ヤコブセンがメジャー初V…ブエルタ・ア・エスパーニャ

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月27日(火)、クリェラ〜エルプイグ間の175.5kmで第4ステージが行われ、オランダチャンピオンのファビオ・ヤコブセン(ドゥークニンク・クイックステップ)がゴール勝負を制してメジャー初優勝を飾った。

ファビオ・ヤコブセン(オランダ)がステージ優勝 ©Photogómez Sport

2018年にステージ1勝を挙げているロット・スーダルのイェーレ・ワライス(ベルギー) とブルゴスBHのホルゲ・ガルベス(スペイン)がアタック。ガルベスは終盤に機材故障で吸収されたが、ワライスは残り18kmまで逃げ続けた。しかし2日連勝を目指すサム・ベネット(アイルランド)を擁するボーラ・ハンスグローエ勢が追いかけ、最後はゴール勝負に。ヤコブセンが追い上げるベネットをわずかにかわして初優勝した。

ヤコブセンは4日前に23歳になったばかり。
「スプリンターとしてグランツールに勝利するのは大きな目標だった。学ぶことと勝つために22歳でブエルタ・ア・エスパーニャにやってきた。頭の中ではできると思ったけど、実際には難しかった。母国の国旗を着て勝てたのが誇りだ」とヤコブセン。
「2020年のブエルタ・ア・エスパーニャはオランダで開幕する。2020年のレーススケジュールはまだ決まっていないけど、グランツールのステージで勝ちたい。母国で勝てたならそれは最高だ」

マイヨロホを着るニコラス・ロッシュ ©Photogómez Sport

2連勝を逃したベネットだが、ポイント賞でトップとなり、緑色のマイヨベルデを獲得した。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージ ©Photogómez Sport

総合成績では首位のニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)がその座を守った。
「昨日よりもストレスを感じることなく、集団走行時は顔見知りと言葉を交わしていた。でも最後の1kmはトラブルに巻き込まれないように慎重に走る必要があった」とロッシュ。
「明日はまったく違う展開になるだろう。山岳ステージとなるのでコロンビア選手が積極的な走りをしてくるはずで、マイヨロホを守るのは相当厳しくなると思う。それでもボクは最後の1mまで全力を尽くしたい」

SNSも100万フォロワーを突破 ©Photogómez Sport

ツール・ド・フランス総合3位で、優勝候補と言われたユンボ・ビスマのステフェン・クライスバイク(オランダ)は初日の落車で痛めたヒザが思わしくなくリタイア。

バーレーン・メリダの新城幸也はチームエースのアシスト役に徹し、タイム差なしの63位でゴール。総合成績は1時間11分17秒遅れの98位。

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ステファン・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)
マイヨベルデ(ポイント賞)サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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USB充電だってハンドル部でできる電動アシスト自転車

快適な自転車ライフを提供する自転車専門店のあさひは、2019年8月下旬よりオリジナル電動アシスト自転車「エナシスフィール」の販売を、全国のサイクルベースあさひ各店舗、あさひ公式オンラインショップ、あさひ楽天市場、あさひYahoo!店で開始。エナシスフィールは、クラシカルなフレームデザインと細部にまでこだわった装備で日々の生活をオシャレに演出する自転車。

新型電動アシストユニット「PLUS-D」は、ペダリングの瞬間からなめらかに立ち上がるパワフルかつ上質な乗り心地。電動アシスト自転車特有のアシストフィーリングの不自然さを抑えた心地よい乗り味を実現した。

スイッチパネルにUSBポートを設け、ライトや携帯電話などへの充電が可能

また、広角オートライトや安定した荷物の載せ降ろしが可能なハンドルストッパー、後ろ子供乗せ装着可能な27kg対応キャリア採用など安全面や使いやすさにも配慮し、幅広いライフスタイルに対応する1台。

ショッピングや通勤にも最適な21リットルの大型樹脂バスケット
安定して荷物の載せ降ろしが可能なハンドルストッパー

エナシスフィール
販売価格   :9万9980円(税込)
カラー    :ミントブルー、ディープブラウン、シルキーアイボリー
タイヤ    :26型
適応身長   :152cm~
重量     :26kg
変速     :内装3段変速
充電時間   :約5~6時間
航続可能距離 :100km(エコモード)
バッテリー容量:36V×10.3Ah(25.2V換算で14.7Ah相当)
発売日    :2019年8月下旬より販売開始予定
購入方法   :サイクルベースあさひ各店舗、あさひ公式オンラインショップ、あさひ楽天市場、あさひYahoo!店
※一部の店舗では、取り寄せ対応となる店舗も

新型ドライブユニット「PLUS-D」

クランク軸の回転をモーターが直接アシストするのでパワフルでスムーズな乗り心地

エナシスフィールの「PLUS-D」は、クランク軸の回転をモーターが直接アシストすることで、パワフルでスムーズな乗り心地を提供する最新のダイレクトドライブ方式が採用された。駆動部のパーツも少ないため「耐久性」「メンテナンス性」にも優れている。

エナシスフィール(ミントブルー)
エナシスフィール(ディープブラウン)
エナシスフィール(シルキーアイボリー)

●あさひのホームページ

ブエルタ・ア・エスパーニャ史上初! アイルランド勢が区間勝利と総合1位

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月26日(月)、イビ・シウダドデルフゲテ〜アリカンテ間の175.5kmで第3ステージが行われ、アイルランドチャンピオンのサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)が大集団のゴール勝負を制して初優勝した。総合成績では前日に首位に立ったサンウェブのニコラス・ロッシュ(アイルランド)がその座を堅持した。

アイルランドチャンピオンジャージを着るサム・ベネットが優勝 ©Photogómez Sport

今大会最初のゴールスプリント勝負となったが、レース中盤はアップダウンが多く、山岳賞ジャージを着用するブルゴスBHのアンヘル・マドラゾ(スペイン)を含む3選手が先行。ボーラ・ハンスグローエとユンボ・ビスマ勢がメイン集団をペースアップして、先行選手を吸収。有力スプリンターらによる力比べに持ち込んだ。

数人のスプリンターは途中の上りで脱落していたため、チームメートに終始援護されてパワーを温存していたベネットが大差をつけてトップフィニッシュ。
「このアイルランドチャンピオンジャージを着用して勝利することがどんなに名誉なことか」と喜びを表した。

「三大ステージレースは最初に1勝するのが大変だが、それを果たせば簡単だ。山岳コースが多いので、この日を逃すと最終週まで待たなければならなかったから、今日勝てて今後の展開が楽になる」とベネットは語った。

マイヨロホを着用するニコラス・ロッシュ ©Photogómez Sport

総合成績でもアイルランドのロッシュがリーダージャージを守った。同国選手としては、大会が平たんステージが多かった1988年にスプリンターのショーン・ケリーが総合優勝を果たしている。最終日前日の個人タイムトライアルでステージ優勝したケリーが首位に立ち、逃げ切ったことはあるが、アイルランドの2選手がステージ優勝とリーダージャージを獲得したのは大会史上初。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージ ©Photogómez Sport

「昨夜ベネットがメッセージを送ってきたので、明日はキミが優勝しなくちゃねと返信した。彼はステージ優勝するために相当のプレッシャーを受けていたから、それを達成できてボク自身もうれしい」とロッシュ。
「チームはウィルコ・ケルデルマンを総合上位に送り込む作戦で、ボクも彼をサポートしていきたい」

世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(右)とポイント賞のグリーンジャージを着るナイロ・キンタナ ©Photogómez Sport
表彰式で飲んだビール瓶は資源回収箱へというのがお約束 ©Photogómez Sport

山岳賞ジャージを守ったブルゴスBHのアンヘル・マドラゾ(スペイン) ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ステファン・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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男子軽量級ダブルスカルの池田裕紀・西村光生が準決勝へ

オーストリアのリンツで開催されているボートの2019世界選手権は8月26日、男子軽量級ダブルスカル(LM2x)敗者復活戦が行われ、3組の池田裕紀・西村光生が2着になり、28日の準々決勝に進出した。

男子軽量級ダブルスカル(LM2x)の池田裕紀・西村光生

パラ女子シングルスカル(PR1W1x)の市川友美は予選2組で6着。28日の敗者復活戦へ。

●8月27日の組み合わせ
パラ男女ミックス舵手つきフォア(PR3Mix4+)八尾陽夏・西岡利拡・有安亮平・齊藤舞香・立田寛之
敗者復活戦1組
1レーン 日本
2レーン 中国
3レーン ロシア
4レーン ドイツ
5レーン メキシコ
6レーン 韓国
3位までが準決勝へ。4位以下は13~18位決定戦へ

男子軽量級ダブルスカル(LM2x)の池田裕紀・西村光生

●日本代表選手リスト
Crew Japan(ボート日本代表)のfacebook
日本ボート協会のfacebook
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NIPPOが仏レインボーと協議しUCIプロチーム存続を目指す

フランスのチーム運営法人レインボープロサイクリングは、NIPPOのチーム運営窓口である大門宏マネージャー兼監督に2020シーズンのUCIプロチームとしての活動をともにする意向を伝え、スポンサーシップの合意に向けての正式な協議を開始したと発表された。

2019シーズンのNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ

レインボープロサイクリングは2019シーズン、フランス籍のUCIプロコンチネンタルチーム「デルコ・マルセイユプロバンス」を運営。拠点を南フランスのマルセイユに構えている。同チームはアマチュアチームから始まった長いの歴史のなかで、数多くのプロ選手を輩出した伝統を持ち、時代の変化とともに国際レースで活躍するグローバルなチームへと変遷を遂げている先鋭的なチーム。

また、2002年から2004年にはU23の別府史之(現トレック・セガフレード)がフランスアマチュア最高峰・DN1チーム時代に所属していて、チームの主力選手として活躍。近年では2014、2015年に福島晋一が、JOCから推薦されスポーツ指導者海外研修員として2年間、コンチネンタルチーム体制の同チームに派遣されて監督としての仕事を学ぶなど、日本とも関係が深い。

チーム名称をはじめとしたチーム体制の公式発表は、UCIから正式に承認される10月以降。まずは、9月下旬の世界選手権時に発表される来季のレースカレンダーをもとにチームのレーススケジュール、日本人選手を含めた最終的なチームの選手構成(20名から22名を予定)、各公式スポンサーなどに関して協議が重ねられる。

自転車競技の新時代、バンクリーグが名古屋で開幕

令和うまれの新スポーツ「バンクリーグ」の初戦、Round 1が8月23日に愛知県の名古屋競輪場で行われた。KINAN Cycling Teamからは椿大志、大久保陣、山本大喜、福田真平、中島康晴、荒井佑太が出場。予選ラウンドを1勝1敗とし、決勝ラウンドへの進出を逃したものの、チームとして次戦への改善点が見つかるレースとなった。

バンクリーグ2019 Round 1・名古屋 ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

構想から数年、ついにバンクリーグの船出の時がやってきた。加藤康則ゼネラルマネージャーを発起人に始まったプロジェクトは、複数回のテスト走行を経て、2018年にプレイベントとして「トラックフェスティバル」を宇都宮競輪場で実施。それらの結果を踏まえて、バンクリーグのスタートに向け急ピッチで準備を進めてきた。

レース形式はバンクリーグオリジナルの「3ポイントゲーム」。このイベントは競輪場のバンクを使用し、4選手ずつで編成される2チームが出走し、3周目以降の奇数周の入りを先頭通過したチームに1ポイントが与えられる。3ポイントを先取したチームが勝利となる。ルールはシンプルで、チーム力や戦術を短時間で楽しむことができるあたりが大きな魅力だ。今節は6チームが参加し、3チームずつA・Bの2グループに分けて、総当たりの予選ラウンド実施。各グループ1位が決勝ラウンドに勝ち上がる。

晴れの第1回開催の会場となった名古屋競輪場には、遠方からの観客も多数駆けつけ、イベント開始前から大きな盛り上がり。レースに先立って行われた一般走行イベントでは、バンクリーグ参加選手が一般参加者とともに走行。角度のある走路に及び腰の参加者も見られたが、選手たちの誘いに笑顔を浮かべ、並走をするうちに徐々にバンク走行のコツをつかんでいった様子だった。

開会式では発起人の加藤康則GMがあいさつ ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

そして迎えたイベントのオープニング。開会式では発起人の加藤GMが挨拶に立ち、開催への感謝を述べた。予選グループの組み合わせ抽選には、チームを代表して荒井が臨み、愛三工業レーシングチームとシマノレーシングと戦うことが決まった。

愛三工業レーシングチームとの対戦となった予選ラウンド第1戦。椿、山本、福田、荒井のオーダーでの出走。数日前から意見を出し合って練り上げた作戦通りにレースを進行させ、現役競輪選手でもある福田、スプリンターの荒井を中心に危なげなく勝利をおさめた。

予選ラウンド第1戦は愛三工業対キナン ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

シマノレーシングとの対戦となった第2戦。愛三工業レーシングチーム戦からメンバーを入れ替え、椿、大久保、中島、荒井の布陣で挑んだ。トラック競技を専門にする選手を擁した相手のスピードに負けじと迫ったが、力及ばず3-0のストレートで敗戦となった。

これにより決勝進出は逃したが、レースを終えた選手たちはVIP席へと出向いてファンサービス。シマノレーシングとマトリックスパワータグの対戦となった決勝を、観客とともに観戦した。VIP席は走路内側のフィールド部分で観戦を楽しめるもので、選手入退場時のハイタッチや、レースの息づかいが感じられる距離感が魅力。事前発売で完売となった。ロードレースとは異なる景色のナイターイベントに、ファンは選手と写真を撮ったり、シーズン後半のレース展望について話をしたりと、普段では得られないスペシャルな時間を楽しんでいた。

レースを終えた選手たちは観客席へと出向いてファンサービス ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

レース後の閉会式では、バンクリーグをよりよいものにしていくために常にブラッシュアップしていくと話した加藤GM。選手からも、対戦相手の特性に合わせた戦略など作戦の幅を広げ、レースを重ねるごとによりアグレッシブな戦いが展開されるのではないかという声が聞こえてきた。

華やかな船出となったバンクリーグ。Round 2は8月30日、三重県・松阪競輪場で開催される。(Text:清水翠、Edit:福光俊介)

●キナンサイクリングのホームページ