フランスに行ったら食べたい! ローカルなスウィーツ

美食の国フランスはお菓子もおいしいものばかり。今回はパリを離れて地方都市へ。その産地のおいしいものを使ったスウィーツを紹介。

Aix-en-ProvenceのCalisson d’Aix

エクス・アン・プロヴァンスのカリソン ©Calisson du Roy Rene

カリソンは、メロンの砂糖漬けと細かく砕いたアーモンドを混ぜてペースト状にしたものに、粉砂糖と卵白を混ぜた糖衣をかけた繊細なお菓子。舟形のこの菓子は15世紀から続くエクス・アン・プロヴァンスの伝統菓子です。ルネ・ダンジュー(善王ルネ)が二度目の結婚でジャンヌ・ド・ラヴァルと結婚式を挙げた時、愛想のないジャンヌを喜ばせるため王が特別に作らせたお菓子だったそう。
●レ・カリソンのホームページ

エクス・アン・プロヴァンスのカリソン ©Calisson du Roy Rene

AngersのQUERNON D’ARDOISE

アンジェのケルノン・ダルドワーズ ©Les Conteurs Destination Angers

アンジェに来てケルノン・ダルドワーズを味わわずして帰るのはじつにもったいないこと。四角形のアーモンドが入った薄い砂糖菓子の外に青色のチョコがコーティングされています。アルドワーズとは地元の屋根瓦に使われるスレート石(粘板岩)のことで、その形状を模したお菓子なのです。
●ケルノン・ダルドワーズのホームページ


Avignon

アヴィニョンのチョコレート

このチョコレート菓子は1960年にヴォークリューズ県の菓子職人らが生み出したものでアヴィニョン銘菓になっています。菓子の名前に「パパ」とあるように、14世紀のアヴィニョン教皇庁時代を思い起こさせるものです。赤色のアザミの形状をしたお菓子は二種のチョコレートがけがされ、ヴァントゥー山の斜面で採れる約60の薬草を漬けたリキュール「オリガン・デュ・コンタ」が浸み込ませてあります。


BordeauxのCanelé

ボルドーのカヌレ ©Pierre Planchenault

日本でも目にする機会が増えた「カヌレ」はボルドーのお菓子。波型の形状はボルドーの街の優雅さそのもの。ラムとバニラの風味が漂うカラメル状の小さなお菓子は、どんな時にも簡単につまめるので、旅先のお菓子屋さんで見つけたらいろいろ食べ比べたい。
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ボルドーのカヌレ ©David Remazeilles

Grenoble

グルノーブルのクルミタルト ©Céline Mennetrier

グルノーブルは、イゼール県ドーフィノワ地区で獲れる「グルノーブル・クルミ」が1938年より原産地保護呼称AOPに指定されるほど有名なクルミの産地。銘菓はもちろん、それをふんだんに使ったタルト。サブレ生地の中にクルミ、生クリーム、バター、砂糖と蜂蜜を混ぜた中身がぎっしり詰まっています。じつは地元のブルー・デュ・ヴェルコール、サン・マルセランなどのチーズと一緒に焼いた食事用バージョンのクルミタルトもあり。
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La RochelleのGalette charentaise

ラ・ロシェルのガレット・シャランテーズ ©Cécile COLLOT

ラ・ロシェルの銘菓は小麦粉、卵、バター、アンゼリカの砂糖漬けから作られる「ガレット・シャランテーズ」は1848年から続く伝統菓子。柔らかい口当たりのサブレは世代を越えて愛され、今や様々なフルーツや塩キャラメル味なども出回っています。
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LilleのGaufres

リールにあるメールが作るゴーフル

フランスで最も古い菓子店(創業1761年)のメールが作るゴーフルは、ドゴール将軍、ウィンストン・チャーチル、ジャッキー・ケネディ、歌手のアラン・スッション、作家のアメリ―・ノートンまで幅広い人を魅了してきました。定番は平たい形でマダガスカル産バニラクリームが挟まれていますが、今やそのバリエーションは多く、スペキュロス、ピスタチオ、ラムレーズン、ライスパフのプラリネ味などがあります。
●リールの関連ホームページ


Navette de Marseille

マルセイユのビスケット

マルセイユの伝統菓子は、200年前から伝わる船の形をした硬いビスケット。オレンジフワラーがほのかに香り、長持ちします。2月2日の聖マリアお潔めの祝日に食べるお菓子ですが、好きな人は年中食べてもよいのです。

マルセイユのビスケット

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