カチューシャ・アルペシンは米国ワフー社製サイクルコンピューターを採用

プロロードチームのカチューシャ・アルペシンは米国アトランタに拠点を構えるワフー社製サイクルコンピューター、エレメントボルトGPSを採用して、2018シーズンを走ると発表した。

すでに欧米では最新サイクルコンピューターとして人気のあるモデル。画面表示が大ぶりで操作しやすいこと、価格設定が低いことから急速にシェアを伸ばしている。ハンドル前面に装着する機材だけに、空気抵抗の低減も考慮し、測定値では市販モデルの中で最も抵抗が少ないと紹介されている。日本での取り扱い商社もあり、日本語表示も対応しているようだ。

チームはトップモデルのエレメントボルトGPSを駆使して、ハートレートモニターを連動。心拍トレーニングに有効活用していく。

世界各国の軍隊や消防隊で愛用される特殊アイウエアがスポーツ界でも人気

日本を含む世界120カ国以上の軍隊、警察、消防、特殊部隊やレスキュー隊で使用されているアイウエアがある。そのスペックの高さから、自転車やマリンスポーツなど強い日差しのもとで長時間過ごすアウトドアアクティビティでも日本では浸透しつつあるようだ。

ビーチバレーの坂口佳穗(マイナビ)もプレーでESSアイウエアを使用する

米国のESS(Eye Safety Systems)社は米軍などが愛用するサングラスメーカーだ。主力商品はクロスボウ。あれ? オークリーにそんな名前のモデルがあったような気がしたなあ、と調べてみたらやはり関係があった。ESSは2007年1月にアイウエアのトップブランドであるオークリーと合併し、オークリーのミリタリー部門として技術提供を受けているという。手元にあるクロスボウをチェックすると、ノーズピースなどはオークリーと同じもので、鼻の低いボクたち日本人が着用してもレンズがほほに当たらないようにした「アジアンフィット」が用意されているのも同じである。

ESSは1998年に設立された。2003年のイラク戦争では、IED(即席爆弾)や地雷による爆発、破片飛散、閃光による被害などで目に障害を負って帰還した兵士が多かったようで、同社はそれをきっかけに兵士の眼を守る製品の開発を本格化。警察で使われる防護盾や、航空機、防弾窓などのポリカーボネート素材をさらに強化したバリスティックレンズ(弾道安全基準をクリアした素材)技術でアイウエア製造に特化。現在では120カ国以上で製品の品質と価値が認められて採用され、米国防総省からは戦闘用アイプロテクション(バリスティックアイウエア)として認定されている。

日本での輸入代理店は2016年11月のサイクルモードインターナショナルにも出展していたノーベルアームズ社だ。サバイバルゲームのトイガン用スコープのメーカーとして富永真也社長が2006年に設立。同年に自衛隊の装備品として納入する目的でESSを輸入開始した。しかし国産品を重視する風潮のある自衛隊へのアプローチが苦戦。打開策として本来は軍隊などプロ仕様であるアイウエアを一般販売してみると、サバイバルゲーム、オートバイ、自転車、登山、スポーツ一般などに売り上げを伸ばしていくことに。最近では少年野球で紫外線予防として使われ始めている。国内ではESS製品の売り上げの2~3割は自衛隊で、残りがスポーツ需要だという。

ビーチバレーの坂口佳穗(マイナビ)もプレーでESSアイウエアを使用する

一般向けをアピールするためにスポーツ選手のサポートにも力を入れている。ビーチバレーの坂口佳穗(マイナビ所属)にスポンサード、商品サポートをしている。「私が使っているのはESSクロスボウ。曇りにくく、傷がつきにくく、プレーに集中することができ、本当に助かっています」と2017年12月にオフィシャルブログにつづっている。

人気モデルのクロスボウは米軍基準採用の塗料コーティング「セラコート」を施すことで耐摩耗性、耐溶剤・薬品性、フレームを曲げても塗装が割れず、はがれないなどのメリットがあるという。ワイドで疲れにくいレンズは厳格な米軍規格「ミルスペック」をクリアした高い衝撃耐性を持つ。ミルスペックの規格に基づき行われるテストにより、10mの距離から撃つショットガンでも割れないバリスティックレンズは「目を守る」絶対的な安心感がある。

究極に曇りづらいレンズ内側のコーティングも魅力だ。レンズの内側に曇り防止加工が施されているので、どんな条件でも曇りづらく最高レベルのクリアな視界を提供する。じつは海外有名ブランドのアイウエアの場合、高温多湿な日本で使用する際にちょっと困った問題となるのがレンズ内側の曇りだ。欧米人と比べると彫りの浅い日本人が着用すると、どうしても設計された眼球や皮膚との距離が確保できず、効果的な通気性能が発揮されない。

もちろん巡航速度の速いレーサーならある程度の通気性は発揮されるのだが、ボクのようなサイクリストは夏場になると上り坂では止まるようなスピードながら大汗をかいて、レンズ内側が曇ってしまう。速度が遅めながら運動量は高いスポーツでよく発生する現象だ。キャップをまぶかにかぶってトレイルランをしているときや、MTBなどに乗っているときもよく曇る。日本人が日本で着用するアイウエアに高い妨曇性能は不可欠だ。暑くなったら実際のモデルをインプレッションしてみたい。

ESSホームページ
http://esseyepro.jp

宇都宮ブリッツェンが2018チームプレゼンテーションパーティー…参加者募集開始

地域密着型のプロロードチーム、宇都宮ブリッツェンが2018チームプレゼンテーションパーティーを2月3日(土)に栃木県宇都宮市の宇都宮グランドホテルで開催することになり、一般のパーティー参加者の募集を開始した。

2018シーズンのキックオフであるチームプレゼンテーションパーティー。新加入の鈴木龍をはじめ、全選手が新しい装いで登場して新たなシーズンの始まりを迎える。

宇都宮ブリッツェン2018チームプレゼンテーションパーティー
■日時:2月3日(土)18:00~20:00(受付開始:17:00~、開場17:30)

■会場:宇都宮グランドホテル
   〒320-0826 栃木県宇都宮市西原町142
   Tel.028-635-2111

■出席者:廣瀬佳正(宇都宮ブリッツェンGM)、清水裕輔(宇都宮ブリッツェン監督)、宇都宮ブリッツェン所属選手

■料金:大人6000円、小中学生3000円(消費税込み)、未就学児無料。参加費は当日会場での支払い。

■申し込みホームページ
http://www.blitzen.co.jp/info/event/2018teampresentation/

■申し込み締め切り:1月22日(月)

■問い合わせ:サイクルスポーツマネージメント株式会社 TEL:028-611-3993
http://www.blitzen.co.jp/contact/

聖地を目指す巡礼者たち…この旅はツール・ド・フランス発案の原点だった

フランス中南部のル・ピュイアンブレは2017ツール・ド・フランス第15ステージのゴール、休息日、第16ステージのスタートと3日間もツール・ド・フランスを迎えてお祭り騒ぎだった。この町は歩きにくい石畳の道路が特徴だが、フランス中央部から敬虔なキリスト教徒が集まる。フランス国内に4つある巡礼路の出発地点だからだ。

ル・ピュイアンブレの聖母マリア像の胎内から奇岩の上に立つ教会を望む

エルサレム、バチカンとともにキリスト教の三大巡礼地として知られるスペインのサンチャゴデコンポステーラに向かう出発点。巡礼者はこの地からスペイン北西部にある聖地を目指す。Googleマップで調べたら距離1267km。1日25km歩くとして50日かかる。といっても最近は途中の一部分を歩いたり、あるいは徒歩よりも4倍ほどの距離が稼げる自転車を利用する人もいるという。

ツール・ド・フランス取材時にはル・ピュイアンブレから西に80kmほど離れた宿しか取れなかったので、3日間は長距離出勤を余儀なくされた。でもそのおかげで巡礼者が歩く姿や彼らに休息の場を提供する宿を目撃することができた。

巡礼地をクルマで走っているといきなり路面に出現したホタテマーク

ル・ピュイアンブレからサンチャゴデコンポステーラに向かって40km。象徴であるホタテ(フランス語でサンジャック)とエタップのマークが道路上にペイントされていた。時速4kmで歩いて10時間。頑張り屋なら宿に泊まるあたりだ。エタップとは宿場町のことで、日本ではステージと訳されているが、東海道五十三次のように旅人を迎える旅籠が軒を並べる町である。

巡礼宿はホタテのイラストが入った青い看板を掲げているのでよく分かる。森林や牧草地を突っ切る小径があって、それらはホームページに掲載されてルートの目安となっている。彼らの格好を見ているとお遍路さんというより登山者で、次の町に着くまでの食料と水分をバックパックに詰め込んでいく。体力と精神力がないとつとまらない大冒険だ。

巡礼者を安価で泊める宿には青い目印が打ちつけられている

出発地ではボクもキリストを抱いた聖母マリアの像まで行ってきた。火山活動でできた奇岩の頂点に建てられた聖母マリア像。石段を登り、頂上に到着するとマリア像があって胎内に入れる。最初はらせん状の石階段だが、それが心もとない鉄製になり、最後は細いハシゴで頭の部分に登れるんだけど、風で揺れるので脚がガクガクする。

スペインのサンチャゴデコンポステーラまで歩いていくというフランス人の2人にも荒涼たる大草原のど真ん中で会った。この地平線の向こうまでひたすら歩き続けるという。2人はとっても元気で、「行ってくるね。キミも頑張ってね」と言ってくれたけど、彼らは出発しておそらく2日目の朝。道のりはまだ果てしない。

サンチャゴデコンポステーラまで歩いていくというフランス人のカップルに出会った

欧州文化の象徴である巡礼の旅は世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスにとてもよく似ている。ゴールの町を宿場(エタップ)として、全力でひた走る。それはまさにカトリックの巡礼の旅を模したものとも言える。だからツール・ド・フランスは欧州文化そのものなのだ。そして箱根駅伝のように、区間によって浮き沈みがあったり、涙ながらにタスキが途絶えたりなどと日本人が好む要素が盛りだくさんある。だから日本でツール・ド・フランスの魅力にとりつかれた人が増えているのも当然なのである。

ル・ピュイアンブレをスタートしてまだ2日目の朝、ゴールは果てしないほど遠い

南青山のOVEで来春もさまざまなサイクリングやイベント開催へ

さまざまな店内イベントや「散走」と呼ばれる気楽なサイクリングを開催して、生活の中に自転車がある楽しみを伝えている「ライフクリエーションスペースOVE(オーブ)」が2018年1月のイベントを発表。その参加者を募集している。

2018年1月14日(日)
体の芯まで!あったかランチ散走
集合:10:30 OVE
解散:14:30 OVE
参加費:5000円
http://www.ove-web.com/sanso/entry-2481.html


1月20日(土)
「はじめのひとこぎ」自転車体験・・・のんびり大人の自転車遊び
集合:12:30 OVE
解散:15:30 OVE
参加費:3000円
http://www.ove-web.com/sanso/entry-2482.html

他にもいろんな散走が開催予定
http://www.ove-web.com/sanso/

★旅する音の輪舞曲vol.19
~弦楽四重奏で巡る、ベートーヴェンとチョコレート~
日時:2018年1月13日(土) 開場 17:30 開演 18:00
参加費:8000円
(立食形式の食事とワインなどワンドリンク付き)
http://www.ove-web.com/event/entry-2487.html

他にもいろんなイベントが開催予定
http://www.ove-web.com/event/

デダ・エレメンティから衝撃吸収性、グリップ感、耐久性を備えたバーテープ

信頼性の高いサイクルパーツを展開し、ロット・スーダルやUAEエミレーツなどのプロチームに信頼されるイタリアンブランド「デダ・エレメンティ」から、2つの特性の異なる素材を圧着したバーテープ「プレーザ」が発売された。

衝撃吸収性に富み、ランニングシューズのミッドソールに使用されることでも知られるEVA素材をベースに、表面はほどよいグリップ感と、高い耐久性を持つPU素材を採用。この特性の異なる2つの素材を圧着している。表面のPUは穿孔処理が施されていて、さまざまなコンディションでのグリップ感の低下を防ぐだけでなく、美しい発色のEVAが姿をあらわす。

3.0mm厚。カラー:ブラック/グレー、ブラック/ホワイト、ブラック/レッド、ブラック/ブルースカイ、ブラック/ピンク、ブラック/オレンジ。価格は2860円。


カワシマサイクルサプライ
http://www.riogrande.co.jp/