ツール・ド・フランスさいたまは10月27日開催…主催は市から民間へ

世界最高峰のサイクルロードレースとして知られるツール・ド・フランスの名を冠した自転車競技イベント「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が10月27日に開催されることが決まった。過去6年はさいたま市が主催していたが、2019年から一般社団法人さいたまスポーツコミッション(SSC)が主催する。

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを制したアレハンドロ・バルベルデを中央に、左が2位ゲラント・トーマス、右が3位新城幸也 © letour.fr

本大会のロゴ刷新にともなってさいたまも多様なリニューアル

さいたま市は埼玉県、さいたま観光国際協会、 ASOとともに共催となる。4月15日にさいたま市内で記者発表された。

7年連続7回目の開催となる2019年大会。ツール・ド・フランスに出場する世界トップレベルの選手たちが2019年も「さいたま」にやって来る。会場はさいたま新都心駅周辺で、コースレイアウトも2年ぶりに生まれ変わる。

また、ツール・ド・フランス本大会のロゴ変更に伴い、さいたまクリテリウムも大会ロゴをリニューアルした。そのほか、自転車関連商品の販売、体験イベントで楽しめる「2019サイクルフェスタ」やフランスとさいたま市の食が楽しめる「2019さいたまるしぇ in さいたまクリテリウム」も同日開催する。

ツール・ド・フランスさいたまの新ロゴ

会見には、2019年3月に一般社団法人さいたまスポーツコミッション(SSC)会長に就任した池田純氏、清水勇人さいたま市長が登壇。池田氏は プロ野球横浜DeNAベイスターズ社長などを歴任してきたスポーツビジネスの専門家。

「スポーツイベントは頂点だけでなく、三角形の底辺を築く一般市民の方々になじんでいただくことが重要で、横浜でプロ野球球団を運営していたころから大切にしてきたこと。健全な三角形を形成するためにいろいろな自転車文化を育てていきたい」と、新たな舵取りの大役を任された池田氏。

さいたまスポーツコミッションの池田純会長(左)と清水勇人さいたま市長

コースは刷新され、2016年以来3年ぶりに「さいたまスーパーアリーナ」内を選手たちが走り抜ける。コース全長は 3.5km。さいたま新都心駅周辺で開催されることから例年のように10万人以上の観客が集まることが見込まれている。

ツール・ド・フランスさいたまの2019コース(クリックすると拡大します)

2019 さいたまるしぇ in さいたまクリテリウムは2日間開催

■日程 2019 年10 月26 日(土)、27 日(日)
■会場 さいたま新都心けやきひろば
■趣旨 さいたま市の「食」をPR するとともに、その出会いの場(機会)を設けることにより、郷土愛を育み、地域経済の活性化を図るために実施。
■内容 スイーツ等や、フランス産の食材を使った飲食物の販売も行う他、協賛企業の飲食・物販・PR ブースも設ける。
■問い合わせ先 公益社団法人さいたま観光国際協会 TEL:048-647-8339

一般参加型イベントは9月21日に埼玉スタジアムで

さいたまクリテリウム当日の参加につながる一般参加型のサイクリングイベント「Road to さいたまクリテリウム2019 in埼玉スタジアム2○○2」は9月21日に埼玉スタジアム2○○2で開催される。

日本最大のサッカー専用スタジアム「埼玉スタジアム 2〇〇2」を主施設とする埼玉スタジアム2〇〇2公園内にコースが特設される。競技種目は、1周のタイムを競うタイムトライアルと規定時間内の周回数を競うエンデューロの2種目。大会の賞典としてさいたまクリテリウム大会当日に実施する個人タイムトライアルへの出場や、一般体験走行、オープニング走行への招待を予定しているという。

参加者の募集に関しては6月上旬を予定している。さいたまクリテリウムは、「今後も自転車レースの観戦だけでなく、一般の方がさまざまな角度から自転車の魅力を体験していただく機会を創出していきます」という。

「銚子イイ!グルメライド」で太平洋の味覚を味わう…参加締め切り目前!

千葉県銚子市の魅力あふれるスポットを巡る初心者でも気軽に参加できるイベント、「銚子イイ!グルメライド」が2019年5月25日(土)に千葉県銚子市で初開催される。5月13日(月)の申し込み締め切りが迫っているが、いまなら間に合う。

これまでは「犬吠埼エンデューロ」として公道封鎖レースイベントだったが、2019年は銚子市内を巡るサイクリングイベントとして開催

日本一の流域面積を誇る利根川が太平洋に注ぐところ。銚子市を舞台に2018年まで「犬吠埼エンデューロ」として公道封鎖レースイベントを開催してきたが、2019年は銚子市内を巡るサイクリングイベントとして開催される。

同大会は「ツール・ド・ニッポン」のひとつとして開催され、「銚子イイ!グルメライド」は2ndステージとなる。

コースは、銚子の観光スポットを走る70kmと40kmの2コースの設定。各エイドステーションでは、銚子の地元食材をふんだんに使った提供品が用意される予定。

犬吠埼の有名な灯台
とにかく銚子のグルメが勢ぞろい!

大会アンバサダーとして、youtubeで活躍中の「MIHO」、「tom’s cycling」の2人、元ブリッツェンフェアリー自転車競技部の「小林愛里彩」、自転車モデルの「もえ」が決定した。

締め切りは5月13日(月)。東京中日スポーツも取材予定。

youtubeで活躍中の「MIHO」
tom’s cycling
元ブリッツェンフェアリー自転車競技部の小林愛里彩
自転車モデルの「もえ」

走る!食べる!映える!~ 銚子イイ!グルメライド
■開催日:5月25日(土)
■会場:銚子スポーツタウン(千葉県銚子市)
■種目:サイクリング
■主催:銚子グルメライド実行委員会
■共催:銚子市、銚子市観光協会、NPO法人銚子スポーツコミュニティー、一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
■事務局:ツール・ド・ニッポン事務局(ルーツ・スポーツ・ジャパン内)
■大会Webサイト

たくさんの表情をもつ銚子の絶景!

4月15日はイリオモテヤマネコの日…アウトドアフットウエアのKEENが環境保全活動

沖縄の西表島(いりおもてじま)にのみ生息する国指定特別天然記念物イリオモテヤマネコが発見された4月15日はイリオモテヤマネコの日。近年は観光客増などでこの希少種が交通事故の犠牲となるなどの問題があり、アウトドアフットウエアブランドのKEEN(キーン)が環境保全プロジェクトをスタートさせた。

左から戸川久美さん、仲程長治シネマトグラファー、キーン・ジャパン竹田尚志代表、竹中康進さん

米国ブランドのシューズメーカー。屋根のないところすべてを「KEENと共に楽しむ場所」と考え、アウトドアを楽しむための多様な商品を開発・販売するとともに、さまざまな社会貢献活動を展開している。東京都港区に本社を置く日本法人のキーン・ジャパンは、西表島の豊かな自然と文化を「明日」に継承していこうと、同地を訪問するひとりひとりができることを考え、行動していくプロジェクト「Us 4 IRIOMOTE」を「イリオモテヤマネコの日」に合わせて本格スタートさせた。

イリオモテヤマネコ 写真提供:環境省西表野生生物保護センター

西表島の明日のためにできる4つのこと。「知ろう」「守ろう」「話そう」「残そう」

西表島で自然保護に取り組む人たち、文化を継承する人たちとともに「知ろう」「守ろう」「話そう」「残そう」の4つのキーワードを軸に、「明日」のために、ツーリスト一人ひとりができることを考え、行動してゆく、「Us 4 IRIOMOTE」(アス・フォー・イリオモテ)プロジェクトを発足し、企業、団体の枠組みを超えた展開をしていきたいという。

Us 4 IRIOMOTEの由来
Us=明日・私たち、4=4つ。西表島の明日に私たちができる、4_つのこと。
Us 4 IRIOMOTEにおける4つのキーワード 「知ろう」「守ろう」「話そう」「残そう」。
西表島の自然や生態系・文化を「知る」ことからはじめ、アクションを起こして「守り」、みんなで「話し」、未来に「残し」ていく。

Us 4 IRIOMOTEの活動に活用される『UNEEK EVO』

UNEEK EVO “IRIOMOTE”パック。1万3000円(税別)。カラーは左からPetrified Oak/Raven、Star White/Raven、Blue Mirage/White

2本のコードと1枚のソールで編み上げられたオープンエア・スニーカー『UNEEK(ユニーク)』に、エンジニアードニットを取り入れた最新モデル『UNEEK EVO(ユニーク エヴォ)』を2019年4月12日(金)より発売。イリオモテヤマネコの柄をモチーフにした”IRIOMOTE”パックの売り上げの10%をUs 4 IRIOMOTEに活用する。

Us 4 IRIOMOTEオリジナルマイボトル&Tシャツ

Tシャツ、3500円(税別) 5イラスト ホワイト・ブラック・オリーブ 3色展開

長場雄イラストレーターが手がけるキービジュアルを配したチャリティグッズを制作。売り上げの一部がUs 4 IRIOMOTEに活用される。2019年4月下旬よりKEENオフィシャルサイトおよびSORA石垣店で販売。(取り扱い店は増える可能性も)

動物・自然保護を展開する団体を支援

絶滅危惧種イリオモテヤマネコを守る「JTEFトラ・ゾウ保護基金 やまねこパトロール」
Us 4 IRIOMOTEの活動:パトロール隊員を増員、地域住民への啓蒙活動を実施。交通事故防止対策をパワーアップする。
国の天然記念物で、絶滅危惧種に指定され、世界で西表島だけに生息する希少種イリオモテヤマネコは、種の存続ぎりぎりの100頭ほどと推測されている。入島者の増加に伴い、交通量が増え、それと比例するようにイリオモテヤマネコの交通事故も増加している。2018年は事故件数9件と、過去最悪を更新した。
「やまねこパトロール」は、野生動物保護のために活動するNPO「JTEFトラ・ゾウ保護基金」の西表島支部とし活動を展開。イリオモテヤマネコを事故から守るため夜間パトロールを実施し、ドライバーへの注意喚起やヤマネコが路上に餌付く原因となる小動物の死骸除去など、地道な活動を行っている。

西表島ドキュメンタリー映画、2020年公開予定

西表島 ©Choji Nakahodo

仲程長治氏が切りとる、うつくしい西表島の景色
土が香り、自然の生命を感じる力強いこれらの写真は、写真家・仲程長治(なかほどちょうじ)氏の作品。現在、同監督によるドキュメンタリー映画を制作中。美しい西表島の四季を通し、島の文化を継承する石垣金星・昭子夫妻をはじめ、島の文化や自然を守る人びとを追うドキュメンタリー映画。(2020年公開予定)

イリオモテヤマネコとは
沖縄県西表島のみに分布する夜行性のヤマネコ。1972年国の天然記念物に指定され、1977年には特別天然記念物に指定された。体長約50cm~60cmで体重約3kg程度。1965年4月15日に動物文学者の戸川幸夫氏らが発見し、1967年に新種として認定された。
分布状況主に、島の低地部の湿地、河川・沢沿いをよく利用し、マングローブ林、農耕地周辺にも現れる。生息数約100~109頭(2005~2007年第4次総合調査より)

4月15日は「イリオモテヤマネコの日」
沖縄の西表島にのみ生息する国指定特別天然記念物イリオモテヤマネコ発見50年を記念し、同町は2015年9月25日、専門家がイリオモテヤマネコを新種と公表したのが1965年4月15日だったことから、4月15日を「イリオモテヤマネコの日」と制定すると発表。

認定NPO法人JTEFトラ・ゾウ保護基金の戸川久美理事長

戸川久美
認定NPO法人JTEFトラ・ゾウ保護基金理事長

国指定特別天然記念物イリオモテヤマネコの発見者である動物文学者戸川幸夫の次女。子どもの頃、父が日本政府に依頼され自宅で2年半ほどイリオモテヤマネコと共にくらす。2009年に現組織を設立し、絶滅に瀕するトラ、ゾウ、イリオモテヤマネコの現地の保全対策、違法取引防止、国内での普及活動に尽力する。2015年イリオモテヤマネコ発見50年目に、西表島・上原にJTEF西表島支部やまねこパトロールを設立し、現地在住の高山事務局長を中心に地域からのヤマネコを核とした島の保全活動に取り組んでいる。

【KEENについて】
KEEN(キーン)は、2003年に誕生した米国オレゴン州ポートランドに本拠を置くアウトドアフットウエアブランド。「サンダルは、つま先を守ることができるのだろうか?」このシンプルな疑問をきっかけに、KEENの歴史は幕を開けた。つま先を衝撃から守るトゥ・プロテクション機能(つま先の保護機能)を搭載した、革新的なサンダル『NEWPORT(ニューポート)』の登場は、スポーツシューズの世界に革命をもたらし、KEENの名を瞬く間に世界中に広めた。
アウトドアライフのために生まれたKEENには、自分たちが暮らし、遊び、働く場所を守る責任があるといい、2003年の創立以来、1800万米ドル(約20億円)を、志を共にする世界中のNPOへ寄付してきたのもこのため。地球のすべての場所を、見つけたときよりも美しくして去る。世界を少しでもポジティブに変える。この活動をキーン・エフェクトと呼び、「Giving Back:社会への還元」、「Taking Action:市民活動支援」、「Reducing Impact:環境負荷の低減」をテーマにしている。
「完璧ではないかもしれません。でも私たちは、この星によりよい未来を作る力があることを信じています」
● KEENのホームページ

カリマーのリュックサックをより身近にするアニメーションムービー第2弾

英国発祥のアウトドアブランド「 karrimor(カリマー)」は、ブランドのオリジナルコンテンツである、カリマーのリュックサックをより身近にするアニメーションムービーの第2弾『karrimor mountain club 2』を4月15日に公開した。

ムービーは、今シーズンにオールラウンダーモデルへと進化しリニューアルをした“ridge series(リッジ シリーズ)”を主役に、その背負いやすさとフィット感の快適さ、そして山行後の疲労軽減を第一に考えて作られた特性や正しい背負い方を、ユニークなキャラクターがリズミカルに紹介するショートムービーとなっている。

登場人物

キャロライン
生まれてからずっとインドア女子だったが、兄の影響で山に興味シンシン。好きなものにはとことんハマるタイプで周りが見えなくなるのが玉にキズ。テント泊デビューを目指して勉強中!

CV. 喜多村英梨
声優としてアニメ、ゲーム、吹き替え、TVナレーションなど幅広く活動。アニメ「フレッシュプリキュア!(蒼乃美希/キュアベリー)」「魔法少女まどか☆マギカ(美樹さやか)」をはじめ、吹き替え「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生(ヴィンダ・ロジエール)」「バーフバリ王の凱旋(デーヴァセーナ)」「Effie Gray(ダコタ・ファニング)」など多数。

Dr. バード
登山のお悩み解決バード。日本の登山シーズンにやってくる渡り鳥だが、どこから飛んでくるかはわからない。エべレスト初登頂は1946年で、人間よりも先にピークに到達しているらしい。

CV. 大塚明夫
アニメ、ゲームなどはもちろん、テレビ番組のナレーターや洋画の吹き替えまで、声優として幅広く活動。「メタルギアソリッド」シリーズ( ソリッド・スネーク)、「ブラック・ ジャック」(ブラック・ジャック)など多数。洋画ではスティーブン・セガールやニコラス・ケイジ、デンゼル・ワシントンの吹き替えも

カミーロ
キャロラインの兄。登山大好き青年。

『karrimor mountain club2』story 詳細

♯1 わたしにぴったりのリュック、どうやってえらべばいいの~!?

山に登ってみたい?! ならばリュックサック選びはとても大切だ。季節や行きたい山域にもよるけれど、防寒着や調理器具に水筒など、意外と必要なアイテムは多いもの。荷物をしっかりと詰められて、快適に背負えるリュックサックは…やっぱり〈リッジ〉だね。

♯2 「 その背負い方は間違っている!!」空から聞こえたその声は…!

リュックサックのフィッティングは、背負い方ひとつで変わってしまうもの。だから、肩が痛くなってしまったり、胸が苦しいというときはベルトの調整が正しくできていないのかもしれないのだ。知らなきゃソン!な、〈リッジ〉のトリセツをご紹介しよう!

♯3 karrimor onepoint club!

カリマーが〈リッジ〉を開発したのは1999年。長年にわたってビギナーから熟練登山者まで、幅広いユーザーをサポートしてきた。幾度ものリニューアルをかさね、ブラッシュアップされた機能をご紹介しよう。さて、あなたはいくつ知っているかな?!

karrimor mountain clubとは…?

カリマーのリュックサックを、より身近に感じてもらうためのオリジナルアニメーションムービー。リュックサック選びに関しての具体的な悩みに焦点をあてながら、Dr.バードをはじめとするユニークな登場人物たちが繰り広げる、ハウツー動画となっている。season1は cougarシリーズのSA=サイズアジャストシステムについて。
●karrimor mountain club

●カリマーとは
アルピニズム発祥の国、英国のアウトドアブランド「カリマー」。その語源は「carry more=もっと運べる」。1946 年、カリマーはチャールズ&メアリー・パーソン夫妻によって誕生した。最初のクライミングザックが登場してから現在に至るまで、世界の高峰、極地、熱帯雨林へと、無数の挑戦をし続けている。

トレックがロード購入時のローン金利を負担してくれるTrek Festキャンペーン

トレック・ジャパンがロードバイクをお得に買えるキャンペーン「Trek Fest」を実施する。今回は、最大24回までショッピングローンの金利をトレックジャパンが負担してくれる。6月2日まで。

これにより、月々の支払いを抑えてワンランク上のバイクを購入することが可能になる。
対象バイクは2019年モデルのミドルグレードの完成車ロードバイク
・Madone SLシリーズ
・Émonda SLシリーズ
・Domane SLシリーズ
・Émonda ALRシリーズ

キャンペーンの対象は全販売店ではないので、詳しくは近くの販売店のこと。

●トレック・ジャパンのキャンペーンサイト

アジアBMX選手権で吉村樹希敢、丹野夏波、籔田寿衣が優勝

BMXレースのアジアチャンピオンを争う2019年アジアBMX選手権大会が4月13日(土)にマレーシアのニーライで開催され、エリート男子4名、エリート女子1名、ジュニア男子4名、ジュニア女子3名の合計12名が日本代表として参戦した。

アジアBMX選手権女子エリートの丹野夏波 ©2019 JCF

東京五輪においては開催国枠を男女1づつ持つため、UCIポイント獲得が是が非でも求められたリオ五輪のときほどではないものの、アジアチャンピオンをかけたプレッシャー下でのパフォーマンス発揮が求められる貴重な機会。また、翌年に控えたオリンピック前の重要な指標にもなる。そして、アジアのBMXレースをリードしている日本チームとしてタイトルを死守が求められた。

吉村樹希敢が男子エリートで3度目の優勝

アジアBMX選手権男子エリート ©2019 JCF

2013年から続いていた日本チーム連覇は、2018年に選手の転倒が相次ぎタイトルを逃した。2019年は2017・18年と2度のアジア選手権大会優秀経験のある吉村樹希敢をはじめ、2018年のジュニアアジア選手権優勝者である中井飛馬、2018年の全日本選手権優勝者の松下巽と準優勝者であると池田大暉の4名体制で臨んだ。決勝は吉村樹希敢がスタートから先頭にたち、後続の接触に影響されず、終始先頭を守り、自身3度目の優勝となった。2018年のチャンピオンは3位となった。

男子エリート優勝の吉村樹希敢(中央) ©2019 JCF

●男子エリート
1位 吉村樹希敢(日本)
2位 Bagus Saputra(インドネシア)
3位 Rio Akbar(インドネシア)
5位 松下 巽(日本)

丹野夏波が女子エリートの激闘を制す

2005年に始まって以降、女子エリートで日本チームが優勝を獲得したことはなかった。2018年の女子ジュニアで優勝した丹野夏波が、大会3連覇中の中国選手を相手に予選から死闘を繰り広げる。決勝ではスタートから先頭をキープし、最終ストレートで追いつかれるものの逃げ切り。日本人女子エリートクラス初となる優勝となった。

女子エリート優勝の丹野夏波(中央) ©2019 JCF

●女子エリート
1位 丹野夏波(日本)
2位 Yan Lu(中国)
3位 Na Peng(中国)

男子ジュニアで日本は6連覇を逃す

アジアBMX選手権男子ジュニア ©2019 JCF

このクラスにおいて日本は5連覇中だったが、増田優一の転倒もありタイトルを逃した。転倒を回避したジュニアクラス初参戦の橋本颯馬が3位表彰台を獲得した。

アジアBMX選手権男子ジュニア3位の橋本颯馬(右) ©2019 JCF

●男子ジュニア
1位 Patrick Coo(フィリピン)
2位 Methasit Boonsane
3位 橋本颯馬(日本)
5位 庄司佳真(日本)
6位 滝口怜弥(日本)
8位 増田優一(日本)

籔田寿衣が女子ジュニアで日本に6連覇をもたらす

アジアBMX選手権女子ジュニア ©2019 JCF

男子ジュニア同様5連覇中であったクラスに、日本から3名が出場。初参戦となった籔田寿衣がみごと優勝を果たすも、続く早川優衣が転倒し、酒井亜樹も巻き込まれ表彰台独占はならなかった。

女子ジュニア優勝の籔田寿衣(中央) ©2019 JCF

●女子ジュニア
1位 籔田寿衣(日本)
2位 Tanaporn Tothong
3位 Panatda Buranaphawanc

日本チームとして初の4カテゴリー制覇はならなかったが、テーマであるプレッシャー下でのパフォーマンス発揮の観点では、男子エリートのタイトル奪回などポジティブな面も多く見られた。また2週間後から開幕するワールドカップシーズンに向けて弾みがつき、好結果が期待される。