恒例のジロ・デ・イタリア100日前ピンクイルミネーション大作戦

5月8日にブルガリアでスタートする第109回ジロ・ディ・イタリアの100日前カウントダウンが1月29日、全21ステージのスタートとフィニッシュの街で行われた。個人総合1位の選手に与えられるピンク色のジャージ、マリアローザにちなんでピンク色にライトアップされた。

第6ステージのナポリ ©LaPresse
第2ステージのヴェリコ・タルノヴォ ©LaPresse

チッタ・イン・ローザ、町をピンクのバラ色にする企画

レースの全21ステージの開催都市40都市は、「チッタ・イン・ローザ(Città in Rosa)」キャンペーンに熱心に取り組んだ。それぞれの都市の象徴的なランドマークに、すべてのサイクリストがキャリアの中で少なくとも一度は着たいと夢見るジャージの色を照らし、ジロ・デ・イタリアのルート沿いの地域、コミュニティ、そして情熱を結びつける、示唆に富んだ象徴的な抱擁を作り出した。

第4ステージのコゼンツァ ©LaPresse
第6ステージのナポリ ©LaPresse

ブルガリアからローマまで、ジロローザの都市やコミュニティは、印象的で意義深い光景を披露した。

第7ステージのフォルミア ©LaPresse
第11ステージのキャバリ ©LaPresse
第17ステージのベルバニア ©LaPresse
第20ステージのジェモーナ・デル・フリウーリ ©LaPresse
第18ステージのファーイ・デッラ・パガネッラ ©LaPresse
第19ステージのピアーニ・ディ・ペッツェ ©LaPresse

飛行機移送や宅配で運輸規定をクリアする輪行ケースがアップデート

海外や空路を使った国内の長距離移動時に必要となる飛行機輪行で、人気を集めるのがキュービクルのハードケース。バイクポーターSTD(スタンダード)がSTD EXとして新しく生まれ変わった。取り扱いはアクションスポーツ

サイズと重量の規定をクリアするのでほぼ超過料金なし

エアロロードやヘッド内部にラインが集中している最近のスポーツバイクはハンドル切れ角が少なく、従来のバイクポーターで梱包に苦労するという意見に応えた。サイズを見直し、さらに未使用時にはよりコンパクトに折り畳むことが可能になった。 

一般的に国内線エコノミークラスの重量制限は20kgまで、国際線は23kgまで。STD EXは重量がわずか4kgなので、通常のスポーツバイクなら問題なくこの基準内に収まるので超過料金を支払わなくてもいい。 

バイクポーターSTD EX

最近では輪行袋やソフトシェルの預入は拒否されるキャリアもある。また国内運送業者では、ソフトシェルの輪行ケースを運ばない業者も増えてきた。バイクポーターは国内運送基準もクリアし、一部のキャリア(航空会社)に飛行機輪行用として貸出用として採用されている。その耐久性と頑丈さは折り紙付き。

バイクポーターSTD EX

飛行機輪行の費用は、キャリアによっても国内線・国際線によってもまちまちで、無料のキャリアもあれば、自転車というだけでサイズに関係なく有料の場合もある。 

バイクポーターSTD EX
税込標準小売価格4万2900円(キャスター別売) 
◇サイズ 120x80x35cm 折り畳み時サイズ 55.5×81.5x13cm 

首位のミランが2区間連続優勝【アルウラー・ツアー】

中東サウジアラビアを舞台とした5日間のステージレース、アルウラー・ツアーは2026年1月28日、アルマンシーヤ・トレインステーションを発着とした152kmで第2ステージが行なわれ、リドル・トレックのジョナサン・ミラン(イタリア)が前日に続いて優勝。総合成績首位を守った。

2026アルウラー・ツアー第2ステージ ©A.S.O./Charly Lopez

チーム右京も逃げとゴール勝負に絡んだ

第2ステージは、アルウラー北西部のほぼフラットなコースにもかかわらず、見どころの多い一日となった。チーム右京のフェデリコ・イアコモーニ(イタリア)が序盤からアタックし、逃げ集団に加わった。一方、山本哲央と寺田吉騎はスプリントに参加してこの日15位と16位でフィニッシュした。

砂漠でのレース展開は前日と似た展開となる。スタートは穏やかだったが、風が強まると同時にレースは一気に激しさを増した。イアコモーニは他の4選手とともに早い段階で逃げを形成した。しかし、アルウラー周辺の開けたフラット区間で有力チームが横風区間で集団の分断を試みるためペースアップ。先頭で粘るのは難しかった。

2026アルウラー・ツアー第2ステージでミランが2区間連勝 ©A.S.O./Charly Lopez

最終的にチーム右京はトンマーゾ・ダーティ(イタリア)、ニコロ・ガリッボ(イタリア)、寺田、山本の4人がメイン集団でフィニッシュへ。最終周回ではポジション争いが激しく、チームはスプリントに向けて寺田をセットアップしようとした。日本人スプリンターの寺田は、残り1kmで不運にも進路を塞がれてしまう。山本が最後の数百mまで全力でリードしたものの、寺田は16位、山本自身は15位でステージを終えた。

2026アルウラー・ツアー第2ステージ ©A.S.O./Charly Lopez

アンドレア・ダマト(イタリア)は途中で膝に痛みを感じた為、大事を取りリタイアした。翌日はフラットな周回レースが終了する日となる。全長142kmのステージは後半がアップダウンのある展開となり、フィニッシュは上りとなる。

2026アルウラー・ツアー第2ステージでリーダージャージ(緑色)を着用したミラン ©A.S.O./Charly Lopez
2026アルウラー・ツアー第2ステージ ©A.S.O./Charly Lopez

KINANのタラマエがツアー・オブ・シャールジャ総合優勝

KINAN Racing Teamのレイン・タラマエ(エストニア)が、1月23日から27日まで行なわれたツアー・オブ・シャールジャで個人総合優勝した。タラマエは第2ステージで独走勝利し、チーム一丸となって援護して、このときの貯金を守り抜いた。チームもチーム優勝を果たした。

ツアー・オブ・シャールジャでタラマエが総合優勝 ©KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

「スタート前から風向きが気にはなっていたけど、それ以上にモチベーションが私たちを突き動かした。今日は個人総合優勝を決めるためにあらゆる手を尽くすつもりだったし、チームメートもそのために全力で走ってくれた。昨日以上のチームワークが発揮できて、彼らがいなかったら勝てなかったと今は感じている。すべてのチームスタッフ、スポンサー、日本のファンにお礼を言いたい。このレースのためにみんなが施してくれた準備は本当に素晴らしかった」と、最終日のゴール後に語ったタラマエ。 

ツアー・オブ・シャールジャで首位のタラマエをアシストするKINAN勢 ©KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

「シーズン初戦で得た勝利は、私だけじゃなくチーム全体にいい影響をもたらすはず。新しいチームメンバーはみんな強いし、日本に残っている選手たちもレースに向けた準備を進めている。誰がレースを走っても成功できるチームだから、自信をもって走り続けたい」

ツアー・オブ・シャールジャでタラマエが総合優勝 ©KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU
KINAN Racing Teamがツアー・オブ・シャールジャでチーム優勝 ©KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

ミランが第1ステージ優勝で首位に【アルウラー・ツアー】


中東サウジアラビアを舞台とした5日間のステージレース、アルウラー・ツアーが2026年1月27日に開幕。ラクダを使った競馬場、キャメルカップトラックを発着とする第1ステージ(158 km)はリドル・トレックのジョナサン・ミラン(イタリア)が少人数のスプリント勝負を制して優勝。総合成績でも首位に立った。

ミランが2026アルウラー・ツアー第1ステージ優勝 ©A.S.O./Charly Lopez

UAEチームエミレーツ・XRGのエース、21歳のヤン・クリステン(スイス)は二度の落車で負傷。追走時に20秒のペナルティタイムを受けたこともあり、41秒遅れの総合72位と出遅れた。

2026アルウラー・ツアー第1ステージ ©A.S.O./Charly Lopez
2026アルウラー・ツアー第1ステージ ©A.S.O./Charly Lopez
2026アルウラー・ツアー第1ステージ ©A.S.O./Charly Lopez
2026アルウラー・ツアー第1ステージ ©A.S.O./Charly Lopez
2026アルウラー・ツアー第1ステージ ©A.S.O./Charly Lopez

KINANのタラマエがツアー・オブ・シャールジャ最難関で首位死守

KINAN Racing Teamのレイン・タラマエが、1月26日に行なわれたツアー・オブ・シャールジャ第4ステージで40秒遅れの区間9位。大会最難関の山岳ステージでライバル選手とのタイム差縮小を最小限に食い止めて個人総合首位を守り、個人総合優勝をかけて最終日へと進むことになった。 

リーダージャージを着るタラマエ(右)がツアー・オブ・シャールジャ第4ステージを9位でフィニッシュ ©KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

小石祐馬と橋川丈がアシストで貢献

ここまで好調をキープしているチームは、レインが得た貯金を活かしながら残り2日を送っていく。レインは鮮烈なインパクトを残した第2ステージにとどまらず、個人タイムトライアルで競った第3ステージでも好走。他選手に1分以上の総合リードを持って第4ステージを迎える。 

大会4日目は、オマーン湾に面した東海岸の地域をめぐる。オマーンとの国境に位置するディバ・アル・ヒスンを出発すると、内陸の丘陵地帯へ。コース前半からアップダウンが連続し、3級、3級、2級、3級とカテゴリー山岳が立て続けに待ち受ける。いったん海沿いまで下ると、いよいよ最終登坂へ。今大会で最も難しい登坂区間である、1級山岳アル・スフブ・マウンテンの頂上を目指す。フィニッシュまでの6kmは勾配10%を超える急坂が続く。これまで、この上りでの走りが個人総合成績に反映されることが多くあり、リーダーチームとして臨むKINAN Racing Teamとしてもいかにして乗り切るかがポイントになった。 

ツアー・オブ・シャールジャ第4ステージをコントロールするKINAN勢 ©KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

レースはまず、数人が集団から飛び出す状況が続いた。コース前半にいくつか設けられた中間スプリントポイントや、3級山岳ポイントの上位通過を狙う選手たちがたびたび仕掛ける。KINAN勢は出走5選手全員でメイン集団前方を固めて統率を図る。先行する選手たちを選別しながら、優位に進行していくべく状況を整える。 

0kmを進んだあたりからは、トマ・ルバを中心に本格的なペーシングを開始。4選手が先頭グループを形成するが、効果的な集団統率によってタイム差は1分15秒程度で推移。やがて他の上位チームもアシスト選手を数人ずつ送り出してメイン集団をコントロール。KINANメンバーはできる限り消耗しないよう心掛けながら、淡々とペースを刻んでいった。 

先頭グループを射程圏にとどめながら、レース終盤まで持ち込んだKINAN勢。ついに迎えるアル・スフブ・マウンテンの麓からは、トマに替わって小石祐馬と橋川丈がペーシングを担う。この上りに賭ける選手たちが散発的にアタックを繰り出すが、小石と橋川は無理に追うことはせず一定ペースで残り距離を減らしていく。残り2kmを切ったところで個人総合上位の選手たちが動き出すと、満を持してレースリーダーのレインが腰を上げた。 

ツアー・オブ・シャールジャ第4ステージを走るKINAN勢 ©KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

レインはライバル選手との差を最小限に食い止めながら、前線からこぼれた選手たちをパスしながら頂上を目指した。結果、このステージは9位でのフィニッシュ。トップからは40秒差でまとめ、ここまでの貯金を大きく吐き出すことなく走り切った。 

安定した走りが奏功し、レインは危なげなくリーダージャージをキープ。チーム一丸となってのレースコントロールが実を結んでいる。個人総合2位以下とは依然1分以上のリード。大会制覇へ王手をかけ、最後の1ステージへと駒を進める。 

ツアー・オブ・シャールジャ第4ステージで首位を守ったタラマエ ©KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

また、最終盤での好アシストが光った小石も山岳をうまくまとめ、個人総合で2ランクアップの6位に浮上。トップ10圏内に2人を送り込んでいるほか、各ステージのチーム内上位3選手のタイム合算で競うチーム総合時間でもトップに立っている。 

ここまで最高の戦いを演じるKINAN勢。最終・第5ステージは平坦基調の100.99kmで、風や要所でのライバルのアタックを注視していきながらレースをコントロールしていく。レインを中心としながら、小石、トマ、橋川、ルーカス・カーステンゼンがチームを盛り立てていく。