・フランスファム開幕…コペッキーが優勝しマイヨジョーヌ

ツール・ド・フランスの女性版ステージレース、ツール・ド・フランスファム avec Zwiftが7月23日にクレルモンフェランで開幕し、第1ステージはベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキー(SDワークス)が後続に41秒差をつけて優勝。総合成績でも首位に立ち、マイヨジョーヌを獲得した。

ツール・ド・フランスファム avec Zwift ©A.S.O. Thomas Maheux

女子レースはツールマレー峠が天王山

女子レースの第2回ツール・ド・フランスファムは男子レースがパリにゴールする7月23日、フランス中部のクレルモンフェランで開幕した。全8ステージで、猛暑のフランス中南部を走り、最終日前日にピレネーのツールマレー峠で大決戦。そして最終日となる30日は22.6km個人タイムトライアルを行ってフィナーレとなる。総距離は956km。

キャノン・スラム ©A.S.O. Thomas Maheux
世界チャンピオンのファンフルーテン ©A.S.O. Thomas Maheux
ツール・ド・フランスファム avec Zwift ©A.S.O. Thomas Maheux
ロッテ・コペッキー(SDワークス)が第1ステージ優勝 ©A.S.O. Thomas Maheux

●2023ツール・ド・フランスファム・アベックズイフトのコース

7月23日(日) 第1ステージ クレルモンフェラン〜クレルモンフェラン124km
7月24日(月) 第2ステージ クレルモンフェラン〜モリアック 152km
7月25日(火) 第3ステージ コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー 147.5km
7月26日(水) 第4ステージ カオール〜ロデズ 177.5km
7月27日(木) 第5ステージ オネルシャトー〜アルビ 126.5km
7月28日(金) 第6ステージ アルビ〜ブラニャック 122.5km
7月29日(土) 第7ステージ ランヌムザン〜ツールマレー 90km
7月30日(日) 第8ステージ ポー〜ポー 22.6km(個人タイムトライアル)

2023ツール・ド・フランスファム・アベックZwiftのコース。距離は発表時のもの
ツール・ド・フランスファム avec Zwift ©A.S.O. Thomas Maheux

【ツール・ド・フランス現場雑感】全日程を完走して共有できることがある

ビンゲゴーがポガチャルに圧勝して2年連続の総合優勝

第110回ツール・ド・フランスは最終日となる7月23日、サンカンタン・アン・イブリーヌ〜パリ・シャンゼリゼ間の115.5kmで第21ステージが行われ、ユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)が2年連続で総合優勝した。

2023ツール・ド・フランス総合優勝のビンゲゴー ©A.S.O. Pauline Ballet
サンカンタン・アン・イブリーヌのベロドロームナシオナルが最終ステージのスタート地点。2024年、ツール・ド・フランスの5日後に開幕するパリ五輪の自転車トラック競技会場だ ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランスの主役はタデイ・ポガチャルだったかもしれない ©A.S.O. Pauline Ballet
シャンパングラスを持って撮影に応じるビンゲゴー ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランスの4賞ジャージ ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランス総合優勝のビンゲゴーを中央に、左が2位ポガチャル、右が3位アダム・イェーツ ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2023ツール・ド・フランスの4賞ジャージ ©A.S.O. Pauline Ballet

34歳で始めた一人旅。まさか60歳まで続けているとは

最終日はパリまで377kmの距離を残してブズールという町に当宿。朝に体温が上昇する程度のランニングに出かけると、ホテル周辺は総合病院などが林立するエリアでした。丘の上に尖塔がありましたが、そこまで上ると体力を消耗してしまいそうなので断念。パリへの最後の移動、そして日本への長時間移動など、この後のことを考えると、どのくらい疲れていて、どのくらい体力が残っているのかわからないので。

コンコルド広場に到着しました

パリ行きの道は順調でした、およそ80kmほどのどかなN国道をノンビリと走り、スピードに慣れたあたりでA5高速へ。序盤はとても空いていて、時速130kmを出してもドキドキすることなく、堅実に距離を稼いでいきました。

パリまで377kmほどの田舎町のホテルで最後の朝ごはん

前日に、今回のフランス取材で初めて進行方向に「パリ」の標識を発見。この日はパリまでの残り距離をにらみながらの運転。数字が小さくなっていくと、「ツール・ド・フランスもあとこの距離で終わってしまうんだな」と感慨深くなりました。

パリ・シャンゼリゼは暑さもなくさわやかな天候だった ©A.S.O. Pauline Ballet

そしていつものようにエッフェル塔が見えてくるとパリ。環状線がかなり渋滞していましたが、南から右回りに半周してツール・ド・フランスの推奨コースに沿ってパリの北からコンコルド広場にアクセス。ツール・ド・フランスを追いかける旅が終わりました。

フランスのイメージはこれかなと思う

プレスセンターで知り合いにあいさつしてお別れ。毎年、「それじゃあ来年」と声をかけあっていましたが、今年はちょっと説明が増えました。もちろん来年もこの夏祭りの現場に戻ってきたいという気持は強いです。

購入したフランス車の納車場所まで、あらかじめアポイントした時間よりも1時間半も遅れて到着。さらに後部トランクの荷物の整理をしていなかったので、その場で2つのバッグに収納。各地でいただいた瓶詰めのお土産は申し訳なかったですが捨てました。

日本のみなさんが選手の健闘と大会の成功を祈って作った千羽鶴とともにパリに凱旋

原稿を書き上げ、あとは画像のアップを待って、メール添付して送るだけ。明日の朝は早いですが、今夜はホテルのレストランに繰り出しますかね。

初めて全日程を単独で駆け巡ったのは34歳のときでし。正直なところ、60歳になっても駆け巡っているとは思いませんでした。選手とともにパリに到着するのは、コロナ禍で現地取材を断念した2年を差し引いて25回目となりました。

新車で購入したシトロエンC3エアクロスは3997km走った

雑誌編集部時代の10年は会社員だったのでスポット参戦でした。機会があってフリーになってからは全日程を選手とともにフランスを一周することを最低限のこととして駆け巡っています。23日間という長い日程の果てに、パリ・シャンゼリゼに到着した選手の感慨を共有したいという思いがあったからです。

原稿をと切らせないという最低限のルーティーンをこなして、終盤はちょっとバテてしまいましたがあなんとか完走しました。つたなく殴り書きの現地日記にお付き合いいただき、ありがとうございました。

2023ツール・ド・フランス第21ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

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🇫🇷ツール・ド・フランス2023特集サイト