落車回避のログリッチェがライバルとのタイム差を広げる…デュムランは犠牲に

第102回ジロ・デ・イタリアは5月14日、オルベテッロ〜フラスカーティ間の235kmで第4ステージが行われ、モビスターのリカルド・カラパス(エクアドル)が落車影響で少人数となった集団のゴール勝負を制し、2018年の第8ステージに続く大会通算2勝目を挙げた。エクアドル選手が大会で勝ったのは同選手のみ。

リカルド・カラパスがジロ・デ・イタリア第4ステージで優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse

「起伏がちで、ストレスによるクラッシュも含まれた長距離ステージだった。終盤に少人数となったことに気づいた」とカラパス。
「ログリッチェを気にすることはなかった。ステージ勝利のためにフィニッシュからの残り距離を探した。スパートがうまくいったことがうれしい。今日の結果によってチームの戦略が変わることはない。このあとにはたくさんの山があり、ミケル・ランダが私たちのリーダーである」

2度に及んだ落車で総合成績にも影響が生じた。首位のプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)はアクシデントを回避し、2秒遅れでゴールしたが、総合2位サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)らは18秒遅れ。ログリッチェはイェーツとの差を19秒から35秒に広げた。

ジロ・デ・イタリア第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「集団の前方に位置していたので落車を見ていない。それが回避できた理由だ。常に集中して安全に走ることを心がけている」とマリアローザを守ったログリッチェ。

一方で、2年振りの総合優勝を目指したサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)はこの日だけで4分04秒も遅れ、優勝争いから脱落した。

マリアローザのログリッチェ ©Massimo Paolone/LaPresse
山岳賞を守ったチッコーネ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
左ヒザから流血する状態で4分04秒遅れでゴールしたデュムランとそのチームメート ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集ページへ
🇮🇹第102回ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト
🇮🇹第102回ジロ・デ・イタリアの関連ニュース

街でもアウトドアでもスニーカー感覚で履ける 野外フェスシーズンに必須なマルチパーパスシューズ

アメアスポーツジャパンのサロモンでは、トレイルランニングシューズをベースにGORE‐TEX を使用しながらも、重量はわずか350g(Men 27cm)と非常に軽量でスニーカーのように毎日気軽に履くことのできる機能的なアウトドアシューズ「OUTline GORE-TEX」を発売した。

カジュアルなルックスに相反する機能性を持つアウトドアシューズ

トレイルランニングで培ってきた技術で抜群のフィット感とホールド感を実現し、アウトドアフィールドで快適に動きまわることができる仕様になっている。また、GORE‐TEX メンブレンを用いることで、悪天候によるストレスから解消され、これから始まる梅雨の普段履きとしても最適。

観光地を巡りながら名所へのハイキングなどはこれ1足で充分対応でき、日常でのゲリラ豪雨や不意の降雪時にも安心なマルチパーパスシューズとなっている。

アウトライン・ゴアテックス
アウトライン・ゴアテックス(メンズ)1万3000円(税別)
アウトライン・ミッドゴアテックス(メンズ)1万5000円(税別)

サロモンコールセンター TEL03-6631-0837
サロモンオフィシャルサイト、オフィシャルオンラインストア

アウトライン・ゴアテックス
アウトライン・ゴアテックス(ウイメンズ)1万3000円(税別)
アウトライン・ミッドゴアテックス(ウイメンズ)1万5000円(税別)

携帯が鳴りやまないくらいの反響に…初山翔が単独アタック【ジロ・デ・イタリア第3S】

ジロ・デ・イタリア第3ステージが5月13日に距離220kmで開催され、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネの初山翔がスタート直後にアタック。144kmにわたって単独で先行した。

単独アタックを決めてゴールを目指す初山翔 ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2019

5月11日にイタリア中部のボローニャで幕開けした第102回ジロ・デ・イタリア(2.UCIワールドツアー)はトスカーナ地方を南下し、13日の第3ステージはルネッサンスの巨匠レオナルド・ダヴィンチの生まれ故郷であるビンチから、ティレニア海沿いのオルベテッロまでの220kmのロングステージだった。

NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネは前日に引き続き、まずは逃げに選手を送りこむべく、この日は「逃げると決めていた」という初山がファーストアタックを仕掛けた。すぐに集団からリードを奪ったものの、追走を仕掛ける選手は現れず、スタート後2km地点から初山の長いソロエスケープが始まった。

独走を続ける初山翔 ©NIPPO-Vini Fantini-Faizane

いくつかの起伏や強い横風や追い風が吹くシーンがあったが、集団は落ち着いて走行。初山は最大で7分強のタイム差を稼いだが、中盤に差しかかると強い風に影響により、集団はややナーバスになりながらペースアップ。沿道の大声援を受けて力強く走っていた初山だったが、迫り来る集団の勢いにはかなわず、今大会最初の逃げは144kmで幕を閉じた。

その後も集団はハイペースを刻み、強い風もあって70名ほどに人数を減らし、やや小さくなった集団でのゴールスプリントの展開となり、NIPPO勢は新人スプリンターのジョバンニ・ロナルディが世界屈指のスプリンターに食らいつき、区間13位でレースを終えた。初山は最終的に3分14秒遅れの区間169位。総合成績では18分55秒遅れの171位に。

誰も来ず、これはもう一人で行くしかない

初山翔のコメント
監督のマリオからは「逃げに乗れ」と言われていた。昨日も同じオーダーが自分とチーマに出ており、昨日はチーマが乗ったので、今日はお前が行け!という感じだった。風もあったので集団にいてもラクではないと思っていたので、スタート直後からアタックを仕掛けた。誰も付いてこなかったので、タイム差が1分ほど開いたところで少し後ろを待ったが、誰も来ず、これはもう一人で行くしかないと思った。この状況で逃げ切りの可能性はないと思っていたが、できるかぎり逃げたい、ゴールから近い位置で捕まりたいと考えながら走り続けた。無茶に踏んでいっても、捕まることはわかっていたし、今日のゴールまでの展開や、まだ3週間レースが続くということも考慮して無理をしない程度に温存しながら走った。

今日、逃げに乗れたことは良かったと思う。携帯がなりやまないくらいの大きな反響をいただいていて嬉しい。明日からもエネルギーを温存できるところはとことん温存しながら、逃げなのか、何かできることをしたい。今日1日で3週間分の仕事をしたとは思っていないので、また明日からも引き続き頑張りたいと思う。

ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari / LaPresse

ビビアーニ降格でガビリアが不服のV

大集団のゴール勝負となったこの日はドゥークニンク・クイックステップのエリア・ビビアーニ(イタリア)が1着でゴールしたが、危険走行により降格。2着のフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEエミレーツ)が区間勝者となり、2年ぶり5勝目を挙げた。

ガビリアは2017年にいきなり4勝を挙げ、コロンビア勢の区間最多記録としてルッチョ・エレラとナイロ・キンタナが持っていた3勝を塗り替えた。 コロンビア勢としては大会通算28勝目。
「最初にゴールした選手が勝利となるはずだ。このようにカーブを描いているゴールでまっすぐに走ることは無理。今日の勝利はビビアーニで、それにふさわしい走りだった」と、ゴール後に敗北を認め、ビビアーニに手を差し出していたガビリア。審判団の判定に不服の意を示し、区間勝者とポイント賞の表彰時に笑顔を見せなかった。

総合成績ではユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)が首位を守った。

ステージ優勝も宿敵ビビアーニの降格に納得せず笑顔を見せなかったガビリア ©LaPresse
ログリッチェがマリアローザを守った ©Marco Alpozzi/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEエミレーツ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集ページへ
🇮🇹第102回ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト
🇮🇹第102回ジロ・デ・イタリアの関連ニュース

国産竹炭を使用した黒レモンサワー…手作り居酒屋 甘太郎

コロワイドグループのレインズインターナショナル/CWカンパニーが運営する「手作り居酒屋 甘太郎」は、2019年5月13日(月)より、人気の「甘太郎のレモンサワー」シリーズの新メニューとして、国産竹炭”を100mg配合した「黒レモンサワー」の販売を開始した。 

国産竹炭を使用した「黒レモンサワー」

 黒レモンサワーの気になる味は

お店で漬けた自家製はちみつレモンと、100%国産レモン果汁を使用した「甘太郎のレモンサワー」の新フレーバー。自家製はちみつレモンの酸味と、炭酸が効いた、爽やかなレモンサワー。カロリーゼロの国産竹炭を100mg配合し、安心安全に、さらに楽しいお酒の場を演出する。499円(税別)。

● お店で漬ける「自家製はちみつレモン」が人気
「甘太郎のレモンサワー」の新フレーバー

創業から40年以上居酒屋を続けてきた甘太郎が、本気で考えたレモンサワー。各層から好評で、発売2周年を迎えた。 

●竹炭はカロリーゼロ。国産竹炭100mg配合
今回の新フレーバーは、話題の「食炭」を取り入れ、チャコールフレーバーのレモンサワーとして開発。認可された国産竹炭を使用しているため安心して飲める。 

手作り居酒屋 甘太郎では、お酒の席をもっと楽しく過ごせるよう、今後もさまざまなメニュー開発や取り組みを検討しいくという。

手作り居酒屋 甘太郎
1977年、逗子の小さな炉端焼き屋から始まったコロワイドの創業ブランド。工夫を凝らした創作料理、選り抜きの肴三昧、かつて食べた事のある昔なつかしの食堂の味を、やすらぎと賑わいのある空間で過ごしてもらう。
店舗数 全国49店舗(神奈川・東京・大阪・千葉・埼玉・静岡・愛知・兵庫・北海道) 
手作り居酒屋 甘太郎のホームページ

アッカーマン初優勝、首位はログリッチェ堅持…ジロ・デ・イタリア第2ステージ

第102回ジロ・デ・イタリアは5月12日、ボローニャ〜フチェッキオ間の205kmで第2ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのパスカル・アッカーマン(ドイツ)がゴール勝負を制して初優勝した。初日に首位に立ったユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)は他の有力選手とともに5秒遅れでゴールして、その座を守った。

ドイツチャンピオンのアッカーマンがジロ・デ・イタリア第2ステージ優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse

大会2日目からレースは一路イタリア半島を南下する。開幕地のボローニャをスタートし、起伏に富むトスカーナ地方を走った。序盤から逃げていた選手らを吸収したメイン集団は、最後にゴール勝負となり、ドイツチャンピオンのアッカーマンがトップフィニッシュ。

ジロ・デ・イタリアのみならずグランツール初優勝のアッカーマンは、「残り250mから絶妙のタイミングでスパートでき、グランツールで優勝するという夢がかなった」とゴール後に語った。

ドイツ勢の優勝は36回目。2013年にジョン・デゲンコルプが第5ステージで勝って以降、ドイツ勢の区間優勝は7年連続。ドイツチャンピオンの優勝は2017年にアンドレ・グライペルが勝って以来。

トスカーナ地方を走るジロ・デ・イタリア第2ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「語る言葉がないくらいにとてもうれしい。昨年からボーラ・ハンスグローエのチームにいていい感じで勝利を重ねてきた。今年になってもその好環境を得て走ることができている。これから3週間、気持ちよく走り続けられるね」とアッカーマン。

マリアローザのログリッチェはレース前半の冷たい雨にたたられながらも、堅実に走った。
「スピードも速いし楽ではなかった。ボクたちはどうすればマリアローザをずっと守り続けられるかを考えている。最終日のベローナまでこれを手放すことがなかったらうれしい。母国から家族や友人、近所の人、たくさんのファンが集まってくれてクレージーな雰囲気だった。こんなクレージーがずっと続いてくれるように願う」とログリッチェ。

ログリッチェがジロ・デ・イタリア第2ステージでマリアローザを守った ©Marco Alpozzi/LaPresse
ロペスがジロ・デ・イタリア初日から新人賞のトップに立つ ©Marco Alpozzi/LaPresse

NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネの初山翔は12分59秒遅れの169位でゴール。総合成績は15分41秒遅れの171位。

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集ページへ
🇮🇹第102回ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト
🇮🇹第102回ジロ・デ・イタリアの関連ニュース