エタップ・デュ・ツールは初ニース…7月5日に開催へ

ツール・ド・フランスの1区間を一般サイクリストが走る人気イベント、エタップ・デュ・ツール・ド・フランスは30回目の開催となる2020年、7月5日にニースを発着とする177kmで開催される。10月3日に主催者が発表し、参加者1万6000人の募集を10月21日から開始する。

2019エタップ・デュ・ツール ©A.S.O. Aurélien Valatte

一般サイクリストが世界最高峰の自転車レースの1ステージを走れることで知られる大会。2020年はツール・ド・フランスの第2ステージとして6月28日に開催されるニース〜ニース間のコースとなった。ただしツール・ド・フランス第2ステージは残り13kmでニースのフィニッシュラインをいったん通過し、周回コースを走ってゴールとなるが、エタップ・デュ・ツール・ド・フランスではその部分がカットされ、距離はそれだけ短くなった。

エタップ・デュ・ツール・ド・フランスのコース高低表

これまでのエタップ・デュ・ツール・ド・フランスは本大会に先行して開催されたが、2020年は初めて本大会が1週間前に行われる。エタップ参加者は自らが苦闘したコースをプロ選手らがどれだけのスピードで走っていくかを目撃するのも魅力だったが、2020年はプロ選手の走りを見てからそれぞれが難関コースに挑むことになった。

また例年、10月末のツール・ド・フランスのコース発表後にエタップがどのステージになるかが明らかになったが、今回は全容発表に先だってステージが明かされた。2020年のツール・ド・フランスが東京五輪開催のため通常より1週間早く開催されること、またニースを拠点として行われる開幕から2日間のコースがすでに発表されているなどの要因がある。

エタップ・デュ・ツールのスタートはニースの目抜き通り、プロムナード・デザングレ ©Atout France/Emmanuel Valentin

スタートとゴールがニース市街というループコースが採用されたのもエタップ・デュ・ツール初。参加者にとってはゴール後の帰着が楽になり、運営も負担が軽減される。コースには標高1500mのコルミアーヌ峠、1607mのテュリーニ峠が待ち構え、相変わらずの厳しさ。

ツール・ド・フランス主催者ASOはこれまで「エタップ・デュ・ツール」としていた大会名称を「エタップ・デュ・ツール・ド・フランス」に変更した。

2020年の第107回ツール・ド・フランスのコース発表は10月15日に行われる。

最後に訪れるのは「世界で一番訪れてみたい村」と言われるエズ ©P MASSON
最終日のシャンゼリゼでは2019開幕地ブリュッセルから2020年のニースにバトンリレー ©ASO Pauline BALLET

●エタップ・デュ・ツール参戦ツアー(国際興業トラベルのホームページ)

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