オランダのハイテクバイク、バンムーフが月々2500円からの定額料金制スタート

オランダのアムステルダムを拠点とするハイテク自転車メーカーのバンムーフが、定額料金制「VANMOOF+」をスタートさせる。2018年4月11日にアムステルダムで発表した。この新たなサービスで利用できる自転車は、近日発売予定の、スマートとエレクトリファイド(電動)自転車。この画期的なサービスにより、月々2500円からハイクオリティな自転車ライフをより多くの人々が楽しめるようになる。

バリアを除く
バンムーフが創立された10年前から、バンムーフのミッションは「次世代の10億人に向けて」自転車を作ること。ライト、ロック、販売方法、スマートテクノロジーなど革新的な方法で新しいシティバイクを生み出したことで高い評価を得てきた。さらに、従来のビジネスモデルにとらわれず、費用、維持費、盗難などの心配などのバリアを取り去り、そのミッションに向けて走り出した。

「みんな使い捨てのプロダクトには飽き飽きしているんだ。丈夫でスマートなバイクが⾧い目で見たらお得で、高い品質の製品に対する世界的な需要を見込んでいる。バイクの商品としてのライフサイクルの責任はバンムーフにある。そのことによってバンムーフ側にリス
クが高まるとしても、バンムーフのバイクをより多くのライダーに届けたいんだ」とバンムーフ共同創立者のティース・カーリエ。

乗った分だけ支払えばいい
短時間の利用が多いシェアバイクと違い、VANMOOF+はひとつのバイクを利用者が必要な期間、ずっと乗り続けていていい。維持費用も込みで、万が一盗難にあった際にバイクを取り戻すか、交換できるバンムーフの盗難防止サービスPeace of Mindの利用も可能。
「ハイクオリティなシティバイクをみんなが乗るようになれば、それだけ車の渋滞や電車の混雑も減るよ。バンムーフのバイクの耐久性やスマート技術が、世界の都市が抱えている問題を解決する糸口になると思っている」とバンムーフ共同創立者タコ・カーリエ。

バンムーフCEOのティース・カーリエ

買うのは自転車ではなく「カギ」
VANMOOF+の利用者は最初に自転車代のほんの一部の「カギ代」を支払う。ライダーが定額料金制を終了する際は、そのカギを別の人に渡し、定額料金を引き継いでもらうことができる。この方法により利用者は自転車を大事に扱い、使い続けてくれるという発想だ。世界中で乗り回すバンムーフは東京をはじめ、ニューヨーク、ロンドン、台北、ベルリンなどにブランドストアがある。VANMOOF+の利用者は、それらの都市を旅行した際、本人とその同行者がスマートもしくはエレクトリファイドバイクを無料で借りることができる。

「バンムーフを創立したきっかけはニューヨークへの旅行だった。自転車で大都市を走り回るスリルに魅せられたんだ。そのエキサイティングな経験をより多くの人に味わってもらいたい」とカーリエ。

定額料金制「VANMOOF+」は4月24日からスタート。バンムーフの2018年の新商品は2回に分けて発表予定。スマートバイクは、4月24日、最新のエレクトリファイド(電動)は5月下旬の発売予定だ。VANMOOF+の申し込みはウエブまたはバンムーフのブランドストアへ。東京のブランドストアは原宿に5月中旬オープン予定。

●バンムーフの日本語ホームページ

●関連ニュース

自転車王国オランダ…国を挙げて自転車にやさしい環境作り

●最新ニュースへ