「幼児のための自転車遊びマニュアル」日本語版を自転車活用推進研究会が公開した。デンマークサイクリスト連盟発行の「20 CYKELLEGE」和訳版。遊びながら自転車の運転と安全のスキルを身に付けることができる自転車教室のための手引書。
概略については自転車活用推進研究会・関西事務局の藤本典昭事務局長が12分ほどのビデオで説明している。
この10年で急速に普及した未就学児童用の足こぎ式のランニングバイク。デンマークの自転車教育を参考に同バイクを活用した未就学児童向けの教室は民間事業者や全国の自治体で開催されている。
自転車活用推進研究会の藤本理事が京都市と連携して、デンマークサイクリスト連盟発行の「20 CYKELLEGE」をベースにランニングバイク教室を日本版に改編。京都市内の保育所、幼稚園でこれまで30回開催した。
特徴は自転車に乗るための基本となるバランス感覚などの運動能力に加え、ぶつからないように他者を思いやる気持ちや、危険回避能力について自転車ゲームを用いて楽しみながら学べるように工夫。「とまれ」の標識や信号などの絵を使い、実技でその意味を学べるようにするなどデンマークの教室にない部分も取り入れている。
5歳児の実施例
- 自転車ゲームには「ブレーキ付きランニングバイク」を用いている。
- 自転車ゲームはグループ単位で実施。グループはおおむね10~12名を単位とし、講師1名と補助2名以上で構成。
- 開催場所は、車が来ない平坦でランニングバイクが容易に進みやすい路面が望まれる。
- 開催場所の広さは、おおむね幅14m・長さ20mを基本としているが、開催場所に応じて対応している。
- 開催時間はフィッティングを含めておおむね1時間、途中適時水分補給などの休憩を取っている。
- 幼児は共通のビブスを着用し、仲間意識やモチベーションの向上を期待。
- 幼児は滑り止め付き指切り手袋を着用してケガの防止をしている。
- 幼児はヘルメットを着用し、正しいかぶり方を学ぶ。
- ヘルメットには名前シールを貼り付け、名前で呼び合いコミュニケーションをとる。講師・補助はビブスに名前シールを貼る。
- 自転車ゲームの中に、標識や信号機を取り入れて遊びながら学ぶ。
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