アプリで巡るサイクリングコースに沖縄がエクストラ初登場

期間分散型サイクリングイベント「サイクルボール・シーズンファイブ、グランボール制覇の旅」でシリーズ初めてとなる沖縄県内ステージが設定された。

「サイクルボール」はサイクリングアプリ「TraVelo(トラベロ)」を使って日本各地の1周コースを自転車で走るもので、2024年で5年目。沖縄以外の通常ステージは全国16地域で2025年2月2日まで開催されている。今回初開催される沖縄ステージ(通称おきいち)は通常ステージとは独立したエクストラステージという位置づけで、2024年12月1日から2025年2月14日まで行う。

サイクリングアプリ「TraVelo(トラベロ)」

沖縄観光の閑散期である冬場における誘客事業としても

本州などでは気温が下がり、サイクリング愛好家にとって「オフシーズン」と位置付けられる 12~2 月でも平均気温20度前後と温暖な気候が保たれている沖縄。サイクリストにとっての新たな目的やモチベーションを創出し、サイクリング市場全体を活性化することも沖縄県と運営会社は狙っている。

通常のサイクルボールのステージと同様に専用アプリを使用して、好きなときに走行できるセルフ型の参加方法に加え、5周年のシーズエンドパーティーとしてサイクルボールに挑戦し続ける全国のサイクルボーラーが集う沖縄1周の3泊4日のサポート付きツアーも実施。

古宇利島 沖縄風景

沖縄1周コースは、シリーズ最長の380km

メインコースである、「沖縄本島1周コース」は、サイクルボール史上最長の380km。オフシーズンに鞭を入れるには十分なチャレンジになるコースだ。その他、ミドルコース(150km)・ショートコース(60km) もある。

沖縄ステージ独自の完走特典

沖縄ステージは通常ステージとは切り離された「独立したステージ」となり、サイクルボールの「願い」の 対象となるステージには含まれない。ただし、沖縄ステージ独自の豪華完走特典が盛りだくさんある。リアルサイクルボールカードに加え、沖縄ゆかりの地場産品や宿泊券などを提供。サイクリスト御用達の輪行バッグもラインナップしている。

沖縄石垣島 玉取崎展望台のハイビスカス

シリーズ5周年特別企画:全国のサイクルボーラーたちが集う沖縄ツアー開催

全国のサイクルボーラーと挑む沖縄1周・3泊4日のツアーを開催する。 昼食・夕食、走行中の補給、 荷物運搬、サポートカーが付帯するので、それぞれの移動のわずらわしさから解放され、ピュアにライドを楽しむことができる。 宿泊 / 航空券は各自で手配。ツアー申し込みは12月1日開始予定。

ツアーでは毎夜、ゴール地点で夕食会を開催。走ったコースのレビューや翌日のコースのプレビューはもちろんトークテーマを設定しての座談会も開催。ライドだけではない沖縄堪能の4日間となる。

●サイクルボールおきいちのホームページ

佐藤水菜のトラック世界選手権報奨金は500万円プラス300万円

10月16から20日までデンマークで開催されたUCIトラック世界選手権でメダルを獲得した日本代表競輪選手に対し、公益財団法人JKAが報奨金を授与する。

佐藤水菜 ©公益財団法人JKA

トラック世界選手権は自転車トラック競技最高峰の大会で、女子ケイリン、男子スクラッチでは史上初の優勝、男子チームスプリント、女子スプリントでは史上初の3位、男子ケイリンでは37年ぶりの優勝、男子スプリントでは35年ぶりの表彰台となった。

日本代表選手(競輪選手)に対する報奨金は、競輪ファン、競輪選手、競輪施行者、場外車券売売場(サテライト)や民間ポータルサイトの運営会社、SPEEDチャンネルなど競輪に携わる全ての関係者の協力のもとに開催された支援競輪の収益から拠出される。

報奨金の額は、個人競技の優勝は500万円、個人競技の3位は300万円、団体競技の3位は120万円。

男子ケイリン優勝は山崎賢人(111期・長崎)、女子ケイリン優勝と女子スプリント3位は佐藤水菜(114期・神奈川)、男子スクラッチ優勝は窪木一茂(119期・福島)、男子チームスプリント3位は小原佑太(115期・青森)と太田海也(121期・岡山)。長迫吉拓は競輪選手ではないので対象外。

ケトンで運動能力が高まる…新たなドーピング手段になる危険性も

ダイエットや2型糖尿病治療で使われるようになった「ケトン」という存在が今後のスポーツ界において懸念すべきドーピング問題になると、信頼できる自転車運動(MPCC)が議論すべき課題として取り上げた。ケトン体投与することで運動パフォーマンスがすみやかに向上すると指摘している。

バール峠を目指すサイクリスト

アスリートの健康と自転車競技の信頼性に関わる問題

2025ツール・ド・フランスのコース発表が行われた前夜、10月28日にパリでMPCC第18回年次総会が開催された。議論された多くのトピックの中で、6年連続でケトンが議題に上がった。

ジャーナリストの調査によると、自転車チームにおける過剰な医療化が指摘され、それに続くディスカッションセッションでいくつかの懸念が指摘された。ケトン問題はこれまで以上に深刻になることは必至だという。この問題に関して国際自転車競技連合(UCI)が委託した調査の結果はまだ出ていないとされる。

ベルギーの研究施設が2019年にMPCCの会議で「ケトン」という存在を初めて言及。この化合物の使用がもたらす健康リスクと運動パフォーマンス向上の可能性を懸念した。ケトンは確実にドーピング手段としてグレーゾーンにあるとした。

UCIはケトンが健康とパフォーマンスに与える影響の評価結果を2025年末まで発表する予定はないという。それに対してMPCCは、アスリートの健康問題と自転車競技の信頼性を考えると、この問題への対策は待ったなしのタイミングであると力説。UCIはケトンの使用が許容されるという証拠を明示するか、あるいはそうでない場合はケトンの使用を推奨しない、または禁止すると明確に述べなければならないという。

スキーリゾートのシュペールデボリュ

治療やダイエットに効果もあるが生命維持のための身体の反応

人間の身体の中では「ブドウ糖」という物質を材料にエネルギー源を作る。たいていの人はご飯やパンを主食にして、ブドウ糖をエネルギー源とすることで運動できるようになる。ケトン体は脂肪合成や脂肪分解の過程で発生する中間代謝産物。通常、血液中にはほとんど存在しないが、糖尿病や糖質制限、絶食など、脳や筋肉のエネルギー源である糖質(グルコース)が利用できないときの代替エネルギー源として使われる。

近年では「糖質制限」の人気が高まるなか、ダイエット手段としてケトン体が注目を浴びていて、ケトジェニックダイエットと呼ばれている。ケトン体をメインに使ってもらうには糖質を減らす必要があり、医療現場では2型糖尿病患者においてインスリン抵抗性を改善し、効果を発揮することも確認されている。

山岳に入る前にマッサーがボトルを手渡していた

その一方で、ケトン体が体内で増えるということは普通の状態ではなく、生命を維持するための防御手段という側面もある。体内で過剰に蓄積されると血液を酸性に傾け、生命を脅かす危険な状態を引き起こす可能性もある。フィットネスに有効とされる一方で、このような弊害もある。

すぐに使えるウエアから完成車までブラックフライデー価格に


全国に33店舗あるスポーツ自転車専門店のワイズロードがBLACK FRIDAY 2024を開催する。ワイズロードオンラインは11月22日20時から12月9日10時まで、全国のワイズロードの店舗では11月23日から12月8日まで。

ワイズロードのセール

 2024年のブラックフライデーでは、人気のロードバイクやクロスバイクなどの自転車はもちろん、今すぐ使える秋冬ウエアなどもお得に購入できる。また、店舗で完成車やホイールなどの高額商品を購入する際に便利なショッピングローンの金利も1%引き下げとなり、例えば支払い12回払いまでは実質無金利となる。 

新たな特典として、ワイズロードオンライン限定でキャンペーンにエントリーすると、期間中購入者のY’s Clubポイントの付与率がアップ。税込1万円以上2万円未満の買い上げでプラス1%、税込2万円以上の買い上げでプラス2%のポイントが加算。 

●ワーズロードセールの詳細ページ

4年に一度の地球一周ヨットレース、ヴァンデ・グローブ開幕…白石康次郎3度目の挑戦

単独無寄港無補給世界一周ヨットレース、ヴァンデ・グローブが2024年11月10日、フランス大西洋岸のレサーブルドロンヌを出発する。日本の白石康次郎も参加し、地球を一周して再びレサーブルドロンヌのゴールを目指す。

2020ヴァンデ・グローブのスタートシーン ©Vendée Globe – Alea – JL.Carli

海を帆走するというより、時速80kmで海の上を飛ぶレース

4年に一度の地球一周ヨットレース。世界中から40人が参加し、単独・無寄港・無補給。「80日間世界一周」の書籍の世界を上回る74日が最高記録(2016-17年優勝者)。140日かけて完走した人も勝者として迎えられる。最新艇はフィンが付いていて、時速80kmで海の上を飛ぶ。当然海面に落ちるので操舵するセーラーは常にヘルメットをかぶっているという。

ヴァンデ・グローブに参加する最先端ヨット ©DMG MORI

鎌倉育ちの第一人者、白石は8年前の初挑戦時はNHKで壮絶なリタイア特集が報じられたが、4年前は完走。今回は3回目の挑戦となる。

白石康次郎(DMG MORI SAILING TEAM)©Hikaru Ogawa

男女や身体ハンデに関わらずチャレンジ…完走した全員が勝者

ヴァンデ・グローブのジェネラルディレクター、ローラ・ルゴフは、このヨットレースについて、「ひとつの海、ひとつの船、ひとりのスキッパー、それだけで構成される単純明快なコンセプトで、誰もが理解できるレースだ」と説明。その一方で、「海のエベレストと呼ばれるほど苛酷なレースでもあり、これまで完走できた人の数は宇宙に行った人の数より少ない」とレースの厳しさについて言及した。

「外洋航海のあらゆる困難をたった一人で克服せねばならない状況は、まさにスキッパーを中心としたヒューマンアドベンチャーであり、男女の差や身体のハンディキャップの有無に関わらず、誰もが同じ条件とカテゴリーで戦う世界で最もインクルーシブなスポーツ大会のひとつである」とも述べた。

ヴァンデ・グローブに参加する最先端ヨット ©DMG MORI

白石は、「ヴァンデ・グローブを日本で例えるなら箱根駅伝。観客がトップから最終走者までを同じ熱狂度で応援する醍醐味がある。レースを通じて感動を共有したい」と2024年大会への意気込みを語っている。

2005年のツール・ド・フランスゴール後、宿への抜け道として通ったパッサージュ・デュ・ゴワ。次第に潮が満ちてきて心が落ち着かない

ヴァンデ県は干潮時にしか通行できないパッサージュ・デュ・ゴワがあって、ツール・ド・フランスでも2回コースになっている。2024年1月に来日したヴァンデ・グローブの関係者によると「地中海は内海で、潮の満ち引きもなければ波もない」と西海岸の誇りを強く語っていた。

●ヴァンデ・グローブのホームページ

クリスマスプレゼントにいいかもしれないキックバイクのホットウォーク

スペシャライズドから12インチのキックバイク、Hotwalk(ホットウォーク)が発売された。カラーは2色(グロスデューンホワイト/チームイエロー、グロスディープオレンジ/アンバーグロー)。2万7500円(税込み)。

Hotwalk(グロスディープオレンジ/アンバーグロー)

タイヤは空気が入っていないので絶対にパンクしない

ライドの楽しさを小さなライダーに伝えるには、幼い頃から始めることが大切。これを最も楽しく、思い出に残る形で実現できるのが、対象年齢18カ月から4歳までのHotwalk。転ぶ回数を減らし、たくさん笑いながらバイクの乗り方を簡単に学べるようデザインされている。

Hotwalk(グロスデューンホワイト/チームイエロー)

高品質アルミフレームは、あらゆるキッズにフィットするよう作られた低めのスタンドオーバーを採用。12インチのアルミ合金ホイールは軽いだけでなく、繰り返される酷使にも十分に耐えられるほど丈夫。

タイヤは空気が入っていないためパンクとは無縁。小さなライダーは舗装路と未舗装路の両方を安心して走り回れる。

●スペシャライズドの詳細ページ