ストラーデビアンケのグランフォンドに43カ国・5000人が参加

イタリアのトスカーナ地方にある未舗装路を走るストラーデビアンケは、プロレースが開催された翌日の3月10日に43カ国・5000人の一般サイクリストを集めてグランフォンドと呼ばれる長距離サイクリング大会が開催された。

5000人の一般サイクリストがストラーデビアンケを走る ©LaPresse – Fabio Ferrari

この日のレースはスカイのジャンニ・モスコンやレオナルド・バッソ、往年の名選手、ピナレロ社のファウスト・ピナレロCEOらも参加した。天候はまずまずで、イタリア語で「白い道」という意味のストラーデビアンケは、見事なほどの白い土ぼこりを上げた。

主催はジロ・デ・イタリアを運営するRCS。サイクリング大会とはいえ、男女のトップ3は表彰台で表彰される。男子優勝はフェデリコ・ポッツァートで所要時間は3時間48分23秒。女子はシモーナ・パレンテで4時間01分30秒。

左からイグナチオ・モゼール、パオロ・ベッティーニ、フィリッポ・ポッツァート、ルーカ・パオリーニ ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse
43カ国、5000人がスタート ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse
丘の上にあるシエナの旧市街を目指す ©LaPresse – Fabio Ferrari

次回の開催は10月12日に行われる「イルロンバルディア」の翌日13日。プロレースと同じコースを走る「グランフォンド・イルロンバルディア」。

ストラーデビアンケ・グランフォンド ©LaPresse – Fabio Ferrari

アラフィリップがストラーデビアンケで初優勝

真っ白な土ぼこりを立てながら未舗装路を走るストラーデビアンケが3月9日にイタリアのトスカーナ地方で行われ、ドゥクーニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)がアスタナのヤコブ・フルサング(デンマーク)を2秒差で制して優勝した。

これぞストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari

13回目の大会で、フランス勢の優勝は初めて。距離184kmのレースで2選手が残り24km地点で抜け出し、ゴールまで一騎打ちを展開した。

トレック・セガフレードの別府史之はタイムオーバー。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの初山翔はリタイア。

未舗装路でメカトラブルも発生 ©LaPresse – Fabio Ferrari
残り22kmから抜け出したアラフィリップ(左)とフルサング ©LaPresse – Fabio Ferrari

「ストラーデビアンケはシーズン序盤の最大の目標だった。南アメリカの大会でいい走りができていたが、この大会に勝つことを目標に参戦した」とアラフィリップ。

「強豪選手がいる中で、初出場となるこのレースでいい走りをするのは大変だった。最後はかなり足が疲れていた。フルサングのほうがフレッシュだったと思ったので、シエナの最後の上り坂に入るまで彼の動きを待たなければならなかった。勝ててとてもハッピーだ。自転車レースはフレッシュワロンヌやツール・ド・フランスだけではなく、ボクはなにか新しいモチベーションをつかみたかった。ストラーデビアンケはおあつらえ向きだった」

シエナの広場にやってきたジュリアン・アラフィリップ ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse
アラフィリップがフルサングに2秒差をつけて優勝 ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse
イタリア語で「白い道」という意味のストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari

大型連休前緊急イベント「四国自転車旅の魅力」渋谷TORQUEで開催

大型連休を目前にサイクルツーリズムの聖地・四国へ自転車旅に訪れたい方におススメのイベント、「四国自転車旅の魅力」が2019年3月22日(金)19時から21時まで(受付18:30)、渋谷駅すぐの渋谷ストリーム4階・サイクルカフェTORQUEで開催される。

トルク スパイス&ハーブ、テーブル&コート

■参加費:1000円
四国自転車マップ、コーヒー&ケーキ付き

●4県の魅力&グルメ紹介(司会進行/OVE室谷)/各県庁東京事務所から各地域の魅力的なスポット、歴史、文化などの紹介・四国各地域に来たら、ぜったい外してはいけない「ここ!」はどこか?・物産や名産など、地元の人がぜったいオススメする食べ物は何か?/初心者からベテランまでおススメ自転車ルートや、安心サービス、お得な情報など(愛媛県サイクリング普及推進監 坂本大蔵)/東京からのアクセス・自転車の運搬、レンタサイクル(料金体系含む)・ベテランにおススメルート、絶景スポット・初心者なら安心ルート・トラブル時の安心サービス・おススメ宿や、温泉、手土産運搬サービスなど四国ならではのお得な情報など

【併設展示企画】2019年3月19日(火)から4月14日(日)まで

絶景を巡る四国を自転車で楽しみたい旅人にとって、四国はまさにパラダイス。お遍路が育んだ“おもてなし文化”を持つ人々との出会いや交流も、忘れられない自転車旅の思い出になる。地域の魅力がわかる写真展示や、自転車マップなど情報ツールの紹介、4つの県それぞれの特産品を生かしたカフェでの特別メニューなども楽しめる。

<会場>ライフクリエーションスペースOVE & 渋谷ストリーム4階TORQUE
●詳細サイト

キャノンデールSuperSix EVOシリーズにENVE特別仕様車

キャノンデール・ジャパンは、SuperSix EVOシリーズに新たなラインナップとなる、ENVE特別仕様車を数量限定で2019年3月8日より発売する。

Custom Lab SuperSix EVO ENVE特別仕様車は、その名の通りホイール、ハンドルバー、ステム、シートポストに最高級カーボンパーツENVEを標準装備した特別仕様。

メインコンポーネントは、Dura AceとDura Ace Di2の2つのオプションがあり、フレームカラーは、カスタムラボ・プレーングラフィックで使用できる全44色の中からお好みに応じて自由に選択することが可能。

Custome Lab SuperSix EVO ENVE + Dura Ace 80万円(税別)
Custome Lab SuperSix EVO ENVE + Dura Ace Di2 95万円(税別)

ユピテルが静岡にIT・IoT・AI・バーチャル技術研究所…シズコンバレー目指す

ドライブレコーダーなど車両搭載機器メーカーのユピテルが「IT・IoT・AI・バーチャル」技術の研究開発を行う新拠点「ユピテル静岡研究所」を完成させ、2019年3月22日に竣工式を行なう。

ユピテルの対話型ホームロボット「バーチャルLei」

テーマは「森の中の研究所」。静岡市街地にありながらも、自然を感じられるような空間にすることで、自由でチャレンジングな発想が生まれる研究所を目指しているという。

ユピテルは静岡エリアで地域に密着し、貢献を果たすために、静岡県・静岡市と官民あげての次世代産業支援を行っていく。地方振興という観点より「シズコンバレー」構想を掲げる。

同社のコンセプト製品、対話型ホームロボット「バーチャルLei」など未来を担うプロダクトやサービスの開発を担う。

手持ちの愛車をワイヤレス電動化するXshifterはかなり使える!

ボタン操作で変速機が動く電動チェンジシステムは高嶺の花だったが、手持ちの愛車をワイヤレス電動シフティング化する商品「Xshifter(エックスシフター)」が新発売された。すべての調整はスマホアプリで行い、ロードでもMTBでも、さらに何段ギヤでも稼働する。輸入代理店のアクションスポーツで試乗してみた。

革新的ワイヤレス電動ユニットを指差すアクションスポーツの神田秀仁さん
まずは使用しているスプロケットのギヤ数を選択。写真のモデルは9段だ

「変速機や変速レバーを交換することなく、所有している自転車をワイヤレス電動シフト化することができたらいいなあ」

奇想天外な発想でこの「Xシフター」を開発したのが米国のポール・ギャラガー氏。エンジニアとしてハーレーダビッドソンに採用されている現在のブレーキシステム、自転車部品のスラム社のブレーキ部品を開発したスゴ腕だ。自転車を愛するサイクリストでもあり、自分のMTBに使われている既存の重くて高額なワイヤ式変速システムを、半導体技術を駆使した電動ワイヤレスシフト化するアイデアを考案。2018年4月に事業を立ち上げ、「軽量で、より速く、より正確で、より汎用性があるシフティングシステム」をその秋に作り上げてしまった。

フレームのチェーンステーに装着。MTBの場合はドロのかかりにくいフレーム上部につけるといいらしい
ブレーキ握り部にポッドを装備。ボタンはアップとダウンの2つ
Xshifterのパッケージ

従来型の変速機はハンドルにつけられたブレーキレバー一体型のシフトレバーを操作すると、金属ワイヤを介して変速機が動き、チェーンを次のギアに移動させるという仕組みだ。そして10年前、日本のシマノをはじめとした大手パーツメーカーがワイヤのない電動変速システムを開発。レバー式ボタンを押すと無線信号が送られ、バッテリーを駆動力とした変速機がリモートで動く。

新登場したXシフターは、自分の自転車につけられているワイヤ式変速機を無線化できるのが魅力。しかもUSB充電式のバッテリーがコンパクトで軽く、本体とボタンの合計で118gしかない。ポッドと呼ばれる2つのボタンがある部品をハンドルの握る部分に装着し、変速機を動かす本体をフレーム後部に着ける。ポッドは市販のボタン電池で半年から1年作動。本体は1充電で1万回変速する。

画期的なのはどんな変速機も動かせることだ。スマホの無料アプリを使って、まず手持ちの変速機の段数を入力する。続いて最大ギヤと最小ギヤの距離を覚え込ませる。計算式によってギヤ1枚ごとのピッチが算出されるのだが、より正確な変速性能のために、実際にギヤ変速しながらアプリで0.1mmごとにワイヤの引き具合を調整していく。

アプリは無償でダウンロードできる。電池残量もひと目で分かるのがいい
アプリで微細な変速調整ができるのがスゴい!
トップギヤとローギヤにチェーンをかけてその可動域をアプリ上で算出する

実際に乗ってみた。ブレーキを握る部分につけられたボタンをクリックすると瞬時に変速する。ダブルクリックすれば2段分動く。発表されたときはオモチャかなと思っていたが、かなりの高性能だ。この面白いアイデア商品に、日本の自転車ショップも相当注目していて、取り扱うアクションスポーツには引き合いが殺到しているという。

もちろんツール・ド・フランスでプロが使うようなものではないが、一般愛好家には十分だし、なにより楽しい。今回試乗したのは後ろ側変速ユニットだったが、前側変速ユニットも近日中に発売される予定。

ギヤ間の可動幅を詳細設定していく
ギヤの段数を入力し、トップ(最小ギヤ)とロー(最大ギヤ)の間隔を計測し、変速機の動く範囲を覚えさせる
変速性能を高めるためにギアごとの最適な変速機位置を決めていく。これで完ぺき!

●価格と問い合わせ
Xシフター ワイヤレス電動シフティングシステムの価格は4万2000円(税別)。アプリは無料配付。取り扱いはアクションスポーツ

荒川や彩湖沿いの拠点、ABCキュービック

アクションスポーツ社屋の一角にラン&バイクステーションの「ABCキュービック」がある。荒川や彩湖沿いのルートを走るときにいい。シャワー、ロッカー各300円、駐車料1日800円。レンタルバイクもあり。

ABCキュービックは荒川を走るときのベースステーション