サガンがベルナルを制してジロ・デ・イタリアクリテリウム優勝

初開催となるジロ・デ・イタリアクリテリウムが2021年11月6日、エキスポ2020ドバイで開催され、5月のジロ・デ・イタリア本大会でポイント賞を獲得したペテル・サガン(スロバキア)が総合優勝のエガン・ベルナル(コロンビア)を制して優勝した。

ジロ・デ・イタリアクリテリウム優勝のサガン。左が2位ベルナル、右が3位マルク・ヒルシ ©Luca Bettini

「こんなユニークな場所で勝利できてうれしい。レースをコントロールし続けたチームメイトに感謝したい」とサガン。

「クリテリウムの前半戦は先頭あたりに位置していて、ポイント賞を獲得するためにスプリントを争おうとしたが、すぐにエリア・ビビアーニが今日の私よりも強いと気づいて戦術を変えることにした。とにかく高速レースだった。その後、ベルナル、ヒルシ、ブシャールがアタックしたので、それに反応したのは正解だった。そこからベルナルが再びアタックしたので、一緒に走り、ゴールラインでベルナルを打ち破ることができた」

ドバイエクスポのイタリア館前で ©Luca Bettini
エクスポ2020ドバイで行われたジロ・デ・イタリアクリテリウム ©Luca Bettini
マリアローザのエガン・ベルナルが先頭を走る ©Luca Bettini
サガンがベルナルを制してジロ・デ・イタリアクリテリウム優勝 ©Luca Bettini
エリア・ビビアーニがポイント賞を獲得 ©Luca Bettini
2022ジロ・デ・イタリア開幕地ハンガリー出身のアッティラ・バルテルが敢闘賞 ©Luca Bettini
最速ラップ賞のフィリッポ・ガンナ ©Luca Bettini

●エキスポ2020ドバイのホームページ

サイクルフォトグラファー辻啓の写真展がLa route編集部で開催

サイクルフォトグラファー辻啓の写真展が2021年は関東と関西の2会場で開催される。東京会場は狛江市にある自転車ウェブメディア、La route編集部で開催されることになった。いずれも入場無料。

2021ツール・ド・フランス ©辻啓

通常はオフィス仕様だが、期間中は写真展仕様に模様替え。初日の11月23日(火・祝)と27日(土)、28日(日)はLa routeメンバーもいる。
 

写真展の開催場所はウェブメディアLa routeの編集部オフィス。平日は12時から19時まで、土曜日と日曜日は10時から19時まで。期間中は辻が常時在廊していて、2022年度の壁掛けカレンダー「Greatest Cycling Race by Kei Tsuji(税込3000円)」を販売する。

辻啓写真展

辻啓のコメント
「2年ぶりとなる写真展を、La route編集部の皆様のご厚意により、東京都狛江市にて開催させていただくことになりました。現在、フォトグラファーとしての仕事を始めた10数年前には考えられないほどネット環境が整い、すぐ簡単にどこでもスマホなどのデバイスで写真を見ていただける時代になりました。しかし、やはり、紙に大きく印刷したプリントにしか出せない迫力や臨場感があると感じています。今回は最大A0サイズまで、今年のツール・ド・フランスで撮影した写真パネルを合計20枚用意しました。コルナゴの日本総代理店アキボウ様のご厚意により、ツールを制したコルナゴV3-RSも展示しています。毎日在廊していますので、混雑状況にもよりますが、時間の許す限り質問などにも答えることができるかと思います。ご来場お待ちしております(平日が空いてます)」

最寄り駅は小田急線の和泉多摩川駅で、駅からは徒歩1分。会場は1階で目の前に自転車は止められるが、管理は各自で。

辻啓写真展

【東京・狛江会場】
期間:11月23日(火祝)〜28日(日)
時間:水/木/金:12時〜19時、火/土/日:10時〜19時
会場:ハーモニクス株式会社(La route編集部)オフィス
住所:〒201-0014 東京都狛江市東和泉3-9-6-103

【兵庫・六甲会場】
期間:12月11日(土)〜19日(日)※定休日の13日(月)を除く
時間:11時00分〜18時30分
会場:六甲山サイレンスリゾート カフェ併設ギャラリー
住所:〒657-0101 兵庫県神戸市灘区六甲山町南六甲1034

●La routeのホームページ

スペシャライズドの最新eMTB、リーボSLを試してみた

電動アシスト機能を搭載したスポーツ系自転車をeバイクと呼ぶことが定着したが、山の中を走るMTBに取り付けたのがeMTBだ。その進化が止まらない。山に向かう舗装路を汗もかかずに上っていけて、林間部で豪快なダウンヒルを楽しむ。これまで押して上った激坂だってアシストパワーで進んでいける。スペシャライズドの最新eMTB、リーボ(Levo)SLを実際に試してみた。

前後サスペンションが路面の衝撃を吸収し、テクニック不足を補ってくれる

安定感と軽快感、そしてなによりも漕ぐ力の2倍の電動パワー

リーボSLは軽さを重視して、俊敏で軽快な走りのなかにスゴいパワーを組み入れた最新モデル。これまで味わえなかった次元のオフロード遊びを体感するのに十分な機能がそろっている。トレイルと呼ばれる林間部の走行に慣れない人は1回走るのがやっとだったが、何回でも走れるようになるほどだ。

今回使用したモデルはリーボSLのコンプカーボンというグレードで、価格は85万8000円

eMTBが登場して10年ほどになるが、リーボSLはかなり進化している。モーターやバッテリーといった重い部品は車体下部に配置されていて、それが安定感を高めている。前後のサスペンションは乗っている人の体重や走り方に応じて沈み込み量や元の位置に戻る時間が自在に設定できる。それに加えて29インチという大きな径の車輪を装着しているので、木の根や岩といった障害物もクリアしやすい。全体として乗っている人のテクニック不足を補ってくれる性能が備えられているのだ。

舗装路で山の上を目指すときも電動パワーで息も切れずに進んでいける

電動アシスト自転車のデメリットは電池残量がなくなるととたんに重い金属の塊になってしまうこと。スペシャライズドはこの問題をクリアするために、スマホアプリと連動させ、残り距離に応じて消費電力を制御する機能を開発した。もっとたくさん走りたければ、走行可能距離を50%伸ばすレンジエクステンダーを購入すればいい。今回の試乗では激坂2つを含む30km㌔を走ったが、走り終わってのバッテリー残量は半分以上あった。

フォレストバイクでeMTBの乗り方や楽しみ方を教えてもらう

サドルの高さがハンドルについたレバー操作で走りながら変えることができるのもいい。上りはペダルが回しやすいようにサドルは高めにしたいが、下りでは腰を沈めて安定感を確保するためにサドルを低くしたい。かつては、そういったケースではいったん停車して、工具でサドルを上げ下げしていたが、それが走りながらできるというのが画期的だ。聞けばこのあたりは、今では常識の機能なのだという。

五輪MTBクロスカントリー種目に2大会出場した小田島梨絵さんも現在はeMTBで楽しく走る

変速ギアは最近のトレンドとして前側が1枚、後ろが12枚。コースのアップダウンに応じてハンドルの右側に付いた変速レバーを操作するというシンプルさは、走りに集中できるのでとてもいい。

制動力のあるディスクブレーキなので初級者も舗装路の高速下りを楽しめる

注目の電動アシスト力は極めてパワフルだ。日本では時速24kmを超えるとアシスト力がゼロになるように制御されているが、トレイルの上りでそんなスピードは出ない。だからeMTBこそ電動アシストの恩恵が感じられる。力任せにペダルをグッと踏み込まず、軽くペダルを回すだけでモーターが稼動してグググッと激坂を上ることができる。パワーは3段階に調節できて、舗装路のアプローチも難なく上れる。試しにスイッチをオフにしてみると急に重い塊になるから、電動の恩恵は相当なものだ。

最新モデルを解説してくれたスペシャライズド・ジャパンの(左から)益田大貴さん、小田島さん、板垣響さん、板垣奏男さん

そんな最先端の戦闘力を備えたeMTBだが、実際にどんなサイクリングが楽しめるのか。都内からのアクセスもいい小田原で、次回はeMTBを使った1日サイクリングを紹介。

早川漁港にて

北京冬季五輪で日本選手が使う寝具は一般販売も予定

エアウィーヴは、TEAM JAPANオフィシャル寝具パートナーとして北京2022オリンピック冬季競技大会に出場するTEAM JAPANに、この大会のために開発したマットレスパッドと掛け布団を提供。11月4日にその記者発表が行われ、同社の高岡本州会長兼社長は一般販売も予定していると語った。

解析アプリで体型をチェックして3分割4タイプのマットレスパッドの硬さを割り出す

同社は2013年に日本オリンピック委員会(JOC)とオフィシャル寝具パートナー契約を締結して以来、日本代表選手団を寝具を通してサポート。北京でも最新の高機能寝具を提供し、選手が最高のパフォーマンス を発揮できるよう応援していくという。

今回のTEAM JAPANに提供されるマットレスパッドは3分割構造になっていて、表裏で硬さが異なる3つのパーツを組み替えることで体形に合わせてカスタマイズすることができる。さらに、キャリングバッグに入れて北京に簡単に持ち運びできるように軽量化された。

マットレスパッドの硬さは4段階(柔らかめ・標準・硬め・とても硬め)で構成。軽いので、選手自身が簡単にカスタマイズすることができる。選手村のベッドマットレスの上に一枚重ねて敷くだけで理想的な寝姿勢を保つことができ、睡眠中の身体への負担を軽減する。

4段階の硬さからマットレスパッドを最適な組み合わせにして安眠をサポートする

羽毛を一切使用しないハイパーダウンで極寒の北京の夜も暖かく

エアウィーヴのハイパーダウンは羽毛を一切使用せず、独自に開発した極細繊維を使用することで保温性と軽量性を実現した上掛け。 加えて、吸湿発熱性に優れていて、寝返りをうってもずれにくい縫製加工が施されているので、これまで以上に暖かく就寝することができるという。

羽毛を使用しないハイパーダウン(上掛け)で北京五輪の夜の寒さも解消

●エアウィーヴのホームページ

東京五輪選手村で話題の段ボールベッドをふるさと納税でもらう

愛知県幸田町、愛知県大府市、滋賀県長浜市のふるさと納税でエアウィーヴのベッドマットレスを返礼品として選ぶと、2021年10月1日からは「段ボールベッド」が数量限定でもらえるようになる。2市1町は段ボール製造にかかわる拠点のあるところだという。

2020東京オリンピック仕様のイメージ写真(返礼品とは異なる) ©Tokyo 2020

2020東京五輪の選手村にオフィシャル寝具パートナーのエアウィーヴが提供したベッドマットレスと段ボールベッドは、選手からは寝心地がいいと評判を得たほか、さまざまな話題を巻き起こしたもの。

数量限定「段ボールベッド」付きふるさと納税返礼品

「段ボールベッドがほしい」という多くの声に応えるため、今回数量限定で「段ボールベッド」が用意された。選手村で話題になった「段ボールベッド」を改良し、強度をさらに高くしている。10種計52個のパーツで構成され、すべて段ボールなので100%リサイクル可能。

高梨沙羅は引っ越しのお祝いとして贈られたエアウィーヴのマットレスパッドを愛用しているという

選手村仕様、そして今回のふるさと納税返礼品付属品はともに、段ボール製品の製造メーカー、王子コンテナーが協力して開発。

「エアウィーヴと選手村仕様の段ボールベッド開発に費やした歳月は2年半。選手が飛び跳ねても耐えられる安全性と組み立てやすさを両立させる必要がありました。そのため、梁となる部分には強化ダンボールを使用することで耐久性を確保。また、のりやテープを使わず、簡単に組み立てられるよう試行錯誤を重ねて設計しています」と王子コンテナー。

●選べるエアウィーヴの「ふるさと納税」返礼品特設サイト

4年間の成長した姿を見てほしい…高梨沙羅が夢を語る

スキージャンプ女子の高梨沙羅(クラレ)が11月4日に都内で行われたTEAM JAPANオフィシャル寝具パートナー「エアウィーヴ」の北京冬季五輪日本代表選手団サポート発表会に出席。開幕まで3カ月に迫った3度目の冬季五輪に向けた意気込みを語った。

エアウィーヴ社のポータブルマットレスパッド(左)とハイパーダウンを愛用する高梨沙羅

2014年のソチ、2018年の平昌に続いて3回目の五輪で悲願の金メダル獲得をねらう25歳。

かつては、寝る直前までジャンプのことを考えていて、そんなときは夢の中にもジャンプのことに支配されてしまったという。夢だけに「よく覚えていないんですけど」というものの、1回だけ「違和感のある夢を見てしまって、それだけに頭から離れない夢がありました」と告白。

「ソチの時に、飛んだままどこに行くか分からないような…」と、自らが迷走する姿にがく然としたという。それでも今季は好調で、「北京ではこのマットレスでちゃんと眠れます」と自信をのぞかせた。

「目の前のことをしっかりこなしていけば、いい結果につながっていくと思います。一番はこの4年間で成長した姿を見てもらえるように頑張りたいと思います」と決意を口にする。

エアウィーヴ社のポータブルマットレスパッドを担ぐ高梨沙羅

北京向けに開発した、カスタマイズできて持ち運べる3分割マットレスパッド

エアウィーヴは、TEAM JAPANオフィシャル寝具パートナーとして北京2022オリンピック冬季競技大会に出場するTEAM JAPANに、今回のために開発したマットレスパッドと掛け布団を提供する。同社は2013年に日本オリンピック委員会(JOC)とオフィシャル寝具パートナー契約を締結して以来、日本代表選手団を寝具を通してサポート。北京でも最新の高機能寝具を提供し、選手が最高のパフォーマンス を発揮できるよう応援していくという。

解析アプリで体型をチェックして3分割4タイプのマットレスパッドの硬さを割り出す

今回のTEAM JAPANに提供されるマットレスパッドは3分割構造になっていて、表裏で硬さが異なる3つのパーツを組み替えることで体形に合わせてカスタマイズすることができる。さらに、キャリングバッグに入れて北京に簡単に持ち運びできるように軽量化された。

マットレスパッドの硬さは4段階(柔らかめ・標準・硬め・とても硬め)で構成。軽いので、選手自身が簡単にカスタマイズすることができる。選手村のベッドマットレスの上に一枚重ねて敷くだけで理想的な寝姿勢を保つことができ、睡眠中の身体への負担を軽減する。

4段階の硬さからマットレスパッドを最適な組み合わせにして安眠をサポートする

羽毛を一切使用しないハイパーダウンで極寒の北京の夜も暖かく

エアウィーヴのハイパーダウンは羽毛を一切使用せず、独自に開発した極細繊維を使用することで保温性と軽量性を実現した上掛け。 加えて、吸湿発熱性に優れていて、寝返りをうってもずれにくい縫製加工が施されているので、これまで以上に暖かく就寝することができるという。

羽毛を使用しないハイパーダウン(上掛け)で北京五輪の夜の寒さも解消