キナンの5シーズン目は平均年齢28歳、12選手が所属

発足して5年目となるキナンサイクリングが2019年シーズンの体制を12月16日に発表。新規加入3選手を加えた12選手で戦っていく。

新加入選手3人をチームに迎える。ブリヂストンサイクリングから移籍の大久保陣は、国内外での経験が豊富なスピードマン。スプリンターとして、フィニッシュ前での絶対的な強さをもちつつ、コースレイアウトや展開に合わせて逃げや要所でのアタックなど、レース巧者としての一面も持ち合わせる。キナンのホームレースであるツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2)では、2016年の第3ステージで優勝。30歳を迎え、豊富なキャリアを若い選手の多いチームに落とし込むことが期待される。

23歳の荒井佑太はUCIコンチネンタルチーム初所属。法政大卒業後、福井県を拠点に競技活動を行い、地元開催となった2018年の福井国体ではトラック競技・ポイントレースで2位入賞。県民の期待に応え、大会のヒーローとなった。大学時代には同競技で日本代表に選出された経験があり、ピストバイクで培ったスピードをキナン加入を機に本格的に取り組むロードレースに生かしていくこととなる。

2018年7月に競輪選手としてデビューした福田真平は、かつてロードレースで実績を残してきた31歳。競輪選手としての活動と並行して、2019年から本格始動するトラックレースシリーズ「バンクリーグ」にキナンの一員として出場する予定となっている。

2018年からの継続は9選手(いずれも正選手)。新加入選手を加えた全12選手の内訳は、日本人ライダー9人、スペイン人ライダー2人、フランス人ライダー1人で、平均年齢は28歳。サイクルロードレースでは30歳前後の選手がキャリアのピークを迎えている例が多いが、同チームも多くの選手が脂の乗った時期に差しかかっていて、ビッグレースでの好結果につなげていきたいという。

多彩なメンバーでのチーム編成が実現したことにより、2019年シーズンからは選手の専門種目に応じてロード、トラック、シクロクロスの3部門にパート分けを行なう。ロードを基本としながら、荒井と福田がトラックに、土や芝といった不整地を走るシクロクロスには雨乞竜己を配し、幅広くレース活動を行う。

2018年シーズンは、チームの悲願であったツアー・オブ・ジャパン制覇、日本チャンピオンの輩出と、大きな成果を挙げることができた。続く2019年シーズンもこれまで通り、UCIアジアツアーを主戦場に戦っていく。2017年の同ツアーでチームランキング1位を獲得したことから、来季は多くの大会での招待・参戦が期待できる状況にある。アジアでのレース出場を積極的に行い、シーズン11勝を挙げた2017年、同じく9勝を挙げた2018年を上回る成績を目指す。

メインスポンサー「キナン」のお膝元である熊野地域を舞台に開催されるツール・ド・熊野での個人総合優勝者の輩出を最大目標に。並行して、国際レース出場を通じた選手の強化、イベント開催・参加を通じた熊野地域や自転車界への貢献、自転車安全教室の実施、ホストレースである「KINAN AACA CUP」の開催など、多岐にわたって活動に取り組んでいく。

KINAN Cycling Team 2019年シーズン所属選手

山本 元喜(やまもと げんき)/Genki YAMAMOTO

山本 元喜(やまもと げんき)/Genki YAMAMOTO 国籍:日本
1991年11月19日生まれ、身長163cm・体重62kg、脚質:パンチャー、ルーラー
・2018年主要リザルト
全日本自転車競技大会ロードレース 優勝
インターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェン(UCI2.2) 個人総合5位

椿 大志(つばき ひろし)/Hiroshi TSUBAKI

椿 大志(つばき ひろし)/Hiroshi TSUBAKI 国籍:日本
1991年5月18日生まれ、身長173cm・体重60kg、脚質:パンチャー
・2018年主要リザルト
シャールジャ・ツアー(UCI2.1) 個人総合87位
シマノ鈴鹿ロードレースクラシック 91位

マルコス・ガルシア/Marcos GARCIA

マルコス・ガルシア/Marcos GARCIA 国籍:スペイン
1986年12月4日生まれ、身長169cm・体重55kg、脚質:クライマー
・2018 年主要リザルト
ツアー・オブ・ジャパン(UCI2.1) 個人総合優勝(ステージ1勝)
ツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2) 個人総合8位

山本 大喜(やまもと まさき)/Masaki YAMAMOTO

山本 大喜(やまもと まさき)/Masaki YAMAMOTO 国籍:日本
1996年1月8日、身長171cm・体重68kg、脚質:パンチャー
・2018年主要リザルト
アジア自転車競技選手権大会ロードレース アンダー23ロードレース優勝
全日本自転車競技大会ロード・タイムトライアル アンダー23 優勝

サルバドール・グアルディオラ/Salvador GUARDIOLA

サルバドール・グアルディオラ/Salvador GUARDIOLA 国籍:スペイン
1989年7月22日生まれ、身長185cm、脚質:オールラウンダー、クライマー
・2018年主要リザルト
ツール・ド・熊野(UCI2.2) 個人総合5位
インターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェン(UCI2.2) 個人総合9位

雨乞 竜己(あまごい たつき)/Tatsuki AMAGOI

雨乞 竜己(あまごい たつき)/Tatsuki AMAGOI 国籍:日本 ※シクロクロス並行
1992年1月4日生まれ、身長177cm・体重61kg 脚質:スプリンター、シクロクロス
・2018年主要リザルト
ツール・ド・コリア(UCIアジアツアー2.1) 第5ステージ5位
シマノ鈴鹿ロードレースクラシック 5位

トマ・ルバ/Thomas LEBAS

トマ・ルバ/Thomas LEBAS 国籍:フランス
1985年12月14日生まれ、身長182cm・体重65kg、脚質:クライマー
・2018年主要リザルト
シャールジャ・ツアー(UCI2.1) 個人総合2位
ツアー・オブ・ジャパン(UCI2.1) 個人総合3位(ステージ1勝)

中島 康晴(なかじま やすはる)/Yasuharu NAKAJIMA

中島 康晴(なかじま やすはる)/Yasuharu NAKAJIMA 国籍:日本
1984年12月27日生まれ、身長172cm・体重64kg、脚質:ダウンヒラー
・2018年主要リザルト
スリランカ Tカップ(UCI2.2) 個人総合優勝(ステージ1勝)
JBCF 広島クリテリウム(Jプロツアー) 2位

新城 雄大(あらしろ ゆうだい)/Yudai ARASHIRO

新城 雄大(あらしろ ゆうだい)/Yudai ARASHIRO 国籍:日本
1995年7月3日生まれ、身長176.5cm・体重65.5kg、脚質:パンチャー、ルーラー
・2018年主要リザルト
全日本自転車競技大会ロードレース 3位
JBCF 宇都宮ロードレース(Jプロツアー) 10位

大久保 陣(おおくぼ じん)/Jin OKUBO

大久保 陣(おおくぼ じん)/Jin OKUBO 国籍:日本
2018年所属チーム:チーム ブリヂストンサイクリング
1988年10月8日生まれ、身長184cm・体重66kg、脚質:スプリンター
・2018年主要リザルト
JBCF まえばしクリテリウム(Jプロツアー) 3位
ツアー・オブ・ジャパン(UCI2.1) 第4ステージ4位

福田 真平(ふくだ しんぺい)/Shinpei FUKUDA

福田 真平(ふくだ しんぺい)/Shinpei FUKUDA 国籍:日本 ※トラック並行
1987年11月22日生まれ、身長167cm・体重70kg、脚質:トラック・競輪
・2018年主要リザルト
競輪1着 14回
KINAN AACA CUP 2018 第5戦 優勝

荒井 佑太(あらい ゆうた)/Yuta ARAI

荒井 佑太(あらい ゆうた)/Yuta ARAI 国籍:日本 ※トラック並行
2018年所属チーム:福井県自転車競技連盟(科学技術高職)
1995年7月19日生まれ、脚質:トラック・中距離
・2018年主要リザルト
福井国体トラック競技・ポイントレース 2位
全日本自転車競技選手権大会トラック・レース ポイントレース9位