2019年のレッドブル・エアレース千葉大会は9月7〜8日開催

2019年レッドブル・エアレースの日程が1月29日に発表された。2月8日に第1戦がUAEのアブダビで開幕し、日本の千葉大会は第5戦。9月7〜8日に開催される。

2019年のレッドブル・エアレースは全8戦。千葉大会は9月7〜8日に開催される

●レッドブル・エアレース大会日程
第1戦 2月8〜9日 アブダビ(UAE)
第2戦 ヨーロッパ(未定)
第3戦 6月15〜16日 カザン(ロシア)
第4戦 7月13〜14日 ブダペスト(ハンガリー)
第5戦 9月7〜8日 千葉(日本)
第6戦 アジア(未定)
第7戦 10月19〜20日 インディアナポリス(米国)
第8戦 11月8〜9日 サウジアラビア

2018年のレッドブル・エアレース千葉大会 ©Samo Vidic/Red Bull Content Pool

2019年、レッドブル・エアレースは12シーズン目のワールドチャンピオンシップを迎える。経験豊かなライバル勢とルール変更が各パイロットに戦術の再考を促し、各チームに才能あふれる新メンバーが加わる2019シーズンは、開幕戦から最終戦まで激しい戦いが続くことが予想される。

2019シーズンは2018シーズンを戦った全パイロットが参戦する
2018シーズンを制したチェコ人パイロットのマーティン・ションカが連覇をねらう。2019シーズンのマスタークラスはルーキーパイロットがいないため、これまで以上にタイトな戦いになることが予想される。日本の室屋義秀も王座奪還を目指す。 

2019シーズン マスタークラスパイロット
クリスチャン・ボルトン:Cristian Bolton Racing(チリ)
ミカ・ブラジョー:#11 RACING Team Eyetime(フランス)
カービー・チャンブリス:Team Chambliss(米国)
マティアス・ドルダラー:Mathias Dolderer Racing(ドイツ)
マイケル・グーリアン:Team Goulian(米国)
マット・ホール:Matt Hall Racing(オーストラリア)
ニコラス・イワノフ:Team Hamilton(フランス)
ペトル・コプシュタイン:Team Spielberg(チェコ)
フランソワ・ルボット:FLV Racing Team 12(フランス)
ピート・マクロード:Cashback World Racing Team(カナダ)
室屋義秀:Team Falken(日本)
ベン・マーフィー:Blades Racing Team(英国)
マーティン・ションカ:Red Bull Team Šonka(チェコ)
フアン・ベラルデ:Team Velarde(スペイン)

チェコのマーティン・ションカが第8戦を制し、総合優勝を決めた © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

2019シーズンはチャンピオンシップポイントを含む複数のルールが変更される
2019シーズンは、2010シーズン以来となる「予選でのチャンピオンシップポイント付与」が決定したため、パイロットは各レースの予選首位通過で3ポイント、2位通過で2ポイント、3位通過で1ポイントを獲得する。
また、これまで通り決勝レース日の最終順位に応じたチャンピオンシップポイントも付与されるが、各順位の獲得ポイント数が変更され(下図参照)、さらにはラウンド勝利ごとにボーナスポイントが加算される(ラウンド8進出で5ポイント、ファイナル4進出で3ポイント)。
2018シーズンのワールドチャンピオンが5ポイント差、2017シーズンはさらに僅差で決まったことを踏まえると、このような追加ポイントはタイトル争いに非常に大きな影響を与えることが考えられる。今回のチャンピオンシップポイントに関するルール変更は、各パイロットの戦術にも影響を与えるはずだ。

予選
1位: 3 / 2位: 2 / 3位: 1 

決勝レース
1位: 25 / 2位: 22 / 3位: 20 / 4位: 18 / 5位: 14 / 6位: 13 / 7位: 12 / 8位: 11 / 9位: 5 / 10位: 4 / 11位: 3 / 12位: 2 / 13位: 1 / 14位: 0

2019シーズンは、マスタークラスの最大荷重倍数超過 “オーバーG”に関するルールも変更
2018シーズンのマスタークラスでは「10Gが0.6秒続けば2秒ペナルティが加算され、12G記録時点でDNF(Did Not Finish / 途中棄権)」というルールが採用されていたが、2019シーズンのマスタークラスでは「11G記録時点で1秒ペナルティが加算され、12G記録時点でDNF」に変更される。

2019シーズンのマスタークラスパイロットの顔ぶれに変更はないが、チームメンバーには変更がある
フアン・ベラルデ(スペイン)は、コーチ / メンタルコーチとしてマニュエラ・ロドリゲス・マロテを迎え入れ、ニコラス・イワノフ(フランス)は、2008シーズンのワールドチャンピオン、故ハンネス・アルヒと組んだ経験を持つテクニシャン、マリウス・ハイスを迎え入れた。もうひとりのアルヒの旧チームメイト、ヴェルナー・ヴォルフルムも、ピート・マクロード(カナダ)のテクニシャンに就任した。さらに、元マスタークラスパイロット、ピーター・ポドランセックと組んでいたマーク・トラウネルが、チーム再編中のペトル・コプシュタイン(チェコ)のテクニシャンに就任した。

3Tが2月7日にRapha Tokyoで新製品プレゼンテーション

イタリアンハイエンドバイクブランドの3T(スリーティー)が2019年発売予定の新製品発表会を行う。話題のコンプリートバイクなど注目の製品を展示、製品に関するプレゼンテーションも行う予定。

開始から17時までは招待状による入場制限を行い、17時30分より一般開放。入場無料。主催は自転車販売チェーン店のあさひ。

3T 2019年新製品発表会
会場:Rapha Tokyo
東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目1-6
日程:2019年2月7日(木)
一般ユーザー入場時間:17:30〜20:30(プレゼンテーション:19:00〜19:30)
入場は無料

中根英登がブエルタ・ア・サンフアン第2Sで10位と健闘

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの2019年初戦となるアルゼンチンでのブエルタ・ア・サンフアン。1月28日(日本時間同29日)に開催された第2ステージで中根英登が大健闘した。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの中根英登

1月27日に開幕した南米アルゼンチン最大のステージレース「ブエルタ・ア・サンフアン(UCIアメリカツアー2.1)」。28日(日本時間29日)に開催された第2ステージは、40度に達する厳しい暑さのために、スタート時間が30分ほど遅くなり、さらに終盤に設定された3級山岳を含む周回コースが4周回から3周回に変更。走行距離も160kmから134kmに短縮された。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは、3級山岳山頂フィニッシュというコースレイアウトのため、好調な中根、2人のネオプロ・コロンビア人アコスタとオソリオをエースにして戦う作戦でスタートした。

7名の逃げが先行する展開でレースは進んでいき、強い風も吹いたために落車も頻発し、ややナーバスなステージとなった。フィニッシュラインに向かう登坂区間を前に、最後まで逃げていたイスラエルサイクリングアカデミーの選手が集団に吸収されたが、その時点で集団は80名ほどに小さくなっていた。最後の登坂区間では、ナイロ・キンタナを擁するモビスターら強豪チームがペースアップを図り、集団は急激に小さくなっていく。

ブエルタ・ア・サンフアンの第2ステージ ©Roberto Bettini/BettiniPhoto

そして残り3kmを切って優勝候補でもあるジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)がアタックを仕掛け、キンタナとティシュ・ベノート(ロット・スーダル)が反応し、先頭は3名に。中根とアコスタが35名ほどになった追走集団に食らいつく。追走集団はアラフィリップをとらえることはできなかったが、勝者と同タイムでのスプリントとなり、中根が区間10位、アコスタが区間29位でフィニッシュした。

同集団には格上カテゴリーの、世界のトップレースで活躍するワールドツアー選手がひしめいていて、そのなかでトップ10の好成績を残したことは、中根にとって大きな自信につながる素晴らしい結果となる。しかも中根はこの結果に満足しておらず、ここをステップとして、さらに上を目指していきたいという。

中根英登
中根英登のコメント
クライマーの総合順位を落とさぬようにゴールすることを最優先にしてスタートした。アタック合戦で一時自分とダミアーノ・チーマを含む20人くらいが先行する時があったがこれは長く続かず、地元チーム中心に7人の逃げを容認して集団は落ち着く。チーマ兄弟が何度も補給に行ってくれて、水を身体にかけながら強烈な暑さをしのぐ。周回コースに入り、風が強いために平坦路での位置取りが毎回ナーバス。昨日よりも落車が多く発生したが、巻き込まれることなく最終周回へ。
上りの麓までの平坦路でチーマ兄弟の素晴らしいアシストを受けて、ストレスなく落ち着いて上りへ突入。頂上手前で強烈なアタックがかかり、集団が活性化。少し後ろにいたためにそのアタックについていくチャレンジはできず、その追走集団で頂上通過。サガンがいたために、ボーラのアシストが強烈に牽引するが、追いつくことはできずに追走集団でのスプリントにチャレンジしてステージ10位だった。
チーマ兄弟はボクらを信頼して1日通して素晴らしいアシストをしてくれたことに感謝したい。最後の強烈なアタックに反応するための位置にいるために、もっと脚を使って前にいかなければならなかったし、集団スプリントでの仕掛けるタイミングや位置ももっと改善できるはず。次はトップ3に食い込むために、そしてステージ優勝を目指して、このステージの経験を次に生かしていきたい。

UAEツアーにUCIワールド18チームのエースクラスが出場へ

2019年のUAEツアーの出場チームと参加予定選手が1月28日に発表された。世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)、グランツールを得意とするクリストファー・フルーム(英国、スカイ)などそうそうたる選手が集まった。

UAEツアーにビッグネームが集結

UAEツアーにはUCIワールドチームの18チームが出場し、エースクラスの出場が見込まれている。フルーム、バルベルデ、バーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)とローハン・デニス(オーストラリア)、サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)、カチューシャ・アルペシンのマルセル・キッテル(ドイツ)、ドゥクーニンク・クイックステップのエリア・ビビアーニ(イタリア)の出場が決定。

これ以外にもトレック・セガフレードのリッチー・ポート(オーストラリア)、スカイのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)、サンウェブのウィルコ・ケルデルマン(オランダ)、ドゥクーニンク・クイックステップのレムコ・エベネプール(ベルギー)、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)、ロット・スーダルのカレブ・ユワン(オーストラリア)の名前が挙がる。UAEエミレーツチームではフェルナンド・ガビリア(コロンビア)とアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー)が調整中。

UCIプロフェッショナルコンチネンタルチームからは、ガスプロム・ルスベロ(ロシア)とノボノルディスク(米国)が出場権を得た。

●UAEツアーに出場するUCIワールドチーム
アージェードゥーゼル・ラモンディアル(フランス)
アスタナ(カザフスタン)
バーレーン・メリダ(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
CCC(ポーランド)
ドゥクーニンク・クイックステップ(ベルギー)
グルパマFDJ(フランス)
ロット・スーダル(ベルギー)
ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
モビスター(スペイン)
ディメンションデータ(南アフリカ)
EFエデュケーションファースト(ドイツ)
ユンボ・ビスマ(オランダ)
カチューシャ・アルペシン(スイス)
スカイ(英国)
サンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(ドイツ)
UAEエミレーツ(UAE)

大会は2月24日に開幕し、7日間の日程でアラブの7つの首長国すべてを歴訪する。

2019ワールドツアー
1月15〜20日 サントス・ツアーダウンアンダー(オーストラリア)
1月27日 カデルエバンス・グレートオーシャンロード(オーストラリア)
2月24〜3月2日 UAEツアー(UAE)
3月2日 オンループ・ヘットニュースブラッド(ベルギー)
3月9日 ストラーデビアンケ(イタリア)
3月10〜17日 パリ〜ニース(フランス)
3月13〜19日 ティレーノ〜アドリアティコ(イタリア)
3月23日 ミラノ〜サンレモ(イタリア)
3月25〜31日 ボルタ・ア・カタルーニャ(スペイン)
3月27日 ドリダースブルージュ〜デパンヌ(ベルギー)
3月29日 E3ブリンクバンククラシック(ベルギー)
3月31日 ヘント〜ベベルヘム(ベルギー)
4月3日 ドワーズドール・フラーンデレン(ベルギー)
4月7日 ロンド・ファン・フラーンデレン(ベルギー)
4月8〜13日 ブエルタ・アル・パイスバスコ(スペイン)
4月14日 パリ〜ルーベ(フランス)
4月8〜13日 プレジデンシャルサイクリング・ツアー・オブ・ターキー(トルコ)
4月21日 アムステルゴールドレース(オランダ)
4月24日ラ・フレーシュワロンヌ(ベルギー)
4月28日リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(ベルギー)
4月30〜5月5日 ツール・ド・ロマンディ(スイス)
5月1日 エッシュボルン・フランクフルト(ドイツ)
5月11〜6月2日 ジロ・デ・イタリア(イタリア)
5月12〜18日 アムジェン・ツアー・オブ・カリフォルニア(米国)
6月9〜16日 クリテリウム・デュ・ドーフィネ(フランス)
6月15〜23日 ツール・ド・スイス(スイス)
7月6〜28日 ツール・ド・フランス(フランス)
8月3日 クラシカ・サンセバスティアン(スペイン)
8月3〜9日 ツール・ド・ポローニュ(ポーランド)
8月4日 プルデンシャルライドロンドン・サリークラシック(米国)
8月12〜18日 ビンクバンクツアー(オランダ、ベルギー)
8月24〜9月15日 ブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン)
8月25日 ユーロアイズサイクラシックス・ハンブルグ(ドイツ)
9月1日 ブルターニュクラシック・ウェストフランス(フランス)
9月13日 グランプリシクリスト・ド・ケベック(カナダ)
9月15日 グランプリシクリスト・ド・モントリオール(カナダ)
10月12日 イル・ロンバルディア(イタリア)
10月17〜22日 グリー・ツアー・オブ広西(中国)

アンドレイ・グライペルが移籍後初勝利…ガボンのアミサボンゴ

たくましい肉体から「ゴリラ」の愛称で親しまれているアンドレイ・グライペル(ドイツ)が、フランスのアルケア・サムシックに移籍して初めての勝利を、1月26日にガボンで開催されたラ・トロピカルアミサボンゴ第6ステージで挙げた。

アンドレイ・グライペルが移籍後初勝利 © Team Arkéa – Samsic

「もちろん、このステージに勝つことができてとてもうれしいです。残り3km地点で3選手が先行していたが、チームはパニックにならずゴール勝負に持ち込もうと距離を縮めていた」とグライペル。

残り50mで3人のアシストがいたので、私の得意な距離からスプリントを開始した。チームがあきらめることなく仕事をこなしてくれたのがうれしい。第5ステージまで結果を残せなかったが、勝利することができて安堵している」

ガボンで開催されているラ・トロピカルアミサボンゴ © Team Arkéa – Samsic

チームは最も重要視するツール・ド・フランス出場権獲得を目指して、シーズン序盤から勝利を量産する必要がある。平たんステージを得意とするグライペルにかかる期待は大きく、舞台を本場欧州に移してからも勝利の量産が求められていく。

METの人気ヘルメット、リヴァーレHESにアジアンフィットの新色4モデル

イタリアの自転車ヘルメット専門メーカー、MET(メット)より2019年のニューモデル/カラーが日本に入荷している。METラインナップ中、最も人気の高いリヴァーレHESのニューカラーはMサイズのみアジアンフィットモデルだ。

ブラックレッド(2019ニューカラー、アジアンフィット)

MET リヴァーレHESの魅力

他モデルに比べコンパクトな形状で、風洞実験では他社製の競合ヘルメットに対し、時速50km走行時に3ワットの空気抵抗を削減。大きく開いた背面の通気口によってエアロ効果を維持しつつ、最大限のクーリング性能を発揮する。

シェル内側には1つのパーツで構成されたポリカーボネイト製の骨格が埋め込まれていて、落車時の衝撃を分散。軽量ながら高い安全性を備えている。

フィッティングシステムは周長を2mmごと、垂直方向にも4段階の調整が可能なSafe-T Advancedシステムを採用。

オプションのSafe-T USB LEDライトが装着できる。

2019年ニューカラー(4色)のMサイズのみ待望のアジアンフィットに対応。日本人の頭部形状にマッチするアジアンフィットはノーマルモデルと比べ、内部シェルがノーマルモデルに比べて3%ワイド化。外側シェルの形状変更は1%未満なので、従来と変わらずキノコ頭になりづらいコンパクトな形状。ノーマルモデルと同じくMサイズで230gの軽さをもつ。

◆仕様
Weight:M 230gL250g
Size:M54/58、L59/62
定価:1万3200円(税別)
車連公認予定

問い合わせ先=インターマックス