ツール・ド・フランスのチャンピオンが着用する黄色のジャージ「マイヨジョーヌ」を初めて南米大陸にもたらしたイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)がやってくる。10月27日に「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」がさいたま新都心駅周辺で開催され、世界最高峰のレースで活躍した選手ばかりが参戦する。
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フルームとベルナルが待望のランデブー
さいたま新都心に豪華メンバーが並び立つ。しかも着用するジャージは7月のツール・ド・フランス最終日、パリ・シャンゼリゼの表彰台に登壇した時と同じ。総合優勝のベルナルはマイヨジョーヌ、山岳王のロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)は赤玉ジャージだ。
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最も注目したいのがイネオスのクリストファー・フルーム(英国)の復帰レースとなること。ツール・ド・フランス最多タイとなる5度目の総合優勝をねらったフルームだが、その直前に大腿骨などを骨折。手術を受け、リハビリに集中していた。待望の実戦復帰がさいたまとなったことで、このニュースは欧州でも大きく報じられている。
海外選手は6チーム25人、国内参加は7チーム27人、女子・男子ジュニアは7人、パラサイクリングは7組8人、予選を勝ち抜いたアマチュア4人、総勢71選手が出場する。
主な出場選手
2019ツール・ド・フランス総合優勝のエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス)
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4度の総合優勝を誇るクリストファー・フルーム(英国、イネオス)
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2019ツール・ド・フランス山岳賞のロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
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リオ五輪銀メダルのヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
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プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)が急きょ参戦へ
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2019ツール・ド・フランス区間1勝のマッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)
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2019ツール・ド・フランス区間1勝のダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)
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①フルームとベルナルはどっちが2020年のエース?
大会前日の10月26日は13時15分からさいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ内のメインステージでツール・ド・フランス2020のルートの見どころやポイントなどについてゲスト選手を交えてショーが行われる。登壇選手は未定だが、例年どおりにマイヨジョーヌ着用者などが指名されるはず。5度目の総合優勝に意欲を見せるフルームに対し、ベルナルは連覇をねらうのか? あるいは10月24日に発表されるジロ・デ・イタリアのコースをチェックし、目標を変更するのか?
②3日本の伝統文化体験として空手に挑戦
来日選手が日本の伝統文化を体験したり、市民と交流するイベントがレース前日に開催される。2013年の第1回大会では埼玉栄中・高の相撲部に入門。フルームらがまわしを締めて稽古をつけてもらった。写真右の顧問横でほほえみながらそんな光景を見つめているのが高校生時代の現貴景勝。今回は空手を体験する予定。
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③電撃引退のキッテルがその真意を明かす
日本の女性ファンの一番人気、マルセル・キッテル(ドイツ)が大会アンバサダーとして来日する。今シーズン途中に引退。「驚いた人もいると思うけど、プロ選手としての夢舞台を十分に過ごしてきた。人生の中で新しい挑戦や経験をするのに最適な時期だ」と語り、アンバサダー就任も新たなチャレンジとしている。「6回目の来日で、日本の人たちと交流できるのが楽しみです。でも相撲部はカンベンして。みんな強すぎるので」
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④フランスのガストロノミーを味わうチャンス
2019年の大会は、さいたまスーパーアリーナを貫通する特設サーキットが復活し。大型スクリーンを備えた特別観覧席はレース展開の一部始終とナマの爆走シーンの2つが見られる。大会はタイムトライアル、スプリントレース、そしてメインのクリテリウムと3部構成されるので、その途中でフランスのガストロノミー(グルメ)を集めたさいたマルシェに立ち寄ってみるのもオススメ。
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クリテリウムは何度も見られる市街地レーす。距離の短い周回レースなのでハイスピードで疾駆するシーンを何度も見られることが最大の魅力。直線路でのスピード、コーナーで見せるテクニックと加速力、ゴールスプリントの迫力などに注目。
⑤悪魔おじさんは無事に来日できるか?
ツール・ド・フランス沿道の名物男「悪魔おじさん」ことディディさんも来日する予定。ドイツの自宅を出るときからこの格好で、今回はトレードマークのヤリに加えて、2020東京仕様の自作自転車を持ち込むと意気込んでいる。ドイツ語以外はまったく通じないが、気軽に「ディディ!」と声をかければ大騒ぎしてくれるはずだ。
はずなのだが、毎年日本の入国管理で足止めを食らう風体なので、無事に入国できるかは定かではない。
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