山本大喜が50km逃げ続けて周回賞を獲得…JBCF宇都宮クリテリウム

Jプロツアーの2018年シーズン第7戦となるJBCF宇都宮クリテリウムが5月12日に行われた。キナンサイクリングは、スタート直後から果敢に攻めた山本大喜が約50km逃げ続け、レース途中に設けられる周回賞を獲得。得意のアタックと逃げで見せ場を作った。チーム最上位はスプリントに挑んだ中島康晴が4位。次戦に国内戦勝利をかけることとなった。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

2017年からクリテリウムとロードレースの連戦となっている宇都宮シリーズ。2018年は開催時期が5月へと2カ月後ろへと下がり、シーズンが盛り上がる最中でのレースとして行われる。クリテリウムは例年同様に同市・清原工業団地内に設けられる3kmのサーキットコースが舞台。20周回・60km、オールフラットなレイアウトのもと争われる。ポイントは、1周回あたり7カ所のコーナー。特に周回中盤にはヘアピンカーブも待ち受け、勝負がかかる終盤の駆け引きではポジショニングの巧みさがものをいうコースだ。

2018年から予選が廃止され、一発決勝となったことにともない、チームごとに出場枠が変動。3月18日に開催されたJBCF修善寺ロードレース終了時、ランキングでトップ10に入ったチームには最大6人の出場枠が与えられる。一方、11位以下のチームは最大5人。キナンは対象レース時にJプロツアーに出場していなかったこともあって下位扱いに。今回は5人で臨むことになった。

メンバーは山本大と中島のほか、山本元喜、雨乞竜己、新城雄大。数的に見ればランキング上位チームに対し不利ではあるものの、2017年のこのレースで雨乞が2位に入り、トップシーンに躍り出るなど相性はよい。今回も抜群のスプリントを持つ雨乞を軸に戦術を組み立てることとなった。また、ネオプロの山本大はJプロツアー初参戦。2月にはロードアジア選手権でチームタイムトライアル、アンダー23(23歳未満)ロードレースの2冠を達成。春はフランスやベルギーを拠点に走り、調子を上げてチームへと合流している。

午後0時50分に号砲が鳴ったレースは、その山本大がスタート直後から逃げ狙いのアタックに反応。逃げメンバーの入れ替わりがありながらも、山本大は先行を続け、やがて3人の逃げグループに落ち着く。その間、5周回ごとに設けられる周回賞の1回目を迎え、トップ通過をねらった山本大は惜しくも2位。それでも勢いはそのままに、メイン集団とのタイム差を広げていった。

山本大を逃げに送り込んだキナン勢は、残る4人が集団の前方をキープ。この先の展開に備える。また、集団全体のペースを抑え、逃げグループとのタイム差拡大もねらう。ライバルチームの負担を大きくするための戦術的な動きを繰り返した。

逃げる3人が完全に協調態勢に入ったこともあり、周回賞も3選手が均等に分け合う形となる。山本大は10周目をトップ通過し、周回賞を確定させる。メイン集団とのタイム差は12周目でこの日最大となる52秒差。ただ、これを機にメイン集団も有力選手を抱えるチームを中心にペースアップ。周回を追うごとに5秒から10秒ずつその差が縮まっていった。

15周目に設けられた周回賞を終えると、逃げグループでは山本大がアタック。一緒に逃げてきた2人をあっという間に引き離し、独走態勢に持ち込む。一方のメイン集団ではスプリントに備えて残る4人が集団内でのポジションアップを図る。やがてスプリントトレインを形成。山本、新城、中島、雨乞の並びで集団前方を確保した。

先を急ぐ山本大は、独走になってからさらにラップタイムをアップさせる粘りの走り。大歓声の中、最終周回に入るまでトップを快走し続けた。それでも、終盤の勢いは集団が上回った。最後の1周回に入ってすぐに山本大は吸収され、勝負はスプリントにゆだねられた。キナンは雨乞のスピードに懸け、集団最前列からの発射をねらう。しかし、どのチームも思惑が同じこともあり、主導権争いは混沌。スピードが上がる中でキナン勢は中島が雨乞の引き上げを試みるも、隊列が崩れたまま最終コーナーへと入っていく。残るは約150m。

集団のいたるところで中切れが発生したこともあり、最後の直線にトップでやってきたのは中島を含む4人。中島がそのまま勝負に出ることとなったが、最終コーナーを抜けた順番に大きな変化は生まれず、4番手のままフィニッシュラインを通過。後方からの加速を余儀なくされた雨乞が7位で続いた。

チームとしては山本大を逃げに送り込み、他チームに集団コントロールを任せながら、スプリントに備える理想的な形でレースが進んだが、あと一歩のところで表彰台、そして優勝を逃すこととなった。トップ10に2選手が入ったとはいえ、勝利をターゲットに臨んだだけに、悔しい結果に終わった。

一方で、最終局面までのレース運びが順調であったことや、各選手の調子のよさは、それぞれに与えられた役割が果たされた点からも明確となり、収穫も多い一戦だったといえる。なによりキナンのジャージでは公式戦デビューだった山本大がセンセーショナルな走りでレースを沸かせたあたりも、今後の戦いにおけるチーム力の上積みを計算できる材料となるだろう。

今回の悔しさを糧に、チームは13日のJBCF宇都宮ロードレースに照準を定める。このレースにはクリテリウムに臨んだ5人に加え、椿大志、塚本一樹、中西健児が出場。チーム出走人数の上限である8人で出走する。レースは鶴カントリー倶楽部周辺に設けられる6.7kmのサーキットを14周回する93.8kmで争われる。毎年10月のジャパンカップサイクルロードレースでも使用されるコースと一部同じ区間を走る、終始アップダウンが連続する難コース。周回終盤には長い急坂も登場し、勝負を左右するポイントとなる可能性が高い。

キナンはクリテリウムの雪辱戦とすべく、得意のサバイバルな展開から勝機を見出していくこととなる。

JBCF宇都宮クリテリウム結果(60km)
1 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 1時間21分50秒
2 アイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ) +0秒
3 鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)
4 中島康晴(KINAN Cycling Team)
5 黒枝咲哉(シマノレーシング) +1秒
6 横山航太(シマノレーシング)
7 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +2秒
40 新城雄大(KINAN Cycling Team) +34秒
63 山本元喜(KINAN Cycling Team) +58秒
79 山本大喜(KINAN Cycling Team) +1分51秒

周回賞
2回目(第10周回) 山本大喜(KINAN Cycling Team)


山本大喜のコメント
一度決まりかかった逃げで捕まってしまったので、もう1回決まりそうな逃げを待って、2人が先行したところに自分も加わった。1回目の周回賞は獲れなかったが、自分たちの逃げが完全に決まったこともあって、きれいにローテーションするために2回目以降の賞は分け合うことで(逃げメンバー間で)話し合った。後半に入って集団とのタイム差が縮まっていたので、3回目の周回賞通過を待って独走することにした。
翌日の宇都宮ロードレースも含め、今後のレースを視野に入れて上りを重視したトレーニングを続けてきた。平坦のクリテリウムでも走りの感覚はとてもよかったので、ここまで順調にきていると思う。今年はまだチームとして国内レースでのタイトルが獲れていないので、宇都宮ロードレースは勝つことにこだわって走りたい。

中島康晴

中島康晴のコメント
スタートから(山本)元喜、大喜、(新城)雄大と、3人がうまく動いてくれて、その流れから大喜が逃げに入ることができた。大喜が長い時間逃げてくれたおかげで自分たちは集団内でもよい位置取りができたし、脚を貯めながら重要な局面への準備をすることができた。展開としては完ぺきだった。最終局面に向けて、他チームがペースを上げたときもしっかり対応できていた。
スプリントに向けた動きの中で隊列が乱れてしまい、自分と雨乞も離れてしまった。なんとか他チームの動きに合わせながら立て直しを図ったが、最終コーナーを抜けた時点で雨乞との差が開いてしまっていたので、自分がスプリントする形に切り替えた。正直、自分がなだれ込んだだけで、優勝はおろか、表彰台にも上がれずとても悔しい。
翌日のロードレースは8人で出走するが、中にはジャパンカップなどで走り慣れている選手もいるので、上りに強いメンバーを中心にレースを組み立てたい。クリテリウムを走った選手はみな調子がよいので、ロードレース一本に備える選手たちと融合して勝ちにいこうと思う」

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ブリヂストンが日本トライアスロン連合とオフィシャルスポンサー契約

ブリヂストンは日本トライアスロン連合(JTU)と2018年度JTUオフィシャルスポンサー契約を締結した。同社は今後、JTUのオフィシャルスポンサーとして、日本国内でのトライアスロン競技、パラトライアスロン競技の普及・発展を支援していくという。

パラトライアスリートの谷真海もブリヂストンに乗る

契約したのは「タイヤ・自転車」。JTUが主催する公式大会や公式行事で、JTUに対して同社のタイヤ製品とブリヂストンサイクルの自転車製品を独占的に提供することができる。

同社は、グローバルメッセージ「CHASE YOUR DREAM」を掲げ、夢に向かって挑戦するアスリートを応援している。2017年からタイヤ開発などで培った技術を活用し、パラトライアスリートがランパートで使用する義足用ゴムソールなど、パラアスリートの挑戦を応援する機材を開発。また、グループ会社であるブリヂストンサイクルは、長年にわたりトライアスリートやパラトライアスリートに自転車機材の供給と関連する技術支援を行っている。

今後、同社はJTUのオフィシャルスポンサーとしてトライアスロン競技・パラトライアスロン競技への支援をより一層強化していくという。

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http://pressports.com/2018/02/09/ヴェリィコラボ-「hydee-Ⅱハイディツー-2018年限定モデ/

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ツアー・オブ・ジャパンの堺と東京で特別協賛ワインがテイスティングを実施

オーストラリア有数のワイナリー、ウルフ・ブラスは、2018年5月20日(日)~27日(日)の8日間にわたって開催されるツアー・オブ・ジャパンの特別協賛ワインブランドとして契約を締結。来場者や関係者を対象としたワインのプロモーションを実施する。

ウルフ・ブラスは9200以上のメダル、トロフィーを獲得した国際的にも評価の高いワインブランドとして知られている

ブースで来場者向けにワインテイスティングを実施するのは第1ステージ(5月20日)大阪・堺と、ゴールとなる第8ステージ(5月27日)の東京。また、最終日の東京・みなとが丘ふ頭公園で行われる表彰式では同ブランドのスパークリングワインがシャンパンファイトに使われる。

これまでに9200以上のメダルおよびトロフィーを受賞しているウルフ・ブラスは現在、『HERE’S to the CHASE』のキャンペーンスローガンのもと、世界各国でさまざまな消費者向けプロモーションを行っていて、今回の特別協賛は同社の消費者向けプロモーションの一環として実施するもの。同大会の開催主旨である「アジアで最も過酷なレース」を目指すというチャレンジ精神がウルフ・ブラスの掲げる精神と合致したため。

ウルフ・ブラスは、日本国内で行われるロードレースとしては都府県をまたいで走行する唯一のステージレースとなるツアー・オブ・ジャパンとタイアップを組むことにより、“チェイス~勝利を追い求め、新たな目標を追求し続ける~”という同社の企業理念をより多くの日本の一般消費者に伝えるとともに、日本市場におけるウルフ・ブラスの各種ワインのさらなる販売強化につなげていきたいという。

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http://pressports.com/giro-ditalia/

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多摩川サイクリングコースでパールイズミが無料走行会…プレゼントも

自転車ウエアメーカーのパールイズミが5月27日に多摩川サイクリングコースで第9回ライドイベントを開催。その参加者を募集している。参加無料で乗り方の基本講座があり、サイクルソックスが提供される。受付は5月20日まで。定員を超えた場合は抽選。

パールイズミのPI RIDE

同社が手がけるライドイベント”PI RIDE”。今回はビギナーを対象に、ゆっくりと多摩川サイクリングコースを2時間ほど(約40km)走る。サイクルスポーツの楽しさや効果、乗り方の基礎レクチャーある。ライド後にはドリンクを飲みながらの参加者同士の交流の時間も設定。

<イベント概要>
開催日 2018年5月27日(日)
時間 09:00〜12:00
場所 BLUE多摩川アウトドアフィットネスクラブ
http://www.blue-tamagawa.jp/
コース 多摩川サイクリングコース
対象 クロスバイクまたはロードバイクをお持ちのビギナーサイクリスト
講師 大西勇輝(Pearl Izumiブランドアンバサダー)
参加費 無料
参加賞 サイクルソックスを1足プレゼント

申し込み方法
以下のメールアドレスあてに必要な情報を記載して送付
pi_ride@pearlizumi.co.jp
名前、メールアドレス、住所、電話番号、職業、生年月日、性別、自転車走行の経験歴
応募後、同社にて受付・抽選(定員を超えた場合は抽選とし、当選者に順次メール連絡)

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カラパスがエクアドル選手として初優勝。ジロ・デ・イタリア第8ステージ

第101回ジロ・デ・イタリアは5月12日、プライアアマーレ〜モンテベルジーネ・ディ・メルコリアーノ間の209kmで第8ステージが行われ、新人賞ジャージを着るモビスターのリカルド・カラパスが初優勝。エクアドル選手がジロ・デ・イタリアを含むグランツール(三大ステージレース)で区間勝利したのは初めて。総合成績ではミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位を守った。

リカルド・カラパスがエクアドル選手として初優勝。ジロ・デ・イタリア第8ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「雨のためにレース終盤はみんなとてもナーバスになっていた。ちょっと混乱していたけど、ボクにとっては都合がよかった。有力選手ばかりの集団から10秒抜け出したときはみんががビックリしたと思うけど、ボクはいい状態の脚を持っていた。滑りやすい路面に注意しながらゴールを目指した」とカラパス。
「母国に自転車文化がないのはちょっとさみしい。この勝利がきっかけとなって、エクアドルの子どもたちが自転車に興味を持ってくれるとうれしい。ボクはジロ・デ・イタリアに初出場したエクアドル選手だと思うけど、子どものころはこんなハイレベルのレースでこの位置で走れるなんて考えられなかった。いまは新人賞のマリアビアンカをもっている。最終日のローマまではまだ長いが、できるだけ長くこのジャージを守り続けたい。

ジロ・デ・イタリア第8ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

この日のレースは序盤で7選手が第1集団を形成したが、マリアローザを持つミッチェルトン・スコット勢がメイン集団をコントロールして、終盤までにほとんどの選手を吸収。最後の上り坂になるとさらに逃げた選手らのタイム差は縮まり、残り1kmの手前でカラパスがアタック。先行していた選手を追い抜いてトップフィニッシュした。

優勝候補のクリストファー・フルーム(英国、スカイ)は上りコーナーで転倒したが、すぐに復帰してことなきを得た。グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)は7秒遅れの区間3位でゴール。ボーナスタイム4秒を獲得して、総合成績を41秒遅れの4位に浮上させた。

ティボー・ピノがジロ・デ・イタリア第8ステージをゴール © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
雨中戦となったジロ・デ・イタリア第8ステージをゴールしたファビオ・アルー © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
ジロ・デ・イタリア第8ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

3日連続でマリアローザを守ったイェーツ。英国勢がこれまで首位を堅持したのはマーク・カベンディッシュの4日間。
「想定していたよりも苦戦したのは雨のせい。でもドラマのような展開にはならなかった。ボクたちはいいリズムで、そしてスリップしないように安全に走ることができた」とイェーツ。
「3位までに入ってボーナスタイムを取りたかったけど、周囲を囲まれて抜け出せなかった。それでもとても調子がいいので、明日はまた違う展開ができると思う。フルームが落車で遅れたことは聞いたけど、彼のためになにかをする状況ではなかった。ゴール後にオーケーと言ってくれた」

ジロ・デ・イタリア第8ステージを終えて山岳賞ジャージを着るエステバン・チャベス © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●ダイジェスト動画

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)

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キナンがクリテリウムとロードレースの2連戦で今季国内初勝利をねらう

キナンサイクリングは5月12、13日の両日、国内リーグ「J PROTOUR」のJBCF宇都宮シリーズ2連戦に出場する。

JBCF宇都宮クリテリウムに出場するキナンのメンバー ©︎KINAN Cycling Team

12日に行われる「JBCF宇都宮クリテリウム」には、山本元喜、山本大喜、雨乞竜己、中島康晴、新城雄大の5選手をセレクト。この大会は3月18日に開催された「JBCF修善寺ロードレース2日目」終了時のチームランキングによって各チームの出場枠が決定。この時点でJ PROTOUR不出場だったキナンはトップ10チームに与えられる6人の最大出場枠獲得はならず、下位チームに与えられる5人の出場枠で臨むことになった。数字上は不利な立場ではあるが、2017年のこのレースでは雨乞が2位となりトップシーンに躍り出た相性のいい大会。3kmのサーキットを20周回・60kmとスピード勝負必至のレースとあり、今回も雨乞を軸に戦術を組み立てていくことになる。

JBCF宇都宮ロードレースに出場するキナンのメンバー ©︎KINAN Cycling Team

13日の「JBCF宇都宮ロードレース」には、クリテリウムにエントリーしている5人に加え、椿大志、塚本一樹、中西健児がメンバー入り。チームにとっては今シーズンのJ PROTOURで初めて規定の最大出場人数である8人でレースに臨む。鶴カントリー倶楽部周辺に設けられる6.7kmのサーキットは、毎年10月に開催されるジャパンカップサイクルロードレースのコースと一部同じ。14周回・93.8kmで争われる。2017年は鶴カントリー倶楽部へと向かう上りでフィニッシュを迎えたが、2018年は逆回りとなり、周回残り約2.5kmからおおよそ1kmにわたる急坂が登場。いったん下り、再び急坂をこなした後、最後の1kmは緩やかなアップダウンを経てコントロールラインへ。優勝をかけた最終周回は、厳しい上りで絞り込まれた選手たちによる勝負となるものと思われる。

今回メンバー入りした選手のうち山本大喜はJ PROTOUR初参戦。2月にはミャンマーで行われたロードアジア選手権で、チームタイムトライアルとアンダー23(23歳未満)ロードレースの2冠を達成。その後は日本ナショナルチームの遠征でフランス・ベルギーを拠点に活動し、好調をキープしたままチームへと合流している。

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