ツール・ド・フランスは2カ月延期でも開催できるのか?

フランス政府は新型コロナウィルス感染症対策として、6月2日より制限解除第2段階に移行する。レストラン・カフェが営業再開し、美術館も再開する。ツール・ド・フランスは当初予定から2カ月遅れ、8月29日(土)から9月20日(日)までに大会日程を変更したが、果たして無事に開催されるのか?

厳しい外出制限令によってフランスの感染者数は確実に減少している

エドアール・フィリップ首相は5月28日の会見で、6月2日から始まる新型コロナウィルス感染症対策の制限解除第2段階について発表。さらに6月22日以降を第3段階とする。

フランスの衛生状態は大きく改善したものとし、会見内で公表された衛生状態を示す地図では、ほぼ全域が状況が良好の「緑」ゾーンに分類された。パリを含むイル・ド・フランス地方、海外領土のマイヨット、ギアナは注意を要する「オレンジ」ゾーンとし、他の地域より慎重に解除が進められる。

5月上旬はフランス北東部全域に蔓延していたが、5月末には海外領土のマイヨットとパリの北にあるバルドワーズ県をのぞき収束に向かっている

移動制限の解除

居住地より100kmを超える移動の制限は6月2日をもって廃止する。これまで必要だった例外的な移動理由を示す証明書なしでフランス全土(海外領土を含む)を移動できるようになる。フランス本土と海外領土の間の移動については2週間の隔離措置が続けられる。

国境封鎖の解除

首相は、EU域内、シェンゲン協定域内および英国とのフランス国境について、衛生状態が良好であれば隔離措置なしで6月15日以降に封鎖解除することに賛成の意を表した。隔離措置、または国境封鎖を継続する国があれば、フランスはその国に対し同様の措置をとる用意があるという。

医療現場のひっ迫した状況も現在は脱している

EU外への国境封鎖の解除はEU加盟国との協議を経てから決定する。少なくとも6月15日までは封鎖が続けられる。

レストラン、カフェ、バーの営業再開

「緑」ゾーンでは、バー、カフェ、レストランの営業再開が、衛生上の配慮を満たすという条件付きで6月2日からの営業再開が可能になる。テーブルの間隔を1m以上開ける、テーブルあたりの着席人数を10人までとする、従業員も客も移動の際にマスクを着用するなどの配慮が求められる。「オレンジ」ゾーンではテラス席でのみ営業が許可される。

文化施設、モニュメント、レジャー施設など

緩和の第1段階では小規模な美術館・博物館とモニュメントの営業再開が認められていたが、6月2日以降はすべての美術館・博物館とモニュメントの再開がフランス全土で可能になる。

レジャーパークや自然公園の再オープンは5000人を超えない範囲で「緑」ゾーンで6月2日から、「オレンジ」ゾーンで6月22日から可能。劇場やスペクタクル会場の再オープンも上に同じ条件で「緑」ゾーンは6月2日から、「オレンジ」ゾーンは6月22日から可能。映画館はフランス全土で6月22日から営業再開が可能。ディスコとカジノは少なくとも6月21日までは営業禁止。

キャンプ場、バカンス村、集団宿舎については、宿泊者の受け入れに必要な措置を講じた上で、「緑」ゾーンでは6月2日から、「オレンジ」ゾーンで6月22日から再オープンが可能。ホテルについては今後新しい衛生規定が設けられ、宿泊客が安心できる受け入れ条件を提供する。

公園と庭園はフランス全土で5月30日から開けられる。6月2日以降はビーチ、湖、水上スポーツエリアがフランス全土で再開する。

フランス本土ではパリのあるイルドフランスがオレンジゾーンだ

その他続けられる制限、行動様式

人の集まりは10人までとする規則は少なくとも6月21日まで続けられる。スポーツイベントは少なくとも6月21日までは禁止される。5000人を超えるフェスティバルや見本市は新たな令が出るまで禁止される。

リモートワークの推奨が続けられる。

アプリ導入

感染者とその恐れがある人を追跡するアプリ「STOP Covid」が導入される。アプリは無料で提供され、登録は自由意志に任せられる。

2020ツール・ド・フランスに関するこれまでの流れ

ツール・ド・フランスは無観客を想定して日程通りの開催か(2020年3月26日)
東京五輪の1年延期でツール・ド・フランスと日程重複する問題が(2020年4月2日)
ツール・ド・フランスは1カ月遅れのプランB開催が有力に(2020年4月8日)
ツール・ド・フランスは8月29日〜9月20日開催案が浮上か(2020年4月15日)
2020ツール・ド・フランスが大会延期。8月29日開幕(2020年4月15日)
「今年最大のスポーツイベントに」ツール・ド・フランス延期開催に期待(2020年4月16日)

ツール・ド・フランス開催可否は第3段階の内容により方向性が決まる?

第2段階で多くの制限が解除され、マスク着用やソーシャルディスタンスの励行を条件としながらも多くの市民が日常生活を取り戻しつつある。ただし5000人を超えるイベントは開催不可。少なくとも6月21日までスポーツイベントは禁止される。

現在は母国でトレーニングする選手たちが、果たしてフランス入りできるかという問題もある。フランス側は第2段階で、衛生状態が良好であれば隔離措置なしで6月15日以降に国境の封鎖も解除するという。ただし、フランスとの出入国禁止や14日間などの隔離措置を行う国に対しては、フランスも同様の措置を断行するという。

フランス政府は措置緩和の第3段階に移行する6月22日より前に、次のフェーズにおける措置を判断するというので、その直前の感染状況がツール・ド・フランス開催に大きく関わってくることは間違いない。


制限解除第2段階の発表を受け、フランス観光開発機構カロリーヌ・ルブシェ総裁は次のようにコメントした。
「フランスの観光業は6月15日のEU域内における国境封鎖の解除を心待ちにしています。観光従事者は政府とともに衛生対策を進め、最善の方法をもって旅行者と従業員双方の安全を守る努力を重ねております。ビーチ、内陸、山岳など散策やアウトドアスポーツに適したエリアや、レジャーパーク、文化施設や史跡、レストラン、宿泊施設は皆、日本からのお客様の来訪をお待ちしています。皆様がフランス流ライフスタイルに触れられる日が一日も早く戻りますように。カフェのテラスでコーヒーやクロワッサンの朝食をとったり、ご友人やご家族とフランス料理を囲みながら再会を喜び、美味なる食事とワインを心ゆくまで楽しまれることを願っております」

●フランス観光開発機構のホームページ

ミラノの下町ハンドメイド工房DRALIが日本語SNSを開始

イタリアのハンドメイドバイシクルブランドのCICLI DRALI MILANO(チクリ・ドラーリ・ミラノ)は日本のサイクリストに向けてFacebook、Instagram日本語ページをオープンした。フォロワーに抽選で同ブランドのサイクリングキャップが当たるプレゼントキャンペーンを実施する。

アルマーニ? フィアット? ミラノの下町生まれのハンドメイドブランド

CICLI DRALI(チクリ・ドラーリ)はミラノの下町ナヴィリオ・パヴェーゼの地元っ子の間で親しまれる自転車店をルーツとするブランド。

同店の主人ジュゼッペ・ドラーリは1928年生まれの91歳! 9歳から自転車の仕事をやっているというから、80年以上のキャリアはミラノで、いや恐らくイタリアで最もベテランの自転車職人であり、まさにチクリズモの歴史の生き字引といった存在だ。

DRALIはかつて伝説のロードレーサー、ファウスト・コッピのいるBIANCHIにフレームを供給していたベテラン職人のバイクブランド

自転車乗りに限らず、下町のこの界隈では、誰もがペッピーノ(ジュゼッペの愛称)のことをよく知っている。彼の店には、いつも子供からお年寄りまで多くの人が、特に用事があるわけではないのに足を運んでいる。ようするに、地元の人々に愛されるペッピーノ爺さんと、彼が営む自転車店がDRALIだ。

店は父が1925年に開業し、それを手伝っていたジュゼッペが受けついだ。昔からBIANCHIの販売ディーラーをするかたわら、自転車工房として自らの名を冠したバイクフレームの他、下請けとしてもBIANCHIレース部門レパルトコルセにフレームを供給していた。 つまりあの伝説的な名選手ファウスト・コッピも、ドラーリが手がけた自転車に乗って戦った。

BIANCHIと言えば世界最古の自転車メーカーであり、サイクルロードレースの輝かしい歴史に彩られた、ミラノとイタリアが世界に名を馳せる一大メーカーだから、その一翼を担ったドラーリ父子の誇りもそうとうなものだったに違いない。

修業する愛弟子のアレッサンドロさんに仕事のやり方を見せる

最愛の妻との別れ。そして生まれた小さな奇跡

実はジュゼッペさん、数年前に妻に先立たれている。婚約時代を含めると69年間を共に過ごしてきた最愛の妻マリーザとの悲しい別れから、彼ももう店をたたんで引退することを決めていた。もちろん、DRALIの店の長い歴史が途絶えることを、誰も望みはしなかった。

そんな人々の思いが叶えた、ちょっと素敵な物語がある。

2017年11月の夕べ、ジュゼッペさんの店から数十メートル離れたところで、新しいサイクルショップの開店を祝うレセプションパーティが開かれた。まるでブティックのようなモダンなお店は大勢の人であふれている。パーティは盛大に開かれているようだ。そして、人々の真ん中にいるのはあのジュゼッペさん。

そう、この店が彼の新たな職場なのだ。ミラノの下町のマーゴ(魔術師:イタリアでは優れた自転車職人を称えてこう呼ぶ)の遺産は、いかにして守られることになったのか。

店を閉める考えのジュゼッペさんの話題は、DRALIの30年来の常連客のひとりによって、ある3人の男のもとに届く。彼ら3人が有志として名乗りを揚げ、事業を継続することを決め、ジュゼッペが引退しないように説得する。

そして生まれた新しいブランドCICLI DRALI MILANO(チクリ・ドラーリ・ミラノ)。

このチームのキャプテンはもちろんジュゼッペさんだ。

現在の工房ではCICLI DRALI MILANOの将来を担うであろう、若いアレッサンドロが見習い職人として師匠の手ほどきを受けている。彼はジュゼッペさんの職場から自宅への日々の送り迎えも務めているそうだ。


DRALIにはあのジョルジョ・アルマーニとFIATのDNAも

生まれ変わったDRALIの店はモダンなブティックのようだ

CICLI DRALI MILANOの新たな経営陣の3人についても紹介しておこう。ジュゼッペさんからすれば“息子”というよりももう少しだけ若い世代の彼らは、学生時代から付き合いのある仲間同士で、子供のころから「3人で事業を行う」夢を語っていたそうだ。そして現在、DRALIの他にファッションやデザイン、フード部門でも精力的にビジネスを展開している。

中でもDRALIのマーケティングで中心的役割を担うアンドレア・カメラーナさんは、あのジョルジョ・アルマーニを叔父に持ち、自身もファミリー経営で知られるアルマーニ社で役員を務めている(母がアルマーニの妹でアートディレクターとして知られるロザンナ・アルマーニ)。

おまけにこのアルマーニ家のプリンスは、父方はFIAT社創業者アニエッリの一族だという。また彼は過去に、イタリアの有名人気歌手の結婚相手として紹介され話題になるなど、ちょっとしたセレブとして知られている。

「ジュゼッペ・ドラーリはイタリアの自転車の歴史に、わずかながらでも記録を残した貴重な自転車職人です。80年以上という長いキャリアの中で、ファウスト・コッピのような偉大な選手たちと、そのレースの現場を肌で知っている。DRALIという、ミラノにある自転車の歴史と伝統を守るためにも、このプロジェクトを進めることを望みました」とアンドレアさん(彼も生粋のミラノっ子である)。

「私自身もサイクリストで、アルマーニでマーケティングを担当していた時に同ブランドの自転車を企画したこともあります。日本にはこれまで何度も行っています。また日本のエロイカをDRALIで走りたいですね」

マーケティングを担当するアンドレア・カメラーナさん(左)とジャンルカ・ポッツィGM(右)

ジャンルカ・ポッツィさんはビジネス全般を統括する。言わばチームのゼネラルマネジャーだ。彼も、ヨーロッパのヤマハ発動機や日本郵船でマネージャー職を務めるなど、良好な関係を持つ日本のマーケット参入に好意的だ。

「DRALIのような伝統的な自転車ブランドをリニューアルするにあたり、ジュゼッペが長年作り続けてきた名品クロモリラグドフレームの“POKERISSIMA”(ポーケリッシマ)は同ブランドの歴史を語るシンボルと言えるモデルです。これに合わせて、50-70年代ヴィンテージのアパレルラインナップを用意しました。 ウールジャージはもちろん、シューズ、バッグ、リュック、サドルなど。また、新しいDRALIはその歴史と伝統を失うことなく、現代のテクノロジーとうまく融合させることを目指しています。そのため、カーボンフレーム“DARSENA”(ダルセーナ)や、スチール、アルミ製のグラベルバイクもラインナップし、これらは全て、ユーザー個々のジオメトリに合わせてオーダーメイドで製作しています」

イタリアンブランドらしいお洒落なアパレルアイテムが揃う

もうひとりのロベルト・カッラーラさんは、法人であるCICLI DRALI MILANOの財務面を担当している。

「イタリアは本来、アルティジャーノ(職人)の国ですが、残念ながらその文化は失われつつあります。私たちのCICLI DRALIの取り組みは、イタリアの職人による自転車作りの伝統を守る機会にもつながりますから、そのことにも誇りを持っています」

バイクもアクセサリーも、DRALIの製品は全てメイド・イン・イタリー

DRALIのレース部門、レパルトコルセ

DRALIのレース部門、レパルトコルセ

CICLI DRALI MILANOはレース活動にも積極的だ。かつてBIANCHIのフレーム製作や、メカニックとしても貢献したジュゼッペさんのためにレース部門“レパルトコルセ”を設けた。かつてDRALIの店に通って育った自転車少年たちが、現在このチームの選手として走っている。目下、RED HOOT CRITのようなピストバイク専門のレースを主戦場とし戦っている。

レースイベントへのスポンサーシップなども行っているので、遠くない将来にチームドラーリのメンバーが日本で走る姿をお目にかかれるかもしれない。

かつてのDRALIの店は、ジュゼッペさんが妻マリーザと一緒に、何十年も営んできた。新しい店には、たとえ最愛の妻はもういなくても、笑顔のジュゼッペさんがいる。このお笑顔を彼は、人生において常に絶やすことがなかったという。

「自転車では、レースをあきらめた選手はバックポケットのゼッケンをはずしてリタイアするが、わしはアンドレアやジャンルーカたちに背中を押されて、あともう少しペダルを踏んで前に進むことにしたよ」

訛りの強いミラノ方言で話すジュゼッペの瞳はなおも、自転車への情熱で輝いているようだ。

「でも、わしはエルネスト・コルナゴや、ウーゴ・デローザのような偉大な職人じゃないよ」と、控えめに言うこの男は、たとえ身体が小さくても、イタリアのチクリズムにとってかけがえのない大きな存在だと、彼を知る皆がそう思っているだろう。

ミラノの下町の自転車職人のちょっと素敵な物語がこれからも末永く続きますように。

ジュゼッペさん、いつまでもお元気で。

DRALIを手がけるジュゼッペ・ドラーリさんは御年92歳の自転車職人

ドラーリの日本語SNSをフォローするとキャップが当たる

●Cicli Drali Japanのfacebook
●Cicli Drali JapanのInstagram

いずれかのSNSを6月14日までにフォローした人の中から抽選で5人にCICLI DRALIオリジナルサイクルキャップをプレゼント。当選者には発送先住所などをSNSのメッセージで問い合わせ。

CICLI DRALI MILANOに関する日本からの問い合わせ先
arteciclo(アルテチクロ)
TEL 03(6821)1456
mail  info@arteciclo@org
●アルテチクロのホームページ

KEENマスクは被災地、ホームレス、 児童養護施設や女性用シェルターへ

新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるい始めた3月。KEENは、グローバルキャンペーン“Together we can help(あなたと一緒だから、できること)”を立ち上げた。キャンペーンでは、3月下旬に全世界で10万足のシューズを新型コロナウイルスに立ち向かう医療関係者に届けた。

さらにタイの自社工場の一画で、シューズの材料として調達していた生地をアップサイクルしたマスク製造をスタート。4月下旬より全世界で15万枚を、日本国内においては、NPO団体などを通じ、被災地、ホームレス状態の人、児童養護施設や女性用シェルターなどに届けた。

WEAR MASKS. LOVE OTHERS.マスクをつけて、みんなを守ろう

今回マスクをさまざまな人に届けたのは、新型コロナウイルス感染拡大防止になにかKEENも貢献できないか?とい思いからだという。「WEAR MASKS. LOVE OTHERS.マスクをつけて、みんなを守ろう」を合い言葉に、日本国内では災害支援活動を行うOPEN JAPANやDRTの職員やボランティアスタッフ、また彼らを通じて被災者の人へ。西表島では、スーパーマーケットや民宿で働く人、ガイドなど日々人と接する人や、竹富町役場など地域を支える皆さんに。みらいの森からは児童養護施設に暮らす子どもたちへ。

そして、ホームレス状態にある人の支援を行うビッグイシューと、ホームレス状態の人に向けた炊き出しなどを行って支援する6団体、そして、行き場を失った若い女性たちを支援する1団体を通じ、彼らの支援活動の際に当事者へマスクを届けた。

その時、ホームレス支援団体に聞いたことは『新型コロナウイルス感染防止対策として外出自粛=STAY HOMEが求められる中、STAYすべきHOMEがない人々が存在する』という事実だった。

「STAY HOME」といわれる中、肝心の「HOME」がない人々

厚生労働省の2019年度調査によると、全国の路上で生活するホームレスの数は4555人。そして、安定した住居がない状態でネットカフェなどを利用する、いわゆる「ネット難民」は、都内だけで一晩に4000人いると推計されている(2018年東京都調査)。

さらに、テレワークの普及により、家庭内でのさまざまな形の暴力が増加傾向にあり、家の外に居場所を求めている人々が増えているという報告もある。“STAY HOME”が求められる今も、多くの人が不安な日々を過ごしている。

社会的に『弱い立場』にある人が、一番影響を受けている

KEENが10年以上にわたり、靴の提供などを通じサポートを続けている『ビッグイシュージャパン』。ビッグイシューは、ホームレスに雑誌の独占販売を委託し、自立を支える活動を展開している。ビッグイシュー事務所の佐野未来は、「今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、社会的に『弱い立場』にある方が一番影響を受けている。」と言う。

KEENのマスクはビッグイシュージャパンの販売者にも提供した。そしてホームレスに向けた炊き出しなどを行って支援する5団体、そして、行き場を失った若い女性たちを支援する1団体を通じ、彼らの支援活動の際に当事者へマスクを届けてもらった。

KEENは、2003年の創業当時から「個人とその家族のつながりを尊重すること」、「地球に生きる市民として、他文化やアイデアを受け入れ、よりよい未来に向けて貢献していくこと」を理念に展開してきた。

新型コロナウイルスと向き合っていかなければならない今、この理念を基に、私たちにできることを考え、行動していきたいという。

●KEENのホームページ

旅もキャンプも、ボルダリングも自転車もkarrimorで行く

英国発祥のアウトドアブランド『karrrimor(カリマー)』は、日常をもっと楽しく、スマートに彩るライフスタイルウェアのシーズンビジュアル「karrimor “life” 2020 Summer」を公開した。

karrimor “life” 2020 Summer

旅もキャンプも、ボルダリングもバイクも、全部日常の延長線上にあるもの
それはカリマーが考えるライフスタイルウェアのあり方

機能的かつ快適であることを十分に抑えつつ、カリマーのライフスタイルウェアが目指すのは、“毎日をもっと楽しく、スマートにするアイテム” を作り続けることにあるという。

日常使いにはもちろんのこと、外出先での突然の雨や紫外線から肌を守る機能を踏まえて開発されたカリマーのライフレーベル。幅広いシーンでの着こなしを紹介したコンテンツは必見。ぜひ、上記リンクよりチェックしてみよう!

〈box logo poncho〉はキャンプやフェスの定番のポンチョ。可愛くコーディネートでき、雨でも安心
カジュアルなシルエットに速乾性と伸縮性をプラスした〈sherwood S/S shirts〉。サラッとした着心地が魅力
旅で活躍する機能とデザインの〈habitat series travel sack〉。ラフに使えるslivaguard +ファブリックを採用
防風性と撥水性を備えてマルチに使える〈triton light smock〉。フロントポケットがアクセント
セルフスタンディングするリュック〈hash DG 27〉。小物が多くても安心のオーガナイザーポケットを採用
〈traveler pants〉は、長旅を支えてくれる着心地のよさがポイント
ダイナミックな動きを妨げない〈big logo T〉〈mapiri FT pants〉。汗をかいても快適さが持続
POPなカラーリングがかわいい〈big logo W’sT〉
サコッシュ〈habitat series body sacoche〉は使いやすいクイックベルト仕様。
ストレッチする〈cusco W’s skinny pants〉でアクティブにキャンプを楽しめる
大容量のフラップ付きポケットが魅力の〈wander jkt〉。ポケッタブル仕様でカジュアルに羽織れる

携帯工具をフレームなどの中に仕込んで走る時代になった

ミニツールと呼ばれる携帯工具をオフロードバイクのクランクやフォークコラム、ハンドルバー内に収納できるストレージシステム「CLUTCH」 シリーズをジャイアントが5⽉下旬より新製品として発売する。

CLUTCH CRANK CORE STORAGE

ライドに必要なマルチツールをクランク内部へ収納可能にするアイテム。ライド中に揺れや重量が負担となるマルチツールをクランク内部に収納することで、アクティブライドを妨げない。

標準価格:9000円(税抜)
サイズ:100×32×19mm
重量:84g
素材:⾼密度プラスチック
仕様:クランクスピンドル径 21〜24mm に適合

●2.5、3、4、5、6、T25 マルチツール内蔵
●3.2mm スポークレンチ付き
●6〜11 速対応チェーンカッター付き
本製品はコネクトピンの圧⼊はできない。チェーン接続の際は Quick Link チェーンを使⽤のこと。
●Quick link チェーン内蔵可能(Quick link チェーンは付属せず)
●さまざまなタイプのクランクへの対応を可能にするシム付属(23.5、24.5、25.4mm)
●激しいトレイルライドでも確実に保持できる強⼒マグネットを採⽤


CLUTCH FORK CORE STORAGE

オフロードバイクのフロントサスペンションフォークコラム内部へ CO2 カートリッジとインフレーターを収納可能に するツールホルダー。強⼒なマグネットで確実に保持するため、ライド中も存在感を感じさせない。

標準価格:4500円(税抜)
サイズ:160×40×21mm
重量:118g(CO2 カートリッジ 25g を含む)
素材:アルミニウム

●激しいトレイルライドでも確実に保持できる強⼒マグネットによる固定⽅式を採⽤
●仏式および⽶式バルブに対応するねじ固定式インフレーターノズル
●バルブコア、バルブコアツールを収納するストレージ付き
●幅広いサイズに対応するフォークコラムアダプター付属(32、34mm ⽤)
●CO2 カートリッジ(16g)別売


CLUTCH BAR END STORAGE

タイヤを取り外すことなくチューブレスタイヤのパンク修理が可能なタイヤプラグとツールを、ハンドルバーへ 収納可能なアイテム。多くのアルミニウムおよびカーボンハンドルバーに適合。

標準価格:3000円(税抜)
サイズ:100×28×14mm
重量:34g
素材:⾼密度プラスチック

●プラグをパンクした⽳へ挿⼊することで、タイヤを取り外すことなくパンクの修理が可能
●接着剤付きプラグのため接着作業が不要
●チューブを余分に保つ必要がなくなり、 荷物のコンパクト化に貢献
●タイヤプラグ 10 本付属
※カーボンハンドルなど⼀部取り付けできない場合も。
※本製品は左右セットとなる。


CLUTCH STRAP

CO2 カートリッジ、タイヤレバー、チューブなどをフレームに取り付けできる専⽤ストラップ。

標準価格:2500円(税抜)
サイズ:78×4×8mm
重量:118g
素材:ナイロン

●1 インチ幅のストラップはさまざまなフレーム形状に対応可能
●ストレスポイントには補強を施し、耐久性アップ
●洗濯機での洗濯可能
●最⼤ 25g CO2 カートリッジ×2、タイヤレバー×2、インナーチューブ×1 をマウント可能 ※CO2 カートリッジ、タイヤレバー、インナーチューブは別売

●ジャイアントのホームページ

キナンが出張自転車相談…チームメカニックを派遣

KINAN Cycling Teamが、これから自転車通勤を始める人、これまで以上に自転車通勤を積極的に取り入れていこうという人に向けて、自転車の整備を主とする「出張自転車相談」のサービスをスタートさせる。

日本国内は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の地域ごとの解除、外出・イベントなどの段階的な自粛緩和によって日常を取り戻そうという動きが進みつつある。

政府は「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」内で、職場への出勤を必要とする際の時差出勤や自転車通勤によって、人との接触を低減する取り組みを強力に推進している。

本来であれば、自転車の修理・相談は購入店をはじめ自転車販売店へ持ち込むことが多いが、外出の機会を最小限にとどめ、さらには「三つの密(密閉・密集・密接)」を徹底的に避ける生活の中では、お店へ持っていくことが困難であるケースが多分にある。しかし、不安のある自転車を使うこと、さらには事故など万が一の場合のリスクを考えると、やはり自転車の整備は必須になってくる。

そうした苦労を少しでも軽減できるよう、KINAN Cycling Teamではチームメカニックを自転車の整備を必要とする方のもとへと派遣し、修理や相談に応じていきたいと考えた。

感染対策の徹底を目的に、本サービス開始の6月から当面は三重県いなべ市内限定とするが、その後は感染リスクの状態確認を進めながら、順次サービス範囲の拡大を目指しいけるよう努める。

KINAN Cycling Team 出張自転車相談
●サービスの流れ

1. 「いなべサイクルターミナル」ウェブサイト内、申込フォームに必要事項を入力し送信
2. 数日以内にメカニックまたは「いなべサイクルターミナル」から受付ならびにスケジュール、自転車の状態を確認するための連絡
3. お客さまのもとへうかがい、自転車を引き取り
4. パーツ・修理金額(工賃含)の見積もりをお客さまに提示。修理するかどうか判断いただく
5. 修理の場合は、完了後お客さま宅または職場へお届け
※大がかりな修理や高額な自転車については対応できない場合あり
※原則として持ち帰り修理を行うため、1週間程度のお預かり期間が発生する
※新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては、サービス中止となる場合あり
※感染対策の徹底を目的に、作業はすべて屋外で行い、作業者はマスクを着用する

●サービス実施期間
2020年6月2日(火)~30日(金)のうち、火曜・金曜11:00~18:00
※7月以降の実施は利用状況やレース・イベント開催スケジュールと照らし合わせて決定

●対象車種
ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク、シティサイクル
※シティサイクルをのぞき、メカニックが直接修理を行う
※シティサイクル(主に「ママチャリ」と呼ばれるもの)は、いなべ市内の自転車店との協力体制のもと、整備を行う

●初期費用
いなべ市内在住・在勤者の場合:出張料金・基本調整 無料
いなべ市外在住・在勤者の場合:出張料金・基本調整 3000円
いなべ市内・市外問わず、部品交換がともなう場合は部品代と工賃を実費請求。部品代と工賃は、いなべサイクルターミナルウェブサイトにて記載
※原則として、当面はいなべ市内在住・在勤者をサービス対象とする

出張自転車相談 サービスメカニック  
KINAN Cycling Teamメカニック 星野 貴大(ほしの たかひろ)

1992年2月27日 愛知県出身  
・経歴
2011年~ サイクルジョイ(愛知県)勤務
2013年~ Y’s Road名古屋店勤務。6年間にわたって自転車販売、組み立てを担当
2020年1月~ KINAN Cycling Teamメカニック就任
 ・自転車競技歴
2014年 Y’s Road実業団チームでE3からE1カテゴリーを経験
2015年 Jプロツアー出場。シクロクロスではC3からC1を経験
2016年 Y’s Road実業団チーム復帰。このシーズンをもってレース活動を引退

・お客さまへのメッセージ
KINAN Cycling Teamメカニックの星野貴大です!  
サイクルロードレースでの選手経験を生かして、選手の気持ちに寄り添った自転車の組み立て整備を心掛けています。このサービスを通じて、整備を必要とするみなさまに寄り添い、よりよい生活に役立てるよう努めてまいります。

●詳細・問い合わせは、いなべサイクルターミナルまで
TEL.0594-37-5116