第101回ジロ・デ・イタリアは5月22日、トレント〜ロベレート間で第16ステージとして距離34.2kmの個人タイムトライアルが行われ、BMCのローハン・デニス(オーストラリア)が40分00秒、平均時速51.3kmのトップタイムでステージ初優勝した。デニスのグランツール区間勝利は2015ツール・ド・フランス初日、ユトレヒトでの個人タイムトライアルに続く2度目(チームタイムトライアルを除く)。総合成績ではミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位を守ったが、個人タイムトライアルの世界チャンピオン、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)との差は2分11秒から56秒になった。
デニスはエルサレムで行われた初日の個人タイムトライアルで、最終出走のデュムランに2秒差で逆転負けを喫して落胆していた。大会2日目に3秒のボーナスタイムを稼いでマリアローザを着用するが、「最大の目標はステージ優勝」と、この日のトップタイムに固着していた。
「タイムトライアルのスペシャリスト、トニー・マルティンとデュムランに勝つのはとても気分がいい。ボクは勝利するためにジロ・デ・イタリアにやってきた。エルサレムでそれを実現することを望んでいた。このステージだって同じだ」とデニス。
一時は総合成績で11位に下降していたが、この日のトップタイムで総合6位に急浮上。
「優勝することができて、トップテンに返り咲くことができたからいい1日だ」
マリアローザのイェーツはデニスから1分37秒遅れの20位。ステージ3位となったデュムランから1分15秒しか遅れなかった。
「とてもハッピーだ。序盤はいいリズムで、とても好調だった。でも最後の10kmは死んだ」とイェーツ。
「タイムトライアルが終わってリードを保っていられたので、残りのステージでのボクの戦略は変わってくる。ファンにとっては不運だけど、ボクはさらに守りに徹すると思う。もっとタイム差を広げられればいいけど、この状況で十分だ」
苦戦しているスカイのクリストファー・フルーム(英国)は35秒遅れの5位で、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)を逆転して総合4位に浮上した。
●ダイジェスト動画
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
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